糸魚川ふぁすとらん 前半戦(大阪〜高島〜敦賀〜福井〜小松〜金沢)
超ロング再開に向けて2週間前から着々と準備をする。
コースプロフィールを頭に入れてイメージしたり、
道中の立ち寄りスポット・グルメの調査もばっちり。
ぱしゃ君との夜練では実走感を取り戻し、あとは天気次第!
で、迎えた出発前日。予報では目的のエリア方面は曇り。
無理やり突っ込もうかと思ったが、ニュースの詳細を見ると、
前線の影響で2日目からにわか雨や雷雨の恐れが大きいと書いてある。
で、色々検討した結果、急きょ目的地を変更する。
天気優先で考えると、どうも北陸方面がいい感じ。
こちら方面で用意しているプランとなると、すぐに思いついたのが糸魚川行き。
早速、コースプランを再設定、スケジュールを組みなおす。
前日〜当日にかけて、出発前にこれだけあわただしいのも珍しいが、
なにせ久々の超ロングなので、事前の準備はできるだけしておきたいのである。
最近では今準備すらおっくうになってしまって、
なかなか自転車に乗ることから遠ざかっていたのだが、
今回はモチベーションが維持できていたので、この機会を逃さずにしたい。
土曜日。
午前中は、例によって娘の音楽教室。
午後は、ひたすら家で娘の踊りの練習に付き合わされる(笑)
AKBの「恋するフォーチュンクッキ」ーと「なめこの歌」をとっかえひっかえ、
ひたすらのリピート地獄でがっつり疲れた〜。
奥さんが帰宅して育児バトンタッチをして、少しでも睡眠を取るために寝床へ。
柄にもなく緊張してなかなかぐっすりとはいかなかったが、それでも3,4時間は寝た。
23時に起きだして、出発直前の準備。
このライドで初めてオリジナルジャージに身にまとう。
ちょっとレーシーな作りでピチピチ。
おまけに背ポッケは色々な装備品でパンパン。
地図、補給品、防寒グッズなどなど、うまくまとめて収納しないといけない。
熱いシャワーを浴びて、何だして、家族にお別れの挨拶をして
出発したのが0:30。
外は少し肌寒い。が、走りだせば暑くなるだろう。
城北公園通りをひとまず東へと進みます。若干の向かい風。
赤川のところからオサレバイクに乗った兄ちゃんに追いついてしまう。
軽くパスしていくのだが、こいつがまた信号無視のたびに抜きつ抜かれつになり
とってもストレス。しかもこういう時に限って信号にやたらつかまる。
結局プッチンプリンできたのは八島から信号のないパナソニック前のストレート。
スタートからちょうどよくペースが上がったので、そのまま落とさずに行きます。
35kmオーバーでガシガシとR1をしばいて、枚方まで40分弱。
府道13号に入り少しペースを落として前進。
樟葉から土手に上がると風が一層強くなる。ん〜難儀やなあ。
御幸橋には1時間ほどで到達。そのままスルーして桂川CRに入る。
そういえば前の週はこの辺は大変だったんだろうなあとか考えながら、
羽束師橋まで行き、そこからは外環状で東へ進む。
新高瀬川からはバイパス化して自転車通行不可なので、
わき道に入って伏見の町を流す。
観月橋から再び外環状に復帰し、飛ばして一気に六地蔵へ。
そこから山科方面へ夜の街を淡々と進んでいく。
山科駅で東海道へ入り、いつもの裏道で小関越を目指す。
わざわざ逢坂ではなく、こちらをいつも選ぶのは理由があって、
ここはわずかな区間だが斜度もあるし、何より本当に真っ暗で怖い。
ここをしょっぱなに体験して克服できれば、
ナイトライドの不安感や恐怖心はなくなってしまうのだ。
逆にこの区間で尻込みするくらいなら、長い夜を走ることはできない。
自分にとっては通過儀礼というか、そういうトライアルの意味がある。
その軽い難所の前にしばし一服と藤尾のローソンで休憩。
スケジュールより30分ほど早い。
みかんゼリーとおにぎりで補給をしておく。止まるとちょっと冷える。
リスタートして、小関越方面へと進むが、途中ででかい看板が…
