記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

フレッシュ2013 後編 (海津〜関ヶ原〜彦根〜大津〜京都花園)

おまんたせいたしました。
フレッシュ最終章です。


命からがら駆け込んだミニストップ
時刻はすでに0:45。
本当はこの2km先に目的の”おちょぼさん”があって、御夜食はそこでと考えていたが
時間的にあいているお店が期待できないので、
そこで使うはずだった分の休憩時間もまとめてここで休むことにします。
1:30まで休憩!
こんなこともあろうかとわざわざ直前に、しかもミニストップでのCPを入れておいて正解です。
が、イートインがすでに終了となっていたので、
店員さんに事情を話して店内で休むことができるようにしていただきました。
ありがとうございます!
こんな寒いのに外で留まっていたら、休憩になるどころかみるみる体力が削られてしまうところです。
みな腹ペコで、我先にと飯を買い求めます。
自分はハンバーグ弁当とお味噌汁、それにマンゴースイーツと豪華に。
胃がしくしくと調子悪いときには、温かいもの、
それもカップ麺ではなくお味噌汁が一番優しい。
がっががが〜っと味わう間もなく胃袋に放り込んでいきます。
そうして目覚ましをかけて残り時間をすべて仮眠につぎ込みます。
寝れなくてもとりあえず目をつむって目と脳を休めます。
あっという間に目覚ましがなってリスタートの準備。
一旦外に出ると、非常に冷え込みが厳しい!
昼間の暑さも考慮したウェアリングのため、可能な限りの防寒を施す。
まずは腹部と腰に貼るカイロをして、
シャツをインして密閉状態にして温かさを逃がさないようにする。
それからネックウォーマーをして、最後にキャップ。
キャップは元々は雨対策用に持ってきていたのだが、
頭部から逃げる熱量というのも相当あり、
頭部を冷やさないだけでも全然違ってくるのでまさしく頭をキャップします。
これで大分寒さ対策ができました。
一方hideさんが非常に寒くてつらそうで、
何でもいいから首元を直風から守るようにアドバイスします。
ちょうどコンビニにいるので何かないかを探してみたらハンドタオルがあったので
それで十分対策が可能です。
ロングライドはいつ何が起こるとも限りません。
使えるものは何でも使っていきます。


さて、重い腰を上げてようやくリスタートです。
ここまでの走行距離が316kmです。認定ラインまでは残り45km。
残り5時間30分ですからそれはよほどのことがない限り間違いなし。
あとはそこからどれだけ上乗せできるか。
残り時間を考えれば現時点より100km近くは稼げそうである。
どのみち認定されようとされまいとナイスプレイスである京都の花園会館までは自走の覚悟。
であれば、どうせならできる限りその近くまで行っておきたい。
そう決めて寒さと暗闇の中に走りだします。
しか〜し、とにかく寒い!軽いギアでクルクルとまわして暖をとります。
県道1号を再び北上を続けます。
しばらく進むと見覚えのある大鳥居がうっすらと暗闇に浮かびあがります。
おちょぼさんです。毎月末は深夜まであいているはずですが、
さすがにもうひっそりとしております。
ドテ串食べたかったけど、まあこれはまた改めてみんなで参りましょうぞ。
そのまま参道をスルーして三郷の交差点で右折、県道219号を北上します。
見渡す限り大平原でどっちがどっちもわかりづらい。
かすかに西に構える鈴鹿山脈の山並みが浮かび上がっているが、
案の定夜間は方向感覚が鈍る。
ここから養老までは区別しづらい交差点をいくつか曲がらねばならず、
1つ間違うとえらい方向へロストしてしまう可能性もある。
前もって試走しておいて本当によかった。
相変わらず北西からのアゲインストの風の中、
寒さと睡魔という新たな敵も加わって、ハードな時間帯に突入します。
西之川で間違いなく左折し、県道30号に入り西進。
福束大橋を渡り、R258で左折。養老大橋を右側歩道で渡る。
下りで後ろ2人が少し遅れたのでしばし待って合流。
ミニストップのところで右折し、少しずつ山すそに近づいていく。
無事に迷子危険地帯を脱したことで少し安堵感が出たのか、
この辺り、自分は少し眠気と疲労が強かった。
みな一様にお疲れモードながら、しっかりと声を出しつつ進んでいく。
鉄道をまたいで養老市街地に入る。
向かい風に抗いながら寝静まった家並みを抜け、牧田川の土手道に上がる。
ここからしばらくの区間は結構な向かい風区間
必死に姿勢を縮めて進んでいいくが、ペース上がらず、
しんどしんどとなっている時に、すかさずhideさんが先頭をバトンタッチしてくれる。
広瀬川を渡って、しばらくしてR365に入り、徐々に上りに入っていく。


