記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Music Life 『アイスクリン』 *オリジナル楽曲*

オリジナル楽曲第13弾は、
夏の暑さと清涼感を表現した『アイスクリン』という曲です。



これも学生時代に作った古い曲ですが、本格的にアレンジしたのは初。
セブンス系のコードが連続するのですが、
それがエバーグリーンな清々しさを感じさせます。
さらにクリアなギターを何重にも重ねることで、
水のもつクリアな青さを表現しています。
そのギター構成を目いっぱい前面に出すため、
ベースラインはできるだけ曲の伸びやかさを支えることを意識して。
一番苦労したのはドラムパートで、曲の爽快感を演出するために、
ギターのリフに合わせて結構複雑なビートを刻んでいるのですが、
パットを叩くのが難しく何度も録り直ししました。
あと、この爽やかな曲には自分の歌声がちょっと合ってませんね…特に低音パート。
この曲の製作期間中は相当具合が悪くて声が出なかったのもあるのですが、
Aメロが意外と低音で、サビに入ると一気に高音パートへ跳ね上がり、
音域が相当広いので意外と難しいのです。
歌詞は当時のもので、やはり抽象的なのですが、
その荒削りな感じが、夏の心地よい暑さをそのまま表現している
裸の感覚に思えたのでそのまま変更しませんでした。
グラフィックはできるだけ曲の音のイメージである青さを表現したかったので、
金沢21席美術館のレアンドロのプールの写真を使いました。



アイスクリン
作詞・作曲:arkibito


音もなく 溶け込んでく 焼けた空気に
ちょっぴり甘い夏を切り取って


なまぬるい まちを 泳ぎ 泳いで
疲れ切った その先のセンチメンタル


まるで張りついてしまいそうな
熱をぬぐって
キミの口元を すべり抜けてゆくよ アイスクリン


ギラギラした商店街の向こう側まで
いっそ やけくそのエネルギー はじき出す


知ってる?
ななめ向かいのコインランドリーから
回った、回った!
真夏の夢が 今 ほら!


愛してる まちも空もキミも
そしてみんな全部 この夏に溶けてゆく
焼けた肌に よくなじませたなら
1,2,3でこの空に飛んでゆこう
そうさ 僕は真っ只中
今 僕は「永遠」を感じている


真っ白なTシャツを汚しながら
やっぱり甘い 夏を切り取って


遠くから 野球少年の呼び声
ぶっきらぼうに 顔出したノスタルジー


遠慮のない この暑さが
青いウェーブを連れ添って
まるでラムネみたいに
ぶつかり合って 弾けたんだ


愛してる まちも空もキミも
そしてみんな全部 この夏に溶けてゆく
焼けた肌に よくなじませたなら
1,2,3でこの空に飛んでゆこう
そうさ 僕は真っ只中
今 僕は「永遠」を感じている