どうも先日の台風の影響で通行止めになっている様子。ガーン。
慌ててコースを変更したのでそこまでリサーチが間に合ってなかった。
そうか、台風の傷跡は各所で思ったより残っているのかもしれないなあ。
仕方なく、来た道を戻り、追分でR1に入り、逢坂越え。
時間帯的にほとんど車も来ず、ラクチンで大津入り。
逢坂交差点の直下の京阪線では、線路に侵入した大量の土砂や水をかき出す作業をしていた。
それが、R161の坂道をどんどん下って路面がウェット状態だったので慎重に。
浜大津からはR161をひたすら北上することになる。
昼間はひっきりなしに車が押し寄せて渋滞するこの道もこの時間はガラガラ。
軽快に飛ばしていきま〜す、と行きたいが、向かい風の具合がどんどん悪くなっていく。
それでも脚はフレッシュなのでくるくるとまわして順調に北上を続ける。
堅田を過ぎると交通量はぐぐっと減り、暗い道を淡々と進む。
蓬莱からは軽いアップダウンがあるが、ここまでが単調だったのでいい刺激。
近江舞子で前方に4人ぐらいのロード集団がいたので挨拶をしてパス。
早くからビワ1でしょうか。
北小松の手前で湖西道路が合流してきてから、交通量が増す。
特に大型車が増えてくるが、高島まではR161しかないので、
ここは気合いを入れて駆け抜けることにする。
ペースを一気に上げてトライアル式で回していく。
白髭神社もスルーして、大溝橋でバイパスを下りるまでは結構いいペースだった。
ここからは県道558号(西近江路)を使ってバイパスをエスケープするつもりが、
安曇川の集落に入るといたるところが通行止。
よく見ると、道中が泥だらけで、汚れた家財道具が出されたりしていて、
ここでも台風の爪痕を見ることとなった。
案内に従ってあっちへこっちへと迂回しつつ、新旭でどうにか元のルートに復帰。
このあたりになると、東の空がうっすらと白み始める。
朝の冷え込みは結構寒いが、今日はいい天気になりそうだ。
餐庭でR161と交差するところにあるセブイレで一旦休憩。時刻は5時前。
ここから先、湖畔沿いに裏道を走るので、敦賀まで補給ポイントがない。
それを知らずに前回福井ライドの時に、
国境越えで深刻なガス欠に陥ってしまったのでその反省でしっかり補給しておきます。
釣り目的の団体さんが多くて、レジやらトイレやら結構並びます。
店から出てきて補給品を食べていると、だいぶ空が明るくなってきました。
リスタートして、県道333号で湖畔沿いを行きます。
東の空は徐々に赤く色づき、
とりわけ高くそびえる伊吹山の脇から少しずつ太陽が顔を出します。
おだやかな湖にはその美しい景色が反対絵となって映し出され見事な朝である。
湖畔には彼岸花が一斉に咲き誇っていて、
朝一からそれらを撮影するカメラマンも大勢いた。
その風景をのんびりと味わいながら、走っていく。
このマキノビーチあたりの雰囲気はとても好きだ。
さて、海津のどんつきで琵琶湖とはお別れします。
ここからは約6kmほど国境越えの上り区間。
気を引き締めなおして進みます。
まずは手始めに追坂峠を越えます。
小さな上りですが何気に斜度がありしんどい。
今までならこの程度の上りならアウターでゴリゴリ行けていたのだが、
やはり自転車に使用する筋肉は落ちているようで重いのは回せないため、
躊躇なくインナーに落としてくるくる回して上る。
まだまだ先は長いのだ。無理せず刻んでいきましょう。
峠を過ぎると一旦長い平坦道になる。
R303との分岐を直進し、じわじわと上りに入っていく。
ここも意外と大型車の往来が多く、
真横をけたたましい音を上げてトレーラーが駆け抜けていく。
こちらは肩身狭く、雑草ボーボーの路肩の際をえっちらおっちら上がっていく。
県道533号の交差点を過ぎると、斜度が少しずつ増していく。
集落の手前から斜度が上がり、ダンシングでしのいで国境到達が6:45。
ここで関西圏を脱して、北陸に突入です!
