記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

22年目の1.17




22年目の1.17を迎えました。
この日ばかりは身が引き締まる思いがします。
毎年、前の晩から東遊園地へ歩いて向かうのですが、
週末からの体調不良が深刻で残念ながら今年は見送りました。
でも、追悼のつどいにはどうにか参加したいと、
始発電車に乗り込んで三ノ宮まで。
午前5時46分黙とう。
何とか今年も追悼することができました。




今年は平日にあたりましたが、たくさんの方々が集まっていて、
中でも学生など若い人たちが多かったような印象があります。
きっと、22年前の震災を知らないであろう世代だとは思いますが、
興味本位でもいいので、こういう現場に足を運んで、何かを感じて、
同じ思いに馳せるだけでも大変意味のあることだと思います。


今年の遺族代表の方がお話しされていましたが、
22年という歳月はもはや歴史の世界のことのようになってきています。
でも、自然の猛威は日常のすぐ隣り合わせにあります。
去年も、熊本や鳥取地震による大きな被害が出ました。
北海道では台風の被害も甚大でした。
それ以外にも、震度3や4といった、
昔ではびっくりするような大きな地震が、
当たり前のように全国各地で頻繁に起こり、
なんだか麻痺してしまっているような感覚を覚えることも正直あります。
神戸、東北を経験し、耐震技術や防災意識が格段に上がり、
人も建物もずいぶん強くなって、
被害の程度は軽減されては来ていると思います。
でも、自然はいつだって人間の想定を簡単に超えてくるのです。
それを絶対に忘れないためにも、
1.17を風化させないこと、思いを繋ぐことは大切です。