記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

神戸ぎょうざ練

火曜日。ぱしゃ君からそろそろ走りたいと連絡。
まだ痛みはあるものの、鈴鹿に向けてこのままじゃ体力が落ちると焦っている様子。
どうしても行くというので、距離も短めで、あまり強度を上げないグルメライドをしようとなった。
行き先は神戸。神戸といえば、やっぱり餃子です。
餃子は王将だけで十分というアナタ!それはまだまだ餃子の奥深い世界を知らない証拠。
今日はめくるめく餃子の世界をハシゴします。


19:15にいつもんとこ集合。やっぱり寒い。
寒いけど今日は山間部には行かないので普通のロングスリーブ。
ぱしゃ君元気そうだが、傷跡を見せてもらうと思った以上にひどい状況。
全身が切り刻まれたような、見ているだけでも痛々しい・・・
本当に行けるのかと聞いたら、行くっていうのでスタートする。
しばらくは舞洲へのルートになっている淀川沿いを進む。
R2に入ったらあとは神戸まで一本道。
序盤はぱしゃ君の具合を考えて32kmくらいで進む。
信号からのリスタート時や、ダンシングの時など上半身が動くと肩が痛いみたい。
あとは段差などを越える時も路面からの衝撃がつらそう。
大丈夫かと心配していたら、ちょっとこの状態でどれだけ上げれるかやってみるといって
杭瀬のところからド〜ンと45kmオーバーで尼崎まで。元気そうじゃねえかっ!
尼崎に入って先頭交代し、35kmペースで曳く。
するといつのまにか背後にTREKがぴたっとついてくる。
挨拶もないし、こちらを抜くのか抜かないのかよーわからん動きをする。
面倒なので、尼宝線から武庫川までの緩〜い上りを利用して、加速して突き放す。
そっからなぜかいつものようなペースになり、38〜40km巡行。
芦屋でまた一人ローディーさんが後ろにくっついているのでご挨拶したら、
今度はにこやかにバックしてくれる。この方とは結局西灘までご一緒。
あれよあれよと神戸着が20:45。1時間半で到着。
自転車乗り出してから神戸ってすごく近い。


↓ぱしゃ君の生傷


さあ、思ったより早早くついたので、せっかくなら1軒だけでなくハシゴしましょう。
今日はストイックに餃子以外は食さず、怒涛のぎょうざ練です。
最初、考えていたトアロードの某店へ行ってみたが、それらしい店がない。
その辺にいたタクシーのおっちゃんにも聞いたけど結局発見できず。
そこで別の店へ。やたら賑わっている東門街を慎重に抜けて、
1軒目のお店「包君」へ。
結構繁盛しているのか、お客さんで一杯。
店主さんもテンヤワンヤで料理を一生懸命に作っている。
餃子以外にも色々とメニューがあるのだが、今日は餃子縛り。
いくつか種類があるようなので注文したが、
注文が集中しててかなり待たされる感じだったので、
早くできる普通の餃子を2人前ずつ注文。
結構待たされて、ようやく餃子が運ばれてくる。(店主さんがすまなそうにしてました)
ああ、焼餃子って見てるだけでも幸せを感じるよねえ〜。
タレは自分でこしらえるのだが、まずは普通に醤油とラー油で。
アツアツを口に放り込む。
!!!
なんですか〜この旨み!中の餡がジューシーでものすごく上品な甘みがジワーっと。
これはものすごくうまい!待ったかいありです。
これで1人前180円は正直安い!
つづきましてタレをミソタレにチェンジ。
!!!!
おおおおおおお、餡の甘みとタレの甘みの絶妙なコンビネーション。
やはり餃子を食べるならミソタレでないと!
これは間違いなく大当たり。
他のえびぎょうざなども食べてみたかったが、大満足で1戦目を終了。
また是非来ます!


↓1軒目、東門街にある包君


↓ぎょうざ包君のぎょうざ(180円)


さて、続きまして2軒目へなだれ込みます。
2軒目は神戸の餃子文化の2大柱の一つ、阪急高架下に店を構える「ひょうたん」。
「餃子しかありません」の張り紙が実に潔い。
実際ごはんもないし、ラーメンもなし。餃子、ビール、ウーロン茶のみのガチンコ勝負な店。
とりあえず入店した途端に「何人前?」と注文を聞かれる。
ぱしゃ君は3戦目に備えてか1人前、自分は2人前で、計3人前を注文。
イカつそうな兄ちゃんが寡黙に餃子を焼き始める。
しばらくして丸皿にどかっと盛られた餃子が運ばれてくる。
実にワイルド。
見た目からしてモッチモチな皮。さっそくお口へ運ぶ。
焼き上がりがふっくらして、皮がモチモチしていて、1軒目とはまた違ったおいしさ。
酢醤油もおいしかったが、濃厚な肉味噌入りのミソダレがベストマッチ。
ガツンっとインニキが効いていて食べ応えがあります。
餃子も店の作りも一貫してワイルドなお店でした。


↓2軒目は阪急高架下の言わずと知れたひょうたん


↓ひょうたんの餃子(370円)

はてさて、ここまでですでに油分がぎっしり胃で踊り、お腹一杯。
でもこれは練です。ということでラストマッチ3軒目へ。
加納町の細い路地にある「祥雲」さんへ。
中国語でおしゃべりをしながら若いお姉さんたちがチマチマと餃子を作っている
カウンターしかないちっちゃなお店。
通常のきゃべつ餃子2人前とニラ卵餃子1人前を注文。
ほかにもあっさりラーメンや、葱油鳥などおいしそうなメニューもあったが今回はスルー。
高級紹興酒おちょこ1杯100円なんていうサービスもあるみたい。
しばらくして運ばれてきた餃子が、これまた見事な羽根突き。
早速実食。
やはり皮のパリパリ感が最高!少し小ぶりでスナック感覚
タレは酢醤油と、少し薄めのミソダレ。ここは食感を楽しむには酢醤油の方がおいしい。
ぱしゃ君、3つ、4つ食べたところでたまらずDNF宣言。
しっかり食べないと育たないぞよ。
結局自分は6.5人前45個、ぱしゃ君も3.5人前食べてお腹一杯。
ぱしゃ君一言、「当分ぎょうざええわ〜」。
意外とハードな練となりました。
どの店も全くカブリがなく、それぞれの持ち味が発揮されてどれもおいしかったが
自分のお気に入りは1軒目の「包君」でした。(ぱしゃ君も同意)


↓3軒目は加納町にある餃子専門店 祥雲


↓祥雲のキャベツ餃子&ニラ卵餃子(ともに380円)


さてさて時刻はすでに23:30。一層寒くなってきたので帰ります。
三宮から灘までは高架沿いを進み、大石川でR2に合流。
そこからのんびり32kmくらいで帰ろうぜと言っていたのに、なぜか38km巡行。
きっとメーターがおかしいんだな。
向かい風の中御幣島までそんな感じで、そっから十三筋に入る。
無事に1:00に帰宅。
まだ時々痛そうだけど、ぱしゃ君元気そうだし、体力低下もそれほどなさそうでよかった。
まあ懲りてないようだし。


走行距離: 70.41km
TOTAL: 5194.02km