寒さもかなり本格的となり、メンバー全体に疲労感が漂う。
この辺が正念場と皆に檄を飛ばす。
昼まであればそろそろ伊吹山が前方に見えてくる関ヶ原ICから3km手前地点で、
道横の茂みがガサガサ〜。
おおう、アニマルアタッコかと身構える。
その音に敏感に反応したhideさんが一気にペースを上げます。
するとさらに反対側の茂みが、hideさんのペースに合わせてガサガサ~っと追走するように響き、
それに反応したhideさんが火事場の何とやらで、
あり得ないペースで一気に急こう配を駆けあがっていく。
おおう、まだまだ元気じゃないスか〜と声掛けると、
怖いから早く上がってきて〜とか細い声でhideさんが上で待っております。
自分はアウターで縛っているのでえっちらおっちら上がり、関ヶ原ICまでの上りを終える。
いや〜確かに夜間は色々怖いですな〜。
でもここらは民家もあるし、交通量もそこそこあるので問題ないので、
みんなを元気づけるために「大丈夫です!」と言ったら、
みんな何が大丈夫じゃい!といった感じでした(笑)
関ヶ原西町で左折し、そこそこ交通量のあるR21に入る。
個人的にはここまで来て、ああ帰ってきたなあという実感。
夜間に入りテンションも上がり、先ほどCPでの仮眠も効いて元気バリバリ出てきました。
ここから黒血川(怖)のところで6、7%のちょっとした上り。
本格的な上りはここで最後なので、ラストラスト!とハッパをかけて上ります。
ここをジワジワとシッティングで上がっていきます。
hideさんもぴったりつけていましたが、後ろの2人が少し遅れてピークでしばし待ちます。
ここからはほぼ下り一辺倒でペースの出る区間
hideさん先頭で下っていきます。
真横を長い長い貨物が通過していくのを眺めながら、一路米原を目指す。
向かい風もあってなかなかペースが上がっていかない状態。
若干のアップダウンもあって、上り終わりとちゃうのん的な空気もありましたが、
それでもhideさんが必死のパッチで曳きます。
柏原を過ぎ、名神高速が近づいてきていよいよ本格的にダウンヒルというところで
ROADYASAIさんからおトイレ休憩が入り一旦停止。
ただ、これから下りというところで長居しているともっと体が冷えてしまうので、
用が済んだらすぐにリスタートをかけます。
ここから先頭を交代して、40km近いペースで下り基調の道を曳きますが、
急激なペース変化をかけてしまい、みなちょっとパニック気味でした。スンマセン。
西円寺でR8に入り、じきに米原到達。
警察署前で右折して、高架橋でJRをまたぐのだが、
なぜかこのちょっとの上りでまさかのウメさんアタッキン!
夜中でみなテンションがおかしくなってしまってます。でも刺激になります。
県道329号に入るとhideさんが先頭交代に出てくれ、25kmペースで南下します。
もうまもなく次のCPですと合図したら、先頭のhideさんがかっ飛ばして行かれた〜。
みんな元気だ!
2:30、ローソン松原東店に滑り込みます。
ここまでの距離371km、ということは…
ハ〜イ♪認定最低ラインの360kmを無事にクリアです!
みなさんオメデトウゴザイマス〜。


