記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

カムバック フロム 大台ケ原

ブログ随時古いものから片付けます…


さてさて、レースも無事終了し、あとは帰るだけです。
お迎えはないので自走で帰ります。
実は結構足がガクガクしてますが、
180km以上の道のりで、山越え峠越えの連続、ウカウカしてられません。
雨は、下山途中に少し降りましたが通り雨でパラパラ程度だったし、
空を見上げても少なくとも1時間2時間で急変しそうにはない。
天気がおとなしくしている間にさっさと難所だけは切り抜けて下市口まで到達しておきたい。
その下市口までのルートは2つの究極の選択。
1つは恐怖の新祖母峰TNからループ橋までの長大TN群を抜けるR169ルート。
もう1つは標高1120mまで再び上り返しての行者還TN経由で酷道R309ルート。
前者は交通量が非常に多く、TN内の爆音と落車の恐怖に手に汗りながら精神的に厳しいライド。
後者は、レース直後に再び同じくらいまで上り返して、
路面が悪く狭小な道で何度も峠越えを必要とする体力的に厳しいライド。
どちらも覚悟が必要だが、やはり車に怯えながら、事故と隣り合わせで走るのは嫌だし、
疲れてはいるが、ここからは別にレースではないので
えっちら上れば問題ないだろうということで後者を選択する。


ごったがえす会場を後にし、上北山中学校の受付場所まで向かうローディーに混じりながら
上り基調の道をえっちら進む。
もう手持ちの体力がない上に、重たいリュックを背負いながらのライドなので戦闘力ガタ落ち。
すでにしんどすぎ。
みな一様に中学校のところで曲がっていくのを横目に、小谷トンネルをくぐる。
西原の集落に入る手前のトンネルに入ろうとしたところで、
対向から大会関係者の車がやってきて、窓を開けて一斉に「ありがと〜」といってすれ違う。
何から何まで心のこもった大会です。
さて少し元気を分けてもらって先へ進みます。
こんな場所でもやはり交通量はそこそこある。これは間違いなくR309の方がよろしい。
そうこうしているうちに分岐点に到達。
ああ、もう入口からぞんざいな扱いを受けているの丸わかりな感じ。
ここから川合までの28kmは魔の区間です。


酷道R309への入り口


写真を取って息を整えたらいざ突入!
入ってすぐのところで3人組のローディーさんが車からマシンを出して準備をしていたので挨拶。
あれはレースに出ずに遠征に来たのかな?
序盤、川沿いを進む2kmくらいは斜度もユルユルでそれほど問題なし。
ただし相当山深く、雰囲気はかなりあります。
路面はまあ石やら枝やらが落ちているのは当然としても、
舗装がひび割れてガタガタなんてこともなく、思ったよりは走りやすそうな感じ。
2.2kmのところで川筋を離れ、大きくヘアピンで左手の山肌に取りつく辺りから
ググッと斜度が上がります。
うーん、このコンディションでこれはツライ〜。でも頑張る〜。
どのくらいの斜度が、2ケタは間違いなくあるけど、まあ激坂というほどまでではない。
レースペースではないし、なんか妙にテンションが上がってきて楽しい。
4kmすぎくらいになると斜度が緩んでずいぶん楽になる。
それにしてもこの道は、運転技術がないと車で行き来するのは大変だろうなあ。
前日無理にkurubiさんをこのルートに誘導してしまって申し訳なかった。
5kmすぎのヘアピンのところで、上から下ってきたFDJジャージの方とご挨拶。
ここからナメゴ谷をぐるっとなぞるように急旋回してまだまだ上っていきます。


↓2.2km地点のヘアピンから5km地点までが激坂区間


↓これでもれっきとした国道です


↓5kmすぎのヘアピンで斜度が緩む


谷の対岸の山肌を比較的ゆったりとした斜度で上がっていきます。
時折恐ろしいでかさの落石があったりするので慎重に進む。
視界が開けていて遠くに山まで見渡せるので、上ってきたなあという実感。
この辺からグレージングが多く、金属の柵でペダリングをするとちょいちょい滑るので注意。
道の右手、山の東側が谷となっていて大きく開けていてなんとも見晴らしがよい。
眼下には自分が上がってきた上り坂が延々と緑の中をつたっているのが見えるし、
向こう側にはさっき上ったばかりの大台ケ原の峰々が雲の笠をかぶって鎮座している。
思わず立ち止まって写真を撮ったり。まあのんびりいきまっしょい。
ぼちぼちと上がっていると、後ろから1人marcopolo?ジャージのローディーさんが追いついてきた。
ご挨拶をすると色々話しかけてこられたので、一緒に上がることにする。
どうもスタート地点で準備をしていた3人組の1人のようで、
チームでサポートカー出して遠征に来たらしい。
ゼッケンをつけっぱなしだったのを気付かれ、これから自走で大阪まで帰りますと言うと
変態ですね〜と言われる。
しゃべりながらもペースが上がってちょっと足がピキピキするが、
離されるのもアレなんで並走します。
9km先で少し下りが発生し、まだ終わらんのか〜と思ったら
いきなり真っ黒なトンネルが口を開けてました。
のんびり上ってジャスト1時間で無事難所のトンネルまで到達です。
相手さんはチームメイトをここで待つということなので、写真だけ撮ってもらって先へ急ぎます。


