記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

福井よ〜ろぴあんライド

日曜日。かの大小ライドの代償で、全身バキバキ。
以前からの左足の中指の付け根のシビレが全くとれず、
日を追うごとに症状が顕著になってきた。
おまけにこのころを境に給食に空気が冷たくなり、深刻な体調不良。
体が全然冬仕様になっておらず、吸入器が手放せない日々が続く。
ということで2週間全くチャリンコに触れることなく過ごす。
ただ11月初旬の本番に向けて、一度ぱしゃ君とロング練をしようという約束をしていて
それができる唯一の週末ということで、敦賀ソースカツ丼を食べる計画だった。
が、ぱしゃ君が原因不明の発熱で1週間以上ダウン。
滅多にへばらない彼が3日も仕事を休むというのはかなり深刻。
珍しくちゃんと医者にもかかっているのに原因が特定できず、
ただロキソニンだけ処方されて症状を緩和させているだけの状況。
こんな状態ではロングどころかチャリに乗ることも無理なので、
1人でロングに出かけることにする。
1人なら敦賀は走ったことがあって新鮮味がないので、
福井タウンまで伸ばして400kmライドにする。


そんなこんなで直前であれこれ変更が重なり、色々と準備が必要で、
出動前に2時間ほどしか仮眠できず。
こないだの大小ライドではもう夏仕様で夜は走れないことははっきりしているので
ロングスリーブにロングタイツ、冬グローブの完全冬仕様にチェンジ。
昼間暑いかもしれないが、それよりも夜の冷え込みの方が深刻なので。
グローブは最後まで迷ったが、昼間は暑ければ素手で走ることにする。


日付が変わると同時に出動。すでに肌寒い。
いつものように城北運河通りを疾走する。
左足が痺れていてなかなか気になり、思うようにペースを上げられない。
まだ走りに影響するほどダメージ残っているのか?
それから冷たい空気が入ってくるせいで、咳が止まらない。
あまりあげすぎると動悸が激しく、脈が乱れそうになるので無理せずに30km前後で推移する。
大日の交差点はダッシュをかけ切り抜け、そのまま府道13号〜R171で枚方
いつもなら45分くらいで来れるところを慎重に1時間くらいで。
県道13号に入り、関医大前を通過。
この時間はたいてい追い風のことが多いのだが、今日は軽いアゲインスト。
少しずつ外気にも慣れ、ペースを上げて行く。
御幸橋から桂川CRに入り、少し呼吸を整える。
少し迷ったが、宮前橋を過ぎて羽束師橋までCRで進み、そこから外環状に入る。
第2京阪をすぎて、しばらくはバイパス化するので、それを回避すべく中書島の街中へ。
あれこれ曲がってしてたら寺田屋前に出た。


寺田屋を夜討


そこから観月橋で外環状に復帰。
ここは夜中でもなぜか大型車バンバンなので40kmペースで六地蔵まで駆け抜ける。
王将のところ(桃山西尾)で裏街道(醍醐道)に入り北上する。
名神、新十条通を過ぎR1の手前で山科川沿いに出て、R1をくぐる。
そのまま東海道まで北上し、山科に到着。
漆黒の闇に包まれた小関越に入る前にちょっと気分を整えたかったので、
藤尾台のローソンで一服。
小腹も減っていたのでカップ麺で暖をとる。
時刻は2:45。すでに眠い。
滋賀へ抜けたらペース上げて進むつもりなので、3:00まで仮眠。
この直後の小関越、向こう側に下るまで全体で5kmもないのだが、
本当に真っ暗なのでなかなかリスタートに踏み切れない。
かといってR1で越境するのは、それはそれで嫌いなので、意を決してリスタート。


西大津BPぞいに東野の集落を鈍く上がる。
そして分岐で右折し、BPをくぐったらいよいよ小関越(裏)。
いきなりなかなかの斜度で上がっていくが、まだBPのライトの木漏れ光で明るいので気持ちは楽。
そこから左へ切れ込むともう真っ暗。
外灯はもちろん反射板すらなく、森が道の際まで鬱蒼としているので
ライトが照らすところ以外は全く何も見えない。
怖くない怖くないと声に出しながら、じりじりと進む。
何か見えても気にしない。襲ってこなければ見えてもいい。
チビリそうな気持ちを封じ込めてどうにかピークまでやってくる。
ここからはさらに危険。あまり良好とはいえない路面を慎重に下る。
こんなところでトラブル発生したら恐怖心で腰が抜けて動けないわ。
で、なんとか老人ホームとの分岐のところまで下りきり安全圏に脱する。
いやあ、いつ来ても夜中の小関越は冷や汗かく。


