「田切駅→伊那市駅1hour Bicycle Tour the 3rd “轟天号を追いかけて”二度あることは三度R!
話は4月にさかのぼる。
なんと『究極超人あーる』の伝説のイベントが今年も開催されるとの連絡が入り、
これは何が何でも参加せねばと申し込みをする。
実はこれはただのファンの集いではなく、れっきとした伊那市公認のイベントなのです。
しかし、参加者確認のメールやらツイッターでは、
行政が噛んでいるとは到底思えないほど、あーる節全開の様相で、
これはこちらとしてもナメてかかってはいけないなと。
これは何か手立てはないかと思案した結果、
鳥坂センパイのコスプレをしていこうと決め、
OVA版の柄のTシャツを発注し、それから嫁子に工作のお願いをして、
眼鏡とハリセンをこさえてもらう。
マシンの方は全くメンテナンスどころか見向きもしておらず、前夜に大急ぎでメンテ。
すっかり忘れておったのだが、前後ともホイールが鈴鹿の時のままで、
リアだけでもコスカボに変換しておけばよかった。
久々に山行ではなくてロングの準備、
って何を用意したらよかったったっけ?と少々戸惑いつつ、
ザックやサドルバックにとりあえず詰め込む。
よっしゃ!ほな行ってくるでの〜。たっしゃでのお〜(byあーる君)
7:45に家を出て、新大阪駅まで自走し、大急ぎで輪行。
久々だったので少々時間がかかったわい。
予定より一本早い8:20のひかりに乗り込み、無事自由席で最後尾のシートを確保。
あっという間に名古屋に到着し、少し稼いだマージンで駅弁を購入しておく。
何しろ、飯田線に入ってしまえば食料も水分も途中で確保できないし、
何かアクシデントが起こってしまうことも考えられるので(それが実際に起こるとは)。
これぐらいの装備はあったりまえであ〜る(by鳥坂センパイ)
そうして、こだま号に乗り換えて、豊橋着が9:57。
ここでいよいよ飯田線に乗り換え。
16:18というまったくもて中途半端な開会式に間に合うように田切駅に達するには、
大阪からだと、この10:08発のワイドビュー伊那路に乗るか、
10:42発の各駅に乗るかの二者択一しかない。
後者は輪行者多数が予想されるため、こちらをチョイスしたのであった。
いよいよ、豊橋を出発して、飯田線の旅がスタート。
BGMはモチのロンで、『飯田線のバラード』です。
飯田線はあと4年後に開通100周年を迎える古い路線で、
元々は4社の私鉄路線(豊川鉄道・鳳来寺鉄道・三信鉄道・伊那電気鉄道)だったのが、
戦時国有化によって一本化されたもの。
愛知県豊橋駅から長野県辰野駅を結ぶ全長195.7kmのうちで、
94の駅と、138ものトンネル、410もの鉄橋が存在する険しいコースです。
↓飯田線のバラード
早速、名古屋駅で買った味噌カツ弁当を広げてむしゃむしゃ。
朝イチからこげんコッテリしたもんを選んでちょっと胸焼けどす。
しばらくは東海道線と並走区間。
さっそく、1つ目の船町駅を通過です。
ここは、小夜子さんをして、これでも駅なの?と言わしめた駅で、
飯田線に入って一番最初にスタンプを押す駅であります。
今日は通過だよお〜。
↓船町駅
豊川放水路を渡って、東海道線に別れを告げて、
飯田線は大きく右へと旋回します。
特急と言いつつも、のんびりとしたものでえっちらおっちらと進んでいきます。
徐々に山間に入っていき、新城駅に到着。
この辺りまではまだまだ全然町中です。
↓新城駅
そのあと、本長篠を経て、徐々に谷幅が狭くなり、
宇連川の渓流に沿って、山間を走っていきます。
なかなか天気も良く、川遊びをするファミリーなども車窓からは見えて
とてものどかな列車の旅。
日差しも程よく、ついウトウトとし始めてしまう。
そして、定刻通り11:21に中部天竜駅に到着。
帰路に立ち寄る佐久間ダムの最寄駅です。
ここで、車掌からアナウンスが。
なんと、この先、中部天竜〜水窪の区間で設備不良のためについ先ほどまで不通になっていて、
その影響で、この駅で行き違いをするはずの上り特急が30分遅れとのこと。
そのため、この電車はその特急到着まで本駅で待機しますとのこと。
おおお、いきなり来たよ、飯田線の洗礼が!
