記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

小豆島1周ツーリング

5/2。前日の金剛山の切ないヒルクラを帰ってからもひきずっていたのだが、
予定通り、今回のGWのメインイベント、日帰りで小豆島一周に出かける。


すでにチャリは前の晩に輪行袋に詰め込んである。
実は初の輪行。意味のない説明書ではわけが分からず、
ネットで使い方を検索しながら試行錯誤。
それでも30分ぐらいで積み込み完了。
安くて早いと評判の割りに、使いづらい、わかりづらいという声も多いTIOGAのコクーン
でもこれはこれで使いやすいんじゃないかなあ。
要は前輪はずして、ばしっと固定すればOK。
きれいに3点固定とかにこだわらずに、固定しまくればタイヤもペダルも動かない。
前輪しかはずさないので早いけど、やっぱり大きい。


↓TIOGAのコークンで初輪行


当日の朝は4:00起き。寝息を立てる嫁子にそっとあいさつをして出発。
6:00ジャストの快速に乗り込む。やっぱりでかい。
7:30に久々の姫路駅に到着。なんか雰囲気が違うなあと思ったら高架化されてる。
南口に出て、早速組み立て。「5分で走り出せる!」という売り文句だが、
15分かかってようやくスタート。
まだ朝のキビキビとした空気が寒い。
ここから港まで約5km。臨時便が出る8:20まではまだ十分余裕がある。
大通りをひたすら南下。R2のバイパス、山陽電車を越え、R250で右折。
さらにショッピングモールを過ぎてすぐに左折してR436に入る。
えっちらおっちらしてるうちに到着。
自転車込みで運賃1900円を支払って、乗り込む。
何人か自転車乗りもいるようだ。
そしてフェリー出航。とても寒くて、縮こまってひたすら爆睡。


10:10、無事福田港に到着。
なんやかんやダラダラ準備してからスタート。一つ目のポイント、橘峠を目指す。
島の外周を走るR436は、噂通りの超快走路!
路面状況はよく整備されているし、道幅も広いし、車も来ない!
程よいアップダウンがリズムを与えてくれるし、何より海を眺めながらのツーリング!
こりゃ最高!先日の気分はどこへやら。伊吹山のときの爽快感がカムバック!
昨日の分の疲れが足に出ているが、気持ちが前に行っている分スピードが上がる。
先行していた他の自転車乗りを上りで次々かわし、単独走。
のんびりのつもりが橘峠まではひたすらアウターで攻めてしまった。


ここからR436としばしお別れ。県道248号で大角鼻灯台を目指す。
路面状況が少々悪くなるものの、海を眺めながらのんびりと走る。
アップダウンもそこそこあって楽しい。
風の子島が見え出し、そろそろ鼻っ先のはず。ペースアップ!
あれれ?灯台はまだ?どこじゃ?
ペダルを回すのに夢中になっているうちに、灯台を通り過ぎてしまったようで
引き返すのもなんだし、そのまま坂手港へと下る。
そこから二十四の瞳映画村へは向かわず、醤の町へ。
マルキン醤油記念館の土産物屋でお目当てのしょうゆソフトをいただく。
最近流行の甘じょっぱいってやつ。塩キャラメルのようでおいしい。


↓しょうゆソフト *ヘタクソですんません。ピンが後ろに・・・


ソフトを平らげてすぐに再スタート。
すぐにR436に合流、ここから寒霞渓が姿を現す。
おおお、ものすごく上りたい!
でも今上ってしまうと帰りのフェリーに間に合わなくなるかも?
ここは一周することを優先して、草壁港の交差点を直進・・・
なんとなく悔しくなって、必死でペダリング
小豆島でも数少ないフラット地帯を40km平均で回す。邪念を振り切る。
あっという間に竹生の交差点。ここからまたR436と分かれて、
小豆島最南端の釈迦ヶ鼻を目指す。
ずっと海沿いを行けばよいと思っていたら、そうじゃないところがあって
しばし道に迷う。
相変わらずの快走路を20kmオーバーでこなす。
市神子でまた道を間違う。地元の人に聞いて軌道修正。
地蔵崎灯台方面へは、いきなりの激坂!なんだかうれしいぞ!
えっちらおっちら上っていると、途中でTREKさんが休憩をしている。
軽く挨拶を済ませて、先を急ぐ。
相変わらずの急坂。でも海がグングン広がって、つらくない。
とても楽しくなってくる。
そして上りきるが、灯台がない。またか?と思いつつ先へ下ると発見。
ここが小豆島最南端かあ。対岸には屋島が見える。いい天気。
碑の前にBMCを置いて記念撮影をしていると、先ほどのTREKさんがやってくる。
少しお話をすると奈良から来たそうで、相方と逆周りで回っているそうな。
写真取りますよと行ってくれたのでお願いする。
別れ際にお互いの無事を祈って、先に進む。