大津まで下り、大津京まではナンタラとかいう長い横文字の愛称の道を北上。
柳が崎でR161に入る。
まだ深夜で交通量が少ないうちに、せめて迂回不能白髭神社あたりは抜けておきたいので
ここからは35kmペースを上げて走る。
坂本〜御琴と過ぎ、堅田着が4:30くらい?
そこでちょっとだけ寄り道で道の駅びわ湖大橋米プラザにより、
某氏の奥さんにごあいさつ。


↓奥様と記念撮影


堅田以北も引き続き県道558号で北上を続ける。
ここから道幅がぎゅっと減り、路肩もよくない。
で、なんでかこの辺から交通量が増えるので面倒くさい。
そして朝の冷え込みと湖からの風のおかげでめちゃくちゃ寒い。冬支度をしていて正解。
和邇から裏道に入ろうか迷ったが、迂回するほどの交通量でもないので
ペース重視で引き続き県道558号。
しかし志賀から、R161湖西道路が尽きて合流してくるので、比較的でか目の車が増える。
そういえば、びわ湖を時計回りで走るのは初めて。
なのでこの比良〜北小松が意外とアップダウンあるとは知らなかった。
北小松を過ぎると湖畔ぞいの道となり、逃げ場がなくなる。
昼間はいつでも大渋滞を起こしている区間だが、さすがにこの時間は渋滞はない。
それでも早く切り抜けるに越したことはないのでペースアップして35kmキープ。
幸いなことに追い風にも乗る。
近江高島でバイパスを回避するために降りようとしたら
大型車に明らかに故意に幅寄せされ、危うくガードレールに突っ込むところだった。
そんなことして何がおもろいねん!ド阿呆!
バイパスを下りて、並行して走る県道559号で北上。
もう5:30というのに夜が明ける気配もない。
ちなみに高島の気温は9℃。体感は当然もっと寒い。


↓高島は9℃


安曇川を渡り、県道は左に折れて若干山間に入る。
餐庭でR161とクロスして横断。県道333号に入る。
この辺りから東の空が薄く紫に色づきだす。
この朝がやってくる瞬間、やっぱりたまらなく好きだ。
今津港でちょっと停まって写真をパチリ。
マキノサニービーチからの方がきれいに朝焼けが撮れると思って
大急ぎで回して向かうが、ちょうど海津大崎が遮っていて見えず…
まあ朝の冷え込みで随分朝霧が低く垂れこめていたのでどのみち無理そうだったが。
ここから敦賀まで補給ポイントが一切ない(道の駅はまだクローズ)ので
缶コーヒーを買って手持ちの補給品で一服する。
いやあ、すがすがしい朝だ。美しい奥琵琶湖畔をただ眺める。


↓夜明け


↓今津港


↓マキノサニービーチにて


6:15、リスタート。ここでびわ湖とはお別れし、
ルートは、いわゆる高島トレイルと言われる一帯を山越えして、敦賀湾へと下っていく。
海津からR161に入る。大型のトレーラーがバンバン走ってて少し怖い。
最初の3km弱で1つめの上りである追坂峠。
ここは昔福井GFに出た時にぱしゃ君と上った。
あの頃はこの程度の坂でさえぱしゃ君は不機嫌で、辛い辛いと騒いでいたが、
今じゃもうへっちゃらだろう。もはや懐かしい。


↓追坂峠


追坂峠からはしばし平坦。なぜか結構な向かい風でペースが伸びない。
野口でR303が右手へ分離していき、単独区間に。
この先からいよいよ”国境越え”の始まり。
集落から延びてきた道が合流する地点から斜度がぐいっと上がり、かつ車線が減る。
直線的に上っていくのでちょっときつく感じる。
そのうち県道533号が左手から合流してくる。
しばらく進むと家屋が見えそろそろピークという手前から斜度が激しくなるので
えっちらダンシング。で国境に到達し、福井県に突入。
海津からは約7kmの上りでしたが、こちら側からはそれほど大した峠越えではなかった。