(実はこの日だけで3回も遅れが発生していました)
やっぱり早い方の列車をチョイスしておいて正解だったなと安心しつつ、
少し時間をつぶすことにします。
といっても、駅から出て佐久間ダムまで行くことはさすがにできないし、
駅の周辺には何もなく、適当に駅舎を撮ったり。
駅の時刻表を見ると、すさまじい現実が。
朝の時間帯でも1時間に1,2本。そして昼間は下手したら2時間以上の空きが…
一本逃したらまさに致命傷というサバイバル路線ですなあ。
長時間、車外に出ているると、
それはもう溶け落ちてしまいそうなくらいの暑さでかなわないので
車内へ逃げ帰ってちょっと仮眠することにしました。
結局電車が動き出したのは12時を過ぎてから。40分ほどの遅れです。
↓中部天竜駅にて40分待ち…
↓佐久間ダムの碑
↓飯田線の時刻表…昼前に乗り遅れたら致命的だ…
再び動き出した電車は天竜峡の核心部へと進んでいきます。
佐久間を過ぎてまず長い峯トンネル(3619m)が始まります。
これは佐久間ダム建設により、天竜川沿いにつけられていた本来の線路が水没するため、
水窪側の谷筋へとトラバースするために線路が付け替えられたのでした。
なので、佐久間〜大嵐はいったんわざわざ別の谷筋へ逃げていることが
地図を見るとはっきりわかります。
水窪からは続いて最長5063mもある大原トンネルが続きます。
こちらも相当長い!
それらを抜けると、ようやく天竜川に沿った路線となります。
山深い渓谷に、山の緑が深く映り込んだ天竜川、その合間を窮屈に縫っていく飯田線。
細かくトンネルが連続し、なかなか写真が撮りづらい。
↓天竜峡
そのうちに、うつらうつらと眠気が襲ってきて、気づいたらうたた寝。
まあ、たまにはこんなのんびりした旅もいいではないか。
そうして予定より30分遅れの13:20に飯田駅に到着。
本来接続するはずだった、ここから先へ向かう電車はとうに出発をしていて
次の電車は14:08。
しかし、こんな待合室もない炎天下のホームで40分も待ちぼうけは厳しい!
どうしようと少しの間ベンチで思案し、
結局、業を煮やして改札を出ます。
↓飯田駅
時刻は13:40。
残り30分以内で、チャリンコでのトライになりますが
例の下山ダッシュにチャレンジしたいと思います。
「下山ダッシュ」。それは大いなるチャレンジ!男のロマン?
その昔、ゴール地点である伊那上郷駅の最寄にある高校の生徒たちが
必要に迫られて編み出した技なのであるが、
それがあーる君で取り上げられたことで一躍有名となり、
今や伝説のエクストリーム競技となったのである。
競技の内容について説明すると、簡単にいえば、
飯田線の下山村駅〜伊那上郷駅で、人と電車との熱きバトルなのであ〜る!