国境からは約10kmほど延々下りです。最初は緩く緩く下りますが、
途中から斜度もアップしてペースアップ!
爽快な風を浴びながら50km前後であっという間に疋田の交差点。
そこでR8に合流します。
まだまだ交通量の少ない幅広の道を緩く下っていきます。
小河でトンネル&バイパス回避のため旧道へ入る。
前方で谷間が開けて市街地が広がっている。
その上を、来春開通予定の舞鶴若狭道の橋脚が延びている。
市街地へ入り、R27をまたぐとすぐに敦賀駅前。
時刻は7:15。まだ140kmしか消化していませんが、ここまで順調そのもの。
白銀交差点からは立派な目抜き通りがズド−ンと延びているのだが、
店はすべて閉まっていて、どこか休憩することもない。
マクドでさえも9:30からということで、仕方なくコンビニを探す。
気比神社前を通過し、前回も利用した曙交差点前のファミマにて休憩。
ここから先も海岸線を行くルートがしばらく続き、
補給ポイントが少ないので、ここでしっかりと腹に入れておこうと、飯を買う。
福井名物のソースかつ丼があったので迷わずソレ!
食後はお腹の具合が下り気味なので、しっかりとおトイレにこもる。
前日の晩に十八番で飯食ったのがよくなかった?
↓敦賀気比神社
↓朝ご飯はコンビニで名物のソースかつ丼
30分ほどでリスタートして福井タウンを目指します。
敦賀港の方面へ進み、金ヶ崎臨港トンネルをくぐって、
港湾地区を進む。
新港口でR8に合流。すでにこの時間からなかなかの交通量。
ここからは対岸に敦賀半島を見ながらのシーサイドライド。
横を釣り客や観光バスなどがバンバン通るが、
このあたりはまだ路肩もしっかりしているしそれほどビビることもない。
それにもうじき行けば、混み混みのR8を外れて河野しおかぜラインに入れる。
そこまでの辛抱。(のはずだった…)
で、潮風を浴びながら順調に走行していたのだが、
その涼しい風が腹にあたったせいか、急にサシコミが!
ぎゅるるるる〜@@@
ヤバイ。これはヤバイ。一刻の猶予もない感じ!突然の大ピンチに冷や汗が全開!
必死のパッチでこらえるのだが、大波小波のウェーブが押し寄せる!
ああ、どこかにトイレ、トイレををををを〜。
と、看板にローソンあと3km先との表示!
ああ、あと3km、3kmは長い!でも、そこへたどり着ければ解放される!
急ぎ足になるととたんにピンチが増すので、
”奴ら”に察知されないように、少しずつペースを上げる。
スノーシェードをいくつか越えて、前方に杉津の集落が見えてきた。
アップダウンも、ダンシングしようとするとお尻がそわそわするので、
シッティングでしのぎ、本当に転がるようにコンビニに駆け込んでセーフ〜。
かなりヤバかった。
リスタート後はのんびり交通量の少ない波際の平坦道だ!と意気込んで、
大比田の交差点に差し掛かると、
電光板に「河野しおかぜライン、土砂崩れのため通行禁止」とある。
えええ、マジかあ。あそこを走るのを楽しみにしていたのに…
これで前進するには、長い上りと、たくさんのトンネルが連続する、
交通量の多いR8を行くしかなくなった。
あそこも何気に難所なので、これはどうしても避けたかったのだが…
しかしここまできた以上引き返すわけにもいかぬ。
意を決してR8に舵を切る。
大比田の交差点を過ぎるとすぐに長い上りに入る。
ここは登坂車線もあるので、交通量が多くてもそれほど問題なし。
ぐんぐんと高度を上げていくにつれ、左手の海も見えてくる。
上りきったら約800mほどの敦賀トンネルが口を上げている。
ここは歩道がなく、路肩も十分ではないので、後方の車列の切れ目を狙って特攻。
微妙に上り基調なのでペースがなかなか上がらない。
結局脱出するまでに、でかいトラックに何台かパスされる。
やっぱりトンネルは怖い。
そこからもずっとじわじわと上りは続いていくが、
300〜400m程度のトンネルがいくつも連続しているので、
気を引き締めて引き続きアタック状態。