深夜となり寒さもひとしお。気温は5度まで下がってきております。
ん〜寒い!
CPに駆け込み、とりあえず温かいものをいただき体力回復を図ります。
地べたに座り込むと、お尻から体温が奪われてしまうので、
レジ袋を一枚はさんで座り缶コーヒーと今回大流行のサンドウィッチ!
みなの満身創痍で、レッドブルやらなんやらドーピングできるものは摂取して回復を図ります。
さて、距離的にはすでにクリアをしております。
22hから24hの2hの間に25km走るというノルマだけが残っていますが、
まだそのゾーンまで2時間半あります。この間はボーナスタイムとことになります。
ルールとしては休憩時間は一か所につき1時間以上滞在してはいけません。
何より、本来の趣旨は認定距離を走るということではなく、
あくまで24時間走りきるというところですので、ゴールとなる7時までは手を抜きません。
無理をする必要は決してありませんが、後悔はしたくないし、
せっかくここまで来たので距離伸ばせられるだけは伸ばしていくことにします。
うめさんも大台の400km越えについてやれるかもしれないと期待感がわいている様子。


しばし休憩のののち、リスタートします。
人気のない彦根の城下町を抜けていきます。
寒さもそうだが、いやに黒い雲が上空に現れ、軽く雨がポツポツ…
ん〜@@ここにきての雨は困るぞ〜。
湖岸道路までひとまず出ると、湖の上空は雨が降っている様子。
ただ雲が南下してこなければ、ギリギリ大丈夫といった感じ。
とりあえず安全圏に早く脱出した方がよさそうだ。
芹川・犬上川を渡り、県立大の脇を過ぎると、ここから近江八幡までは田園地帯に突入する。
そろそろ空が白み始めてきたが、
自分はすでに眠気と疲労のピークは過ぎ去り、ロングで最も好きな朝を迎えるという時間帯で
非常にクリアになってきました。
しかし、それは一昼夜走るということに慣れているからのようで、
みなは時間帯的にも、また単調な平坦路のために、みなの集中力が欠けてきている様子。
どうにか30kmくらいは維持したいのだが、24,5kmが精いっぱいといった風になってきた。
こういうときは元気に歌でも歌いながら進みましょうと、
ラジオ体操の歌を歌いながら進んでいたら、調子に乗って少しペースアップしてしまったよう。
あわてて後ろからうめさんが爆走してきてペースダウンを要求してきた!
よく聞くと、ちょうどそのタイミングでうめさんが軽いメカトラで遅れたようで、
それが前方にうまく伝わっていなかったようだ。スンマセン〜。
ちょっとチームとしての連携が崩れ始めているので、
無理をせずにしっかりバランスをとることを重視する。
ここからはずっとメーターを見ながら24〜5kmの間で速度をフィックスしていく。
もうじき22時間に到達するころになり、この辺はコンビニ間の間隔が大きいので
それを勘定しながら走ります。
この辺からROADYASAIさんの眠気が限界のようです。
あの手この手を使ってどうにか眠気と戦っているようで、
その様にうめさんは大爆笑してました。
それでも前の人のテールライトを見つめ続けているとどうしても眠くなってしまうらしく
眠気覚ましにとROADYASAIさんが先頭に出て、リフレッシュがてらペースを上げ始めます。
湖岸緑地の防風林が並ぶストレートの先に、新海町のセブンイレブンを発見!
と、ちょうど5時の目覚ましが鳴る!さあ、22時間です。
すかさずストップして22hチェックをすると、ここまでの走行距離386.23kmでした。
ここから残り2時間で25km走行必須ということで、
これで間違いなく400kmは達成する見込みとなりました!
さてさて、ちょっとみなさんもお疲れモードなので、一服をします。
が、まだまだ朝の冷え込みが寒いので、必要最小でリスタート。
泣いても笑っても残り2時間です。気合を入れていきまっしょい!