↓小豆島最南端・釈迦ヶ鼻にて


釈迦ヶ鼻を出発した時点で12:30。1時にはお昼にありついて
14:00に出れば、ひょっとしたら一度あきらめた寒霞渓にチャレンジできるかも?
がぜんペースアップ。本当に今日はのんびりツーリングの予定だったのに。
でも楽しいからOK。体力の許す限りペースアップ!
静かな瀬戸内の入り江を上ったり降りたり。
いつもよりも多分上り基調なんだろうけど、気分が高揚しているせいか楽々。
冨士峠を越え、吉野崎、観音崎をめぐって、道の駅小豆島ふるさと村に到着。
あったかいものを食べたかったが、編集者たるもの地元の名物を食べないわけにはいかない。
小豆島名物のそうめんを頂く。うまし。

↓道の駅で昼食・そうめんセット


観光バスが入ってきて混んできたので、いそいそと食事を済ませて再スタート。
ここで13:45.予定よりも早い!
池田港を過ぎ、土庄の世界一狭い海峡を見る。
ここからどうするか?土庄をぐるっとまわって完全一周を目指すか。
少しはしょって小江方面へ行くか。
それとも少し一周というには不恰好だが、山チャレンジしちゃう?
現在14:00.いくらなんでも18:20の便には間に合うでしょう。
じゃあ、これは上っっとかないかんでしょ。ということで寒霞渓を目指す。


↓土庄の世界一狭い海峡


再びR436に戻り、県道26号に入る。ここから小豆島スカイラインとの分岐までは
ひたすら上り基調。寒霞渓への上りに入る前からなかなかのしんどさ。
しかも時間的に暑さ最高MAX。
東のかなたに険しい山に分け入っていくつづら折のスカイラインが見える。
そして分岐を曲がってスカイラインへ。
この西側からのアタックルートは激坂で有名で、多分一番難易度が高い。大丈夫か。
リビアンの脇を過ぎ、少し下ると、さっき見えたクネクネゾーン。
えっちらおっちら上っていると、サルの親子が不思議そうにこっちを見ている。
するとあちこちからサルがわあ〜っと登場。ちょっとビビッて端っこを走行。


銚子渓のおさるの国を過ぎる辺りで、「この先3.5km 18%の急坂注意」の看板。
うそでしょ・・・。
いきなり壁みたいな坂が立ちはだかる。ぎーこぎこ。ががが。
のろのろ運転でちょっとずつ上る。
上を向くと、自然と腕に力が入って前輪がウィリー状態になって怖いので
ひたすら下を見ながら耐える。
ときどき、あとどのくらいと確認のために前方を見るが、さらに斜度が上がっている!
ひええ〜。すぐに見なかったことにして、下を見ながらぎーこぎこ。
これはツライ。そして暑い。でも楽しい。
常に10%以上ながら、傾斜の強弱がある。何度か写真を撮るために立ち止まる。
そしてしばらくして四方指展望台に到着。
これはこれは絶景かな〜。でも本当は高所恐怖症でビビリまくり。
こんな所まで上がってきて、下りどうしよう。


↓寒霞渓からの眺め


そこからさらに下って上ってをして寒霞渓に到着!
連休だからか人が多い。記念撮影を済ませてさっさと退散。
この時点で16:30。がんばれば17:15のフェリーに間に合うかも?
こんどはブルーラインで山の東側を目指す。必死のプッシュ。
中腹で、福田へ直降りできる県道246号を激下り。
9kmノンストップで、急坂を下る。
これはもうジェットコースターを越えてる。(絶叫系ももちろん苦手)
ちょっとオーバースピードで操作を誤れば、奈落の底・・・。
急ぎながらも慎重に下る。
ようやく福田港が見えてきた!まだフェリーは着てない。セーフ。
よくがんばりました。
この下りが一番疲れました。


そこからフェリーでは爆睡。18:55に姫路港へ到着。
すぐに姫路駅を目指して再スタート。
19:42発の新快速にて帰宅。
今までにない疲れ。
きっと楽しすぎて気付いてないだけで、
ほぼ上り基調の小豆島をぶっとばした疲れは相当のものだったんだろう・・・。
5/3は完全休息。てか覚えていない・・・。


走行距離:102.2km (姫路港までの往復10km含む)
TOTAL:2242.6km