ク○ッタレマウンテンライド 前編
土曜日の晩、”踊る”を見ながらダラダラと準備。
すでにこの週末にやろうとしていたプランが2度もとん挫していて
モチベーションはほとんどなく、もう今週はええかあと思いつつ、
やっぱり走れるときに走っておかないといった感じ。
そんなこんなでダラダラしすぎて、予定時間を2時間も過ぎ0:45出動。
本当は少し遠回りだが琵琶湖畔沿いに名古屋入りをして、
店が混みだすであろう昼前10時台には入店する予定が難しくなった。
そこでルートを変更して、R163で伊賀経由で向かうことにする。
ただ、そうすると1点問題が生じる。
イシバシ工業のダート区間だ。
距離はわずかだが夜中に真っ暗闇で走行するのはあまりに危険で無謀。
あまり早く到達してもいけないので、5時ごろに通過するように向かう。
まずは城北通りを進み、途中から城北運河をぼちぼちと行く。
緑でR163に乗るが、なかなか向かい風が厳しいゾ?
寺方で曲がって第2京阪へ。
そうしてそうしておなじみの中野ランプ。
久しぶりにTT気味に上ろうとスタートするが、
今までで一番の向かい風を浴び途中で計測をヤンピ。
なにせホテル前ではギッチギチに回しているのに、
風で押し戻されて10km出ない!
これは本当に台風の中に間違って迷いこんだかのよう。
今までで一番コンディションの悪い清滝峠だった。
途中からアルパカモードに切り替えたので体力は温存できた。
写真を撮るために軽く休憩を入れたのだが、
急に大阪側から上がってきたトラックが信号をちょっと過ぎたところで急停止して
おっさんが飛び出して雑草が生い茂る荒れ地へ飛び出して行った。
さしこみ?不審者?
いずれにせよ巻き込まれたくないので、すぐにリスタート。
で、裏清滝を下り本線に合流…と思ったら、
清滝生駒道路の工事が本格化して片側通行規制中。
トンネル出口から大渋滞になっていて、車の列に紛れてシビアな下りが霊園まで。
そこから鹿畑町まではこんな時間なのにトラックバンバンのトラフィックでやんなっちゃう。
ダラダラ木津にたどりつき、泉大橋を渡る。
東向きに転じると再び激しい向かい風。
しかも進行方向の山間の空には嫌な感じの雲が…
ああ、これなら西方面に向かえばよかった…
出動前に何も口にしていなかったのでいつものイートインのあるローソンで休憩。
カップ麺をすすりながら外をぼうっと眺めてたら、
目の前に停車していた車の運転手がこっちをずっとにらんでいる。
なんかめちゃくちゃ強面のおっさんで、俺何かした?と思いながら見ていると、
どうも睨んでいるのではなく、目を開けたまま寝てるみたいだった。
ちょっとビビらせないでっ!><
しばらくしてリスタートし、山間部に突入していきます。
いつも夜中でもそこそこトラックの往来があるR163だが、
この日はまるで名阪国道が封鎖になってるのかと思わせるくらい
トラックがどちら方向にもバンバン。
なんでトレーラーが4台5台も連なってやってくるのか。
たいして外灯もなく、路肩部分の具合が分かりづらいので脇へ非難するのもヒヤヒヤだわ。
笠置トンネルは特攻かます。
大河原の上りからなんとなく空気がジトっと湿ってきたなと思ったら少し降り始める。
しかし上りだし、あまり気にならず。
そこから月ヶ瀬口までの長い下りはウェット路面で慎重に下っていたのだが
何かデコボコの部分に乗り上げてバウンドしたはずみで、
まさかまさか2つあるテールランプがどっちも接触が悪くなり、
小さい方は完全に断絶、もう一方も光量が弱くなる。
おいおい猫目さんよお、ここから伊賀までの区間が一番暗くて
ライトだけが頼りだってえのに、仕事しろよ仕事!
あれこれ角度を変えたり、フタをパコパコやってどうにか持ち直させるのだが
バウンドするたびに点いたり消えたり…
そんな状態で島ヶ原BPへと入っていく。
街とも民家の明かりもない区間を、かすかな明かりだけを頼りに進む。
本当に心細いが、愚痴を言っても仕方ないので集中して進む。
で、新今倉橋を過ぎたところで、前方に不審な影が道の上をウロウロ。
鹿かイノシシか、はたまた野犬か?
