記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

濱口祐自LIVE at 小川ハウス(和歌山)

日曜日。
2014年から毎年、どこかでお会いしている
勝浦のブルースマン・濱口祐自さんのライブに行ってきました。
今年は、和歌山の花山温泉の近くに新しくオープンする
パブリックスペース「小川ハウス」のオープニングイベントとして開催。
ちょうどいい機会ということでチャリンコで行ってまいりました。


ライブのスタートは18時なので、朝はゆっくりして、
13:30に出動。
南方へのルートはもうお決まりで、福島からあみだ池筋芦原橋まで。
そこから阪神高速堺線のアンダーを大和川まで。
交通量の多いR26で大浜まで進み、そこから直進して県道204号に入れば
あとはほぼ一直線。
どんよりしたお天気で寒いかなあと、少し多めに荷物を持ってきていたが
結構気温が高くて暑い。
なかなか向かい風がきつかったが、泉大津までで1時間と悪くないペース。
岸和田、貝塚泉佐野と続く。りんくうタウンまで2時間。
長らくおつきあいした県道204号も双子池北交差点でさよならして左折。
思ったよりペースもよく時間もあったので幡代のマクドにイン。
遅めのランチを30分ほど。
ここから大阪・和歌山の県境の山越え。
おなじみの御ノ山峠までえっちらおっちら。
メンテしてないので、ギアが噛み噛み、中域の5,6速に入らなかったり。
ピークを過ぎるとテクニカルなダウンヒル
京奈和道のメビウスが出来上がっており、年月を感じます。
和歌山に入り、ブルべで走りなれた裏道を伝って川辺橋で紀ノ川を渡る。
さらに裏道から県道9号に入り、和歌山ICのところでR9にはいる。
花山の交差点から裏道を少し行ったところに、
今回の会場の小川ハウスがありました。
片道82kmを4時間。まずまずかな。


↓久しぶりの御ノ山峠越え


小川ハウスは、広い中庭のある古民家を改造して
パブリックスペースとして
これから色々なイベントや教室が催されるそうです。
県越えの手間で余裕かましすぎたせいもあり、
到着が17:30。すでに多くのお客さんが奥の大広間に集まっています。
一角で息を整え、荷物整理をしていると、
少し早めですがライブスタート!


↓小川ハウスにて


いつものように、軽快なトークで会場を和ませながら、
さらりと名曲たちを弾きこなしていきます。
原曲の良さを最大限に引き出しながら、
極めてユニークなアレンジをからめていく、
カツウラスタイルは何度見てもかっちょええです。
テンポのいい曲は、あえて荒削りにエッジを利かせ、
ゆったりとした曲は極めて繊細なタッチでなでるように奏でる。
12弦スライドギターはゴージャスに!
曲終わりにはちょっとはにかみながら、
「ええのお」といううのが何とも親しみが持てます。
曲が終わるごとに、細かく細かくチューニングを繰り返すのは相変わらずで
それもまたこだわりぬいた匠の技。
途中、ギター1本がプラグの接触不良を起こして、
曲の途中でアンプから音が出ずに生演奏になったりトラブルもありましたが、
生音もまた会場の雰囲気に合っていました。
味わいのある歌声を聞かせてくれる
『椰子の実』『なにもない』『しあわせ』も本当に心地よかった。
どれもこれも贅沢すぎる素晴らしい内容でしたが、
個人的には『黒いオルフェ』とオリジナルの『遠足』がとても響きました。


↓何度観ても、何度聴いてもスバラシイ!


演奏会終わりには即席の握手会。
お久しぶりですとお声をかけると、「おおお!来てくれたんか!」と、
去年すさみまでチャリンコで観に行ったことを覚えてくれていて、感激。
いつでも勝浦に遊びに来てよ、あちこち案内したるわと、
連絡先まで教えていただいちゃいました。


2014年の秋に、メジャー初アルバムの発売記念のライブで
初めて濱口さんの生演奏を目の当たりにして、魂が震えたのがきっかけで、
再び音楽、ギターを15年ぶりに再開し、
人生の真ん中に再び音楽が帰ってきました。
ある意味で、濱口さんは自分にとって心の恩人です。
今回はチャリンコ復帰までおぜん立てしてくれて、なんとお礼を言っていいやら。
これはもう南紀勝浦までのロングライド行かねばなりません!


↓今年もお会いできました


名残惜しいですが、時刻はすでに20:30。
再び80kmを走って帰らねばなりませんので、
祐自さんにご挨拶をしてリスタートします。
時間も時間なので、往路と同じ道を帰ります。
御ノ山峠の和歌山側は短いながらも斜度が強い区間があって
少し心配でしたが足つきもせずに登りきれました。
昼間に比べて交通量も少なくて走りやすいのだが、
往路よりもアゲインストの風が強く堪えました。
でも夜間の方が集中力が増すのか、帰りは3.5hで家にたどり着くことができました。
相変わらずサイコンは不能で、自分が時速何kmかわからず、
目標スポットの通過の時刻だけで走っているので厳密にはわかりませんが
ブランクが長かった割に、いいペースで走れました。
結果的に超久々に、センチュリーライド並みの160km走でしたが、
ぐったりゲロゲロではなく程よい疲労感だけで済みました。
まあ、色々理由づけしてでもいいので走れるときは走ろう。


走行距離:164.7km
TOTAL:572.15km