記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

穴埋め問題 播州偵察

日曜日。大津DNSをしたものの、天気も悪くなさそうだし、ちょっと走りたい。
しかし全くの予定外で、何も下調べしてない。
こないだちょっと食べたいなあと見ていた西脇大橋ラーメンを食べに行くことに。
ただどこをどう行けばよいのやら、どのくらいの距離があるのかもドンブリ勘定。
とりあえず、立ちはだかる六甲の山をどう越えていくか。
真正面から打ち合えないわけではないが、山上の凍結・積雪は回避したいし、
それではあまりに芸がなく、迂回ルート開発にならない。
今回は一旦神戸まで行って北上するルートを選んでみる。


11:00に出発。このところルーティンルートとなっているR2。
ただ昼間に走るのは結構久しぶり。
武庫川で気温は6℃と高めながら、薄曇りで日差しがなく、思ったより寒い。
昼間だとチャリンコが多く、今日はガンガン踏んで、バンバンパスしていく。
休憩なしで12:15に三宮到達。
出動前に何も食べてなかったのと、ペース上げていったこともあって、腹が減る。
ちょっと腹ごしらえのために寄り道。JR神戸でR2を離れ、大倉山まで上がる。
しばらく山手幹線を西へ行き、カフェ エルドミンゴに到着。
手作りバーガーでがっつり補給します。
色々うまそうだが、お手並み拝見ということでチーズバーガーを注文。
セットではなく単品680円。
注文してからパテをつくり始めるため、しばらく外のベンチで待つ。
お店の人が2階でお待ちくださいと言ってくれたのだが、チャリが見えないのでね。
しばらくして、お声がかかり商品をもらって少し移動。
紙包を開くと、ボリューミーなバーガーがコンニチワ!
さっそく実食。
パテがふっくらジューシーで肉の甘みが香る。そこに濃いチェダーチーズが絡み、
たっぷりのマスタードと、下に厚く塗られたコールスローが絶妙。
何気にバンズもよい。
Big American食べるならだんぜんこっちだね。
あっという間に完食でお腹も満足。ゴチソウサマ〜。


↓カフェ エルドミンゴ


↓チーズバーガー680円


さてさて先を急ぎます。
ちょっと行って人工衛星饅頭買いたかったのだが14:00からだって…残念。
長田〜西代〜板宿と西進し、そこから県道22号に入り、いよいよお山を越えていく。
妙法寺まではほとんど斜度がないのだが、生活道路なので狭く路肩もなく、
交通量がバンバンで難儀する。
その上路面が工事後の仕上げが悪くでっこぼこで、跳ねまくりで怖い。
そこからえっちらおっちら上りが始まる。インナーに落とすまでもないのでゴリゴリ上がる。
車という交差点を越え、そこからさらに高速を越えるところ白川峠まで上り。
そこから少し下って布施畑の交差点で右折。
無理矢理山を切り開いた味気のない大通りは鈍く上がっていて、あまり面白みがない。
高速の位置まで上がってから下り。しばらくすると右手から神戸電鉄がやってきて併走。
道は相変わらず狭小&バンピーで気が抜けない。
押部谷からもう一丁鈍い上りをえっちらこなすと、交通量が更に増える。
神戸の道はどこも車だらけだなあ。
増えるのは仕方ないとしても、ウィンカーも出さずにロードサイドの店に出入りするのはヤメイ!
あやうく正面から突っ込みかけること、2度3度。怖くて仕方ない。姫路ナンバーめっ!
鴬谷からしばらくシャーっと高速で下る。
福井の交差点で直進して三木駅へ行けばよかったのに、別の交差点と間違って左折してしまう。
高架道(R175)が突如現れ、これは曲がりどころを間違ったなあと気付く。
北進しているはずが、西進になっているので、どこか頃合いのところで右折しないといけないが
ちょうどよい道がなく、ウロウロ。
怪我の功名か、三木鉄道廃線跡に出くわす。
三木〜厄神までのやずか6.6kmの小さな鉄道。これはこれで別の機会に廃線跡を歩いてみたい。
少しオーバーランしてしまったが、R175に戻って、そこから大村バイパスで小さな山越え。
そのままR175行けるのかと思ったが、バイパスというよりほとんど高速道路みたいなので、
自転車禁止とは書いてなかったが、危ないのですぐに樫山で下道にスイッチ。
のどが渇いて仕方がないので、すぐのファミマで一服。
リスタート後、県道23号を北上。すぐ近くを加古川が流れているようなので、小野で左折。
この辺から寒さの質が明らかに変わり、非常に厳しくなる。
大住橋で加古川を渡り右岸沿いを走るが、向かい風がハンパなく、
漕げども漕げども25kmが精いっぱい。
段々雲行きも怪しくなり、わずかながらに粉雪が降りだす。
川が大きく左へ蛇行する所で、土手道がなくなってJRの線路を越えて県道349号へ。
6〜8%程度の鈍いアップダウンが続き、R372を越えて、中国道をくぐる。
あとで気付いたのだが、ここってあの「はりちゅう」なのね。
神戸迂回ルートでここまでジャスト90km。思ってたより20kmほど遠かった。
15:15目的のお店に到着。


