記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

北穂チャレンジ Feat. Mr.K  2日目

いよいよ2日目です。

ぐっすりと快眠でき、朝食もばっちり頂きます。

K大先生もコンディションはよい感じ。

心配されたお天気の方はというと、

ひとまず朝の時点では 青空が見えていて、問題なさそうです。

ただ、予報や天気図では午後以降下り坂の傾向で、

今回の登山の核心部となる登りにさしかかるあたりでどうなるか…

ひとまずプランとしては、万一雨で遅くなったとしても

14時までには小屋にたどり着けるくらいの

時間的な余裕をもって出発します。

 

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6:15に横尾を出発。

ここは、涸沢・穂高方面、槍ヶ岳方面、蝶ヶ岳方面と

3WAYに分かれる 交通の要所で、

方々へと向かう人たちが準備体操をしたり休憩をしております。

我々は目の前の横尾大橋を渡り、

左手に大きな屏風岩を見やりながら横尾谷を遡上していきます。

このあたりはまだまだ勾配もゆるく、

雨に追いつかれる前に少しでも稼いでおきたいところ。

K大先生も万全の様で、

快調に先行する団体さんをパスしていきます。

 

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1時間かからず本谷橋に到着して小休止。

橋を渡ると、いよいよここから登りが始まります。

流石の目抜き通りということで、

登りも下りも往来がそこそこあり、

お互い譲り合いながら進んでいきます。

 

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そうしてガレ場も無事に通過。

ここまでくれば、先のグリーンベルトの少し上に

涸沢の気配が見えてきます。

斜度も緩み快調に進んで8:50に涸沢ヒュッテに到着。

K大先生の頑張りで3時間かからず来れました。

 

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ここからいよいよ穂高への本格的な上りに入るのですが

その前に十分な休息を取ります。

K大先生は名物のおでん、

自分はいつものように、

登山家竹内洋岳さんおすすめの潰しあんパンにコーラのセット。

この時点ではまだ天気は崩れておらず、涸沢上部の様子もくっきり見え、

常念岳蝶ヶ岳方面もクリアな状態。

ただ、若干風が強くなって肌寒くなってきているので、

山の上部へ行くにつれて天気が崩れるかもしれない…

 

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30分ほど休憩ののち、いよいよ北穂への上りへいざいざ!!

ここからは安全のためにヘルメットを着用。

Kさんも気合を入れて目の前に立ちはだかる緑の壁に向かいます。

まずは涸沢の広大なテン場を横断し、

涸沢小屋の脇から北穂ルートへと入っていきます。

のっけからほぼ直登に近いような石の斜面をえっちらおっちらと進みます。

ほんの少し進むだけでも、

さっきまでいた涸沢ヒュッテがみるみる小さくなっていきます。

 

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石の沢を直登して、その先は緑の中を階段状に整備された

ジグザグ道を進みます。

Kさんも、急登に四苦八苦しながらも、

ペースを乱さずに先行してくれています。

そのうち左手に、奥穂高岳ルートが見えるようになります。

事故多発地帯であるザイテングラート(支尾根)の取りつきと

ほぼ同じくらいの高さまでやってきました。

振り返れば涸沢ははるか眼下になり、

その上部には前穂北尾根がゴジラの背中のようにギザギザと連なる。

 

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つづら折れを詰めていくと、

その先1つ目の難所の岩場が登場。

ここはそれほど高度感があるわけでもないし、

手掛かり足掛かりも多数あるのでまだまだ序の口。

引き続いて、同じような岩場がいくつか続きます。

 

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最初の難所をクリアして上にたどり着くと、

そこからは大きな岩がゴローゴローと広がる岩沢に出ます。

大きい岩だからと油断して体重をかけると、

ぐらんぐらんと動く浮石も多数あり、

できるだけマークから外れないようにして

ずんずん登っていきます。

この岩のステージは区間としてそこそこ長かったなあ。

 

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岩のステージも終わりに差し掛かると、

ルートは上部で直角に折れるようにして南陵の上部へと続いていきますが、

そのとりつきの部分が本ルートの核心部になっている。

難所の取りつきの手前でいったん整えるために小休止を取りながら、

ルートをよく観察して確認します。

長くスラブ状になった岩が長く続き、左手は完全に崖となっていて、

岩に刻まれたクラックや鎖を駆使しながら、まずはこの岩を越える。

さらにその上には、ここからでは見えないが、

約30段ほどの垂直の梯子が待ち構えている。

丁寧に行けば問題はないが(特に登りでは)、

手を抜けば大ケガは免れない、

それなり緊張感を擁する難所であることは間違いない。

 

