記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

山城攻め

月曜日。起きたら8:30。前日の疲れで起きれなかったよ。
でも今日は丸1日ロングで走りたい。
このところ夜練やら半日やらでロング走る持久力が保てれてない。
できるだけ山岳かつロングコース希望だがなんてこったい!暑すぎるぜよ。
熱中症ヒルクラレースで死者も出てるみたいだから、万全の注意をしながら無理せず。


今日はロング設定ということで、三重の御斉峠を折り返し地点に設定。
そこから信楽経由でいけば150kmは走れそう。
ということで9:30に出動。
本当はもう2時間前に出動予定だったのに。
朝早ければ伊賀までR163飛ばしてと思ったが、迂回ルート決定だ。
それにしても厳しすぎる暑さと直射日光!
昨日よりは雲が多く、時折日差しが弱まるがあんまりアテにできない。

第二京阪を日よけにして清滝へ向かう。ふもとのファミマで早速2本水分補給。
で清滝。今日は序盤自重してラストスパートに温存プラン。
20km程度でスロープまで。楠公里の信号で足止め。
そこで女性1人を含む3人ローディーを声かけしてパス。
本線が見え2つ目の信号くらいから照りつける太陽。日差しから逃げようがなくツライ。
思わずボトルに手が伸びる。こんなショートの上りで水分補給なんて今までない。
それでもホテル手前からクリーンセンターまでダンシング。
前方にローディー発見し、ペースアップ。
クネクネ区間でNAKAGAWAジャージのお方をパスしてそのままスパート。
最後の直線はダレダレでゴール。
12:36
み、水〜。


ゴール地点で蒸し焼きにされても仕方ないのでここでは停まらず、涼風を求めてそのまま下る。
高山大橋のところまではやむなくR163。今日も相当交通量が多い。
そこからエスケープで自衛隊ループへ。草いきれがすごくてムハッとなる中、にぶい上りをこなす。
ピーク越えたら長い下りで風を受けながら快調に進む。
玉水橋で木津川を渡り、ひさびさ大正池コースまでやってくる。


上る前で休憩と思ったが、自販機見つけられず、上りきったらすぐに和束のローソンだし、えいっとスタート。
序盤、所々斜面から水が溢れてる箇所があるものの路面は良好。
途中女性ローディーさんが下ってきたのでご挨拶。
斜度は大したことないのだが、ペースが上がらない。日陰を求めて蛇行ぎみだし、暑すぎて・・・
大正池越えて牧場?抜けると、こないだの北山のような杉林に突入。
こっから語ゴールまで短いながら斜度が上がる。日陰になり楽になったのでようやく本領発揮してスパート。
25:28
脚力とか心肺とか使い果たしてしんどいわけじゃなく、暑さでものすごい疲れた。
暑さでの疲労はなかなか回復しないなあ・・・


そこから茶畑の間をぐぐっと下って和束のローソン到着。今日もわんさかとローディーさんがたまっておる。
まずはお手洗いへ行って、顔をひたすら洗う。なかなか火照りがとれないが、少し生き返る。
それから昼ごはん。すでにガバガバ水分摂ってるけど、腹がしっかり減るということはまだバテてない。
炎天下の中、わずかな日陰で食事。ここから上野まで補給なしなのでがっつり頂いて復活。


ということで目の前の交差点から三国越西側TTスタート。
このコースはアップダウンが容赦なく、かつ12kmの長丁場。野垂れ死んでも知らんぞ。
スタートして集落ではゆるい。意外とおじいちゃんおばあちゃんがウロウロしてるのでペース自重しつつ。
集落を抜けるとケタタマしい音がするので何事と思って、目を凝らしたら、茶畑のいたるところに猿が大挙している。
もう箕面の非じゃない!どんだけおるねん!ちょっとビビリながら進むが、道路いっぱいに猿がいる。
向こうが警戒して道を開けてくれるが、いつ襲ってくるか気が気じゃない。
さっさと切り抜けたい一心でペース上げたはいいが、分岐をスルーして木屋峠のゴール地点までオーバーラン
ガッデム・・・
急いで戻って、正規ルートへ復帰。
山間部に入ると猿もいなくなり、走りに集中。
気のせいかもしれないが、以前に来た時より舗装がきれいになって走りやすい。
風が全くやみ日差しが照りつけ灼熱地獄。
一体何度の上り下りをこなしたかわからなくなってくる。
切山との合流を通過し、しばらくすると北進に変わる。
誰もいないし、何も聞こえない。ジリジリとする日差しを浴びながら、黙々と耐える。
そのうち集落が見え隠れしだしてゴール。
39:01
ここのゴール地点は非常に判別しづらい・・・


そのまま童仙房の集落へ。ボトルの水はとうに無くなってしまっているので
自販機を探す。これでなかったらもう無理。
すがる気持ちで集落に入るとコカコーラの自販機発見!助かった!
と、その向かいの民宿「童仙房山荘」の方が他のローディーさんを見送る所で
「日陰へどうぞ」とお声かけ頂いたので、お言葉に甘える。
少し話をしたが、このところこっちまで足を伸ばすローディーは少ないとのこと。
さすがにアップダウンが厳しいし、自走距離がぐんと伸びてしまうから仕方がない。


