記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

蝶ヶ岳登頂

短い夏休みを利用して北アに弾丸突撃。
といってもいきなり槍だ穂高だというのは時期尚早なので
本丸は置いておいてまずは外堀を埋めるべく蝶ヶ岳へ。
上高地から長く辛い長屏尾根を上って登頂。
予報では雨の確率70%だったのが嘘のように晴れ、
見事な眺望を飽きることなく暮れるまで眺めることができて感無量。
夜にはペルセウス流星群が綺麗に見え、流れ星フィーバー。
と、ここまではよかったのだが、2日目は一転の悪天候
2,3m先の視界も満足に得られない中、常念岳を目指すが、
そこまでは一切身を隠すことのできない長い稜線。
梓川から吹き上げてくるあまりの強風に、
前進するどころか、トレッキングポールにしがみついて身動きできないほど。
それでも少なくとも常念、あるいはさらにその先を目指すため、
蝶槍の先のピークまでは行きましたが、強風に煽られて転倒し、
右ひざを岩で強打。おまけに足首を思いっきりひねってねん挫。
どんどんひどくなる天候に、アクシデントによる負傷が重なったため、
単独行で周囲には一切人もいないし、身動きできなくなってしまう前に自力で下山することを優先し
縦走を断念して、勇気ある撤退。
横尾でエスケープしてそのまま上高地まで逃げかえってきました。
1日目と2日目はまさに天国と地獄。
本当はもう1泊を予定していて、もっと遠くまで行くつもりだったのだが
いやはやかなり悔しい結果となりました。
やはり山は一筋縄ではいかないなあ。
ただし状況判断としてはあれが一番正しい選択ができたと思う。
反省や後悔が山ほどありますが、山行なんてこんなことの連続でしょう。
きっとそのうち必ずチャンスはまたあります。山は逃げません。
またそのうちリベンジなり!


<1日目>
22:30新大阪発さわやか信州号(スタンダード)⇒6:15沢渡乗り換え⇒
6:45上高地BT⇒7:30明神⇒8:15徳澤⇒11:10長屏山ピーク⇒
11:30妖精の池⇒11:45蝶ヶ岳登頂⇒12:00蝶ヶ岳ヒュッテ⇒
13:00昼食・14:00昼寝・17:00夕食・19:00名古屋医大高山病セミナー
21:00流星群観察・22:00就寝


<2日目>
4:30起床⇒5:30蝶ヶ岳ヒュッテ出発⇒6:30横尾分岐⇒6:45蝶槍⇒
7:00小ピーク手前で縦走断念⇒7:30横尾分岐⇒9:15槍見台⇒
9:45横尾山荘⇒10:15徳澤⇒10:45明神⇒11:20上高地BT⇒
14:30さわやか信州号(グリーンカー)⇒21:30大阪駅


蝶ヶ岳登頂


↓槍・穂高の大眺望。ヤッホイ!


↓お泊まりは蝶ヶ岳ヒュッテ


↓圧巻の槍



↓息を飲む夕焼け



↓蝶槍。2日目は暴風、暴雨、視界不良で成す術なし。