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K大先生も、ここまで登ってきた疲労の顔が、

さらにこわばっている様子。

Kさんのタイミングでいざ出発し、

まずは先陣を切って自分が行きます。

できるだけ山側の方にルートを取りながら、

できるだけ鎖には頼らず、補助的に使いながら、

丁寧に3点を確認しつつ身体を上げていきます。

1か所だけ、足場の間隔が広いポイントがあり、

そこだけちょっと難儀しましたが、

どうにか中間にあるちょっとした広いスペースまでたどり着きます。

OKの合図を出して、つぎはKさん。上から見守ります。

ゆっくり時間をかけて上ってくるのを確認し、

ある程度登ってきて問題がないことを確認して

自分もさらに上へ向かいます。

 

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難所の下部に比べると上部は比較的登りやすい構造で、

マークに沿ってずんずん登っていきますが、

浮石も多いので油断禁物。

Kさんの様子を確認すると下部を無事にクリアして、

ちゃんと追ってきています。

それを認めて、目の前にある梯子を上り、

無事に北穂南陵へ取り付きました。

 

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上から様子を伺い、声を掛けつつ、Kさんが上がってくるのを待ちます。

下部の鎖場でそここそ体力を使ってしまったようで、

ヘロヘロになりつつ鎖場を上がってこられました。

そうして無事に難所をクリアしました。

お疲れ様です!!

 

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無事に核心部はクリアできましたが、

まだ北穂高まではようやく半分を少し過ぎたくらいでしょうか。

そこそこ緊張感もあり、体力を使ったので、

Kさんもかなりお疲れモードなので、ここでしばし休憩。

時刻は11:20。幸いにしてまだ天気は問題なさそうで、

常念山脈はもちろん、

さらにその奥の松本盆地あたりもみえています。

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さて、ここからは稜線に出たので、

両側が眺望の開けたルートになります。

見上げれば、ごつごつした岩がはるか上までずっと続いています。

細かくジグザグジグザグと道を切り返しながら、

岩を踏みしめて進んでいきます。

Kさんはなかなかお疲れモードで、足取りが鈍り、

少しペースを落として無理なく進みます。

少しずつ行動を上げていくにつれて、

周りの山々の様子もよく見えてくるようになります。

 

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少し進んでは、遅れ気味のKさんを待ちつつ、

せっかくなので眺望を楽しみます。

振り返ると見事な三角錐を見せる常念岳から、穏やかに伸びる蝶ヶ岳

手前に見えるのは今朝横尾から見上げた屏風岩で、

もう随分下に見えます。

 

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幾つもの岩場を根気強く詰めていくと、

稜線から身を乗り出すような形で岩礁があり、

そのくぼみの部分に鎖場が設けられています。

ここまででなかなか体力をそがれているKさんは、

明らかに萎え萎えな表情でしたが、

もうここまで来たら退散する方が難儀なので、

小屋にたどり着くしかない!!

難所の前に休憩を入れて、丁寧に鎖場をクリアします。

 

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鎖場を抜けると、稜線を横切るように細い道が進んでいて

右手はすっぱりと切れ落ちて、

核心部の下の岩のステージ辺りまで真っ逆さま@@@@

難しいわけではないけど、落ちたら一発アウトの高度感は

そらあ、やっぱりキンチョーします。

 

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そこからもジグザグと岩の道は続き、まだまだ上を目指します。

左手には奥穂高岳涸沢岳の険しい姿がどんどん迫力を増してきました。

さすが岩の殿堂と称される武骨で荒々しい山容です。

ちょうど2つの峰をつなぐ窪みのところに、

ちょこんと穂高岳山荘の赤い屋根が見えています。

あんな場所に小屋があることが改めてスゴイ。

 

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ここまで幾多の岩場を越え、難所を越え、

下よりも上の方が残り少なくなってきました。

もうあとちょっとのところに北穂の峰が

右手に見えてきましたが、

見えてからでもまだまだ時間がかかります。

振りかえると、常念岳のさらに奥に大天井岳や燕岳といった

表銀座の山々までが見えてくるようになりました。

K先生は、もう景色を満喫する余裕なく、

一歩ずつ重い足取りの様子。ガンバレガンバレ!!