飯田線は下の地図を見てもらえればわかるように、
下山村駅からぐる〜っとΩ型に遠回りをして伊那上郷駅へと達する。
元々、飯田線の表定速度は遅く、しかも途中で飯田駅というターミナル駅で待機時間が発生する。
下山村駅で一旦下車をして、そこから最短ルートでダッシュをし、電車が遠回りをしている制限時間内に
伊那上郷駅にたどり着き、再び元の電車に復帰できれば競技者の勝ちという競技。
しかし、このルートは河岸段丘にあるため、
スタート地点からゴール地点までの高低差は70m以上、約2kmの道のりは過酷そのものである。
もちろん、交通ルールは遵守せねばならず、
途中あるいくつかの信号のめぐり合わせも勝負の運である。
例えば、車内にあえて荷物を放置してチャレンジするとか、夜間にチャレンジするとか、
そういった特別条件によりボーナスポイントがもらえることがあるが、
万が一乗り遅れれば地獄が待ち受けている。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
なお、これらの記録はどこかの団体が管理しているような公式の代物ではなく、
完全自己責任、自己満足の世界なのであしからず。
↓下山ダッシュ
ということで、飯田駅前でマシンを組み立て、一路下山村駅へと向かいます。
中央通りをひたすら下っていくと、下山村駅に到着。
ここで電車を降り、その電車の姿を写真に収めてスタートするというのが本来ですが、
今回はチャリだし、あくまでトライアルということで始めます。
いずれ正式なルールにのっとってトライしたいと思います?ので、
その参考として記録していきましょう。
まずはホームで一枚写真を撮り、すぐに目の前の踏切の道を右手へ進みます。
細い集落の道をずんずん進んで、R151にぶち当たり、左折です。
ここでのポイントは、先にこのR151を渡ってから左折することでしょうか。
その先で信号があるのですが、信号待ちで余計な時間をロスしないためです。
↓下山村駅
↓本来ここで発車する電車を写真に収めて下山ダッシュスタート。右手へ。
R151を進んでいくと、新飯田橋の南詰に到達します。
ここを標識のR151の方、右斜め前方へ進んで橋を渡ります。
橋を渡って少し進み、東中央通交差点を右折します。
すぐに野底川に出ますので、そこを渡ってから左折です。
↓R151に出て新飯田橋へ向かう
↓新飯田橋(信号のタイミングが勝負を決する!)
ここからいよいよ、上りがスタートします。
まあまあの斜度を踏ん張って進みましょう。
加賀沢橋の信号を渡って、まだまだ上りが続きます。
その先でY字路が発生するので、そこを右折。
前方に見える円形の建物が特徴的なので、ランドマークに活用してください。
ここからさらに上りが続きます。
意外と交通量が多いので競技に没頭して事故らないように注意しませう。
きつい上りを走り終えると、高松の信号に到達します。
ここからのルートは2ルート選択できます。
右から向かうか左から向かうか。今回は自分は右手へと進みました。
わずかに緩やかな上りが続きますが、先ほどほどではなく、
少し進んでいくと十字路に到達。ここを左折したらラストスパート!
前方に踏み切りと、その脇にゴール地点である伊那上郷駅のホームが見えます。
この時点で踏切が降り出してきたらもう大ピンチです。
最後まで気を抜かずに行きませう。
そうして伊那上郷駅にとうちゃこ!
今回は自転車で試走してみましたが、なかなか上りがしんどかったっす。
到着したのが14:05。次の電車が14:12だったので余裕のゴールでした。
それにしても暑い!
ダラダラと輪行の準備をして、
無事に用意が整ったとたんに踏切が鳴って電車が到着しました。
これはガチのシチュエーションだったら相当燃えるだろうなあ。
↓ゴールの伊那上郷駅
わずかな時間だけしか走っていないのに、あまりの猛暑に汗が止まらない。
涼しい車内でカッカする体を落ち着かせて休憩です。
飯田までの険しい天竜峡の景色とは一転して、
ここからは幅広い河岸段丘が広がっていて壮観。
その谷を挟むのは中央アルプスと南アルプスの峰々。
どちらもこの日はくっきりと姿を見せていて美しや。
ぼんやりと車窓を楽しみながら1時間ちょっとで、
ようやく聖地・田切駅に到着です。
↓田切駅到着
駅のホームはとても狭く、アニメ通りの佇まいでございます。
そしてのっそりと、電車が動きだし、反対側の景色が見えだすと…
たくさんのローディーさんや、地元の方々、そして怪しいコスプレ集団が!