近づいてみると、ズタボロのザックを担いだ兄ちゃんで、
こちらのライトに気づいておもむろに道のセンターへと無言で近寄ってきた!
完全に挙動が不審で、襲われるんじゃないかと恐怖して
猛アタックをかけて引き離す。
しばらくして後ろを確認したら、
追いかけるのをあきらめたように歩道へと戻っていくのが見えた。
何あれ?明らかに地元の人じゃなさそうだったし。こんな時間に何してるんだろう?
今日は不審な人だらけだな。(人のこと言えないケド)
ピークを過ぎると長い下りとなるが、ライトの光が決定的に足りず、
慎重にスピードを殺しながら進む。
どうにかこうにか伊賀上野にやってきたが、徐々に雨脚が強くなってくる。
これまたいつもの中継点である西之沢のファミマに到着したのが4時すぎ。
このままイシバシダートに突っ込んでもまだ夜は明けていなし、
ライトもこんな状況なので、朝が明けるのをここで待つことにする。
ここもイートインがあるので、じっくり補給をしながら30分ほど仮眠。
で、5時前にそろそろ明るくなってきてもいい頃なのに、
ちっとも空が明るくならない。何でだ何でだと空を見ると、
どす黒い雨雲が前方の鈴鹿山脈に垂れこめていて光が届かないようだった。
ん〜雨なのか?雨なの?
ここからイシバシダートまでは30分ほど進まねばならないから、
今はまだ暗くても到着時には明るくなるだろうと予想して5時にリスタート。
まだ暗い伊賀盆地を淡々と進む。
伊賀ICのところでテクニカルに曲がって旧R25を進む。
このあたりになるともうライトなしでも十分明るくなってきた。
少し上りが発生しえっちらおっちら、少し先のピークを見据えて上っていると、
そのピークの手前をイノーさんの群れが道を横断するのが見えてる…
早う通り過ぎろ!と念じながらペースを落として上る。
どうにかイノーさんたちは横断を終えて消えていったので、
今のうちにと一転ペースを上げて現場を通過する。何度も言うがビビらせんといて!
ピークを過ぎ下りに入るところで、雨脚が一気に激しくなってくる。
オーマイなんてこった…
ピークから先は酷道状態なのだが、
ひょっとして先日の台風の影響で通行止も考えられたがそれは大丈夫だった。
ただ看板が立っていて数か所崩れているようで、崩落注意の喚起。
そんないきなり崩れられても注意出来っこないよと言いながら下るのだが、
コツコツとヘルメットに何かぶつかってくるので、これはマジヤバイ、
落石かと慌てたが、よく見たらドングリ。だ・か・ら〜ビビらすなってば!
今日はもう何から何まで狂ってて、こんなネタばっかり。
そうしてそうして完全な土砂降りの中、イシバシ工業に到達。
ここから1kmほどダートが続くのだが、マシンに乗ったまま進んでいたのだが
やはりゴロゴロとしたダートは滑りやすく、危ないので、押し歩きにスイッチ。
が、歩いている途中で、石に引っ掛かり、
そのはずみで左足のクリートがわずかに一部が残してごっそり取れる…
なんてこった…
ダート区間を終えて、再びマシンに乗り込んではめてみるが、
なかなかはまるわけもなく苦心する。はめるとどうにか固定はされるのだが
特に左足の方は信号待ちなどで頻繁に付け外しをするのでその度に
このトラブルに悩まされることになる。
ああ、もう!なんて日だ!