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そうして、ようやく北穂のテン場に到着。

時刻は12:40。

ここまで来ればもう天気も逃げ切れたようで、

もう急ぐ必要はありません。

それにしてもこのテン場もものすごいところにあるなあ。

穂高周辺はただでさえフラットで広いスペースがないから、

当然と言えば当然だけど、ここはまだ小屋からも距離があるし、

気軽にトイレや水をもらいに行ったりってできなそう。

でも、ここでテン泊したらそれはそれで格別だろうなあ。

 

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どうにかこうにかテン場までは到達して、少しは安心ですが、

ゴールまではまだあと少しあるので、気は抜けません。

テン場の少し上部に、

奥穂からの縦走路との合流地点となる標識が見えているので、

そこを待ち合わせとしてKさんを置いて、自分は先行します。

というのは一応北穂高岳には主峰の北峰と、南峰があり、

Kさんが遅れてやってくる間に、

分岐からちょいと南峰へ寄り道しておくためです。

分岐から、ザレた急場を上っていくと…

 

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ど~ん!!

この絶景です。

主稜線に出て初めて、登りルートからはうかがい知れなかった

飛騨側や槍ヶ岳方面の景色が目に飛び込んできたのですが、

あまりの絶景に思わず絶句してしまいました。

いやあ、なんちゅう所に来てしまったんだ@@@

上空ではそろそろ雨雲が低く垂れこめてきて、

しかも下界からは水蒸気が雲となって湧いてきているのだが、

ちょうどすっぽりと山のテッペンあたりの高度だけが視界クリアな状態で、

もう本当にラッキーとしか言いようがない。

ここまで苦労して苦労して登ってきた甲斐がありました。

嬉しさを爆発させながらも、

Kさんもそろそろ分岐につくころで待たせてはいけないので

大急ぎで分岐へ戻ります。

 

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分岐点でザックを置いてゆっくり腰を落ち着かせているKさんと合流。

もうこの上りにコテンパンにやられて精も根も尽き果てた感じ@@@

いやあ、もうすごい景色が待ってますよ!!とお知らせし、

あともう少し、北峰まで頑張りましょうとハッパをかけます。

 

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残りあと200mほどですが、

稜線に大きくせり出した松壽岩の基部へ回り込むようにして

向こうの岩の塊のテッペンが、ゴールの北穂の北峰。

ここも断崖側へ斜面のついたスラブ状の岩を丁寧に下りて、

そこからわずかの登り返し。

しかしKさんも相当に疲労しているようで、

一歩一歩時間をかけて上ります。

後から追いついてきた奥様2人組にも励まされながら、

どうにか最後のステップ!!

 

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そうして13:20。横尾から約7時間、涸沢から約4時間で

日本で第9番目に高い標高3106mの北穂高岳に無事登頂しました!!

K大先生、初穂高、登頂おめでとうございます!!

自分もこれで前穂、奥穂、涸沢岳に続いて

穂高の主峰に無事登頂できました。 

 

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いやああ、それにしてもです!

この絶景です!丸見えです!むき出しです!

最高です!!

ちょっとずつ雲行きが怪しく、どんよりとした空になっていたから 

最悪登れただけでもよしとして、眺望は期待していなかったのですが、

まさかまさか槍ヶ岳がこんなくっきりと突先まで見せてくれるなんて、

これ以上のご褒美はありません@@@

槍のトンガリまで続く道を奥から手前までなぞっていけば、

大喰岳は見えず、平らな中岳があって、

薄くトレースが見え、手前に南岳。

そこからまるで人を拒むような荒々しい様相を見せる

キレットが深くえぐれ、それが自分の足元までつながっている。

もう見ているだけでも足がすくんでしまいそうな感覚。

そして槍ヶ岳の奥や周辺には、黒部源流の山々、つまり

最奥に薬師岳があり、その手前に鷲羽岳水晶岳

先日は天候不順に泣いた黒部五郎岳双六岳なども丸見え。

右手にはきょう一日中見守ってくれていた常念岳蝶ヶ岳に始まり、

大天井岳~燕岳の表銀座、その奥の餓鬼岳、

はたまた裏銀座野口五郎岳や、

もっと奥には針ノ木岳蓮華岳が仲良く並んでいる!!