↓国境


国境付近はスキー場になっているがなんか荒れ放題である。
緩く下りがスタートしていく。再び山間部に入りどんどん斜度が増していく。
これは帰りが厳しそうだぞ。
右手からJRがせまってきて、隧道部分だけ道幅が狭まるのでペースを落とし抜ける。
疋田で馬鹿でかいR8がどーんと合流。
遠慮なく大型車が敦賀方面に転がり落ちて行くので、帰りの迂回路確認も込めて、
信号を渡り反対車線に入り、少し下って笙の川の対岸に渡り、
交通量が皆無な旧国道に入る。道幅も広くて快適。
小河でR8は本線が敦賀バイパスと化すので、下道へ。
残念ながらここからではよくわからないが、対岸のJR線は巨大なループを描いているはずである。
見上げると建設中の舞鶴若狭道の剥き出しの橋脚がボンボンとそそり立っている。
岡山一でR27をまたぐと敦賀市街地に突入。ずんずん進んで白銀を通過し、
気比神宮に到着。
今日は敦賀市民マラソン大会の日らしく、神宮前が大会本部になっていて
あふれんばかりのランナーでごったがえしている。
マキノでSOYJOYを1本食べたきりで峠越えをしたので腹ペコ。
朝飯が食べれそうなところを探すが、人が多いので港方面へ行ってみる。
が、店らしきものがなく、ウロウロして曙交差点のところでファミマを発見し飛び込む。
朝からチョコパン5個入りとミートソース大盛り、コンポタとがっつり。
ローディーが珍しいのか学生のコンビニ店員さんがしきりに気にしている様子で声をかけてくれます。
持ってきていた地図が古かったのだが、
この先河野海岸道路(しおかぜライン)が有料道路ではないか、自動車専用ではないかと疑う。
奥さんにTELして調べてもらうとどうやらすでに無料化されていてチャリンコは走れるよう。
もしこの海岸線を走れなかったら、この区間を突っ切るためには
トンネルがいくつも連なる絶壁の上のR8を走らねばならなかったので一安心。
やけに上らされることになるし、交通量も半端ない。
そして武生トンネルという長大トンネルを抜けなければならなくなるところだった。
それだけは避けたかったのだ。


敦賀気比神宮


しっかりと朝飯を済ましてリスタート。8:15。福井まであと約60km。
この直後もR8はトンネル群が控えているので、海辺の金ヶ崎まで迂回するが、
地図上では海岸沿いに道があるのだが、
港湾地区は関係者以外立ち入り禁止のゲートがあり通行できず。
そこで金ヶ崎臨界トンネルを幅広の歩道に乗ってくぐる。
この辺では警備員が一定間隔で立っていて、
何だろうと思ったらさっきのマラソン大会のコースらしく、8:30にこの道は閉鎖されるらしい。
あわててペースを上げて北電の火力発電所横を通過し、敦賀新港まで抜ける。
そこで右折して、新港口でR8に復帰する。バイパスからの合流で一気に交通量が増す。
ここからは対岸に敦賀半島を望みながら、シーサイドライン
アップダウンもそれほどなく、爽快に進む。
しばらくすると向かいの半島にでっかい施設が見え隠れ。敦賀原発ね。
海岸沿いの道には早くから釣り人がびっしり。
松ヶ崎をなぞり、黒崎トンネルをくぐると大比田の集落。
ここからR8は一気に断崖を駆け上がっていくのだが、
ここは左折して海岸の高さまで下り「しおかぜライン」に入る。
大型車を含め大抵の車は最短のR8で福井方面へ行くので、交通量がぐっと減る。
おそらく波が高いときには被るくらいの感じ。
ここまでせっかく天気が良かったのに、急に空が黒い雲に覆われポツポツやってきた…
10kmほどのしおかぜラインは河野交差点でいったん終了。
そこから越前ラインをしばらく進んで、甲楽城で海岸沿いの道に別れを告げ、
右手の細い急斜面に突入し、鯖江まで一気にお山越え。


↓湾にかすむ敦賀原発


敦賀以北は20kmほど海岸線をゆく


↓甲楽城で海岸線とお別れ。右手の上りへ


上り口を上がると学校があり、そこをぐるっと囲うように進んで少し下ると山への取り口。
一気に山深い細道になる。それほど厳しい斜度でもなくえっちらと上る。
大きめのヘアピン区間に入るが、
そこの標識にはっきりと「この一帯クマ出没します」と書いてある。
うむう、熊対策は考えてなかった。ので歌を大声で歌いながら進む。
ある程度上りきると集落に入る。そのあたりから小康状態を保っていた雨がポツポツと降り出す。
と、そこでぱしゃ君から入電。
今日は少し具合がいいので軽く走りたいとのことだが、あいにくすでに170km先だと伝える。
山の中で電波が悪くそのうちに切れてしまう。
集落内は緩いのぼりだったが、外れていくにつれ斜度が上がり、
ぐるんと大きなヘアピンをやっつけると中山トンネルに到達で山越え終了。