そうしてようやく安全地帯の道の駅河野に到達し一息。時刻は9:00。
道の駅ではローディーさんが一人敦賀方面へ出発するところで、軽くご挨拶。
↓道の駅河野より。敦賀半島を望む
道の駅では写真を取っただけですぐにリスタート。
道の駅からは基本下り基調で道幅もあり快調そのもの。
R305と交差するところから再び上り、
桜トンネルと2つの小さなトンネルが連続する区間を進む。
そしてこの区間の最後の大物である800m長の武生トンネル。
敦賀側からだと結構な斜度の下りで、
路肩の横にさらにゼブラゾーンも多く取ってあるので、快調に下れる。
が、台風の影響か、大量の土砂や石が路肩には散乱していて、
脚を取られないように十分スピードをコントロールしながら下りきる。
塚原でR8と別れて県道28号へ。
ここからは冬場の雪対策のためか路肩がかなり広々としているので走りやすい。
武生の市街地に入っていく。
山を越えてきたせいか、この辺からまた一層向かい風が厳しい感じ。
身をかがめながら風を避けつつ進むが、
ポジションに不慣れで肩やら首やらが凝って疲れる。
鯖江大橋で日野川を渡り、鯖江市内へは入らずに手前で西縦貫線に入り北上。
この頃から再びサシコミが…
大慌てでコンビニを探しトイレに駆け込む。
しっかりトイレにこもって、もう大丈夫だろうとリスタートしても
再びウェーブがやってきて再びコンビニに緊急ピットイン。
それを2度3度繰り返す。ん〜さすがにしんどい…
県道229号に入り、福井鉄道と並走。
徐々に交通量も多くなっていくので慎重に路肩を走行する。
木田四つ辻で福鉄が路面電車となって道幅が増えるところで、
地元のローディーさんと遭遇。
挨拶したが返事なく、そのままペースを上げて追い抜くが、
信号待ちのときに何度も赤をスルーしていきよるので面倒。
幸橋を渡って福井タウンの中心部に到達したのが11:00。
予定では12:30くらいだと見積もっていたので序盤で1時間半のマージンを稼ぎました。
予定では倶利伽羅峠を日暮までに突破できればいいのだが、
そこから先、ゴールの糸魚川到着が早すぎると逆に困るので、
この貯金は倶利伽羅以降に仮眠休憩として使うつもり。
福井タウンではランドマークらしいものもなく(撮っても福井とわからない)、
お腹の調子も悪くて何も食べる気がしないため、完全スルーで先を急ぎます。
ここからは全くの初めてのエリアに突入。ワクワク。
大名町を左折し、九十九橋北で右折。県道5号に入ってひたすら北上。
天地橋で九頭竜川を越えると、市街地を抜けて大平原地帯に入る。
天地交差点の二股を右へ取り県道29号へ入る。
左へ行けば東尋坊だが、あそこは何度も行っているし、風が強いのでスルー。
ここから、散々困らせられてきた向かい風が本領を発揮し、
すさまじい風圧で身に降りかかってくる!
ただひたすらに姿勢を低くしてしのぐのみ。
ここからは12kmにわたってド平坦ドストレートの道が続いていくのだが、
向かい風をさえぎるようなものが一切なく、全身で受け止めながら走る。
まるでヒルクライムかといううようなすごい負荷で、
必死に20kmを割らないように踏みこむのだが、
腹痛で腹に力が入らないのもあって、かなりキツイ。
小さな小さな福井空港を右に見て、単調極まりない強風の道を抗って前進。
さすがに消耗が激しく、脱水の症状もあるため道の駅さかいにイン。
コーラとエナジーチューブで一服。
再びコースインして、劇風の中低姿勢で前進します。
芦原温泉に到達し、前方に小高い丘が見えてくる。
竹田川を渡り、坂ノ下から短い上りをこなす。
ここから加賀温泉郷までは小高い丘の連続する丘陵地。
アップダウンのある県道29号を進む。
遠くには風力発電の風車が勢いよく回っているのが見える。
アップダウンをこなしていくと前方に、北潟湖を発見。
このあたりは本当にのどかで、景色もよく、素晴らしい練習コースだろうなあ。
↓北潟湖
県道29号は北潟湖をなぞるように進む。
しばらくして石川県突入!