三木鉄道


加古川


さて、お目当てのラーメン屋さんは、そのはりちゅうの目の前にある「紫川ラーメン」です。
ここはまだ滝野であって、播州(西脇大橋)ラーメンの本場はさらに8km行った西脇市なのだが、
このお店の店主こそこのご当地ラーメンの元祖なのである。
中途半端な時間だというのに店内はほぼ満席。入り口の外の見える席に陣取る。
メニューはラーメンとライスのみなので、それを注文。
今日はたまらなくのどが渇き、何度も水をお代わりしているとしばらくして出てきた。
一見普通の中華そばのようだが、一口食べるとなるほどこれが播州ラーメンかとわかる。
なにせ甘い。自分史上一番甘いラーメン。徳島ラーメンの比じゃないくらい甘い。
甘いのが嫌いという人はちょっと厳しいかもしれないが、自分はアリ。
しかし甘味料は一切使っていないというだけあって、しつこくべったりすることもなく、
疲れた体に沁み渡る。ウマシ!
このところなかなか納得のいく店にめぐりあえてなかったので久々のヒットです。
お汁を最後まで飲みほしてご満悦。ごちそうさまでした〜。
食べ終わってから気付いたのだが大盛りがない代わりに2杯目200円引き、
3杯目はさらに100円引きらしい。2杯頼めばよかったと思いつつ、もう時間がない。
また食べにこればいいしと、すぐにリスタートします。


