ROUTE25(非名阪)
土曜日。翌日のライドに向けて、梅シルへ行き、バーストしたタイヤ交換。
今回はシュワルベのアルトレモにしました。
といってもぱしゃ君の真似ではなく、fusion3がなかったのと、
特価で40%オフだったので手を出してみた。
タイヤをはめるのにてこずるかと思いきや、今までで一番はめやすく、
前後輪とも一発装填。
乗り心地は可もなく不可もなく。
とにかく耐久性、パンクしなかったらオーケーオーケー。
日曜日。ひさびさにロングでもと思い、
色々と計画中のプランの中から、この時期妥当なものをチョイス。
山間部の具合は少し気になるが四日市くらいならいけるだろうということで
R25走破&近代産業遺産見学&ご当地グルメの3本立て。
3:30に出発するつもりが朝方非常に具合が悪く、
DNSしようか迷った挙句に5:30すぎに出動。
ということでまずはR25の起点である梅田新道へ。
R25はここから御堂筋という関西随一のメインストリートとして出発し、
八尾〜柏原〜王寺〜天理と結んで、名阪国道とランデブーしながら伊賀上野へ。
そこから有名なダート区間を挟んで、関からR1と共用して四日市でR23とぶつかって終点。
全長約150km,波乱万丈の2ケタ国道です。
ルート走破については、ある意味その筋の人間なので前々からやってみるつもりだったのだが
一番最初はやはりR25にしたかったのだ。
さてまずは御堂筋を南下。週末の早朝は酔いどれ千鳥で溢れかえっている。
せわしなくタクシーが出入りしているのでナーバス。
道はなんばで南海村を避けるように右へと流れ、四ツ橋筋と合流して南へ。
大国交差点でR26とサヨウナラをして右折。恵比寿町、天王寺公園を右に、
上町台地を軽く上る。一心寺前〜北河掘のところは上下線分離区間。
寺田町、桑津とJRを二度くぐる。
ちなみに桑津〜あびこ筋までの短い区間に盲腸線がある。何度も走っているし今回は割愛。
そして、ここから2ケタ国道らしいでかい道となり、大の苦手な杭全交差点に到達。
この区間はR25のうちで最も華々しい区間ではあるが、
右へ行ったり左へ行ったりすでにせわしなかったりする。
この時点で軽く東の空が白んできた。
交通量はまだかろうじて少なめ。
天理までの区間は路肩も狭いので、町が起き出す前に抜けておきたいところ。
平野までは大通りなのだが、県道5号との分岐からぐぐっと道幅が減る。
反対車線は大型トラックがバンバン走っているが、幸いにしてこちら側は少ない。
中央環状線をくぐり、太子堂〜志紀とやっつけて柏原着が6:30ごろ。
大和川と合流しリビエールを横目に爽快に走る。
国豊橋を渡り国分で右折。
軽く上り基調ながら追い風で7:00前には奈良県突入。
山間部を抜けて王寺へ出るとちょうど前方に朝日がコンニチワ。
王寺の本町1丁目で左折。
昭和橋でもう一回大和川を渡り、狭小の道を進む。
多少アップダウンをこなし、法隆寺前に到達。
↓法隆寺
この区間はあいかわらず狭小で、その割りに大型が通るために轍がひどい。
そして大阪よりも若干寒く吐く息も白い。
今国府町〜筒井と過ぎ、横田町で右折。
ここからしばらくはR24に吸収合併され、R25の形無し。
交通量が一気に増え、慎重に路肩を走る。
郡山ICで西名阪道をくぐり、南下。
中町中川交差点からは大和御所道路の方ではない元のR24で南下を続ける。
嘉幡町で左折し東に展示、ここでR25は単独区間に復帰。
しばらく東へ進んでいくと、徐々に天理らしい町並みに変わっていく。
川原城町で右折し今度はR169に吸収。
R24は先輩格だから未だしも、3ケタに飲み込まれるなんてねえ。
この時点で60km近くノンストップで走ってきたので、
セブイレで一旦ブレイク。
これからの上りに向けてホットサンドとクリームサンドで朝食。
さて8:00です。
リスタートして少し南下し、勾田町で左折。
一気に寂しい田舎道に変身する。杣之内町南の交差点で県道51号をまたぐと上り。
すぐに天理トンネルとなりくぐると一転の下り。