↓夜明け


↓22hチェックは386.23km


新海町のセブンイレブンを後にし、一行は一路大津を目指します。
すぐに小高い愛知川橋を渡り、徐々に近江八幡の山並みが近づいていきます。
東の空からはようやく朝日がこぼれてきましたが、
残念ながら黒い雲にさえぎられてしまって気温が上がっていくにはまだ時間がかかりそう。
対向からはポツポツと早起きのローディーさんの姿が登場します。
hideさんとこまめに先頭をバトンタッチしながら進みます。
長命寺を通過し、岡山のちょっとした上りをこなすと、そこからは結構なアゲインストの風。
疲労MAXで抗う力も乏しいが、淡々と進んでいきます。
この辺りからhideさんがノルマの25kmまでカウントダウンをしてくれます。
それはもう間違いないのだけどやはり気になるし、
それと残り時間が少ないのだが、
ちょうど琵琶湖大橋のサンクスをCPに設定してしまっているため、
そこで通過チェックをするタイムロスが発生してしまう@@
マイアミ浜を通過し、なぎさ公園の辺りで無事に2h25kmノルマクリア&400km到達!
そのまま大急ぎでびわ湖大橋東詰のサンクスへ。時刻は6:36!残り25分!
チェック記入などはとりあえず時間がかかるので後回しにし、とりあえずレシートだけゲット!
自分もとりあえずレジ前にあったフリスクを買うだけで補給せず。
これが直後大誤算だったのだけど、
とりあえず残り20分で行けるだけ行こうとみなテンションMAXで大慌てでした。


↓けっぱれ〜!


すぐにリスタートして、湖岸道路をひた走ります。
とりあえずここからはみな眠気からも覚醒したようなので、
速度リミットをはずして出せるだけ出して進みます。
と、名誉ランタンルージュのうめさんが最後尾から笑顔でまくってきて、
じゃあここからオーラス上げていきましょうねと、急加速して40km巡行が開始される!
なぬ〜!まさかの事態に、自分もギアを切り替えてうめさんの背後について回す。
結構なアゲインストでしかも斜めからの風で真後ろに張り付いても結構抵抗を感じるほど。
とりあえず目標地点として近江大橋を目指します。
うめさんは一体どこにそんなパワーを隠してたのかと言うほど驚異的な追い込み。
さすが4,5時間もローラー回しているだけはある。
自分はさっきのコンビニで補給をしなかったため、急速にパワーが落ちていきます。
琵琶湖博物館を通過し、近江大橋まであと10km程度といったところ。
さすがに残り時間10分では厳しいか。
せめて近江大橋、大津が見えるところまではたどり着きたい!と必死のパッチで進みます。
メーターの時計とにらめっこしながら、あと10分、あと5分で開放される、
それまでなんとか持ってくれと心の中で叫びながら、
腹は鳴る鳴る、どうにもごまかせなくなっていきます。
残り3分くらいになって、満を持して?
期をうかがっていたhideさんがどか〜んと先頭に躍り出て、
なぜかうめさんとスプリント合戦開始!
45kmまで一気にペースアップしたところで、もう自分は完全ハンガー状態で乗れず、
それでも少し後方でROADYASAIさんと2人でひたすら前方を追う。
するとROADYASAIさんまで楽しそうに加速して置いて行かれます。
あああ、最後の最後でみんなに置いてかれちゃいました〜。南無@@@@
そうして北山田橋というところで終了のアラームがリリリリリリ〜ン!
ゼエゼエ、びわ湖大橋からの20分間13kmはこないだの舞洲よりハードだったゼ〜。
場所はちょうど近江大橋が見え、対岸に大津の街が一望できる絶好のロケーション。
うん!こここそ我々のゴールにふさわしい!
でわでわ、さっそくゴールチェックをします。
24時間で…427.31km!
やりました!バンザイ!
みなさん、お疲れ様でした!
一昼夜走り抜けて、最後の最後まで手を抜かずここまで来ました!
みなさんありがとうございます!
コース的には獲得標高も少ないイージーなラインだったので距離をのばせました。
ただ、1時間フェリーに乗っている間に距離を稼げないという不利を考えると、
結構がんばったのではないでしょうか。
当初ゴール地点は除いて、予定していたCPは全て通過できましたし、
予定では430kmコースとして敷いてて、
結果427kmということはほぼ予定プランを消化できたということなので
素晴らしいリザルトだと思います。
なにはともあれ素晴らしいメンバーとこうやって走りぬけてきたことが何よりうれしい!