こんな田舎の無人駅にこれだけの怪しい人が集っているというのはかなり異様な風景ですな。
早速、駅を降りて、会場へと足を運びます。
まずはマシンをセッティングし、それから大会受付へ。
元々OVAではスタンプラリーをしている設定なので、ここでスタンプ帳をもらい、
そこに2つスタンプを押してもらって受付完了。
あとはゴール地点で、17:59:59の西園寺ツーリスト印を押してもらえればOK。
受付後は、開会式まで30分ほど時間があります。
地元、田切区の皆さんがわざわざテントを設営して、
ドリンクとスイカを振舞っていただいていて、まさに地域ぐるみの活動。
(というか地元民の方がガチっぽい)
地元の結構速そうなローディーさんや、ガチのレイヤーさんやら、
たくさんの人が今や遅しと駐車場に待機しております。
もちろん、作品自体が相当前のものなので、かなり年齢層は高目。
あーる君のコスプレの人もたくさんいて、
それもあーる君や鳥坂センパイなんてメジャーどころじゃなくて
そこ狙うか!というキャラを真似てる人だらけ。
しかも、いったいどれだけの資金と労力をつぎ込んだのかと思うくらい
クオリティの高い人だらけで、軽い気持ちで準備してきた自分が恥ずかしいほどです。
しかもコスプレだけじゃなく、マシンの方にも改造を加えているとも多く、
これほどまでの情熱は一体どこからやってくるのか、驚きを隠せません!
しかし、どちらかというとかなりマイナーな漫画で、
しかも連載から30年以上も経過しているというのに、
今なおこれほどまでに愛されている漫画があるでしょうか!
さてさて、定刻通り16:18となり、開会式です。
まずは、伊那市のおえら方の皆さんのご挨拶です。
しっかりお殿様の出で立ちで、ありがたいお言葉を頂戴いたしました。
それから方々からのご祝辞。
もちろんゆうき大先生からのザックリしたコメントもありましたヨ(笑)
それではいよいよスタートタイムとなりました。
出走者はA組から順番で、それぞれカテゴライズされておりました。
A組は原作通りに、火山峠を越えていく20kmコースに挑むみなさん。
本当は自分もそちらへ行こうが随分悩んだのだが、
久々の実戦ということで今回はパスしました。
自分はH組。関西方面からの参戦組です。結構いたな〜。
出走者の中には、実際に都立板橋高校の光画部OBの方もいました!
各組が次々と呼ばれて、時間差で出発していきます。
もちろん出走しない人たちはコスプレでお見送り、
それもバンザイ三唱が光画部流です。
↓光画部流にバンザイ三唱でスタート走者をお見送り
そうして16:45ごろにいよいよ自分たちの組がスタートします。
バンザイ三唱で見送られて飯田線をくぐります。
すぐにR153に出て、下りに入りずしゃ〜と勢いよく40kmオーバーで進みます。
1つ目の信号を抜けてからの上り返しがあり、
今までならアウター縛りでもゴリゴリいけそうなくらいの斜度なのに、足が重い!
ヒーハー言いながら必死で上ります。
やはり普段使わないし、山でも使わないヒキ脚の部分が全然やせ細ってしまってるのだろう。
全然上れないよ〜(泣)
それでも先発している人達に声をかけつつパスしていきます。
福岡南の信号で左折して駒ヶ根市街へ向かうか、伊南バイパスを直進するか悩んだが、
この体たらくでは余計な琴はやめておいた方がいいと判断し直進。
本当は、角があれば曲がるのが光画部なのだが、
そんなことしてたらいつまでたってもゴールできんので。
カチューシャジャージの速いローディーさんにどうにかくっつきながら
35kmペースで進んでいたが、途中でバテバテで千切られてしまいました。南無〜。
R153は結構交通量があるのだが、長野の方は丁寧な運転する人が多いようで怖いことはなかった。
時々路肩のラインを越えるくらい幅寄せするのがいるが、ナンバーを見たら100%浜松ナンバー。
ドライビングにも地域性が出る。
西を見ると、そろそろ日が傾くオレンジ色の中に、堂々と構える木曽駒の姿。
伊那谷は素晴らしいなあ。
高台を走る伊南バイパスの鈍いアップダウンをこなし、大田切で再び下り。
少し渋滞気味となり慎重に路肩を抜けていくのだが、何しろ轍のうねりがすさまじく、
久々の実走で慎重になる。
まだわずか10kmそこいらしか走っていないのに、
暑さでバテバテ、体力不足でヒーヒーと満身創痍でございます。
やはり休むとこれだけ走れなくなるのかと、かなりショックを受けつつ、
この後飯田までの50kmと翌日の150kmは果たして無事に走り切れるのかと心底不安になる。
赤木を過ぎると天竜川沿いとなり、交通量が一層増す。
轍を慎重に切り抜けつつ、30kmペースでひたひたと北上を続ける。
沢渡で信号待ちをしていると2人ほど後から合流し、
その後自分が曳いて無事に伊那市駅前にやってきました!
