記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

阪奈男飯ライド

記事の都合上、時間が多少前後してしまうが、お昼ごはんのネタを。
天理からノンストップゴーゴーで山間部を突っ切ってきたため
ゴールの四日市の直前でガス欠。
本当ならあと10km程度なのでキリよくゴールしてからにしたいが、
お腹はどうしても待ってくれなそう。
どうしようと思っていると、本日お邪魔しようと思っていた「とんてき来来憲」の看板発見!
本当は伊勢松本にある本店に行こうと思っていたが、まさかこんなとこにもあるとは!
まさに天の恵み。
馬鹿でかいオレンジの目立つ看板に誘われてR25を500mほど離れて店へ直行!
で、やってきました元祖四日市とんてきの店。
B級ブームに乗っているのか広い駐車場にはびっしりの車。
グッドタイミングで2番目の待ちですぐに通される。
あとからあとからどんどん客が押し寄せてくる。
本来は中華料理店のようで、他に色々メニューがあるが、
やっぱりここはとんてき行っとくでしょ。
自分は食事制限によるダイエットでは決して強くなれないと思っているので(一時しのぎ)、
遠慮なく食べます。むしろ食べます。
プロのアスリートでもちゃんと食えないのは強くなれない。
まあ競輪選手みたいな超山盛りご飯はよう食べれないが。
はいはい!とにかく肉を食わせてください!
待ち時間の間、立ち込める肉とにんにくの焼ける匂いが辛抱たまらん!
ということでしばらくしてドーンと前に出てきたとんてき定食。
おお、剛球直球ど真ん中なまさにB級スタイル。
すきっ腹にガツンと込めるのにこれほどぴったりの飯があるだろうか。
さっそく実食。とにかく肉。濃い味のソースで味付けられた肉。
そして丸ごとにんにくが山盛りゴロゴロ。
肉を引きちぎっては白飯をかき込む。引きちぎってはかき込む。
ディス・イズ・ワイルドMAX。ディス・イズ・男飯。
そして脇役の特製とん汁(ここでもあくまで豚!)がこれまたウマイ!
濃厚八丁味噌と豚の脂がマッチング。もう最高やね。
値段が1700円と明らかに観光客向けなのが正直ネックだが、まあよしとしよう。
(1200円くらいなら最高)
ごちそうさま〜。


↓とんてき来来憲


↓とんてき定食1700円


さて、R25を無事に完走し、最終目的地へ向かいます。
R23を越えてそのまま直進してコンビナートの方へ。
すぐに近鉄塩浜駅に到達。
海側へ近づけば近づくほど風が殺人級に激しくなり、全くどうしようもない。
なんなんですか〜!
後ろから前から横からあらゆるところから風に脅されている感じ。
こんなにキツイ風は舞洲でも夢洲でもこんなにヒドイのはない。
角を曲がろうとするだけでも思いっきり煽られて、1度転倒。
ほとんど停まりかけだったのでノーダメージ。
そんな状態なのでスピードも出ないし、やたらめったら体力が奪われる。
先に飯を食べておいて正解だった。
県道6号に入り北上する。海からの横殴りの風に身体を預けるようにしてすすむ。
のぼりの数倍苦しい。
とにかく転倒・落車しないようにだけ注意して進む。
天白川を越えてR23と合流する手前で右折し、さらに海側へ。
しばらく行くと千歳運河にかかる臨港橋に到達。
ここは信号が付いてあって、船が来るとパカっと開閉する跳開式可動橋。
まあ開閉式の橋は別にここでなくても見れます。(実は夢洲大橋もそうだったりする)
本日の目的地は、この臨港橋から北側に望める末広橋梁です。
跳開式可動橋から跳開式可動橋を眺めるというのもなかなか珍しい。


↓臨海橋


さてここで末広橋梁について少し。
四日市駅からの引込み線が運河をまたぐために造られた橋梁で、
日本国内で唯一いまだに現役の跳開式可動鉄道橋梁。
日本随一の橋梁技術者である山本卯太郎の設計。
近代化産業遺産のひとつとして国から指定を受けている重要文化財です。
ダムとかと比べるとシルエットが迫力ないのだが、
工業地帯の運河をぼんやり眺めるのは好きだ。
せっかくなら跳ね上がっている姿を見たかったなあ。
ひとしきり撮影をして後にします。