↓最終距離は427.31km


↓ゴール地点となった北山田橋にて


とりあえず琵琶湖大橋からのラストスパートがすさまじく、
ゴールチェックはしたものの、感慨にふける余裕もなく、とりあえずしばし放心。
かなり危機的なハンガー状態だったので
とりあえず手持ちの羊羹やらエナジードリンクを流し込む。
皆一様に安堵した様子でしばらくゴール地点でまったり。
ただ、ここから手早く最寄りのコンビニ等でチェックを済ませるまではしないといけませんので
お決まりの記念撮影後、今度はナイスプレイスである京都花園を目指します。
と、hideさん情報によるとなんとkurubi教官がお迎えプレイに向かっているという!
おお、これはオーラスにラスボスが登場かっ!?(笑)
とりあえずリスタートしたものの、みな一気に気が抜けてしまって、
じぇんじぇん走れません@@
どうにかこうにか20kmは維持するような感じです。
まあウィニングランということにしましょう(笑)
帰帆の2つの大橋を渡る手前で、後方から蛍光ベストを着た3人組に追い抜かれます。
これは間違いなく同じフレッシュ組みの方です。
あちらはおそらくゴール時間が違うのか、
苦しい表情を浮かべながら真剣モードで進んでいます。
フレッシュは別組と遭遇した場合は、共闘してはいけないルールなので
軽く挨拶をして見送ります。とにかくがんばって!
我々はマイペースで進み、イオンモール草津を回り込んで、
近くにコンビニがないか軽く探してみますが、付近にはなさそう。
とりあえず橋を渡った先には確実にあるのを記憶していたので、そちらへ。
そして近江大橋を渡っていると、見覚えのあるシルエットが。
おお、kurubi教官です!お迎え早い!しかもおNEWのメットです。
わざわざお迎えありがとうございます。
とりあえず、レシートチェックもしないといけないので、お店を探します。
ちょうど教官も来られて軽く話もしたかったので、コンビニで外で立ち話も何なんで
西詰のたもとにあるマクドナルドにイン。
朝マックでようやくレシートゲットします。もうゴールしてから30分も経過してました。
みなさんお話しされている間に、
自分はブルベカードのチェックとみんなの分のレシート管理をやってしまいます。
数えてみたら実に11枚ものレシートがありました。
みなの分をとりまとめ、問題なくブルベカードの用意完了です!


↓教官現る!


さて、あまり長居してしまうと動き出せなくなります。
9:00〜12:00の間にナイスプレイスに到着してブルベカードを提出するまでは気は抜けません。
ここから花園までは20kmなのでリミットは問題ないですが、
できるだけ早く認定を受けて解放されたいものです。
ということで、みな重い腰を上げてリスタートします。
フレッシュ組よりフレッシュなkurubiさんが先頭を曳いてくれますが、
もうみな体力が残っておらず28kmでも後ろがちぎれてしまいます。
ペースを落として進み、浜大津まで到達。
ここから県境の山越えです。
自分はみなの状況を考えると逢坂ルートかなと思っていましたが、
kurubiさんの様子だと、どうも小関越TTしたいオーラがすごく、
まあここまできたらどっちでもしんどいには変わりないので、そちらへご案内。
裏道を縫って、スタート地点にやってきました。


軽くコースをレクチャーしているうちに、
じゃあといってkurubiさんがびゅ〜んと飛んでいなくなります。
そこにまさかのうめさんが後追いで飛んでいきます!これはヨソウガイデス。
しかしうめさん元気すぎますな!
さらにそのあとからROADYASAIさんが続きます。
3人に置いていかれて、自分はアウター縛り継続中なのでまったり進みます。
hideさんもアウターシバリーズとなって一緒に上がります。
えっちらおっちら上って、分岐辺りからいっちょやったるかとペースを上げ、
ROADYASAIさんをパス。ラストの急斜面もぎっちぎちで上りつめて終了!
ふぃ〜、これでアウター縛りはほぼ決定です。
それにしても最後の最後でいきなりのクライミングでみなヘロンヘロンです。
でもあともうちょっと!ケッパレケッパレ!