↓7km地点から4km地点の道を望む


↓向こう側に大台ケ原が見える


↓行者還トンネル


トンネルは途中まで上り基調で、そこから下っているようで、
向こう側の出口の上半分がかろうじて見える。
外灯は一切なく中は真っ暗。1km以上の長大トンネルなので闇との戦いです。
交通量はないので、道の真ん中をゆっくりと進みます。
ライトで先方を照らすが闇が強すぎてようわからん!
わあ、きゃあ言いながら慎重に進んでいると、さっきの人のガンバレ〜の声が響きました。
で、どうにかこうにかトンネルをくぐると
行者還岳の登山口で何人かのローディーが昼食タイムでした。
挨拶をして自分はそのまま下ります。
こちらの下りも相当落石やら何やらが落ちていて路面状況はよくない。
道幅も狭いので、とにかく慎重に下っていく。
特にグレージングのところはめちゃくちゃ怖いので、速度を十分に落とす。
一度谷を大きく南へ回り込みながら確実に高度を落としていく。
東側に比べれば斜度はそれほどでもなさそう。
そのうち川迫川に沿いながら道が緩い下り基調で北西方面へ伸びていく。
見通しの悪いカーブの連続でツーリングコースとしてもちょっとハードな道です。
しばらく下っていくと川迫ダムに出ます。
一応インターホン鳴らして聞いてみましたが、ダムカードは置いていないそうです。
じゃんねん。


↓反対側は川の流れに沿って緩く下る


↓川迫ダム


そこからもさらに側壁を無理から削り取ったような道を進みますが、
何気に行楽客の車が行き交っていて、ブラインドからぬうっと立ちあがってくるのでヒヤヒヤする。
だんだん川面が近くなっていくのだが、本当に透き通ったきれいなブルー。
ああ、飛び込みたい!
しばらく進むと河原で遊んでいる人たちがどんどん増えたなあと思ったら、みたらい渓谷に到達。
茶屋でコーラを買って飲みながら涼しげな景色を見て休憩。
なんとか最大の難所は越えれた。


↓切りとおしの酷道


↓見事な清流


↓みたらい渓谷


少しの休憩ののち、リスタート。まだまだ道のりは長い。
徐々に家屋や田畑が登場し、それなりに集落になってくる。
何かアクシデントがあってもとりあえずは安心。
そのうち村の中心部へ。
余裕があればここから県道21号を洞川温泉方面へ上り返して
五番関トンネル〜吉野山という、吉野GFコースも考えていたのだが
さすがに甘かった。そんな寄り道をしている体力的な余裕もないのでおとなしく下市口を目指す。
川合から交通量がぐぐっと増える。
この直後、ともに2km以上ある新川合トンネルと新笠木トンネルが待ち受けている。
これはぜひとも旧道に回避したいところだったのだが、
旧道の入り口を見失ってしまって引き返すことができず、新川合トンネルに強行突入!
行者還トンネルと比べたらいかんけど、真新しいトンネルは明るいし、一応路肩もあるのだが、
やはり交通量が多いので、車が通過するたびに相当肝を冷やす。
しかもトンネルの出口付近は結構なRの右カーブになっているので車がふくらみ気味…
いや〜やめて〜と心で叫びながらとにかく早く切り抜けるために全力疾走。
なんとか無事にトンネルを抜ける。
幸いなことに、次の新笠木トンネルの手前にもう一回旧道に入るチャンスがあって、
そちらに舵を切る。
そこから再びえっちらおっちら峠越えの上り。天気も良くなってきて暑いししんどい…
それでももうトンネルの恐怖に耐えるよりはよっぽど楽なのだ。
そうやっているうちに川合から続く旧道と合流。
これまたぽっかりと雰囲気バリバリの笠木トンネルが口をあけている。
ジメジメと湿っぽい電灯一つない漆黒のトンネルを慎重に通り抜けると、
路面状況のよろしくない下りをアガガガ〜っとなりながら下る。
R309に入ると快適な下りが続き、ピキピキの足を休めながら低姿勢でペースを維持して下る。
道の駅吉野路黒滝で土産や補給品を軽く物色するが特に何もなしですぐにリスタート。


天川村川合


↓長い長い新川合トンネル(2751m)