R305にぶち当たって、東進に転じる。
大聖寺川に沿って進んでいき、加賀銘菓の月うさぎの里を通過。
北陸道をくぐったら、少し上りがあり、そこを抜けると加賀市街地に入る。
菅生でR305をはずれて左折し、加賀温泉方面へ。
何気に心細い車線の県道145号をえっちらおっちら。小高い山腹をなぞりながら進む。
右手から北陸本線が迫ってきてランデブー。
この辺から軽くハンガーノック症状。
敦賀で弁当を食べて以降、お腹の具合が悪くて、
しっかりとした食事を取らず、水分ばかり摂取していて、
その状況で強度の高い向かい風ライドを実践していれば当然そうなる。
どこかに飯屋がないかないかと焦っていたら、目の前にローソンがあり飛び込む。
無性にカレーが食べたくなりレトルト弁当のカレーを食べようやく落ち着く。
↓加賀温泉郷を通過中
即効で食べてリスタート。
加賀温泉駅が真横にあったので写真でも撮ろうと正面である南側に回る。
残念ながらレディーカガはいませんでした。
で、駅の周辺をプラプラしてたら、チャンカレの店舗が!
ああ、早く気づいていればわざわざコンビニのカレーにしなかったのに…
まあいいや。先を急ぎます。
作見町で県道39号に入り、ときわ台まで短いが結構キツイ斜度の上り。
ヒーヒー言いながら上り詰め、片山津温泉へと下る。
ここでまたまた腹具合が悪くなり、源平橋のセブイレに駆け込む。
一体どうなってるんだぁ…
出すものを出し切って、コーラをがぶ飲みしたらリスタート。
新掘川沿いに海側へ進み、汐見橋詰で右折して県道20号にイン。
ここは左手に並走している北陸道の先には
もう日本海が広がっているというロケーションで
今までの強風が朝飯前だったかのようにとてつもない向かい風が始まる!
15km出すのもしんどい。ゼエゼエ。
胸板をトップに押し付けるようなほど姿勢を低くしながら進むのだが厳しすぎる。
今までで一番厳しい向かい風。
ひたすら直線のさえぎる物の何もない平原の道がこれほどの脅威とは!
しばらくして小松空港前を通過する。
↓小松空港
小松空港を過ぎ前川を渡ったら左折し県道25号へ入る。
引き続き梯川を背丈の少しある城南橋で越える。
向かい風の猛威は相変わらずで橋の下りですら漕いでも30kmでない。
ペースが上がらないから、全然進まないのに時間だけはやたらに経っているようで
非常にメンタル的にも堪えてくる。
小松ICを過ぎ、ただっ広い田園地帯を耐え忍びながら進んでいく。
遠くには小さな観覧車が見えている。(手取フィッシュランドというらしい)
福島町で県道25号は変則的な作りになっていて、間違わないようにシケイン的に曲がり、
北陸本線をまたいだら、大きな手取川に到達する。
もはや疲労困憊。ゼエゼエ。
美川大橋を渡り、ここからは自転車道へ入ります。
北詰から土手道を進んで、北陸道をまたぐと、久々に日本海が広がります。
ここからしばらくは加賀海浜自転車道。
ここもまたすさまじい風!
まあ、絶対に風がきついとわかっててわざとこちらのルートをチョイスしているのだから
仕方がないのだけれど、それにしてもすさまじい。
何せ柵に停まっていたカラスが吹き飛ばされていくくらいだから。
(まあ、ああやってカラスは遊んでるだけだろうけど)
砂浜から巻きあげられた白砂がツブテとなって襲ってくるのでかなわん。
漕いでも漕いでも15kmそこいらの状態でひたすら進む。
自転車道の上には堆積したサラサラの白砂が溜まっていて、
こいつがハンドルを取って結構危ない。
向かい風と砂に苦戦しながら、どうにかこうにか6kmほど走りきって、
北陸道徳光PAに到着。
ここは高速の外からもアクセス可能なハイウェイオアシスになっていて、
ちょいと休憩。
コーラとグレープ味のアイスでリフレッシュ。甘さが疲れた体に染みいる〜。
何人かローディーさんがいて、少しだけおしゃべり。
ジャージがかっこいいねと褒めていただきメチャうれしかった。
↓PAに自転車ってやっぱりちょっと違和感
さてさて、金沢までは残りあと15km!