休憩もそこそこに再スタート。三国越林道を島ヶ原まで突っ切ります。
次の集落、野殿までは最初は下っているものの、途中からしんどい上り。
今自分が一体どこにいるのかさっぱりわからん。とにかく暑い。
対向からローディーさんが来たので挨拶。無視かよ。まあいいけど。
いやあしかし今日は上ってるね。がっつり上ってるねえ。楽しいねえ。死んじゃうよ。
野殿で分岐がいくつかあり少し林道をロストするが、無事戻りひたすら山岳コース。
こんだけ上って、まだ上るか。
甲賀方面への分岐をやりすごすと、通行止めの柵。どうやら崩落があったようだ。
車は通行できませんとあるが、歩行者・自転車は大丈夫そうなので進む。
確かに所々土砂が崩れて道に広がっているがどれも小規模。
そこからはずっとずっと下り。やっほい。


↓途中の展望台から



ようやく三国越林道を走破。この時点で14:00。そこからゴルフ場脇の上りを上り鳥居出で右折。
下りきってまず休憩と思ったが、店どころか自販機すらない。
周辺を回ってJAのところで自販機発見。軒下をちょいと拝借。
ドリンク2本買って飲み、ストックのお菓子を食べ、ミネラルウォーターを頭から被る。
シューズも脱いでひたすら放心。疲れがどっと来て走る気力がなくなる。眠い・・・
といっても輪行もってきてないし、直で帰っても80kmある。いかんなあ。
しかし、ここまでがんばってきた目的が未走のヒルクラコースを上るっていうんだから、
我ながらアホだなあ。おとなしくR163使えばよかったかなとかぼおっと考えてたら、
ゆうに30分も経過してしまった。


気合を入れなおし、再スタート。すぐのT字路から御斉(おかげ)峠TTスタート。
まずはJR越えの9%の坂。そこから荒地と化した住宅団地横を10%。鳥居出の交差点からも10%
えっちらおっちら上る。左折のポイントから少し勾配が緩むので2枚上げてペースアップ。
なかなかコースとしては悪くない。個人的に楽しいコース。
クネクネとなんども山肌に沿って道がカーブする。途中からコンクリで固められた側壁が現れ
距離的にもうそろそろゴールだと勝手に判断してスパート。
4km弱と思ったら、6kmもあったのねん。ゴルフ場の案内板がどうも残りの距離らしいと気付いたが
早々のスパートしたせいでバテバテ。残り1.5km左のふくらはぎが痙攣しはじめる。
ラストはスパートもできずヘロヘロでゴール。
29:38
すごく好みのコースだけど、今日はもう勝負するだけの体力がない。



そこから滋賀県へ下る。多羅尾〜信楽と進み、R307で京田辺まで出ようと思ったが、
あまりの車の交通量に辟易。観光バスやトラックも多く、
ただでさえ疲れてるのに、これ以上神経すり減らしたくないので、
ここはイージーに県道5号で和束まで抜けることにする。
と、ここから強烈な向かい風。むう優しくないなあ。
全然負けてられないので、湯船の集落くらいからぶっ飛ばす。
下り基調ということもあって45〜50kmペースで和束まで。
県道5号は交通量も少ないし、なんだか風情があってよい。


和束のローソンで二度目の食事。
食事スペースはバイカーで占拠されているので西日をまともに浴びながら・・・
ここではアイスココアをがぶ飲み。
ちょっと前にアイスチョコレートが疲労に一番効果的という記事があったが、本当かもしれない。
暑さと水分補給で気付かなかったがハンガー気味だったのかも?
がっつりチキン南蛮弁当を平らげたら思ったより回復。


この時点で17:00。予定より30分早い。このまま裏大正池をチャレンジしてもいいけど
来た道そのまま帰るものおもしろくないので、あえての犬打峠。
去年の3月に初チャレンジをして絶望を覚えたことは鮮明に覚えている。
あの時は辛かったなあ。ここは腕試し。激坂フリークの意地見せたれや。
目の前の交差点からスタート。
最初はユルユルなのです。道幅も広いし。
でもT字路を曲がって森に入り、ヘアピンを抜けると・・・
来た!激坂登場!前回はハンドルにしがみつくようにダンシングだったが、
今回はじっくりシッティングで攻める。
2個目のヘアピンから3個目のヘアピンまではまだ余裕。
そこから行き違いポイントを過ぎたくらいからが厳しい。激坂だわ。
でも交野に比べたら全然!と気を奮い立たせて進む。
前方にげんなりする右上がりの坂が見えたらあともうちょい。
右に切るとまたさらに斜度が上がる。でも負けねえ。
カーブを2つ、3つこなすと分岐が見えたのでスパートしてゴール。
15:21
犬打峠、討ち取ったり!やっぱり激坂は面白い。


そのまま宇治田原へしゃっと下り、再びR307.やっぱり車が多い。
ここは集中力を高め、若干の下りを利用して50kmペースで前の車についていく。
この区間いつ来ても気が抜けず神経が磨り減る。
無事に山城大橋を渡り、そこから生駒山系の北端を丘越え。
疲れているので枚方へ抜けて淀川CRをLSDにしようかとも思ったが、
もうこれ以上西日を浴びたくない!ということでアップダウン覚悟で日よけの第二京阪
猿のごとく真っ赤な顔、全身真っ黒ながらなんとか無事に帰宅。
獲得標高2709mで、AV22kmだったら御の字かな。
結局この日だけで6リットルくらいは水分飲んだが、ほとんど汗で使い果たした。
帰ってみたら、腕とかびっしり塩の結晶。すごいなあ。
超疲れたけど、おもしろかった。




走行距離:171.91km
TOTAL:4058.18km