↓紫川ラーメン


↓ラーメン600円


さて、やることやったし、日暮れは近いし、帰らねばネバダの15:45。
ここでお約束の帰路チョイスtime!
まず日暮れの17:30までにどこまで到達できるか。
最低でも六甲の向こう側にはいないと色々厳しいのは明らか。
一番イージーなのはこのまま南に下って加古川か明石に出てしまうこと。
勝手知ったる道だし、寒さも知れている。安心感なら一番だが、
垂水〜須磨の大渋滞ルートは時間帯的にも避けたいところ。
それにR175はチャリじゃ使用不可に近いというのも行きに判明している。
何よりそれでは新ルート開拓にならない。
せめて神戸に出るルートならどうか。ここから淡河に出て、
岩谷峠の裏TT経由のR428。この時間から六甲山上はさすがにリスク高いのでそのまま神戸へ。
TTができる魅力はあるのだが、淡河までが意外とロストしそうなわかりにくい山道なのと、
岩谷峠よりそのあとの箕谷の上り返しがエグイ。
そして鈴蘭台から神戸市街へ抜ける道は狭小&渋滞の幹線道路でR2の須磨区間よりも避けたい。
となると、残されたルートとしては、中国道と並行する県道17号で東を目指し、
途中で南へ切れ込んで有馬温泉から蓬莱峡を名塩まで下るルート。
ということで第3案に決定して進む。
あまりなじみのない区間で距離感が分からないが、いくら遅くても日暮れまでに有馬温泉に着きたい。
ラーメン店から一旦北上して加古川を渡り、滝野ICのところで県道17号に入る。
R175、中国道を過ぎて、上中交差点で左折。ここから中国道とランデブーしながら東へ進む。
ほんのわずかながら上り基調な感じだが、変なアップダウンもなく。
ただ天気が徐々に悪くなり、寒さが増した上に、時折粉雪。
社を過ぎて一旦高速をまたぐ。
ひょうご東条のところでもういっかいくぐり、若干のアップダウン。
吉川の辺で交通量が少し増える。吉川まで約1時間。
吉川からは里山を縫うように進む。この県道17号は結構使えそうだ。
本当は日西原交差点で県道82号に入る予定だったが、1つ手前の市野瀬交差点で県道506号に行ってみる。
のどかな日暮れの里山は静かで走りよいのだが、同時に暗くなってきて心細さも増す。
淡河PAのところのピークまで鈍く上りで、ラスト少し斜度が増す。
しゃしゃっと下って弓の木交差点で県道38号に。ここは少し交通量が多い。
上り返して深谷交差点で県道506号に入る。再び高速まで鈍い上り。
この辺は網の目のように高速が張り巡らされていてどれがどれかようわからん。
再び下って五社に到達。もうこの時点でかなり薄暗くなってきた。
神戸電鉄を越えて、有野台を左に見ながら、これまた難儀な上りをやっつける。
トンネルをくぐってようやく有馬温泉に到着。15:30。
予定通りといえば予定通りだが、すでにどっぷり日が暮れている。
これは一刻も宝塚に下りたいところだが、滝野から45kmほど休憩なしできたので疲労困憊。
ということで、山歩きのお供、バー ニュルンブルグで一服。
名物のニュルンベルガーソーセージとレモンスカッシュ。
家の電話を入れ、あと2時間はかかると伝えると、晩御飯待っとくからねと言われ、
急速もそこそこにリスタート。土産物屋で炭酸せんべいを買って帰る。


↓17:45有馬温泉


↓ニュルブリングでかけつけ一服


まずは温泉街の激坂をえっちら上り、芦有DWの入り口まで。
そこからまずは真っ暗やみの中船坂まで下り。
外灯ひとつなく、真っ暗闇で、前方が見えないので、極めて集中して進む。
めちゃくちゃ寒いはずだが、高い集中だったためかなにも感じず。
一旦船坂の交差点で信号中断で一呼吸。
再び下りで、集落内の勾配が強いところを慎重に行く。
そこからテクニカルなカーブが続くのだが、とにかく前が見えない!
後ろから車が来たりするのだが、不要に路肩によると溝に落ちるので、
直線区間で思いっきり減速しながら追い抜いてもらったり、全く気が抜けない。
路面が凍結しているわけではなさそうだが、どことなくスリッピーに感じ、
ペースを抑えて抑えて、安全第一。
すると途中から眼下に宝塚の街並みの明かりが見え、気持ち的に少し楽になる。
ヘアピンを2つこなしたら、あとはスピードの乗る直線的な下り。
ここは前の車をトレースしてやっつけ、無事にR176まで下って来る。
高架のところまで一気に回して、旧道に入りようやく気を緩める。
はっと我に返ると寒さで全身バリバリで、指先が死にそうになってた。
再びR176に合流し、ペースアップ。
小浜交差点で左折し、急坂を上って小浜宿を抜け、荒牧で再びR176。
とにかく家路を急ぐため、踏んで踏んで飛ばす。
あとは全くこないだの桜台の帰り道と同じルートで帰宅が20:00ジャストでした。
結論としては、個人的には有馬経由で中国道沿いというのが一番いいルートだったが、
果たして播州に行く用事があまりないのが一番足が遠くなる原因かな。