ここまで来ると、あと少しで金沢だと気持ちが前向きになります。
幸い、コーラ攻めした成果がようやく出て、お腹の具合も楽になってきた。
とにかくここまできたら、とにかく金沢。金沢にたどりつきたい。
自転車道を外れて、北陸道をくぐり、県道25号に入ります。
相変わらず吹きすさぶ荒野を淡々と淡々と進んでいく。
徐々に左手の北陸道は遠ざかり、右手から北陸本線が近いづいてくるころになると
周囲も市街地となり、少しは風の具合もマシになってくる。
交通量は少しずつ増えてくるのだが、道は幅広なので問題なし。
向かい風に耐え続けた疲労と、もう少しで金沢という喜びとがないまぜになって
よくわからないメンタル状況のまま、ある意味限界の状態で進む。
若宮大橋で屑川を渡るとすぐに右折し、屑川沿いに進む。
JRをまたぎ屑川大橋まで来ると、そこは金沢の中心部。
ついに来ました!金沢!大阪から実に260km、17時間かけてやってきました。
色々予想外の困難がありましたが、とりあえず来た!
金沢の中心部は今までがウソのように車が往来し、
おしゃれな店や飲み屋さんが連なり、何より雑踏がすごい!そしてオサレ。
目抜き通りの商店街を慎重に抜け、たどり着いたのは金沢21世紀美術館!
ここは何度も訪れている最も好きな美術館の1つです。
まさか自転車で訪れることになろうとは。
じっくり中を見て回るのは、時間的にも防犯的にも厳しいので、
常設の無料ゾーンの主だったところだけ見て回ります。
まずは、この美術館の名物と言えば、
施設のセンターに位置しているレアンドロのスイミングプール。
写真を撮ったときは残念ながら下に人はいませんでした。
それから一応ぐるっとめぐり、久々の心地よい空間を楽しみました。
↓レアンドロのスイミングプール
↓市民ギャラリー2004.10.09-2005.03.21(マイケル・リン)
やはり大好きな美術館だけあって、
思ったより、色々と見て回り時間を使ってしまった。
名残惜しく美術館を後にして近江町市場へと移動します。
兼六園はスルー。
香林坊から裏道を使って移動です。
金沢市はサイクリングでの散策を推奨しているようで、
道もきちんと自転車のゾーンが表記してあり、自転車に優しい町でした。
こういうのいいですね。
↓自転車に優しい金沢市街地
そしてやってきました!近江町市場。
お目当ては当然、海鮮です。
お腹の心配もちょっとあるが、せっかく金沢まで来て名物を食べないわけにはいかない!
金沢カレーやハントンライスなどB級グルメもあるが、
ここまで頑張ったご褒美にちょっと贅沢しちゃいます。
とはいいつつ、市場の閉店時間は早い。
随分シャッターが閉まっているが、それでも寿司屋や海鮮を食べさせるお店はいくつか開いている。
色々吟味して入ったのが、海鮮丼のお店「ひら井」さん。
そこで甘エビ・カニ・ブリの乗った金沢三昧丼を注文。
これがなまら旨かった!ん〜正解!最高!
旨いもん食べると蘇るよね〜。
↓金沢三昧丼(甘エビ・カニ・ブリの三種盛り)2500円
さてさて、お店を出たのはすでに18:30。
金沢で思ったよりたっぷり観光してしまい、
1時間30分なったマージンはわずかに20分となってしまう。
すでにどっぷりと日が暮れ始めております。
これはさすがに倶利伽羅越えはナイトランを覚悟。
しかし、ここまで来た以上後には引けません。
ここから再びナイトランに突入し、闇と孤独との戦いへと突入していきます。
後半戦につづく…