記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

祭りの後

今年もツールが終わった。
応援していたコンタドールが優勝とは何よりだ。
ランスおかげでサポートが十分に受けられず、
孤軍奮闘の場面も多々あったが、自分の力で見事乗り切った。
(何やっとんねんクレーデン
決定的なスパートをピレネー、アルプスで1度ずつ決め、
ライバルたちの戦意を一瞬にして奪っていく、
その読みの素晴らしさと爆発力。
そしてTTでの圧倒的な速さ。
戦中戦前に色々と言われていたが、終わってみればまさに圧勝だった。


ランスはランスで、あの年齢、ブランクがありながら、
経験値の高さをうかがわせるクレバーな走りを時折見せた。
やっぱりだてに7連覇しているわけじゃないね。
来年は自分の新チームで本気を出したらひょっとするかも?


でも、一番今大会を盛り上げたのはなんと言っても
アンディ・シュレク
彼がいたからこそ最後まで手に汗握るレースを見れた。
失敗しても失敗しても、あきらめずに必死にアタック。
それを全てつぶして見せたコンタドールの底なしのパワーには恐れ入るが、
何度つぶされても果敢にアタックし続けたアンディのど根性ぶりには脱帽。
相変わらずサクソバンクのチーム力もすばらしかった。


残念だったのはコース設定。
TTTの復活で、もうその時点でアスタナの一人勝ちのようなもの。
サストレ、エバンス、メンショフといった実力者が
早々に優勝争いから脱落してしまったのはとても残念だった。
彼らがもっと絡んで、束になってアスタナに襲い掛かっていたら・・・


別府・新城の日本人両選手も無事パリまで完走してお疲れ様でした。
本当にすごいことです。
でもこれはまだ序章に過ぎないはず。来年の更なる飛躍に期待ですね。