滝本の集落に入って、再びにぶい上りが始まる。
ウィンブレを脱ぎそびれてしまったが、天理ダムまでは我慢。
8%から始まって徐々に斜度が上がっていくので、
アウターが厳しくなってきたので少し勾配が緩んだ所でインナーに落とすと
フロントシフトに違和感があって、ガシッとチェーンがアウターとインナーの間に落ちてしまう。
落ち着いて逆回転して対応し事なきを得る。
ダムの真下に到達し、そろそろ暑くなってきたのもあって一旦停止。
下からのアングルで記念撮影。
アルトレモにしてカラーラインが変わったので写真栄えしなくなった・・・
でも走っているときは黄色いラインが見えるようになった。
まあどっちゃでもいいか。
リスタートしてもう1個大回りのヘアピンをやっつけてダム上部に到達。
標識では直進すると県道247号で、左折しダムをまたげばR25とある。
迷わず左折するが、標識上で3ケタ県道にすら負けているR25・・・
ダムをまたいだ所にある事務所で呼び鈴を押してダムカードをもらう。
別のところのもここで配っているらしく2枚同時ゲット。
警備員の人と少しおしゃべりをしてリスタートすると、
トイレのところからローディーさん(TIME?)が出てきて軽く会釈。
さて、現在8:30です。
最初のプランでは3:30出発でここは7:30に発っているはずだったので
自分の中ではまだ1時間遅れている計算。先を急ぎます。
ダム湖を右手に上り基調の坂を上がっていきます。
左手へ長滝方面へ伸びる激坂を見て、こっちも大変そうやなあと考えていたら
いきなり真後ろでガチガチという音が鳴る。
さっきチェーンを落としかけたのでヤバイ!と思って様子を見るため振り返ったら
さっきダムのところにいたローディーがアタックを駆ける瞬間の音だった。
トラブルではなくて一安心したのだが、不意を突かれてアタックされたので
負けてなるものかとこちらも臨戦態勢にすかさず入り、まさかのヒルクラバトル発生。
相手はよく見ていなかったがTIMEだったような気がするし、そうするとガチな相手。
気を抜かずに最初から飛ばす。後ろを見る余裕なく、ひたすらグングン上る。
最初の1kmくらいダム湖が見えなくなってチラ見すると結構距離が開いた。
そこからストレート区間に入り斜度がいっそう厳しくなったので、
そこは2枚重くしてダンシングで中押し。
小さな集落に入って平坦くらいとなり後ろを見たらもう一人旅。
それでも一度火がついているし、このインターバルで追いつかれてもイヤなので
伊吹山へ向けてのいい練習と思ってペースキープで回す。
集落を過ぎて森林地帯に入り、再び鈍い上り。喜撰山ダムの後半のような感じ。
もうさすがに相当差が広がっているから追ってこられる心配はないが
記憶では福住までで上りは終わりのはずだし、このまま上げて行く。
天理GCでようやく上り区間終了。結局5km近くTTモード。
予想外のバトル?逃げ?でえらい疲れてしまった。
しかし、あと250km以上あるけど大丈夫かいな。
福住ICをくぐって集落へ。このあたりから路肩の端が凍結気味。
道自体もかなり雰囲気が出てきました。
スタート地点の天下の御堂筋と呼ばれた栄光もどこへやら。
これでは県道どころか広域農道にも及ばない。
でも大丈夫、交通量の多い幹線道路よりよっぽど味があって好きだぞ。
一本松で再び名阪国道をくぐり、針に到達。針テラスはスルーします。
小倉IC・神野口ICと続いていくが、アップダウンがそこそこある。
言うてもそんなたいしたものではない。
日陰のゾーンは道がびっしりアイスバーンで上りも下りも慎重に。
しかし交通量は全く皆無。ひとりじめである。
山添村へ慎重にダウンヒル。山添村に入り役場で直角に右折。
ふたたびヤニヤニ上って分岐。直進が名張へ行く県道80号なので左カーブ。
再び高速をくぐってラブホ横を通過すると、えらく複雑すぎる標識発見。
向こう800m先までの分岐点をいっぺんに表示しているからわけがわからない。
こんなところで迷ったら致命的過ぎるのにどっちへ行けばいいのだ!
