記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

荒地山徘徊&金鳥山花見

日曜日。十三峠の影響か、週末にかけて体調が優れない。
やっぱり無理は禁物なのか。
身体を休めるのが急務ではあるのだが、
家で閉じこもっていると色々考えて余計しんどい。
特にお天道様がコンニチワな日は。
奥さんにもあきれられながら、やっぱり山歩き。山が呼んでいる・・・
今日は、別のワイルドなコースを考えていたのだが、
せっかく桜がいい感じなので、花の道である金鳥山〜保久良神社のコースで
帰れるルートを選択できるように設定。
今日は前半、荒地山のアトラクション三昧&お花見ダウンヒルの二本立て。


<本日のコース>
阪急芦屋川駅〜高座の滝〜高座谷〜キャッスルウォール下〜C4分岐〜アパッチ砦〜
岩梯子〜新七衛門嵒〜お座敷岩〜サンデーモーニング〜ボルダートップ〜プロペラ岩〜黒岩
〜プロペラ岩〜崩れ岩〜ブラックフェース下〜C4〜C5〜風吹岩〜金鳥山〜
〜保久良神社〜阪急岡本駅

↓春らんまん


朝起きてから、家族で家の前の公園でプチ花見をして9:30出動。
阪急神戸線が異常に混んでいるので何事かと思ったら、
夙川で一斉に降りていく。ナルホドお花見ね。
自粛モードがホンマかいなと思えるほどの混雑ぶり。
で芦屋川から10:30スタート。
川沿いの桜並木を眺めながら、のんびり高座の滝へ。
滝ではアコギライブやら、パン出店なので混雑しているのでスルーし、谷へ入る。
イノーさんたちは前日の雨のせいか1頭もおらず。
前回、荒地山第1堰堤を越えるのに難儀したので、
飛び石で沢を渡り、グングン上がっていく。C-2を通過して楽々堰越え。
峰の池を通過し、キャッスル下に到達。
今日はクライミングの講習会なのか、大勢の人がインストラクターのレクチャーで宙吊り。
それを横目に見ながら、脇道を進み、ちょっとした広場で
前回見つけられなかったC4発見。


↓前回スルーしてしまったC4


前回はC5⇒黒岩のルートだったが、今回はここで右折し沢伝いに進む。
少し進むと右手に荒々しい姿のアパッチ砦が見える。
本来はここから直進して、ブラックフェースの巻き道を登るつもりだったが
見渡すとわずかに踏み跡を見つけたので、アパッチ砦を登る。
上り詰めて、岩の舳先に立って前方を見ると、
これから挑む荒地山ボルダー群が見渡せる。なかなか壮観な眺め。
今からあれを行くと思うと武者振いがする。ワクワク。


↓アパッチ砦

↓アパッチ砦から荒地山ボルダーを眺める


砦からは沢へは戻らず、続いている踏み跡をたどっていくと
城山から続く尾根道に合流。
合流した所で女子2人組に会います。
そのまましばらく進むと、荒地山名物の岩梯子。
女性陣が上り終わるのを待つことにするが、
上り方がわからないので、先に行って見せてくださいと言われたので
大した見本にはなりませんが、ちょちょいと上る。
上から1人目の女性が登ってくるのをしばらく見守っていたが
上りきれそうだったので、彼女たちには、さらにもう一丁、難所があることを伝えて先に進む。


↓岩梯子はレディーファースト


で、すぐにもう一丁の難所。新七衛門嵒。
リュックが膨らんでいてそのままは抜けれなそうだったので、
先にリュックを前方に置こうと思ったら、勢いつきすぎて
あろうことか、岩の先の穴からスルスル〜と荷物が転がっていってしまう。
ガッデム!
その穴は小さすぎて身体は入れられないし、手も届かない位置に荷物がある。
どうしようかと悩んで見回すと、その先から下りれそうだったので、
慎重にクラックに手足を挟んで下りる。
なんとか荷物はゲットできたのだが、その下りた大岩がツルツルで
上り返す手がかりが一切ない。ましてよじ登るには落差が大きすぎる。
完全な袋小路で元のルートをあきらめ、辺りを見渡すと、
自分のいる岩礁から生えている浮きブッシュの先に、
もう一つテラスのように張り出た大岩があるので、そっちへ渡ってみる。
ブッシュが折れたり崩れないことを祈りながら体重をかけ、何とか渡る。
そのテラスのような岩には下からロープで上がるために、
いくつか打ち込みがされているが、当然装備がなければ下りれない。
逆に上を見てみると、これまた屈強な壁が立ちはだかっていて登れない。
ああ、どうしよう・・・しばらく途方にくれる。
で、もう一度上を見ると、唯一の突破口を発見。
壁の左上側へ岩が続いていて、そこからお座敷岩まで行ける感じなのだが
その1発目の岩へ、壁がずれてクラックが続いている。
5,6mほどではあるが、手がかりのない垂直に近い壁に体重をかけながら
つま先を蹴りこんでジリジリと左へ横移動。
間違って背中に重心がずれたら谷へ真っ逆様。
なんとか安全地帯に到達した時には、ちょっとへたり込んでしまった〜。
フィ〜あぶね。