↓末広橋梁


往路を消化してほぼ予定していたプランからの遅れを取り戻す。
(元々のプランがだいぶざっくりだったのと休憩を端折ったので)
R25をトレースする必要はなくなったので晴れて自由の身。
さてどう帰ろうか。
時間的に余裕がないので北上して滋賀へ行くようなのは無理。
ということは、とりあえず亀山まで戻らないといけないが、
R1はもうこりごりなので鈴鹿川沿いに行きたい。
亀山からはとりあえずR25で柘植までいき、
以前に名古屋の帰りで通るつもりが日没で断念した県道50号で朝宮、
そこからは県道5号でしゃーっと和束まで下って木津へ出るというのを想定する。
ひとまず県道6号を南下するとすぐに鈴鹿川に出た。
左岸の土手をずっといけるものだと思っていたら、全然なくて、
どんどん川から離れて南へと行ってしまうので、無理やり右折する。
しかし間の悪いことに鈴鹿のところだけ地図を持ち合わせておらず、
よくわからない大稲田地帯に迷い込む。
そこは全く何の遮蔽物もないところで、恐るべき風が猛威をふるい身動きが取れない!
ほとんど真横に身体を倒すような格好で進むのだが、
何の予告もなしに風の向きが変化するものだからたまらず転倒。
すぐにリスタートするが、真っ直ぐ進もうとしても風に流されて
あぜ道横の用水路の方へと勝手に導かれ、あやうく水没するところだったが、何とか耐える。
色々と抜け道を探しているうちに、本流と鈴鹿川派川に挟まれたデルタ地帯に入り、
目の前に鈴鹿大橋があるのにたどり着けずにUターンする格好・・・
しかも土手道はさらに風がひどく、どんどん道の端に流されて土手から転落しかける。
一体どうなってるんだ、この風は!
見えない敵に悪態をつきながら、どこかわからない平野を彷徨い続ける。
新大正橋で派川を渡り、県道506号に入る。
さすがにナンバーつきなので車の往来があり、
絶対に流されないように下に押し付けながら進む。
とにかく風が強いにしても、こんな無防備なエリアから一刻も早く脱出して、
町中に逃げ込むために必死のパッチ
一ノ宮町でR23をくぐる。そこから南下に転じ、鈴鹿の市街地へ。
県道54号に入り交通量が一気に増える。
相変わらず風が強いが、定期的に車が流れていて気流は一定しているので少しマシ。
ただこの短い距離でヘットヘトに疲れてしまった。
予想外の場所での荒削りで補給の必要あり。
ということで、せっかく鈴鹿サーキットの近くに来たので鞍馬サンドへと行ってみる。
算所で左折し鈴鹿サーキット方面へ。
大体の場所はわかってるし、秋の鈴鹿のときに前を通ったし、
行けばわかるだろうとテキトーな記憶で行ってみるがなかなか見つからない。
県道643号沿いと思い込んでウロウロ。
通りすがりの人とかサーキットのスタッフにも道を聞いてみるが、
そんな店聞いたことがないという。ウソン。有名でしょ?鞍馬サンド。
結局20分ほど上ったり下りたり、グルグルして、
これ以上のタイムロスは危険と判断して鞍馬サンドは断念。
まあ鈴鹿にはちょくちょく来るしまたの機会。
(正しくはサーキット通り沿いでした。惜しい!ニアミス!)
単に貴重な時間を失って徒労のうちに県道41号で亀山を目指す。
この辺はSさんちの近所なので連絡でも入れようかと思ったが、
また鬼曳きされても死んでしまうので、亀山はこっそり通過。
14:00過ぎに関宿。
おトイレが近くなり、ちょうど関駅のところでトイレマークを発見し飛び込む。
ふいー生き返った〜。
ちょうど関宿もじっくり見て回る時間がない。
なにか土産でも売っているかと駅舎の売店を覗くと、
350円で地元の銘菓志ら玉付きのお抹茶セット発見。
鞍馬サンドを食べれなかったのでちょっと補給。温まる〜。


