記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

K大先生、槍やるってよ

K大先生「やあarkibito君、元気かい?」
arkibito「普通です」
K大先生「…。夏休みはもう全部取ったのかい?」
arkibito「いやあ、まだ決まってなくて1日余ってるんですよねえ」
K大先生「そうかそうか」
arkibito「ハイ」
K大先生「ところで、arkibito君は槍ヶ岳という山を知っているかい?」
arkibito「もちろんです」
K大先生「そうだろうとも!」
arkibito「去年登ったっていいましたよね?」
K大先生「…そうだっけ?」
arkibito「で、その槍ヶ岳がどうしたんですか」
K大先生「そうそう。そろそろ私も槍ヶ岳に登りたいなあと思ってね」
arkibito「そうですか。じゃあ頑張って」
K大先生「……」
arkibito「……」
K大先生「…………。いやあ、あの?」
arkibito「何ですか?」
K大先生「連れてってくんない?」
arkibito「どこに?」
K大先生「槍」
arkibito「ハイ?」


ということで、金曜日に夏休みを取得し2泊3日で槍ヶ岳に登ってきました。
結果からいうと、事前のスケジューリングと現地での判断が全部、
びっくりするほどピタッとはまって無事登頂を果たしました。


↓無事、槍制圧!


↓お決まりのポーズ


今回は自身の登頂よりも何よりも、
K御大を槍へあげるというミッション最優先ながら、
出発の3日前から体調を崩し、出発前夜には38.5℃の発熱。
おまけに天気予報は全くもって厳しい兆候で、
実際8月の中旬からずっと悪天が続いていた北アルプスでしたが、
2日目のアタック日だけは奇跡的な快晴!
さすがK大先生、もってます。
ちょうど槍ヶ岳を開いた播隆上人を偲ぶ播隆祭と被っていましたが
土日の割には全然登山客も少なく(例によって穂先は別腹)、
静かでのんびりした、いい山行を楽しめました。
今回利用した横尾山荘、殺生ヒュッテとも静かで、
寝床も十分すぎて快適に過ごせました。
ただ1つだけ。槍の穂先ののぼりで今までの山行でも
断トツに最悪の出来事が起こったのだけが残念でした。
ああいう年を取っだけキャリアが長いだけのバカが、
我が物顔で自分勝手な行動をして迷惑をかけるのだけは本当に胸糞悪い。
それはまた別記事で。


↓大曲りから


↓坊主岩小屋で播隆上人を偲ぶ


↓堂々たる槍ヶ岳


↓荷揚げのヘリが絶え間なく


↓山頂から双六岳方面


<山行スケジュール>
●1日目(2時間40分)
5:00天六出発⇒11:00平湯あかんだな駐車場11:20⇒
13:00上高地BS⇒13:03河童橋⇒13:40明神館⇒14:40徳澤園⇒15:40横尾 (横尾山荘)泊
●2日目(10時間30分)
06:00横尾 (横尾山荘)⇒6:16槍見河原⇒06:30一ノ俣⇒07:45二ノ俣⇒07:00槍沢ロッヂ⇒
07:56赤沢岩小屋(ババ平)⇒08:24槍沢大曲り⇒09:40槍沢・天狗原分岐⇒11:05坊主岩小屋⇒
11:50殺生ヒュッテ分岐(上)12:00⇒12:30槍ヶ岳山荘14:00⇒14:45槍ヶ岳15:00⇒
15:30槍ヶ岳山荘15:45⇒16:30殺生ヒュッテ泊
●3日目(6時間50分)
05:00殺生ヒュッテ⇒05:20坊主岩小屋05:30⇒06:00槍沢・天狗原分岐⇒06:11槍沢大曲り⇒
07:00赤沢岩小屋(ババ平)07:15⇒08:00槍沢ロッヂ08:15⇒09:00横尾 (横尾山荘)09:15⇒
10:00徳澤園10:15⇒11:10明神館⇒11:45河童橋⇒11:50上高地BS12:00⇒12:40あかんだな駐車場⇒
13:30ひらゆの森15:00⇒20:00天六


↓山行記録