↓新七衛門嵒。このあとトラブル発生。左の大岩の裏に荷物落とす。


一旦態勢を立て直すためにお座敷岩で休憩をと思ったら、
さっきの女子二人組が休憩中だったので挨拶。
「あれ、先に登られたはずじゃ?」といわれたので
ちょっと寄り道してましてんと、余裕こいて、先へ進む。
そこから、ハシゴやロープのある箇所を通過し、
サンデーモーニングを拝見。お一人練習されていたのですぐに戻って
荒地山ボルダーの天辺に到着。

↓お座敷岩

↓ビッグホルダーからの眺め。下にお座敷岩が見える


天辺からは尾根道で荒地山山頂への道が続いているが、おもしろくないので
天辺からわずかの所から下りの道があったのでそちらへ。
おそらくはプロペラ岩の下に続いているであろうと推測し(正解)進む。
あまり歩かれていないのか、茂みのボーボー具合がひどく
わずかな踏み跡を時々ロスト仕掛けながら進む。
途中見晴らしの良い岩の突き出た所で前方を確認すると
前方左に黒岩。右手にプロペラ岩を確認。


↓崩れ岩?から黒岩とプロペラ岩


そこからさらに下って上って、下って、大岩がゴロゴロしている谷底に到着。
恐らくこれを左に沢を下りればC4(正解)だが、
赤マジックのある右手の上りに進む。
しばらくするとプロペラ岩の真下に出た。
プロペラ岩の上に出て黒岩を見るとおばちゃんが手を振っているので
振り替えすと、「そこがプロペラ岩ですか」と聞かれ、そうだと答える。
すぐに移動を開始して、黒岩に行くと、そのおばちゃん達がいて
さっきプロペラにいたのにもうここにいるのにビックリしてはった。
おばちゃんたちはすぐに下山を開始されたので
空いた黒岩で1人のんびりとランチ。


↓プロペラ岩の真下

↓黒岩から

↓ランチはSUBWAYのBLT


ここから、C5へ下りて風吹岩へ行ってもいいのだが、面白くないので、
一旦プロペラ下の分岐まで戻り、C4までの谷底歩きに行く。
なかなかでかい岩ばかりで難儀するが、全く静かで涼しい。
しばらく行くと左上部が賑やかなので、そこへ上ると
ブラックフェースの真下で、上を見るとクライミングの集団がわんさか。
ポロポロと砂を落としてくるのですぐに退散して、元の道。
C4に戻ってきました。
この辺は、C4を中心にすればまず間違いないと思う。
上からだとC4はわからないので、目印としてはアパッチ砦。
アパッチを扇の要として、右から
キャッスル〜ボルダー群〜ブラックフェース〜プロペラ〜黒岩
と展開しているようなので、それさえ頭に入れておけばOK。
迷ったらまず上に出て、アパッチ砦を探すべし。
これで荒地山西部(高座谷)はあらかた制覇。
次は荒地山東部(道畦谷)にステージを移そうかな。


↓ブラックフェース下


そこからC5へ行き。薄くなった踏み跡を左、川のほうへ下る。
本来の道はもう少し先へ直進なのだが、ショートカットで川を渡り
目の前の壁によじ登る。結構急でヒヤヒヤ。
上りきって振り返ると、アパッチ砦やキャッスルが見える。
そこから本来の道に戻り、歩いていくと魚屋道に出た。
風吹岩は超満員だった。


↓風吹岩


風吹岩から、人気のないわき道へ。
ここはよく整備された道なので歩きやすい。
小走り気味に進んで、ハイカーを追い抜き、
ぱあっと視界が開けて、きれいな大阪湾と桜並木が見えてくる。
他の桜の名所に比べたら、本数も少ないし、アクセスも悪いけど
眼下に広がる海と、山の美味しい空気を考えると
とっても贅沢な花見の名所ではないかと思う。
休憩所でプチ花見。
酒は禁じられているが少しだけならとチビ缶を開ける。
その後、ざっくざっくと下り保久良神社。
そこから阪急岡本駅までの激坂(一度チャリでチャレンジしたい!)を下り
15:30に山歩き終了。


金鳥山の桜並木と東灘の海

↓プチ花見

↓保久良神社


いやあ山歩き、楽しいですなあ。
特に今回のような3Dなコースは実に面白い。
まるでマリオの世界だなと思いつつ。
1基しかないし、ヨッシーもいないし無理できないけど。
岩梯子でノコノコ出てきても絶対に勝てないな。
故障中の浮気といえ、浮気が本気になりかねない。
というよりそもそもは山のほうが先なのだが。
自分のハンドルネームarkibitoは、実は歩人(あるきびと)なのです。
元々は山歩き・街歩き専門なので、原点回帰と言えばそうなのだが。
ちなみにarchitecture(建築)もかかってます。