↓hideさんガンバレッ!


↓リュックが重そうなROADYASAIさん


↓小関越にて


しばし休憩したら京都側へと下ります。
こちらも結構テクニカルなので、疲れているところ事故の内容に慎重に下ります。
裏道を縫って、東海道へ出ます。ここは生活道路で人も車も多いのでペースを保って進む。
山科をスルーして御園で三条通へ合流。
ここからは緩い緩い上りなのでペースを保って上っていきますが、
さっきの小関越が効いているのか、kurubiさんから後ろが千切れてしまう。
しかも、さっきラストの上りと行った手前、まだ上りかよ〜といった空気。
あとどのくらい?と後ろから声がひっきりなしにするので、
正直にカーブあと2個と答えたら、全くわからん!と言われてしまう。トホホ。
で、実際2つ目のカーブで上りは終了し、そこから蹴上まで豪快に下り。
そのまま三条通をトレースして西進。
やはり都会なので車も人もどっと増えますが、時間的にまだ早かったためそれほどの混雑はなし。
ちょっと緊急でトイレが近くなり、玉に利用する三条会の商店街脇の公園の公衆トイレへ。
ふぃ〜間に合ったでよ〜。
リスタートして、御前でいきなりkurubiさんがパンク!何でっ!
みな400km以上走ってノーパンクだったのに、
合流したばかりのkurubiさんがパンクとは、さすが持ってる!
パンク修理でも教官ぶりを発揮し、まるでお手本のように速攻リペアしてリスタート。
西大路で北上を開始。
途中、なんちゃってローディーにバトルを挑まれ思わず後追いをしてしまいますが、
すぐに正気に戻ってやめときます。
円町で左折し、丸太町通を少し西へ進みます。
そうして妙心寺の交差点で渡って、その脇をかすめて、
ようやくナイスプレイスである花園開館に到着!
お迎えに来てくれていたしおさんや、オダックスのスタッフの皆さんに迎えられて無事到着です。
時刻は10時です。


↓教官、痛恨のパンク(笑)


スタッフの方に記念撮影をバシバシ撮ってもらい、ようやく肩の荷が降ります。
メンバーみなとてもすがすがしい表情で、自分もとてもうれしい気持ちです。
さて、すでにたくさんのチャリンコが並んでおりますが、
よくみると、さすがブルベライダーのみなさん。
さまざまに趣向を凝らした装備や、こだわりが随所に見受けられて壮観です。
それに比べてわがチームのなんたる軽装ぶり!
しばらく待っていると、前日お送りいただいたtrekyさんも駆けつけていただき、
改めてチームで完走を祝います。
そうしているうちにも続々とゴールしたほかのチームがやってきます。
中には心配をしていた回転木馬チームも無事完走を果たしてやってきました。
A井さんやK本さんと色々お話。
木馬チームは東広島から東進一辺倒コースだったので、
追い風ラッキーでしたねと聞くと、どうもそこまでじゃなかったらしく、
しかも夜更けには軽く雨に降られたようで、やっぱりロングは一筋縄ではいきませんね。
30分ほど待機所でまったりして、そろそろ認定のための手続きに向かいます。
お迎えプレー頂いた面々を送りだして、会館の中へ。


↓ナイスプレイス花園会館に到着!