↓この山、熊出るってよ


↓中山トンネル


トンネルを抜けると下り。湯谷の分岐を直進。
雨はどんどんひどくなってどしゃ雨。参ったぞ。でももう行くしかない。
ドンツキ勝蓮花の分岐を右折し、県道19号に入る。
そこから笠倉トンネルまで少しの上り返してトンネルから下り。
かなり水しぶきが跳ねて滑りやすいので慎重に。
トンネルを抜けると上からの雨はやむが、路面は水が浮いているのでびしょびしょ。
前方にようやく町らしいものが見えてくる。
広瀬のところにファミマを発見し、とりあえず飛び込む。
尻に敷くハンドタオルを買って挟む。
それから温かいを買って少し休憩。冷えたせいかちょっと足のしびれがひどくなりだしたので。
で、はっと気付いたら10:30。しもた!30分も気絶してた!


↓勝蓮花で右折し県道19号で鯖江方面へ


気絶しているうちに雨はしっかりやんで、随分日も温かくなってきた。
思いがけず30分消費してしまったので、あわててリスタート。
まだ路肩はウェット状態なところが多く、できるだけ濡れていないところを選んで走る。
本当は、日野川まで出てできるだけ交通量の少ないルートで北上を考えていたが、
遅れが生じているので、高瀬から県道28号(北陸道)で進むことにする。
交通量はそこそこあるのだが、路肩もそこそこスペースがあるのであまり怖くない。
それに福井の人の運転はどことなくやさしく、乱暴さがないので助かる。
ずいずいと平坦な道をひた走るが、向かい風が結構厳しくって脚を削られる。
が、軽くトランス状態というか意地というかで35km程度で回すだけ回す。
鯖江大橋で日野川を渡る。
西鯖江からしばしR417になり、西山公園の軽い丘越え。
ここもタレずにしっかりと上げていく。右側から福井鉄道が並んできて並走。
神明から道は県道229号となる。
その先、西縦貫道との合流地点から交通量がまた増える。
ここから福井の中心まで残り8km。
福井鉄道と並走しながらひたすら進む。
だんだん道幅も狭くなるが車の流れに沿ってペースを保ちクリアしていく。
すると、いきなり道幅がどかーんと広くなったかと思うと、
さっきまで並走していた福井鉄道が道のど真ん中に押し寄せて路面電車に変身する。
そのまま少し走って幸橋で足羽川を渡ると、福井タウンのど真ん中大名町交差点に到着。
11:15です。
到着記念でJR福井駅に向かう前にヨーロッパ軒総本店へ直行。
昼時になるとびっくりするくらい混んでしまうので、その前にと思って行ってみると、
すでにバイカーやら何やらでごった返し。おお、出遅れたかと落胆しかけたが
さすがビル丸ごと店舗なだけ、キャパ十分。
ただチャリの心配があるので、1Fのチャリが見えるカウンターの位置にどうにか陣取る。
色々メニューがあるが、ここはかつ丼です。
大盛りにしようか迷ったがあとで別もよるからと珍しく並みを注文。
揚げ物だし、混んでるから結構待たされるのかなあと思いきや、びっくりするほどのスピード出前。
ちょうどいい感じに揚がったカツが3枚。それも十分にソースがシュンでる。
カツを丼の蓋に移して、それから白飯を汚しながらハムハム食べる。
うん、ウマイウマイ。サクッサクっと噛み心地も軽やかなのでどかどかとかき込めます。
なかなかおいしゅうございました。
料理を出される際に、今99年創業祭でスピードくじをしてます。
アタリが出たらその場で割引させていただきますというので、
10円玉でゴシゴシ削ったらなんとアタリで200円引きしてくれました。ラッキー♪


↓ヨーロッパ軒総本店


かつ丼(850円)