ロータリーの角に設けられた「西園寺ツーリスト」のゴールに飛び込み、
スタンプをバンッ!
結局35分ほどのランで6番目でゴールでした。
お疲れ様です!
来年は火山峠越えにチャンレンジしよっかな。
↓伊那市駅
そこからは、後続の方々、それから火山峠経由の猛者たちの帰りを待ちます。
8インチの方や、コスプレのまま出走した方、
子連れでチャレンジした方など次々とゴールし、その度に歓声が沸きます。
駅前なので一般の方々は一体何をやっとるんじゃ?と不思議そうです。
(というか明らかに怪しんでおられる)
途中までゴール地点で推移を見守っていたが、人数がどんどん増えてきたので
誘導に従って、閉会式の会場まで移動します。
近くの広場に移動して、全員がゴールするまでみなで待ちます。
その間に、出店で高遠まんじゅうを1つ購入。
鳥坂センパイによると高遠はまんじゅうと城址しかないらしいが。
それから、当日参加できなかったファンからの差し入れということで
パウチ式のアクエリが配られれます。アリガタヤ〜。
そうして、定刻の18:10となり、閉会式。
無事に全員がゴールを果たし、みんなで万歳三唱で〆。
ん〜ライドとしては距離は短かったけど、
イベントとしてはものすごい情熱と愛が詰まっていてめちゃくちゃ面白かったです。
その後は、コスプレの撮影会やら何やらと散会までダラダラです。
この後は打ち上げがあるのだが、
自分はこの後走らにゃいかんのでアルコールは飲めないし、
日が暮れる前にできるだけ飯田まで進んでおきたいので19時にオサラバします。
ということでまた来年逢いましょう〜。たっしゃでの〜。
↓田切ジャージの皆さん
熱気ムンムンの広場から抜け出し、一路飯田市街を目指します。
ひとまずは田切を通過せねばなりませんが、同じ道もアレなんで、裏道を進みます。
R153には出ずに、そのまま県道146号を南下していきます。
交通量はほとんどなく、走りやすい道でした。
途中で、爆走する高校生のママチャリに追い抜かれビビる。
よっしゃと40kmオーバーで追いかけたのに追いつけなかった…
下島で飯田線をまたいで沢渡でいったんR153に復帰。
その後すぐ次の沢渡南で右折して県道221号に入る。
再び飯田線をまたいだら、少し上りが発生。えっちらおっちら上って高台へと進む。
暮れなずむ伊那谷は静かでとても心地が良い。
駒ヶ原で裏道区間は終了し、R153に復帰。
伊南バイパスは路肩は広く取ってあるが、
砂利がたくさん散乱していてなかなか走りづらい。
駒ヶ根を通過するくらいになっていよいよナイトランに突入していきます。
轍が多いテクニカルな下りを慎重に下り、再び上り返しを繰り返して、
19:40ごろに田切に戻ってきました。
すでに宴も終わり、いつものひっそりとした田切駅といった感じ。
↓田切まで戻ってきました
田切を後にして、30km先の飯田市を目指してリスタート。
R153に復帰するとストレートの上り。
結構しんどいが、日が暮れて暑さがましになったおかげで少し走れるようになってきた。
飯島では祭りがおこなわれていて、
ちょっと立ち寄ろうか迷ったが先を急ぐことにします。
その先で大きくΩ型に道はうねり、前方に高架の灯が見えてきます。
未完成の伊南バイパスをみやりながら、その高さまでもう一回上り返しがあってしんどいしんどい。
上りきって進行方向の山へと進んでいくと、
時々ド〜ンド〜ンと爆発音がするので何?何?怖いと思ったら、
前方で打ち上げ花火がちらほらと見える。
