記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

レッツゴー鹿島槍 feat Mr.K  快適な柏原新道を登るのだ編(1日目)

それでは詳細編。
スマホで撮影分が全滅(涙)なのだけど、
一眼レフで撮影した分と、
Kさんからもらった写真で。


土曜日。
早朝4:30にKさんがお迎えに来てくれて、そのまま出発。
ガラガラの第2京阪から京滋BPを経て名神高速
養老でモーニングを食べて、中央道でとことこ。
駒ケ根でもう一回休みを入れて、安曇野まで。
扇沢への道を上がっていくが、
登山口から1つ下ったところの駐車場が開いていてそこに飛び込む。
もろもろ支度をして、スノーシェードをくぐり、
登山口で登山届をだす。


↓登山口にて


11:10にいよいよ山行スタートし、
柏原新道に取り掛かります。
この登山道は柏原正泰さんが昭和30〜40年代にかけて
ツルハシやスコップを手に独自で切り拓いたコース。
安全に快適に登山ができるようしっかりと整備された道は
今や北アルプス入門の代表格となるほど
よく手入れがされており、
またできるだけ急な斜面や段差が生じないように
丁寧なレイアウトがなされています。


最初は樹林帯の中をえっほえっほと登っていきます。
Kさんもリズムよく足が出て、調子がよさそう。
そのうち、扇沢と反対の方へ回り込むようになり、
大町方面の眺望。


↓大町方面


眺望が開けるところからさらに上ると、
八ツ見ベンチ。
その名の通り、ここからは八ヶ岳が見えます。
そこをさらに進んでいきます。
時折左側の斜面が開け、眼下に扇沢駅が見えます。


↓眼下に扇沢駅


登山道はひたすら一定の登りが続きますが、
段差も低くて歩きやすい。
この日は雲が張り出して直射日光もなく、
それほど暑くなくてよい。
ただほとんど無風状態に近いので、
湿度が高くて肌がベタベタします。
とんとこ歩いているうちに、
扇沢はさらに下の方になります。
その奥に見える針ノ木雪渓はまだまだ雪が残っているようです。
残念ながら、針ノ木岳蓮華岳のトップは
ほとんどの間、雲が分厚く垂れこめて
なかなか顔を出しませんでした。


↓さらに高度があがってきました


↓針ノ木雪渓


そのうち道は北上をはじめ、
谷の対岸にぬうっとアルプスらしい山並みが現れます。
岩小屋沢岳です。
のんびり景色を楽しみつつ1時間ちょいかけて
ケルンまでやってきました。
ちょいと休憩。
ここからは稜線上に今日の目的地である
種池山荘が早くも見えます。
結構近いように見えますが、
なかなかどうしてあなどれません。


↓岩小屋沢岳


↓ケルンとうちゃこ


↓種池山荘が見えましたが、ここからが長い


10分ほど休憩ののちケルンを出発。
しばらくは景色もあまり変化がないので、淡々と進みます。
少し行くと、駅見岬。扇沢が随分小さくなってきました。
そこから少し先で、石畳と呼ばれるところは、
大きな岩が敷き詰められた場所。
この辺りがだいたい中間地点かな。
石畳を抜ければ、水平道。
その名の通り平坦な道で、水平岬まで
山肌をトラバースするような形で進みます。楽ちん♪
水平岬からは爺ヶ岳の南斜面を大きく回り込みます。
その先の石ベンチの所で小休止していると、
黒い雲が黒部側から乗越してきて、
ぽちぽち雨を降らし始めました。
もうすぐそこだろうから、
ここで雨宿りして濡れるより先へ進もうということで
大急ぎで出発します。


↓やっぱりアルプスはスケールが大きくてよろし


少し進んでいくと、
このおだやかな柏原新道で唯一注意が必要な区間に入ります。
まずはガラバと呼ばれるガレた斜面を抜けます。
道の上部がボロボロで落石注意。
そこを抜けると、奥の沢の雪渓を横切ります。
ここは小屋の方がちゃんとステップを切ってくれているので
とても歩きやすいですが、
万一滑落すると、結構な距離落ちることになるので
要注意して通過します。


↓雪渓トラバース


↓落ちたら痛い


無事雪渓を抜けると、
そこからKさんが先に行っといてと合図を出してくれたので
ペースアップ。
そこからは富士見坂、鉄砲坂と
ラスト追い上げるように急登が続きます。
そこを抜け、木立を抜けると、一気に視界が開け、
種池山荘が突然目の前に出てきます。
15:00ジャストに無事山荘へ到着できました。


↓種池山荘


↓小屋の向こうに爺ヶ岳


↓種池


この頃には雨は止み、南側の眺望が楽しめます。
少しだけ休憩をしたら、ザックを置いて
Kさんをお迎えに上がります。
鉄砲坂の途中まで降り、そこから一緒にあがりました。


この日は土曜日ということで、
それなりに混んでいるのかと思いきや、
天気予報が悪かったせいかガラガラ。
布団も1人一枚で、布団同士もゆとりがあり楽ちんです。
自分はあまり山行途中で食事はとらず、
昼ごはんがまだだったのでおなかペコペコ。
夕食まで1時間もなかったが、
せっかくなのでカップめんをいただく。
生ビールもあったので、そちらも!
アルプスの景色を眺めながらの一杯はやっぱり格別です。


↓カンパ〜イ♪


蓮華岳


そうこうしているうちに17時となって夕食。
ここでもビールをいただいてプハァ〜。
ハムカツがええアテになりました。
食後は各々自由行動でしたが、
お天気もだんだん悪くなってきて部屋で翌日の準備だけ。
20時消灯でご就寝。


↓夕食


↓明日は向こうに見える冷池山荘へ向かう