さあ、目的を果たしたので帰路につきます。
その前に福井タウンまで来た記念撮影にJR福井駅へ移動。
ターミナル駅付近なのでバスがじゃんじゃか来るのだが、”当然”京福バスなのです。
福井駅まで来るとなにやら騒がしい。
のぞいてみると「ふくいパンまつり」なる催しが行われている。
自分がこの次に行こうと思っていた「ヨロッパン キムラヤ」も出店していてのぞいてみたが
出店しているほぼ全店がすでに売り切れ状態で商品が何もないではないか…
これは仕方ない、お店の方へ行くことにする。(よく考えればイベントに出展しているのだからお店は休み)
で、なんかこのイベントのキャラクターのグッズが売っていて、
奥さん向けに手ぬぐいと、娘にはペーパークリップを買う。


それから終着駅シリーズを2つ。まずはJRの駅をくぐったところにあるえちぜん鉄道の終点・福井駅
そして西側で線路が途絶える福井鉄道福井駅前駅。
行ったときはてっきり同じ鉄道会社だと思ってたが、実は違っててびっくりした。


えちぜん鉄道福井駅勝山永平寺線


福井鉄道福井駅前駅(福武線


さあ、時刻は12時。行きに11時間かかっているわけだから、
単純計算、このまま帰っても23時帰宅になってしまうので大急ぎで帰路につきます。
往路と同じく県道28号(フェニックス通り)で南下します。
昼ごろになって交通量はぐぐっと増える。
新木田から花堂あたりまでは道幅が狭く、車の渋滞をすり抜けながら慎重に進む。
そこからは少し路肩も広くなり、軽い追い風にも乗ってペースを上げていく。
もう一回西山公園を上り返し、西鯖江交差点で左折しR417をトレース。
少しだけ寄り道をするためです。
線路を渡りしばらく行くともうひとつの”ヨーロッパ”のキムラヤに到着。
が、店が閉まってる…そうかイベントに駆り出されてるんだもんな…ガッデム。
ここは諦めるしかないのでそのまま直進します。
もう1つの寄り道ポイントがすぐそこにあります。
というのは、地図を見るとなぜかこのR417は小さいながらΩカーブの区間があるからです。
ということで実地検分。
R25の有名なそれに比べれば大したものではないが、
たしかに道は無理やり曲げられて高架化され見事にオメガっております。
線路が往く手をさえぎっているとはいえ、
現代技術をもってしても直線化することができなかったのでしょうか?
まがりなりにも国道です。しかも400番台と言うことは比較的新しく敷かれたもののはず。
謎です。


↓見事なオメガ


↓R417のΩカーブ


さて、寄り道は以上で切り上げます。
北陸道へは戻らずに、福井鉄道に沿って南下します。
武生まで下ってくると道は日野川右岸に出る。
R8が橋の対岸へ渡っていくのをくぐる地点で
対向からで3人組トレインとすれ違い挨拶。
対岸のR365はそこそこ交通量があるが、こちら側は平和そのもの。
そのうち山肌が近づき、そのふもとには北陸道がへばりついている。
一度高速をくぐり、南条SAのあたりで日野川沿いに出る。
赤いラインの自転車道が敷いてありそれに従って南下。
CRの名前が但南サイクリングロードと言いなんかまぎらわしい名前。
少し前まで福井GFを誘致しているだけあってサイクリングロードの整備は充実しているのかも。
しばらくいくとCRは川を渡り、R365の歩道とドッキングする。
緩やかな上り基調で県境の山々へ向かうことになる。


日野川のCR


燧の交差点でR476と合流。
本格的な上りに入る前に自販機でドリンク補給。ポッケのSOYJOYでエネルギーチャージ。
今庄の集落を抜け、広野ダムへの分岐を過ぎるといよいよ上り開始。
6,7km程度の上りです。
ここの坂はそれほど難易度も高くなく、えっほえっほとダンシングを交えながらジワジワ上っていく。
急坂らしい急坂もなく。路肩幅も余裕を持って設けられているし、交通量も少ないので走りやすい。
小さなせせらぎを左手に見ながらそのうち、今庄365スキー場の入り口に到達。


↓今庄365スキー場


ここはかつて福井GFに参加した時に走った坂で、ここからスキー場までの最後の2km弱の激坂がラスボス。
そういえばぱしゃ君の初イベント参加でした。
ずっとぱしゃ君のアシストを160kmしてきて、
この最後の坂だけ解放されてガチスプリントで何十人ごぼう抜きした坂です。
最後のヘアピンの手前で腰痛に顔をゆがめるロラあにきを見送ったのも思い出です。
今日はさすがにスキー場までは上がりませんヨ。