↓各チーム続々到着。みな意匠を凝らしたバイクばかり


↓いざ祝賀会へ


まずは入ってすぐに認定受付があり、お姉様にチェックを仰ぎます。
写真撮影で済ませたところは写真を提示し、レシートのチェックも1枚ずつ。
そして無事に認定されました!ホッ
チェックは1人1人行われるので、他のみんなも無事に認定されるのを待ちます。
そしてようやく無事にみなフレッシュ認定です!オメデトウゴザイマス!
そして記念品のキーホルダーをいただきました。
こんなものまで用意いただいているなんてありがたい。
それから一応メダルについて記入欄があったので聞いてみたら、
今回は参加者全員に配る予定とのこと。ええ、マジですか!?うれしいです。
ただ例によって忘れたころにおフランスからやってくるようなので、
気長に待つことにします。
認定を終え、祝賀会まで1時間以上時間があります。
お風呂も用意されているようで、当初は入る予定でしたが、
hideさんが入らないとのことで、自分もいつもロングではそうしているので入らず。
いつお呼びがかかってもいいように、受付横のロビーの椅子で待機します。
一度腰をおろしてしまうと、もうあきまへん。
みな気付けばZZZ…お疲れモードです。
そうこうしているうちに会場の用意ができたとの案内があり、2階へと上がります。
階段がツライ!


↓お疲れモード@@


祝賀会場に入ると、そこはまるで結婚披露宴会場のようにしっかりとしていて、
なかなか本格的な料理が並んでおります。
もっとビュッフェ式のユルイものと考えていたので、びっくりです。
会場はまだそれほど人がおらず、適当なところに陣取ります。
眠いは、のどが渇くわ、腹は減るわ、
目の前にごちそうが置かれた状態で待機は辛いっす。
そして今回の最大の懸案、呑むか呑まぬか!運命の分かれ目です。
今ここで飲むビールは絶対間違いなく最高にうまい!間違いない!
でも呑んでしまったら自走で帰ることはできなくなってしまう…
究極の選択です。
メンバー皆にどうするか相談したところ、
みな、ここまでがんばってやってきたのだから、是が非でも自走して帰りたい!
という強い意志がみなぎっておりました。
ということで、目の前にあるビール瓶をできるだけ円卓の向こう側へと押しやって、
禁酒宣言です!
ある意味、うちのチームが一番ストイックかもしれないなあ(笑)
何よりお酒大好きhideさんが渾身の我慢されてたのは感動モノでしたね!
オダックス近畿代表の岡田さんからのアナウンスで、
まだ数チームがリミットの12時目指してこちらへ向かってきているということで、
少し20分ほど時間を延長して祝賀会がスタートします。
お茶で乾杯をして、とにかく呑めない分ひたすらに食らいます。
もう飢餓状態だったので無我夢中でした。
お茶を何杯お代わりしに行ったかというくらい、お茶をがぶ飲みしました。
オダックスの今野さんの軽快なトークで会は進行していきます。
いくつかピックアップされたチームの紹介があり、道中の話を興味深く聞く。
木馬チームも紹介されてましたね。
自分たちと同じようにフェリーを利用したコースをチョイスしたチームや、
わざわざ中央アルプスを横断してきたツワモノ集団、
あるいはAJ福岡やAJ北海道、台湾のブルベチームなど関西以外からの参加もあって
なかなか面白い。
でもコースレイアウトとしては全チーム中うちが一番面白いと思います!(笑)
あと、は色々ブルベやPBPの話なんかがされていくが、
こう聞いてみると、自分なんかまだまだヒヨっこだなあ、
もっともっとロング精進せねばと気が引き締まる思いでした。
なにより、みなさん元気元気。
お酒も入ってテンションあがっているのもあると思いますが、
本当にみなさん一昼夜寝ずに走ってきたのかと疑いたくなるくらい元気。
競い合いではなく、みなでゴールを目指すという趣旨だから、
本当にみなさん和気あいあいと和やかな雰囲気で、
やっぱりみなさん走り抜けた後の開放感に満ちた笑顔が素敵でした。