↓笠木峠


↓懐の深い山々


ここからはほぼ平坦となり、道幅が狭くなる。
登石トンネル、広橋トンネルとちっこいトンネルを2つくぐると、
いきなり北側の見晴らしがよくなり、急な下りが始まる。
ここは交通量が多い上に、急なヘアピンカーブが連続しているので慎重にペースを抑えて下る。
川沿いの道となってR309を一旦離れ、裏道の県道48号へ。
千石橋で吉野川を渡って、下市口駅に15:00到着。約1日ぶりに戻ってきました。
いやあ、やはり紀伊山地は山のスケールが全然違った。
まだまだ走ったことのない道、上ったことのない峠が山ほどあるので、
また色々探検してみたいと思います。
さてまだ終わったわけではありません。未知数の山岳セクションは無事に終了しましたが
まだ家に帰りついたわけではない。
しばらくコーヒーを飲んで休憩ののちリスタート。
すぐ横の県道271号で近鉄を越えてすぐにぐいっと激坂をやっつけ北上。
どんつきを左折して車折峠へ。
そこのコンビニでチャリを載せた車がいましたがあれは大台帰りかな?
再びR309に入るが交通量が多いのでそのまま奉膳まで下らず、
裏道に入るためわざわざ花吉野まで上り返してから、線路沿いの田舎道を下る。
薬水からはブルべでおなじみのルートと合流し葛まで。
そこから曽我川を遡上する。
玉手で左折し御所の手前で葛城川CRに入る。
本当は水越峠を越えて行ってもよかったのだが、
金剛山の上の方は怪しい黒い雲で覆われていたので危険回避。
しかしこれはどっかでひと雨キツイのに出くわすかもしれない…


車折峠から吉野の山々を望む


↓葛城川CR


葛城川CRはひたすらペースを落として回復走。
なかなか閑散としていて走りやすいといえば走りやすいが、味気ない。
R24大和高田バイパスをくぐり、なおも北上を続ける。
全然まともな補給をしていなかったので、そろそろガス欠。
ハンガー気味でペースが上がらない。
が、CR上は店どころか自販機もない。
で、思い出したのがこのところ通っている「ちかみちラーメン」。
方角的にはまさにそちらへ向かっているし、うまいラーメンが食べたい!
それまでは補給を我慢して進むことにする。
しかし意外とここからが遠かった…
近鉄を越え、R165を越え、JRを越え、再び近鉄を越えてもまだ到達しない。
空腹のまま変わり映えのしない盆地の田舎道をひたすら進むのでぼんやりしてくる。
そのまま土手道は県道277号〜県道108号と名前を変え多少走りやすくなる。
もう一回近鉄を越え桜橋東詰で一旦川を離れる。
すぐに見覚えのある交差点に出た。
特徴的な唐院の交差点を右折し、東へさーっと行けばおいしいラーメンが待っている!
・・・・・・イベント出張のため臨時休業…
オーマイ親鸞
終わった、完全に終わった…腰がヘタリそうです。
もうこのまま動けそうにないので、
唐院までバックして少し南に下ったところにあるローソンに駆け込みがっつり補給。
なんとか息を吹き返す。


さあ、あとはもう夜練で何度も使って勝手知ったる道のみです。
が、西の空が非常にあやしい感じ。ちょうど王寺から生駒にかけて黒い発達した雲が覆っている。
しかし、それも承知で進まないと帰れない。
少なくとも日没になる前に大和川CRに入っておきたい。
リスタート後は、いつものように県道35、36号で王寺を目指す。
早々に本町交差点から本格的な雨が降りだしてきた!
せめて柏原までの交通量が多い区間はもってほしかったが仕方がない。
かなりウェットな路面状況で、しかも交通量が多い時間帯。
事故だけは絶対に起こすまいとペースを落として慎重に進む。
雨がいっそう強くなり、塩化した汗が再び雨と混じって顔をたたくので非常に辛い。
どうにか国分寺大橋までやってきて安堵。
青谷経由で進んで高井田駅前で一旦コーラ休憩。
大阪側に入ると雨はとりあえず止んだが、直前まで厳しい雨だったのか路面が相当びちゃびちゃ。
豊橋からR25に復帰し、前方にローディーがいたのでおっかけてリビエールまで。
この辺から少し北側の上空から稲光と轟の連続。かなり近くてビビる。
おそらく少し早く到着していたら雷雲の真下で雨と雷でひどかったかもしれないが
ちょうど北へ通り過ぎて行った直後だったようでよかった。
それでも大和川CRは身を隠せる場所が全くないので、雷が近くで鳴るたびに心底ビビる。
どうにか下高野橋までたどり着き、今度は雲のいる北方向に転じる。
住宅が密集している個所を選んで進み、疎開道路経由で帰宅したのが20:15でした。
お疲れ様〜。