↓昔の福井GFのゴール地点までのオーラスの激坂


さて、思い出の地を後に、まずは敦賀を目指します。
ここから敦賀までは12kmの下りです。
福井GFでは長々と続く上りにかなり手を焼いた記憶があり、
そのため往路には使用せず、復路で下る作戦にしました。
福井側からの上りが大したものではなかったので、この選択は正解。
スキー場入り口からはストレートの上り。
途中でR365が木之元方面へ分岐していく。福井GFではこちら方面へ行くルートでした。
今日も余裕があれば、そちら側へ行って、栃ノ木峠まで再び上り返し、
木之元から湖東を走って、超大周りでビワイチなんてのも考えたのだが、
そうすると走行距離が30〜40km増えて帰りが遅くなってしまうのでこれはまた別の機会に。
さて分岐からさらにしばらく上ると木ノ芽峠トンネルに到着。
ここは1kmほどある苦手の長大トンネルだが、比較的新しいトンネルで坑内が明るいのと
交通量が少ないのでそれほどビビることもない。


木ノ芽峠トンネル


そこを抜けるとひたすらの下り。向かい風がすごいので姿勢を低くしながらペースを上げていく。
途中、福井GF名物の水かけガールズが水をかけながら応援してくれる水かけ坂を通過。
この長い坂もぱしゃ君を激励しながら必死で引っ張っていったなあ。
ロラあにきとも追いついたり置いていかれたり。
あのロングランも大変だったけど面白かったなあと思い出にふけりながら下る。
そういえば激坂区間の手前であの時対面信号が設置されていた新道工事現場ですが
大半完成してたけどまだやってたのがびっくり。気長にやっとるなあ。
そうこうしながらしっかり下りも攻めて、あっというまに敦賀まで下りきる。4時ごろ。
敦賀ICを過ぎると一気に交通量が増す。
敦賀駅前からはR8(旧道)に入る。
R27をまたぎ、舞鶴若狭道の建設中の橋脚がそびえるのが見えるくらいになるとそろそろ山岳区間に入る。
さあ、今回のライドのハイライトである裏国境越え。
敦賀からだと14km、疋田からだと9kmの長い長いヒルクライム区間に突入します。


↓懐かしの水掛け坂


敦賀駅


小河から疋田までは往路に確認しておいた旧国道で上る。
疋田でR8と別れてR161区間に入り、JRを古い隧道でくぐると、
いよいよ裏国境の本格的なクライムが始まる。
朝に比べて交通量が結構ある。こちら側の方が長く斜度がきついのだが、
登坂車線を設けるほど余裕がない道なので、大型車がう〜んう〜んと唸りながら後方から上がってくると
その後ろには必ず5,6台の車が行列になってくる。
路肩もそれほど十分というわけではないうえに、
冬の雪の影響かアスファルトがひび割れたりしている個所もあって一筋縄ではいかない。
そして何より少しきついと感じるほどの斜度が一手にずーっと果てしなく続いていて、
さすがに300km近く走ってきた脚には堪える。
序盤はじっくりじっくり攻めていたのだが、行けども行けども上りが終わることがない。
進行方向の山並みは開けているので、次のカーブを曲がればゴールと思わせておいて
実はフェイクというのを何度もやられ精神的に参る。
特に中盤、右手の川の流れに沿って細かいカーブが右左と応酬が続く区間は斜度が厳しい。
そうこうしていると右手の斜面が一気に開けスキー場のあたりまで来てようやく上り終了!
思った以上に疲れた〜。


