記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

30代突入

今日で30歳になった。
といって1日でどうの変わるわけではないけどね。
で、20代を振り返ってみた。


20歳の時は、大学の授業そっちのけ。
映画サークルの部長として、フリペ創刊したり映画作ったり、音楽活動したり
とにかくものづくりに夢中だった。


卒業して、研究者を目指して、別大学の別専攻を受けて合格。
英語の論文を朝から晩まで読みふける。
バンカラな大学から、市立のフォーマルな大学に来てカルチャーショック。
それに大学院生って経済的にも社会的にもかなり厳しい。
このまま上に進んでも将来が確約されているわけではない。
結局修士課程で挫折。


26歳の時に就職活動。
大学卒業の時期と今が超就職氷河期だったが、タイミングよくこの頃は好景気。
世界を股にかける仕事がしたいと、国際物流会社に就職。
朝から深夜終電がなくなってもまだ仕事。
1ヶ月に120〜140時間残業が当たり前。
土日はあってないようなもの。
もうこうなれば人間の生活じゃない。


27歳の時ぼろっぼろの状態の時に結婚。9年目の春。
奥さんの支えだけが頼りだった。


これまた好景気の時に転職。
元の仕事は残業代がフルに出て経済的にはよかったが、
人間、カネよりゆとりであると心底思った。
元々雑誌を作ったり、そういうことが好きだし、
大学院で専攻したのは地理や都市政策だったから、地図好きでもある。
そんなこんなで今の仕事。
もうちょっとお給料ほしいとか、出版不況で先行きが不安とかあるけど、
職場の人も雰囲気もとてもいいし、仕事も自分に合ってる。


そして去年、娘コハが生まれる。
自分が親になるっていうのは最初はどうなん?と不安、心配だらけだった。
でも今のところすくすく元気に育っているし、
コハも親のことを大事に思ってくれてるみたい。


去年末にはBMCに出会い、あれよあれよとハマる。
今や週末は自転車三昧。


思えばかなり遠回りをしているような気もする。
かなりの暗黒期に陥ったこともあった。
でも色々自由にさせてもらったし後悔はない。
結果、結婚して夫となり、子が出来て親になり、家族を持った。
これって本当に幸せなことだと思うし、正直イイ感じ。
それもこれも20代ずっとそばにいた奥さんのおかげだと思う。
ありがたい。
30代、20代と違ってもう自分勝手なことをしている場合ではない。
自分の人生というより、家族のためにがんばろうと思う。