糸魚川ふぁすとらん
この連休は久々に超ロング敢行。
土曜日の晩に出発し月曜日の朝までかけて、
ついに北陸は新潟県まで行ってまいりましたヨ。
当初の予定では別の目的地・コースを予定していたのだが、
天気予報でそちら方面はにわか雨の可能性が高く、かつその範囲が広かったため、
前日急きょ予定を変更し、年内ノルマのプランの中からあわただしくコースリサーチ。
今回の目的地はズバリ糸魚川です。
糸魚川は実はロングライダーにとっての聖地なのでぜひ行ってみたかった場所です。
おそらく国内で最も古い自転車イベントの1つだと思うのだが、
ロングライダーが一度はあこがれる大会に「糸魚川ファストラン」というものがあります。
その昔東京の学生が、太平洋の海を日本海にそそいでみたらどうなるだろうという、
なんとも単純というか哲学的というか、そういう発想で始まったもので、
東京の高尾山を出発点として、
日本海側の糸魚川までの約300kmのロングライドイベントです。
さすがに関西の人間にとって、
そのイベントに参加するには物理的な問題が多すぎて難しいし、
どうせなら大阪発というとことにもこだわりたい!
ということで、本家よりも130kmほど距離は長くなりますが、
個人開催をしてきました。
このコースの中間地点である福井タウンまではすでにリサーチ済みだし、
獲得標高を見ればわかるようにほとんど平坦なコース。
総合的に見ても、6月の四国を考えればそれほど難易度は高くないだろうと思ってましたが…
これほど色々な困難が次々発生するとは!
まずは敦賀を出発してからしばらくして襲ってきた強烈な腹痛と下痢に悩まされ、
計画的な補給ができずに、バテと脱水症状に悩まされる…
そして危険個所を避けるために予定していた回避ルートが
先日の台風の影響で寸断されていたり。
あとは昼夜の寒暖の差が激しすぎてバテバテで調子が上がらない。
そして極めつけは、強烈な向かい風!
今回はただの1mも追い風どころか、無風の場所はなく、
特に福井タウンからは、フレッシュの渥美半島を思い出させるような
厳しいコンディションのため、漕いでも漕いでも20kmを割るような状況。
自転車的な体力と勘をまだ取り戻せていない状況で、
これだけ厳しい状況に長時間さらされ、
もう、何度途中で棄権しようかと…
今回ばかりは楽しいよりも辛い方が勝る時間帯が長すぎました。
それでも意地で糸魚川を落としてきました。
詳細は例によってのちほど。
ただ1つだけ、泣く子も黙る日本有数の難所、親不知・子不知。
あそこはヤヴァかった。ヤヴァすぎる。
市振から青海まで続く断崖絶壁の上に設けられた逃げ道のない20kmの恐怖。
激しいアップダウンに曲がりくねったエゲつない道には、
幾多ものトンネルや洞門が地獄の入口のごとく穴をあけている。
ほとんど路肩という路肩もないギリギリの走行ライン、
そして数センチ真横は大型トレーラーの巣。
車の切れ目を見定めて洞門に突入、後方を確認しつつ全力疾走、
車の音とライトが迫ってくれば、即座にマシンを降りて鉄柱の隙間に緊急退避行動。
そして後方が途切れれば、間髪入れずに特攻開始!その繰り返し。
まるでスピルバーグの「突撃!」のような恐怖。
自分は色々なエリアへ行き、色々な道を走ってきましたし、
中には相当危険と感じる場所や修羅場を経験してきたつもりですが、
ここは断トツで、今までで一番の難所でした。
こんなとこ命がいくつあっても足りんワッ!
ここを自転車で走るのは危険すぎる。
二度と行きたくありません!
↓泣く子も黙る超難所、親不知・子不知
↓糸魚川・姫川の河口にて
<第1区間:大阪〜福井タウン>
0:30大阪発⇒御幸橋1:30⇒山科2:30⇒逢坂3:00⇒近江今津5:00⇒国境6:45
敦賀7:15⇒道の駅河野9:00⇒武生TN9:30⇒福井タウン11:00
<第2区間>
11:00福井タウン発⇒道の駅さかい12:00⇒加賀温泉13:30⇒小松空港14:45⇒手取川15:30
⇒徳光PA16:00⇒金沢21世紀美術館17:00⇒近江町市場18:00⇒⇒道の駅倶利伽羅19:00
⇒天田峠19:40⇒庄川(仲田橋)20:40⇒小杉21:40(休憩1h)⇒富山駅23:50
⇒滑川1:30(休憩30分)⇒黒部2:15⇒黒部大橋2:50⇒泊3:30⇒境橋(新潟県突入)4:00
⇒天険TN前4:20⇒親不知観光ホテル5:00⇒道の駅親不知ピアパーク5:15⇒子不知5:30
姫川河口6:00⇒糸魚川6:30
獲得標高:1844m
走行距離:438.23km
TOTAL:6275.83km