↓こ、国境越え…


さあここからは6,7kmほどのダウンヒル
17時前となりそろそろ日も頼りなくなってきて外気は寒く、
しかも向かい風なので風が冷て〜!
じゃじゃ〜っと野口まで下ると、追坂峠まで若干上り返し、再び海津までダウンヒル
そこから湖畔の道へと移動し一息つく。
ちょっと国境越えのダメージが大きいのと、
もう難所は越えてあとは勝手知ったるみ地だけという安堵感を得たせいか
睡魔が急にやってきてどうにもつらい。
この後白髭神社あたりからは激混みの国道を特攻せねばならず、
そこでは絶対に気が抜けないので、その前に英気を養う必要がある。
ということですでにクローズした今津港のベンチで一服する。
お腹ぺこぺこなのだが補給品は底をついているのでここは我慢し、仮眠のみ。
15分ほど気絶してました。ハッと気付いたのが17:30。西の空がみるみる暗くなっていく。
日が暮れて暗くなる前に大渋滞区間を抜けておきたいので大急ぎでリスタート。
往路と同じく県道559号を南下する。朽木や比良山系の山々が見事な夕日を背負って
黒々としたシルエットを見せ始める。急げ急げ、夜はすぐにやってくるぞ!
近江高島から近江舞子に抜ける唯一の道R161に合流すると、
案の定ありえんくらいの大渋滞。
ここは躊躇している余裕はないので、路肩を慎重に進む。
ところによっては路肩が狭くなる。
ドライバーの方も渋滞でイライラしているので(特にトラック)、
列が動くたびに慎重に神経をすり減らしながらも確実に前へ進む。
そうして8kmの気の抜けない区間を疾走してなんとか切り抜ける。
北小松から裏道に入る分岐にちょうどセブイレがあったので、たまらず補給タイム。
カレーとノンアルビールで腹を満たす。ぱしゃ君の様子うかがいでしばしTEL。
腹が満たされ元気が戻る。日はとうに沈んでここからナイトランです。


リスタート後は県道307号へ。
街灯も少なくてさすがに真っ暗ですが、大渋滞のR161よりかは全然マシ。
そのまま蓬莱まで11kmほどエスケープ。
そこからはもう小細工なしで県道558号〜R161を特攻する。
すでに志賀の湖西道路入り口は過ぎているのでさっきのように全く動かない渋滞は発生していないが
次から次へと車の往来は激しい。
路肩の具合もいきなりポールが立っていたり気が抜けない。
びわ湖大橋を過ぎるとなおも交通量は増えるが、
もう覚悟を決めているので手抜きなしで35km程度でとにかく駆け抜ける。
比叡辻のカネカの工場のところから一瞬エスケープ路に入り、坂本のKKRホテルのところでR161に合流。
残り三井寺までは再びスプリントモードで駆け抜ける。
時刻は19:30。


さあ、本当にラストの難所がやってきました。そう、小関越です。
またもや闇の峠越えです。しかもこちらの方が上りが長い。
しかもあいにくフロントのライトのうちひとつが堅田付近からバカになって点灯しなくなり、
(電池切れではなく接触不良の様子)
1つのライトのみのかなり心細い状況で挑まねばならない。
わずか5分程度の峠越えなのだが、右も左も前も後ろも全く見えない状況で
時間が果てしなく感じる。疲労のせいかピーク手前の斜度が上がるところがやけに重い。
誰かに後ろを引っ張られてる?ヒーヒー言いながら上り切り、
下りは慎重に下って、山科へ抜ける。


↓漆黒の小関越を過ぎてR161BPを望む


ここまできたらあとはもう夜練ゾーンなので何の心配もなし。安全圏に帰ってきたなあと言う印象。
あとはどれだけ早く帰れるかと、疲労&眠気との戦い。
醍醐道で南下し、県道35号で深草まで丘越え。
そろそろガス欠となって伏見でラーメン。(名前忘れた。食べログでもヒットせず…)
眠気と疲労がひどく、また脚のしびれもMAXで、飯食ってしばし体を休める。


↓伏見のラーメン屋でラーメン(名前忘れた)


時刻は21時ごろ。リスタート後、県道124号で納所、そこから桂川CRに入る。
御幸橋の手前で荷物を担いだローディーさんにパスされ、
久々の刺激で一定距離を置いて追走する。
その人は御幸橋で県道13号に合流するところでなぜか再び淀方面へ走って行かれました。
自分は県道13号をそこそこのペースでひた走る。
あいにくの向かい風だがしっかり回す。枚方を通過し、
出口の辺でR1ではなく珍しく淀川CRに入ってみる。
というのは小関越の闇に比べたら淀川CRは広いし明るいなあと思ったので。
が堤防工事中らしく道幅が減っていて少し慎重を期す。
その代わり電飾のおかげでより明るくて走りやすい。
鳥飼大橋阪神高速下に入る。
帰宅したのは23時でした。
やはり400km越えるか越えないかというのは体力の限界領域だな。
寒さのせいで少しずつロング・ナイトランの難易度が上がってきていることもあるが
ちょっとお疲れ気味。