足しげく通っている大好きな本屋さん、
スタンダードブックストア心斎橋。
そこが、この春から大きく生まれ変わる。
これまでも色々な仕掛けや、
人やモノ、コトの交流の場としては機能してきたけれど、
売る側と買う側の垣根をぶち破って、
双方向的な場所としての在り方を模索されていて、
それをいよいよ実践に移していこうということらしい。
その手始めとして、今持て余していた1F部分を引き払って、
地下フロアに集約し、より凝縮した空間、
お客さんとの距離感を縮めるとのことで、
大リニューアル作戦が行われた。
双方向的というのをヒントに、
じゃあ、店づくりからお客さんを巻き込んでいこうよという
何ともオモロイ発想で、リニューアルボランティアを募集され、
こちらとしても、思い入れのある場所、
お店に少しでも携われるチャンス!ということで、
参加してきました。
集まったボランティアはこの日は6人。
みな、このお店が好きという1点だけ同じで、
あとは職業も年齢も全然違う。
10時になり、オーナーの中川さんと、
チーフの五百森さん、中川さんとご挨拶をしていざいざ。
すでに、前日の営業終了から、
大移動が始まっていて、騒然としています。
この日と翌日の2日間で作業をして、
少なくとも上のフロアの明け渡しはマストなので、
必要なものをすべて下に降ろし、不要なものを上げる作業。
まずはすでにこれまでにバラされていた
本棚や什器類を一斉に上げます。
あれだけの書籍を支える大型の本棚たちなので、
1つ1つのパーツにばらしても、なかなかのサイズと重さ。
ひたすらエスカレーターを往復して、
廃棄置き場へとピストン。
ええ、運動なります。
廃棄の荷物の運搬をメインに、
他のスタッフさんからの助っ人依頼も受けて、
上のフロアの本を、
できるだけ今の並びをキープした状態で降ろしたり、
インパクトドライバーで本棚をばらしたり、
後はひたすら掃除。
あれだけの広いフロアを2つ分なので、
色々なものが出るわ出るわ、
運べど運べど、全く片付くメドもないような感じで、
こりゃあ、大変だ!
あっという間にお昼になり、まかないがふるまわれます。
大好きなエピスカレーに、スタッフお手製の小鉢。
汗かいた後のカレーは旨し!
休憩の合間に中川さんも来られて、いろいろお話。
規模的にはサイズダウンだけど、
ぎゅっと1フロアに凝縮させて、
なんかエネルギーみなぎってる感じで、
ますます面白くなりそうだっ!!
さて、さて、仕事はまだまだ山ほどどっさり。
引き続き、大量の木材や本に立ち向かいます。
スタッフさんから呼ばれて、別のお仕事、何かなと思ったら、
こんくらいでいいので本棚をノコで切ってと言われ、ギコギコ。
本屋に来て本棚を切ることになるなんて思いもしませんでした。
なかなかおもろい経験ですな。
とにかく、どんどん、じゃんじゃん、
いるもの、いらないものを上げたり降ろしたり。
こういうとき、山で鍛えた体力が役立ちます。
こないだの愛宕山に比べたら、まだまだ行けます!
途中で、ちゃんとおやつタイムも用意していただいて、
ひと休憩。
でも、これほんまに終わるんかいなあ〜。
終盤は、1Fフロアの照明外し。
2人一組で三脚を使って高いところの照明をひたすら外す。
1つ1つ外していくごとに、明かりがなくなり、
最後全部はずして、ががらんどうの薄暗いフロアに
どっさり廃棄の山を見るにつけ
ああ、ここなくなるんだなという郷愁を思わず感じてしまいますね。
この最中にも、リニューアルを知らずに続々とお客さんがやってきては、
びっくりして去っていきます。
安心してください!リニューアルですよ!
外した照明は全て、地下フロアに移動させて、
1つ1つ丁寧に汚れをふき取ったら、
今度はそれらを地下フロアの天井に付け替え。
そうして18時を過ぎて、ボランティア業務終了。
まだ初日で、全然終わりが見えない状態のまま
残していくのは忍びないですが、
翌日は仕事でお手伝いできないので、
あとは翌日のボランティアの方とスタッフさんに託します。
あとはよろしく!
ということで、大好きな本屋さんのリニューアルに少しですが
関わることができました。
なかなかこういう機会はないので貴重な体験。
自分で手を加えた分、さらに思い入れのある場所になれました。
もっともっと、いろんな人を巻き込んで
面白い場所になることを応援したいし、自分も巻き込まれたい。
あれやこれや、楽しみだ。
お仕事のお礼にということで、無敵カードをいただきました。
我が家はここに来たら、本当に大量に本や雑貨を買ってしまうので
これには奥さんも大喜びでした。
遠慮なく使わせていただきます!
<追伸>
スタンダードブックストア心斎橋は、
どうにかなんとかリニューアル作業を終えて
3/23から無事に地下フロアにて絶賛営業中!
また今後もいろんなところに手を加えて、
面白い場所にしていくそうで、
双方向的なイベントや仕掛けもこれからどんどん。
本屋改造ボランティアはまた今後もあるそうなので、
興味ある方は要チェック!