仁淀川の旅
先週は出張で高知へ。
一度訪れてみたかった類さんのふるさと仁淀川へ。
どんどこどんどこ電車を乗り継いで高知入り。
そこからバスで仁淀川へ向かうのだが、なかなかに遠いです。
途中から随一の酷道・通称ヨサク(R439)を通って。
↓酷道439
この日はあいにくの雨。
5年連続水質日本一を誇る仁淀川水系の水は、
普段なら川底まですっきりと見通せ、
”仁淀ブルー”と称される美しさを見せるはずなのだが、
川の増水によって残念ながらかすみ気味。
それでもエメラルドグリーンのような色に心が洗われます。
↓雨の仁淀川
お昼ご飯は用意していただいたお弁当。
仁淀・高知の幸がふんだん!
天然アユにみょうが、タケノコ、イタドリどれも最高です。
お昼の場所からさらに奥へ奥へと進み、
もうほとんど愛媛県との県境に面する中津渓谷へ。
仁淀川水系の最奥の一つであるこの渓谷は、
かつての海底が隆起したところで、
赤色チャートの岩棚を激しく流れる水が削り出した大岩や奇岩が、
所狭しと転がっている険しい渓谷。
そのあまりの水の美しさと、流れの速さに苔が育たず、
そのためそれを餌とする鮎すらも住めないほど、
水のきれいな場所だそうです。
その中津渓谷の最奥にあるのが、雨竜の滝。
竜吐滝とも呼ばれ、その水が勢いよく飛び出るさまは迫力満点。
本降りの中の渓谷歩きはそれなりに大変でしたが、
雨のおかげで水勢が増して、素晴らしかった!
バスまで戻り、そこからいくつか谷を隔てた安居渓谷へ。
先ほどは赤い石に彩られた渓谷ですが、
こちらは青色をした石が目立つ渓谷。
不思議ですねえ。
ここも少しだけ散策し、名もなき堰堤が作り出す2連滝を拝見。
そこからさらに沈下橋を渡って、奥の滝へ向かう予定だったが、
雨による増水の勢いが思った以上で、
すでに橋げたが波で洗われている状態。
行きはよいよい、帰りは渡れず状態というのが想定されたため、
散策はこれにて終了となりました。
↓乙女河原の沈下橋が沈下なう
途中、高知アイスのお店によって、高知市内のホテルへ。
晩は、懇親会で、土佐の老舗・葉牡丹さんへ。
味のある店内ながら、なぜが注文はタブレット(笑)
黒潮の幸やら、山の恵みを
たっくさんいただいて大満足でございますヨ。
宴もたけなわですが、21時30分にいったん解散。
2次会組もありましたが、ちょいと離脱をして、
どうしても寄りたかったお店に駆け込む。
「一軒家」さんです。
このところは都合で22時に閉店のようですが、
軽く一杯だけと招き入れていただけました。
この後から来る人はみなお断りされていたので間一髪セーフ。
店内は味のあるL字カウンターになっていて、
笑顔の素敵なお母さんが一人と、調理場に寡黙な男の人。
ほかに客もおらず、しとしとと降る雨の静けさと、
歴史の染みついた店の雰囲気にどっぷりと浸る贅沢なひと時。
まるでドラマのワンシーンに迷い込んだかのようでした。
とりあえずビールと、煮込み。
それから名物のとり足。
やはりおすすめは親だというのでお願いしました。
煮込みはさっぱりと出汁が効いた品のある一品。
とり足は、使い込まれたたれの香ばしさと深みが効いて、
親鳥の弾力を存分に味わえました。
お母さん、ごちそうさま!
10時ジャストにはお暇をして、雨の中ひろめ市場まで駆けてゆく。
〆はやっぱりここでしょとやってきたら、
なんとここで2次会組と遭遇し再び合流。
わいのわいのと閉店まで盛り上がり、お開き。
翌朝、ホテルのすぐ裏手でやっている木曜市へ。
新鮮な地のお野菜やら、食材が並んでいて、いくつかお土産に。
日曜地が有名だけど、
高知では毎日どこかしらでこういった市が開かれていて
朝食もここでとれるし、うらやましい。
その足で、高知城前に新しくできた高知城歴史博物館へ。
ここでは幕末関連の資料が展示されてありますが、
目玉である坂本龍馬の手紙はいま別の会場へ巡回中で残念。
↓高知城
午前中、市内をめぐってのちは、トロッコ電車の乗車体験。
のどかな高知西部の田園地帯を爽快な風を受けながらドンドコドン。
すがすがしくて気持ちええですねえ。
佐川という小さな駅で降り立ち、そのままお昼ごはん。
高知では知らぬ者はいないという老舗中の老舗、
大正軒さんで絶品鰻!
鰻先輩、ご無沙汰をしておりました!!
いやもう、何も言うまい。
嫁よ、許せ!
食後は佐川の町並みを散策。
見どころはいくつかありましたが、お目当てはやはり酒蔵。
高知屈指の銘酒を生み出す司牡丹にお邪魔しました。
延々と酒蔵の白壁が続きます。
酒ギャラリーではもちろん試飲もさせていただきました。
この時期はやはり、ひやおろし。んん〜最高です。
お土産もいくつか購入させていただきました。
やはり、ただで帰るわけにはいきません。
できるだけ地元にお金を落としていくのが流儀。
↓豊麗 純米酒
↓仁淀ブルー (純米酒)