記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

自走しまなみライド

2013年ラストを飾るロングライドとして、
いっちょ、しまなみ海道へ行ってきました。
何も1年でもっとも日の短い冬至の日、
それもクッソ寒い日にわざわざ行かなくてもいいのに、と自分でも思いますよ。
ハイ思います。ホント。ねえ。
しかし、色々あった今年、終わりよければ全てよし!
ということで、オーラスを飾るにふさわしい大冒険でありました。
しかし、みなさんご承知の通り、この連休は直前まで冷たい雨に降られ、
ごっつう気温が低く、おまけに嫌〜な西風に2晩ほど悩まされ続け、
ただいま、今までのロード人生でダントツ一番に衰弱をしております。
かろうじて生きているという状態ですので、
詳細はまあ冬休みの宿題ということで…
(それより年賀状せねば…)


来島海峡大橋にて


ざっとライドダイジェストを申しますと、
のっけから大波乱の展開でした。
まずは、金曜の晩に出発予定が、雨で1日遅らせ、
さらに出発時間を2時間後ろに倒しました。
その影響で、焦っていたのだろうけど、
なんと、よりにもよって携帯を自宅に忘れたまま出発してしまうという大失態!
しかもそれに気づいたのは自宅から約60km先の明石!
そこまで遅れを挽回せんとR2をひたすらアタックし続けていたため、
携帯を使う機会がなく、まったく気づきませんでした@@@
軽く、いや大パニックに陥りましたが、ここはできうる最良の策を講じます。
緊急の連絡手段がない、写真が撮れないのは致命的すぎる。
やはりどう考えても、携帯はいるのでJRで大阪まで逆戻り…
そこでロスを最小に抑えるため、大阪駅まで奥さんに携帯を届けてもらい、
そのまま明石までとんぼ返りすることにしました。
本当なら、もっかいイチからスタートすべきなのかもしれませんが、
サラリーマンには休日のタイムリミットがあるよって、
明石駅からリスタートする形をとりました。
まあオフィシャルなライドでも何でもないので、気にすることもないのですが
のっけからどうもうまくいきません。
明石まで1時間マージンを築いていたのが、逆に1時間オーバーの展開。
1日目の夜はこの遅れをどれだけ取り戻せるか、
孤独かつハードな戦いを挑んでいました。
相生から備前までの深夜帯はキンキンに冷えた夜の海風で芯から震えました。
倉敷を過ぎて高梁川のところで朝を迎え、
そこから交通量の激しいR2ベースで尾道へ。
結局ここまででタイムロスを15分にまで減らすことができました。
いやいや〜尾道ですら遠い…


尾道にて


前半戦だけで思わぬトラブルと肉体疲労で、
すでに疲労困憊の状態でしたが、ここからが本番。
いよいよ、しまなみ海道約80kmの旅路へGO!
10kmおきくらいに大橋を渡っていくテンポとリズムのある快走路を疾走します。
多島美という言葉通り、
素晴らしいシーサイドの景色を眺めながらのライドは最高の一言。
途中、わが心のふるさとである瀬戸田に10年ぶりに帰郷し感慨もひとしお。
予定ではスルーする予定だった、亀老山ヒルクライムを敢行し、
あまりにハードな激坂に撃沈されそうになるもテッペンを取る。
そこにはその努力が完全に報われるだけの、大絶景が広がっておりました。
脚のある人でもかなり厳しい上りではありますが、
ここにはぜひ立ち寄っていただきたい!
瀬戸内海を制覇した気分になれます。
最後の来島海峡大橋を渡ってしまなみライドは終了。
今治ご当地グルメで夕食。


生口橋にて。マダムステップ失敗@@


↓亀老山展望台からの大パノラマ!


帰路は、来た道を戻っても面白くないので、高松まで走って帰ります。
が、愛媛は毎度毎度の雨模様。
わずかな小雨ではあったが、疲れ切った体を冷やすには十分すぎる拷問でした。
西条からはR11ではなく裏道の県道13号をひたすらにトレース。
新居浜から四国中央へ抜ける山間部ではまさかまさか予想外の激坂登場。
あまりにハードな上りに、左膝の皿がパリ〜ンと鳴り、深刻なダメージを受ける。
これほど関節のダメージを受けるのはいつぞやの冬ブルべ以来。
今も階段を思うように上り下りできず、激痛が走っております@@
(しばらくは自転車無理だろうな…)
あそこは、まるで四国の天嶮ではないかと思うほどハードだったが、
そこからの四国中央の夜景も素晴らしかった。
まさに満身創痍の状況を打破すべく、伊予三島では最近恒例のお風呂タイム♪
疲れた体を癒して残り80km、底冷えの讃岐平野を疾走します。
左膝のダメージが予想以上にひどく、普段なら3.5時間の道のりを
5時間かけて命からがらフェリー乗り場にたどり着く。