どうにかダート区間を終えて、あとは関までは快適な下り区間のはずが、
土砂降りの雨に目を開けているのも大変な状況で、
しかも片足の固定が不安定な状況。惰性でダラダラと下りながら、
この予想外の大雨に恨み節連発。
もう関に着いたら、始発電車で帰ったろかと本気で考えるが、
こんなんで敗北感を味わうのはプライドが許せん。
何が何でも目的を果たしちゃるぞ、かかってこんかい!ともうヤケクソですわ。
いつもロングなら山用のレインウェアも別で用意しているのだが、
今日はそこまでの装備をしておらず、ペラペラのウィンブレだけでは
これだけの大雨に太刀打ちできず、全身びしょ濡れ。
もう勘弁してくれえ〜@@
どうにかこうにか関にたどりつき、R1をたどって亀山まで行くと、
どうにか雨がやみ、東の空から太陽が顔をのぞかせていた。
ふぃ〜助かった〜。
亀山からはR1を避けて市街地へ。
軽くアップダウンをこなし、井田川でR1を横断して鈴鹿川右岸へ出る。
ここから10kmほどは河口まで土手道なのだが、
吹き付ける強烈な向かい風に心底疲労する。
そういえば以前この道を利用した時に、
あまりの強烈な風に二度も落車したことがあった。
この日はそこまでのひどい風ではなかったが、
既に満身創痍の相手をノックアウトさせるには十分すぎる向かい風…
いつもの高岡橋で対岸へ渡り、県道103号で北上開始。横風が怖い〜。
大治田一でR1に復帰し、ペースを上げる。
まだ早朝ということで、いつも混み混みのR1もまだ交通量は少ない。
四日市を過ぎ、ヘルメットをかぶった中坊集団の相次ぐ攻撃にも耐え、
桑名の手前まで来た。
この辺まで来てハンガー気味だったので、朝ごはんに吉野家にイン。
ここがまた、まだ現役で働いてるの?というようなおばあちゃんが店員さんで
ファストフードどころかスローフード状態で、思わぬタイムロス。
補給を終えてR1に復帰すると、すでに町は起きていて、
いつもの大混雑のR1に様変わり。
ゴツゴツわだちのひどい路肩をどうにかこうにか走行する。
このころになると日差しがメラメラ〜メラメラ〜と襲ってきて焼け死にそう。
桑名を過ぎ、まずは伊勢大橋で揖斐・長良川を渡る。
相変わらずここの歩道はバウンドがひどく走りづらい。
長島の一帯のトラック密集エリアを過ぎて、お次は尾張大橋で木曽川を渡ると
久々の愛知県突入です。
↓久しぶりの木曽川
木曽川を渡り弥富を過ぎると、ひたすら直線番長のR1が続きます。
この辺から標識に静岡190kmの文字が登場し、
あまりの果てしなさに目がくらくらする。
それを考えるとよくまあ東京へいったなあ。
去年の自分はある意味神がかってたのかも?
この辺りは大平原地帯とはいってもたくさんの川を横断していかねばならないため、
そのたびに意外とアップダウンが発生します。
善太川、日光川、蟹江川、福田川、矢田川、新川、庄内川、荒子川、中川運河…
とにかく川という川を越えていきます。
そしてそして恐怖の愛知ナンバーの車ね。
愛知の人はとにかく進入が強引。右折左折はもちろん、
ロードサイドから侵入する際も、
関西のドライバーより1歩も2歩も頭を入れて待つので怖い。
赤信号でも停止線よりも先へ食い込んで、しかもじわじわと前進しながら待ってるし。
そんなこんなでようやく名古屋市に突入したと思ったら、
リアの感覚が一気になくなり…嫌な予感したと思ったら、やはりパンクでした@@
しかもまるで先週の亀岡を再現したかのように、
同じようなでかい釘がグサッと一撃。
一体どんだけツイてないねんなあ。
もう今朝からの一連の出来事ですっかりヤケクソ状態なので、
プンスカと怒り散らしながら、パンク修理。
アホみたいに暑いし、疲れてるし、ほんまにもう。
一色大橋を越えるとようやく名古屋に来たなあという実感。
どんどん暑さが身にしみてきて、顔面は塩まみれ、結構バテてきた。
交通量も相当増えてきたが、名古屋特有の幅広の大通りではあまり気にならない。
中島であおなみ線をくぐり、六番町で新幹線をくぐる。
白鳥橋を越えればそこは熱田神宮。
いつもの感じだと、この先高速にぶち当ってそのままR1トレースしていくのだが