鈴鹿サーキット


↓関宿


↓関名物の志ら玉


さてさてまだ旅路は続きます。
ここまで内陸に来るとさすがに暴風地帯は過ぎていて心配なし。
あとはここからはいつものように日没との勝負。
先を急ぐためペースをあげる。まずはもうしばらくのR25とのおつきあい。
加太の集落を過ぎたあたりからやにわに上り基調となる。
最初のうちはまあいいのだが、さすがにアウター縛りがじりじりと。
そして再びのダート区間。パンパンと石をはねながら慎重に上る。
頼むからこの上パンクはやめてよ〜。
ダート区間をなんとか通過してさらに3,4km鈍い上り。
よっこらしょよっこらしょと押し上げ。
前回ここを上った時はSさんと一緒で、250km走った後にがっつり鬼アタックされて
瀕死状態だったから、それを思い出すとずいぶん楽。
ヒーハー言いながら上りきる。15:30柘植到達。
もう西の空が頼りなく、そしてワタクシの脚の具合も頼りなく、
これ以上さらに山間部を上り返すのもしんどいので県道50号を諦めて
可能な限り日が落ちる前に木津への脱出を図るべく苦手なR163をチョイスする。
印代でこの日最後のR25とさようならします。
伊賀上野をスルーしてR163に入る。
三軒家で右折しR163のバイパスを回避しのどかな島ヶ原集落を抜ける。
町交差点で再びR163に復帰。直進して旧大和街道を行けばいいのだが、
あそこの激坂を上る元気なく。
月ヶ瀬口から大河原までのひと上りもえっちらおっちらしんどい。
そこを抜けてしばらく下りに入り軽く追い風基調でひたすら疾走。
笠置あたりでもう西日は風前の灯しみ。
いつも冷や汗をかく笠置トンネルは旧道に回避したかったが、
もうかなり暗くてむしろ危ないと判断して、ガンガン回してトンネルを切り抜ける。
加茂でR163とおさらば。やっぱり道は狭いし、交通量は多いし気が抜けないから嫌いだ。
県道47号(木津川左岸)を進む頃には辺りはどっぷり暗闇。
でも日没までに夜練ゾーンに到達できたので計算どおり。
木津着が18:30。
さすがにひたすら走って消耗が激しいので補給しないといけない。
木津といえばレガルだがもうこんな時間だし、パンよりやっぱり男飯。
ちょうどおあつらえ向きの店が近くにあるので行って見る。
木津駅からR24を少し下ったところ、
R163の分岐手前の八色にぎわい市場駐車場内にぽつんと赤提灯発見。
地元に愛される「屋台餃子 小金」です。
屋台で小金というと福岡の小金ちゃんを思い出すが関係ないようです。
17:00以降にしかやってない屋台という点では彩華ラーメンと同じく、
ナイトライダーだけのお楽しみポイント。


↓屋台餃子 小金


とっても愛想のよいご主人が寒くてゴメンねーといいながら注文を聞いてくれる。
色々種類があるが、ニンニク餃子(10個380円)とシソ餃子(6個380円)を注文。
待っている間もひっきりなしにお客さんがやってきます。
自販機で温かいお茶を買って出来上がるのを待つ。
しばらくしてありがとねーといいながら声をかけてくれ熱々の餃子の出来上がり。
すでに閉まっている市場のベンチを使っていいというのでそこで食べる。
普通のタレもあるのだが、ここはなんと珍しい特製のマヨネーズで食べる。
小ぶりのニンニク餃子につけて食べるとマイウー!
ありそでなかった組み合わせがうますぎてパクパクパク。
お次はちょっと大きめのシソ餃子。これまたほのかに香るシソの風味がおいしい。
あっという間に16個完食です。
ごちそうさまでした!
もっと暖かくなって夜練シーズンになれば、目的地の1つとして追加しよう。


↓しそ餃子(6個380円)+ニンニク餃子(10個380円)


時刻は19:30。すっかり夜です。
ここまで昼夜とにんにくパワーで乗り切ってきたのだが(明らかに口が臭い)、
まだ最後に生駒を越えなければならない。
木津からはR163で乾谷西交差点まで行き、左折して住宅街へ上る。
R163とならやま大通りの間の東西の道をじりじり進む。
四季の森公園で突き当たって、学研北生駒でならやま大通りに入る。
どっから帰ろうかと思ったがこのまま阪奈道路まで上がることにする。
田原台から県道701号に入り上り開始。最初はたいしたことないが、
ミニストップからがアウターではキツイ!
ヒーヒー言いながらゴリ上りし一旦平坦になる。
そっからホテル前のもうひと上りがんばってなんとか本日最後の上り終了。
山上の気温計はマイナス1度を指しているが、暑い!


生駒山上は−1℃


そこから清滝峠までアップダウンをこなしてたどり着く。
ここまで来れば帰ってきたも同然でひと安心。下りは油断せず慎重に下る。
1人ローディーだったかチャリの人が上ってました。
あとはもういつものようにR163〜第2京阪とつなぐ。
すでに営業時間は過ぎていたが、もしかしたら残っているかもと
ダメ元で木馬に寄るが案の定閉まってた。
21:00ジャストに帰宅。
今回は悪条件が重なりすぎて予想以上に難易度が高くて参った。
とにかくメカトラを治さないと・・・