と言っている間にそこが五月橋。
本当はここで男飯一発目のドライバー定食を予定していたが時間が押しているので断念。
曽爾高原ライドのときも逃したからこれで2度目。縁がない。
味のある橋で名張川を渡り三重県伊賀市突入が9:30。
↓たまにこんな凍結区間
↓名張川
名張川を越えるとようやくアップダウンの応酬がなくなりほぼ平坦に。
対向から親子ローディーが来て爽やかに挨拶。
白樫ICから上野までは前にお伊勢参りの帰路に使った道なので実走済み区間。
ここまでどんよりとした雲行きだったがようやく日差しが出てくる。
平坦になりペースも安定したので速度を上げる。
木津川を渡り10:00伊賀上野市街地に突入。
八幡で左折しR368、R422と3本の国道の重複区間。
西大手を右折しあっという間におさらばしたかと思いきや今度はR163に吸収合併。
実はR163も起点は同じく梅田新道なので、ひさびさの再会である。
同じ伊賀上野へたどり着くにしても比較的直線的に向かうR163に対して、
R25は南側をウネウネと遠回りをしてようやくたどり着くのであった。
農人町の交差点で左折。こんな細い道で大丈夫?
しかししばらくの重複区間から晴れて単独復帰である。
印代で右折し東進。しばらく直線的で単調な田舎道。
佐那具〜新堂〜柘植を通過。さっきの日差しはどこへやら雲行きが怪しい。
今から向かおうとしている前方の山間は完全に曇っている。
上柘植交差点を過ぎ、南から名阪国道がじりじりと近づいてくる。
伊賀ICの手前から鈍い上りが始まるので、早めにインナーに落としておこうと
シフトをいじったら、いきなりチェーンががりがりと噛んで、
アウターとインナーの間に落ちた。
さっきと同じ症状だったので慌てず逆回転で復帰して、
再びインナーに入れようとするが全く入らない。
ガイド自体はシフトの操作にあわせて反応しているのだが、
チェーンがそれにあわせて行き来しない。
ワイヤーの伸びを調整したり色々やれることをやってみるが全く好転する気配なし。
こないだ大バーストがあって、トラブルが連鎖しなければいいがと危惧していたが・・・
ぱっとの印象では、前になったメカトラと症状が似ている。
105はその性質上トリプルに対応する構造になっているらしく、
あるはずのないミドルのところに間違って入るようになったことがあって
木馬で対応してもらったのだが、どうもそんな感じ。
これはまた店長に泣きつくしかなさそう・・・
まあこの程度のトラブルはロングでは覚悟しているし、
インナーに落ちないというだけで全く走れる状態なのだから、ここでDNFする必要はない。
今日は2ケタ勾配のあるような本格的な上りはないし、
清滝レベルのクライムなら、ペースは落ちるがアウターでも十分。
タイム競っているわけでもないし、ということで構わずライド続行。
ただまあ何だ、あと200kmアウター縛りかぁ・・・。
↓伊賀上野
アウターでガシガシ伊賀ICまで上ると、道はいきなりのシケイン状態。
左折して即右折という不自然な曲がり具合で山部へ突入。
ここは夏に三重のSさんと走っているので大体の道の具合がわかっている。
鈍く上って関西本線と併行。鉄道と分かれてさらにもうひと登りがしんどい。
小さい集落までキレイな道を上りきったらいよいよ亀山市に突入してダウンヒル。
と、なんともタイミングの悪いことに粉雪が舞いだし、めちゃくちゃ寒い。指先が凍る。
前からドンドン風に混じって冷たいものがぶつかってきて顔が痛い!