↓オダックス近畿代表、岡田さん


回転木馬チームは東広島から


14時に参加者全員での記念撮影で中締め
自分たちは自走があるのでここでお暇いたします。
すっかり食べて飲んで寝て、ふにゃふにゃになっておりますが、
ここからさらに家まで各々40〜60km。今一度エンジンをかけ直します。
会場を出て、マシン置き場へ。
そこでリスタートする際に、おなじカレラユーザーの方に話しかけられてしばし雑談。
木馬チームの皆さんにもご挨拶をしてリスタートします。
それにしても昨晩の極寒が嘘のように日差しが強くて酷暑です。ゼエゼエ。
妙心寺から、しばし京都の路地裏を縫い縫い、そのうち西小路に出て南下。
三条通四条通をまたぎ、阪急をまたいでイオンモール五条横を通過します。
七条通から南で袋小路にはまり、ちょっと路地裏をぐるぐるして、
どうにか八条通に出る。
CRに入ってしまうと、水分補給するポイントがないので、ということで、
サンクス吉祥院八条店に入ります。
ついつい、レシートをもらってしまいます。
そこからリスタートして、八条通りをいったん東に転じて、
西大路通りでJR線をくぐり、イオンモール洛南のところから御前通りに入る。
幅広の通りをのんびりと南下します。
上鳥羽の水道局のところでは何かイベントをしていたようで、
裏道にびっしり路駐していて、危ない危ない。
そこから久我橋のところから桂川CRに入ります。
ここからは道幅も狭く、歩行者、サイクリストも多いので縦長に展開していきます。
西山の緑がとてもきれいな昼下がりのサイクリング、最高です。
のんびりと進んできて、いつもの背割手前、京滋BPくぐるところの坂で、
プチバトルを制する。
そうして御幸橋に到達。実に31時間ぶりに戻ってまいりました。


↓淀川CR


そこで一息したら、淀川CRに入ります。
橋から河川敷に降りる下りで、まさかのうめさんのロケットアタッキン!
ああ、油断した〜@@
必死で後追いをしてスプリント合戦です。
ROADYASAIさん行った何が起こったの?とびっくりされたと思いますが、
うちのチーム、油断するといきなり勃発します(笑)
そこからは休戦して、のんびりとフレッシュの総括をしながら走っていきます。
もうそろそろ枚方と言うところで、珍しいMBKフレームの方が後ろ方追いついてこられました。
うちのチームのことをご存じの方で、
年末のチーム練のときにもチームに声をかけていただいた方のようでした。
応援ありがとうございます!
そうして、関西医大のところに上がるところで、
一応チェックの意味を込めてメンバーの顔色をうかがい、アタック開始!
振り向かずにギンギンに回してたら、
後ろからうめさんが、「今のタイミングはズルいわ〜」との物言いがつく。
合図したんですけどね〜。
オーラスの勝負を終えて、関西医大裏のベンチで最後の集合です。
みなここまでで実に500km越えです。素晴らしいとしか言いようがない。
長かったようなあっという間だったような、まるで夢を見ていたかのようでした。
とても濃くて楽しい時間でしたねえ。
これで大冒険が終わってしまうのかと思うと、なにかとても名残惜しく、
みななかなか離れがたくて、ポカポカ陽気の中、つい長居をしてしまいます。
そうして、枚方組のhideさんとRAODYASAIさんとお別れをします。
お疲れ様でした!一緒に走れたこと、とても光栄でした!


↓お疲れさまっ!


そこからうめさんと2人で淀川CRを南下します。
話は全然尽きません。ものすごい達成感でしたね。
CRはもう虫が飛び交ってなかなか進みづらい季節になってきました。
ペースを上げずにのんびりポタポタ。
ですが、何箇所か土手に上がるときにはキッチリバトルします。
そうして鳥飼大橋でうめさんともお別れです。
このフレッシュには是非うめさんには参加してほしかったので、
本当に一緒に走れてよかったし、
やはり最後尾にうめさんが控えてくれているというのは何より心強かったです。
そこからは1人で帰りますが、CRをはずれて、阪神高速守口線高架下を走り、
太子橋でそこも離れて、R1を爆走して、木馬へと寄り道。
すると、さっきお会いしたK本さんとA井さんがいらしていて、
フレッシュのより詳しい話をして楽しみました。
30分ほどしてから帰路につき、城北運河で帰りますが、
奥さんに電話したら晩御飯は焼肉ということで、
ちょっと天満市場へ寄り道をして買い出しをして帰りました。
帰ってからのシャワーのなんと心地よいこと!
そして祝杯のビール!サイコ〜。


<オマケ>
最近ハマっている記念Tシャツ作り。今回も作ってみました。
24時間耐久と言うことで、黄色です。