今日は堀田からそのまま直進をして県道221号に入る。
少し進んで新瑞橋の大きな交差点を左折し、瑞穂通へ。
少し北上したら山手グリーンロードと交差し右折。
ここから瑞穂運動公園を抜け、文字どおり山手の通りとなってそこそこアップダウン。
途中で地元のローディーさんと何人か遭遇したので、
ヘロヘロなんだけどエエ恰好しいで涼しい顔で上ったりするからしんどいのなんの。
で、八事という町にたどり着きました。土地勘が全くないからようわからん。
八事の交差点を過ぎると少し斜度の急なアップダウンが何度が続く。
目的のお店はもうすぐのはずなんだけど、
後続のローディーさんとのギャップに気を取られて、軽くアタッキンしてたりして、
曲がりどころがわからずにひたすら進んでしまい、
危うく千種辺りまでオーバーランするとこだった。
で、途中でさすがにおかしいと気付いて引き返し、
滝川町の喫茶マウンテンに到着したのが10:30。
まあ色々あった割には予定通りに混む前にたどり着けました。
ここはB級グルメというか、色モノグルメのメッカですね。
全国にその名をとどろかせる喫茶マウンテンです。
すでに店前の駐車場にはたくさんの車が駐車していますが、
のぞいてみるとまだ席は余裕たっぷり。
マシンを施錠して店に入ると席に通されるが、
窓側の席が空いていたので、自転車が見える席がいいんですけどそっちでもいいですかと聞いたら
いいですと答えたので、そっちに移ったのだが、
席を案内したスタッフがそのことを厨房でほかのスタッフに話しているが聞こえ、
「ナメた客やな」みたいなことを言われる。いやいや聞こえてんで。
こっちもわざわざ大阪から来てるのに、腹立ちますが、まあここは我慢です。
まあ有名なお店ですから、相当エラいんでしょうな。ボケが。
とりあえずさっさと食って出ようと決めて、お目当ての甘口抹茶小倉スパとレ冷コを注文。
メニューには一見名前を見ても何なのかさっぱりわからない代物だらけでした。
料理ができる間も、こちらは喉がからからなので最初に出された水はすぐになくなり、
お水のお代わりを言ったのだが、全然つぎにきてくれない。
ドリンクを注文すると名古屋文化として、モーニング(パンとゆで卵)がついていて、
それをもってきてくれるのだが、その時にでも水をついでくれたらいいのに忘れてるし。
人気店で忙しいのはわかるが、
料理が上がってくるまでの間にぺちゃくちゃスタッフ通しで話で盛り上がるくらいなら、
水くらいサービスしてや。料理の代金にはサービス料も入ってんでしょうに。
まあもう途中から水は諦める。きっとスパで苦戦するだろうから、
喉が渇いているがコーヒーは少し口をつけただけで残しておく。
で、いよいよラスボスのご登場です。
うわさにたがわず、見た目からなかなか攻撃的ですな。
今まで写真とかでしか見たことがなく、それを見る限り生クリームやフルーツが乗っているので
冷たい麺なのかとばかり思っていたら、これでもかというくらい熱っ熱で、
所々麺がいい具合にカリッカリにお焦げまでついているから、意外過ぎてビビる。
さっそく実食です。
麺には見た目を裏切らず甘い抹茶が練り込まれ、どっさりと餡子と生クリームが援護射撃。
構成要素的にはまあ悪いコンビネーションではないので、
最初は意外とイケるんちゃうと食べていたのだが、
食べ進めるごとに、強烈な甘みが湯気に乗って体内に充満していき、
エグさが徐々にこみ上げてきます。とにかく甘い。甘いのじゃ〜!
自分はそれほど甘いものは苦手ではないが、完食をするのはかなり厳しかったので
甘いものが苦手な人はこれ以上ない破壊力だと思う。
まあしかし、とりあえず出されたものは全部たいらげる。ゲフッ。
そしてそのあとに付いていたモーニングと冷コでお口直しをする。
まあとにかく目的は達した。予想通りの衝撃も味わい、ネタも書ける。
メデタシメデタシ。
正直言って、こんなブログのネタにするためだけしか利用価値がない店だと感じましたよ。
コメダあれば十分っしょ。
前半でこれだけ色々難儀な問題が続出しましたが、
この後もっと深刻なトラブルがこれでもかとやってきます。
後半へ続く…