すぐ左の足元には、

国内の最難関ルートとよばれる滝谷の身の毛もよだつ断崖が、

はるか下までエグイ表情を見せており、

その向こう側には笠ヶ岳がゆったりと横たわっている。

天気が良ければきっとその多くに広がる日本海も見えるのかもしれない。

とにもかくにも天上の世界かくありきといった具合で、

もうたまりません@@@

 

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さて、Kさんは絶景もそこそこに、

疲労困憊のご様子なので、絶景を味わったのちは、

山頂直下にある北穂高小屋へ。山頂を30段ほど降りたすぐです。

それにしても、ここも、よくぞまあこんなところに、

こんな立派な小屋が建っているものです。

 

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まずは受付。

この日はシーズンとシーズンの間の時期で人が少ない上に、

天気予報のせいでさらに人が少ない様子。

1人1枚の布団確保どころか、

1ブロックを2人で自由に使えることになりました。

窓の外には常念岳がこんにちは!!

なんて贅沢!!

 

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K先生は着替えを済ませ、荷物を整えたら、

早くも寝床に転がって、そのまま寝息を立て始めました。

本当は到着直後の就寝はおすすめできないのだけど、

よくよく頑張られておりましたからね。お疲れ様です。

自分はというとまずは祝杯ということで、生ビールをば。

断崖絶壁のテラスで槍を眺めながらの一杯。

いやあ、最高っす。たまらんす。

 

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さて、時刻はまだ15時にもなっておらず、

夕食までの時間は特にすることはありません。 

まあずっとこの絶景を眺めているだけで全然飽きてこないのですが、

そのうちに雲が上から垂れこめ、下から湧き出て、

じきに真っ白の世界へと様変わりしてしまいました。

逆に言えば、あのつかの間の時間だけ晴れててくれていたのが

本当にラッキーで、頑張ったご褒美だったのでしょう。

ガスが立ち込めはじめると、一気に気温も下がり、

体も冷えてきてしまいました。

寒いからと布団に入ってしまうと厳しいので、

ロビーのヒーターに一番近いところに陣取って、

ぼおっとまどろみタイム。 

すると、クラツーの面15名ほどの女性陣が到着され

いっきに賑やかに。 

その後続々と小屋に到着されますが、もうその頃にはすっかりガスガス。

奥穂から縦走してきたり、大キレット渡って到着された人たちは

みな、もう14時過ぎからは

ガスガスでおっかなかったと口をそろえておられました。

 

さてさて、そうこうしているうちに夕食の時間。

食堂はなく、ロビーが兼用のため、いったん場所を明け渡し、

寝床へ行ってKさんを起こします。

小屋到着前後は相当疲弊しておりましたが、

どうやら無事に回復できた様子で一安心。

 

そして夕食は、名物のしょうが焼き定食。

いやあ、標高3000mの地点で、

温かい食事がいただけるだけでも大変ありがたいですが、

この品数、そしてサラダまで。

去年小屋仕事の大変さを体験し、

また昨今の深刻な山小屋へのヘリ輸送事情を考えると、

本当にこれは感謝しかありません。

全て残らずおいしくいただきました。ごちそうさま!!

 

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夕食が終わることにはちょうど日没の時間でしたが、

あいにくの空模様で夕焼けは見えず。

ロビーでK大先生と談笑しながら消灯時間までを過ごします。

K先生が先に寝床へ向かって、そこから1人晩酌を楽しんでおると、

にわかに外が晴れたようで、外へ出てみると、

塩尻方面の街の灯りが見えています。

一応カメラを持ってきて、三脚なしですが何枚かトライ。

悪戦苦闘しているうちに、すぐにまた雲の中に入ってしまいました。 

そんなこんなで身体も冷えてしまったので、

これが潮時と寝床へ。お疲れ様でした。

 

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ということで、無事に北穂に登頂した2日目でした。

翌日は一転サバイバルな下山が待ち受けているとは知らぬまま、

夜は更けていくのでした。

つづく・・・

 

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