まさに踏んだり蹴ったりの状況で、あろうことかR25髄一のイシバシ工業前のダート区間である。
ここはダート区間といわれているけど、実はちゃんと舗装はされている。舗装はされているのだが、
トラックの重みでボッコボコにされてしまったがために剥げている状態の上に、
採石場の石や砂が堆積したためにまさにダート化している。
天下の2ケタ国道がいかにゾンザイな扱いを受けていることかということ。
いよいよ道が白くなり始めてボコボコとお尻に衝撃が来る。
でもなんかもっと長い区間ダートだったはずが、結構きれいになっているぞ?
といってもやっぱり完全に舗装されたわけではないが。
でイシバシ工業前に到着し、一旦撮影やらウィンブレを着込んだりする。
工場前を過ぎるとさらに道は悪くなり、馬鹿でかい石ころを避けつつ下る。
何度か石に足を取られてスリップして肝を冷やす。
前来た時は上りだったからいいけど下りはアムナイ。
味のある隊道でJRをくぐり、ようやく普通の舗装路。
心地よく下って行きたいところだが、粉雪のつぶてで目が開けづらく慎重に行く。
加太の集落を過ぎて平坦気味になってからは暖を取る意味でもペースアップ。
関宿のところにあたる新所町交差点でR1と合流し、R25の真髄部は終了。
R1とは梅田新道でヨーイドンして約120kmぶりの再会となる。
↓未舗装区間
関宿をスルーして、亀山ICをくぐると、名阪国道といよいよドッキングをして一本化。
R1からそのまま流れ込むと亀山バイパスとなり途端に交通量が増え、でかい車がバンバン。
怖くてしゃーないのですぐに降りて、側道へと回避。
本線は山間をストレートに突っ切っているのに対して、側道はめくるめくアップダウン。
勢いをつけてやっつける。
井田川のところで本線合流し進むが、大型がバンバン横をかすめて非常に怖い。
真横に交通量のない併走する道が見えているが、迂回するわけにもいかず、
常に緊張を強いられながら進む。
そしてこちら側の平野に出てきたところから強風が舞う。
大型が横を通過すると空気の流れが極端に変わるので
とにかく転倒しないように地面へ押しつけるような感じ。
鈴鹿川と別れて北向きになる所から鈍い上り開始。
出来るだけ早く抜けたいのでシャカリキに回していると、ハンガー状態に陥る。
天理で補給して以来、遅れを取り戻そうと休みなしで来たのでヘトヘト。
もうダメダメと思っていると、自由が丘のところでお目当てだった店を発見し、
完走直前に昼ごはんにしてしまう(別記事にて)。
たらふく食ってパワーチャージ完了し、残り本命の仕事をやっつける。
しかしリスタート直後、内部橋への下りでいきなり大ピンチ。
右斜め後ろからの突風で足元をすくわれ、あやうく転倒しかける。
まるでフロントホイールが外れたのかと思うほど大暴れ。
たまらすペースダウンするが、前輪が暴れて暴れて制御できない。
無理から下に押さえつけて、ゆーっくりゆっくりと減速。
なんとか転倒せずに済んだが、かなり肝を冷やした。
あそこで踏ん張れてなかったらトラックに轢かれてたかも・・・
いやあ風怖い。ディープホイールで煽られやすいというのもあるが
下りの横風、しかもカーブ区間では怖すぎる。
ちょっと気持ちを落ち着かせるため、ここは安全に歩道へ乗り上げる。
下りが終わってド平坦になっても強風は変わらず。
向かい風に押し戻されて10km出すのがやっと。一気に体力を削られる。
大治田一の交差点ででR1とおさらばして、最後は広い広い道を直進、
R23とぶつかる大黒町でようやく終点。
おつかれした!
後編へ続く…