中川村に入ると、花火の様子がよく見えて、それを眺めつつ走っていきます。
牧ヶ原トンネルをくぐった先のコンビニでいったん小休止。
そういえば、ガス欠です。お腹ペコペコで補給品をむさぼりながら花火鑑賞。
リスタートして、ひたすらR153を南下していきます。
天竜川のただっ広い河川敷に沿って進んで行くと、
徐々に前方に街並みが広がっていきます。
そしてその先でもまた花火大会が行われているようで、
遠くにきれいな打ち上げが見えます。
飯田線とランデブーしながら、光の多い方へとずんずん進んでいきます。
徐々に交通量も増え、ロードサイドの店も増えてきました。
元善光寺の手前で、高架で飯田線をまたぐと、いよいよ市街地へと入っていきます、
歩道が設置されて路肩が削られ、交通量も増えてなかなか走りづらい。
高屋の交差点でバイパスではない方へとスイッチし、すぐに次の信号を右折し、
飯田駅までの長い長いストレートの上りに入ります。
この上りが結構しんどくて、ヒーヒーダンシングをかましながら上る。
大通に出て、これが東中央通だと勘違いをして、右折してしまい、間違って桜町に出てしまう。
そこから現在地を確認して21:30に飯田駅に到着。
↓飯田市内でも花火
さて、さすがにこのまま天竜峡なぞに突っ込むわけにもいかないので、
飯田で朝を待たねばならない。
それほど肌寒くもないし、野宿という手もあるのだが、
正直この日ちょっと走っただけでも相当に疲労があり、
翌日のハードな行程を考えると、しっかり休んだ方がよいと判断しホテルさがし。
いくつか宿を見つけたがそこそこ値がしそうでパス。
中央通りを南下して、安そうなお宿を発見。
ちょうど宿のお母さんが駐車場におられて値段を聞くと素泊まり5400円ということで即決。
しかも大浴場もあるらしく、それはありがたや〜。
自転車乗りだとわかると、ゆっくりできたほうがいいでしょうと、
わざわざ、うるさくない大通りと反対側でゆったり大きめのベッドの部屋をあてがってくれました。
飯田は、ツアー・オブ・ジャパンの南信州ステージのスタート地点らしく、
それでローディーさんには親切にしてくれるようだ。
取り急ぎ部屋へ向かい、不要な荷物を置いたら、まずは外に飯を食べに行きます。
お腹ペコペコなり〜。
飯田は結構栄えていて、夜のお店も結構賑わっております。
今日は肉が食いたい!ということで、地元で有名な焼肉屋さん「焼肉 徳山」へ。
昭和な感じがそのままのお店で、煙モクモク燻されながら食べるようなお店。
年季の入った汚れ具合がお店の歴史を物語っております。
ラストオーダーの22時ぎりぎりで飛び込んだが、快く迎えてもらい、
とりあえず生中、それからハツとカシラ、白ごはんを注文。
焼野菜はサービス。〆て2000円ジャスト。
まずは疲れ切った体にエナジー注入!でビールをグビッグバッ〜♪
ヒ〜!ウマ〜い!
そして早速卓上のガスコンロで肉を焼きながら肉をハフハフ。
タレは使いこまれた醤油に大量の一味が振りかかった極めてシンプルなもの。
結構辛くてびっくり。
これをチョンとつけて熱々の肉をライスにワンバンでイン!
んんん〜最高やね。
あっという間に平らげて、ごちそうさん!
食後はすぐに宿へ戻り、大浴場で汗と疲れを流したら、
ぼんやり27時間テレビを見つつ、いつのまにやらZZZ…
いや〜本当に1日で色々あったなあ。
楽しかったけど、暑さと体力不足でヘットヘトでした。
翌日のロングが思いやられる@@@
2日目につづく…