伊予三島の夜景


ジャンボフェリーでは死んだように寝て、船上で朝を迎える。
明るいうちにジャンボフェリーに乗るのは初めてかもしれない。
明石海峡大橋や神戸の街並みとその後ろに続く六甲の山並みがとてもきれいだった。
神戸からは競争の激しいR2は避けて帰ることにする。
ちょうど”プレしまなみ”として、前の週に走った無料湾岸で帰ります。
疲弊しきった体でわざわざハードなルートでしたが、
もう今回は徹底的に橋づくしということで。
そうしてそうして、43時間に及ぶ激闘を無事に終えましたとさ。


↓ジャンボフェリーで帰還(どうでもいいけど顔死んでるな…)


ということで、ついにしまなみ海道まで自走で行ってしまいました。
今年一番ハードだったし、背負ったダメージも少なくないけれど、
今年を締めくくるにふさわしい、いいライドだったなあ。
しかし、せっかくこの間、ようやく東京ライドのブログを書き終えたところなのに…
今回は撮った写真枚数も至上最高の156枚もあり、まずはその整理からだな。
詳細はどうぞ気長にお待ちくださいませ〜。


<第1区間:大阪〜姫路〜赤穂〜岡山〜倉敷〜福山〜尾道
獲得標高:647m
走行距離:261.8km


大阪18:30→淀川左岸→R2→神戸→明石21:30
(明石で携帯を忘れてきたことに気づき大急ぎでトンボ返り!
奥さんにJR大阪駅まで携帯を届けてもらい、そのまま明石まで電車でバック)
明石23:00→R250→播州大橋23:45→網干1:30→県道29号→県道441号→
県道442号→相生→県道64号→R250→道の駅あいおい白龍城2:15→
R250→高取峠2:25→坂越橋→播州赤穂→R250→兵庫/岡山県境3:20→
日生3:30→伊部→R2→備前大橋→R250→百間川橋→古京→県庁通り→
岡山5:40→県道242号→県道389号→倉敷→R429→県道60号→船穂橋→
高梁川右岸→霞橋西7:00→R429→R2→笠岡→カブト町(パンク発生8:40)→
県道3号→岡山/広島県境→福山→R2→赤坂BP入口→県道54号→松永→R2→
尾道10:20→パン屋航路→向島行きフェリー乗り場10:45



<第2区間しまなみ海道 尾道瀬戸田〜亀老山〜今治
獲得標高:961m
走行距離:83.1km


尾道
向島行きフェリー乗り場10:45→兼吉渡船場10:50
向島
兼吉渡船場11:15→東西橋→R317→富浜→県道377号→長礁鼻→因島大橋11:45
因島
因島大橋11:50→R317→県道366号→生口橋12:30
生口島
生口橋12:35→県道81号→瀬戸田(耕三寺・しおまち商店街・ドルチェ)13:00→
県道81号→サンセットビーチ→R317→多々羅大橋13:35
大三島
多々羅大橋13:40→広島/愛媛県境→R317→大三島橋14:00
伯方島
大三島橋14:05→R317→道の駅伯方S・Cパーク→大島大橋14:15
●大島●
大島大橋14:20→県道49号→宮窪サイクルターミナル→R317→吉海町15:15→
亀老山展望台15:40〜16:00→R317→道の駅よしうみいきいき館→
来島海峡大橋16:30
今治
サンライズ糸山17:00→県道161号→R317→今治城17:25→
錦海楼にて夕食(焼豚玉子飯ほか)17:30〜18:15




<第3区間今治〜西条〜新居浜〜西の山〜伊予三島〜坂出〜高松>
獲得標高:387m
走行距離:146.62km


今治18:15→産業道路→県道38号→R196→今治湯ノ浦IC→三津屋19:15→
県道143号→県道13号(産業道路BP)→東予港→新中山川大橋→新加茂川大橋→
西条20:30→船屋→県道13号→新居浜→県道13号(平和通り)→西の山→
藤崎橋→豊岡→一般道→江之元大橋→伊予三島→三島乃湯22:45〜0:15→
R11→川之江→愛媛/香川県境0:40→R11→大野原→三豊→鳥坂2:30→
R11→川津→県道19号→坂出3:30→県道33号→国分→鬼無→観光通り→
JR高松駅→瀬戸大橋通り→ジャンボフェリー乗り場5:00



<第4区間:高松〜ジャンボフェリー〜神戸〜無料湾岸〜大阪>
獲得標高:12m
走行距離:40.05km


高松港6:00→坂手港→明石海峡大橋神戸港10:30→
摩耶大橋→摩耶埠頭→摩耶ランプ南→南魚崎→R43→深江→
県道722号→深江浜→県道573号→南芦屋浜→西宮浜→
甲子園浜→鳴尾浜→笠屋町→県道342号→南武橋→県道341号→
出屋敷→R43→辰巳橋→中島大橋→出来島大橋→新伝法大橋→
淀川左岸→帰宅13:00



獲得標高:2007m
走行距離:532.02km
TOTAL:8686.42km