記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

大阪低山7サミッツ

週末。奥さんが土曜休みだったので、娘をお任せして、
早朝から遠征を計画していたのだが、諸般の理由で出発直前にキャンセル。
まあ、もしあのまま走っていたら、
その晩、離脱不能エリアで激しい雷雨のえじきになっていたので助かった。
土曜日は家族3人で、音楽教室へ。そろそろ発表会も近いのでしっかりレッスン。
「お父とならがんばれるねん」と娘が言うので、ここでも無理に遠征に出なくてよかった。
昼からはこの2,3年ずっと先延ばしにしていた案件にようやく決着をつける。


日曜日。このまま週末ノーライドもいかがなものかと思い、近場でプランを練る。
あいにく、大阪市内はマラソン開催でややこしそう。
かといって無計画にただ周辺をプラプラするだけではテンションは上がらない。
何かいいネタはないかなと思案して、小ネタ集からちょうどよいものを見つける。
いつもの夜練コースを組み合わせて、少しアレンジを加えて大阪七低山を全制覇します。


まずは淀川左岸を舞洲まで。寒さはそれほどなのだが、風が相当にキツイ。
だが今日は100km未満のショートライドなので、
久々に後ろを考えずに強度ガンガンで攻めます。久々の感覚だな。
アゲインストの風に抗って、淀川駅までは35km越えのペースで進む。
脚もよく回るし、膝の具合も心配なさそうだ。
高見のマンション群を抜けて、教会のあたりで火事があったようで、
民家が黒焦げ、消防車も止まって検分をしていた。
R43をまたいで此花通に入り、ペースを40km近くまで上げる。風がとにかく強い。
常吉大橋からは風が舞っているようで、
風向きに合わせてカウンターを当てると途端に逆風に煽られたり。
そんなこんなで久々の舞洲上陸。
せっかくなので軽く3周スプリント。上りは限界チャレンジで38kmくらいまでは上げた。
まだ錆びついてないな。
で、舞洲に来たのは、1つ目の人工山・新夕陽ヶ丘に登頂するため。
カート場の向かい、ふもとにマシンを置いて、無事登頂。
今日は神戸方面までよく見える。


↓新夕陽ヶ丘(此花区) 標高25m


↓1つ目登頂♪


あっさりと下山して、マシンに乗りリスタート。
舞洲を脱出するため、先ほど登頂した新夕陽ヶ丘の倍の背丈の此花大橋を渡るが、
ここは北からの横風がものすごくて、
上りでペースが出ないのをいいことにどんどん右へと流される〜@@
桜島側のスロープは途中までマシンを押して下る。


↓横風注意の舞洲大橋


そこから、工場群を縫って、USJの西の端をなぞり、天保山渡船へ。
ここは小さい頃からよく利用していた渡船。
わずか1分ほどの船旅だが、それでも旅情感があってやっぱりええでえすなあ。


天保山渡船


↓わずか1分の船旅


天保山大橋


渡ってすぐ、天保山公園にある日本一低い山・天保山に登頂。
ここは全国区で有名なスポットですな。当然、人工山です。
ということで、次行きま〜す。


天保山(港区) 標高4.5m


天保山からの眺め


休日の観光客でにぎわう大阪港の通りを過ぎ、築港の東側へ進む。
そうして本日のチマ・コッピであるなみはや大橋に到達。
ここもアウターでガンガン20kmペースを維持して制圧。
上部は当然風の巣で、ぴゅうぴゅうと切り裂く風の音が恐怖感を誘う。
東側を見れば次の目的地・昭和山のある千島公園が見えている。
こう見るとやはりあべのハルカスは頭2つ抜けているなあ。
IKEA側への直線的な下りは、真後ろから突風が押してくるので怖い。
フルブレーキングでしのいで大正区突入。


↓本日のチマ・コッピはなみはや大橋


なみはや大橋より。次の目的地、昭和山が眼下に


そこから大正通を疾走し、大運橋で左折。
正面に京セラドームを見ながら、引き続き幅広の大正通を進むが、
北向きはアゲインストで骨が折れる。
大正警察署のところで右折し、千島公園に入る。
うろうろと園内をめぐり、山へのアプローチを発見。
急坂をグイグイ上りきって昭和山制圧!
ここは地下鉄工事の際に出た残土を積み上げてできた人工山で、
大阪市で2番目に高い山です。
港側に景色が抜けていて見晴らしがよかった。


↓千島公園にある昭和山(大正区) 標高33m


すぐに下山し、木津川沿いの抜け道を南下。
ここにも落合渡船があるが、船の時間を待ていられないのでスルー。
めがね橋の愛称の千本松大橋をぐ〜るぐ〜る上る。
(ここも千本松渡船があるがスルー)
円形に進むということは、常に風向きが変化するわけで、
上り下りとも相当に危なかった@@@
本当のこの日は風がじゃじゃ馬状態だった。


↓めがね橋から


めがね橋を渡り、新なにわ筋を越えて、阪神高速堺線の高架下道へ。
堺浜練に毎度利用しているこの道をひたすら南下し、
R26に合流して大和川を渡る。
少し混雑しているR26の流れに沿って堺駅まで。
そうして大浜公園に到達。
南の裏手から公園に入り、もはや山と呼ぶのがおこがましいほどの蘇鉄山登頂。
一等三角点のある山としては日本一低い山です。
天保山は二等三角点)
名前の通り、山の周りはソテツ林に覆われております。


↓大浜公園


↓蘇鉄山(堺市) 標高6.85m


↓確かに周りはソテツだらけ


今回の最南端を後にし、大和川を再び渡って大阪市にカムバック。
時間が惜しいので、裏道を使わずR26をそのまま38kmペースで北上。
向かい風との戦いでちょっと消耗してきたぞ。
住吉大社を過ぎ、ウェパも過ぎ、玉出を過ぎて、南海線をくぐって、
岸里で右折して玉虫通に入る。ここから上町台地の上りをえっちらのぼる。
前方にこんもりと森があり、そこかと道を少し外れて分け入っていく。
そうして正圓寺の入り口に到達。
ここにマシンをデポして、石段を上ると、聖天山山頂。
境内にトラ猫が寝ていたのだが、自分の姿を見て警戒し走り去っていってしまった。


↓正圓寺


↓聖天山 (阿倍野区)標高14m


聖天山を後にし、松虫通へ戻り東向きに。
あべの筋とぶつかって北上に転じる。
路面電車が左から合流し、高速をくぐると阿倍野再開発で道がややこしい状況。
そこをちょっと我慢して天王寺駅前をスルー。
次の目的地である茶臼山天王寺公園の一角にあり、入園料150円が必要。
それはいいとしてこんなところにマシンをデポできないので、
一心寺の裏手から美術館側の入口へ向かい、最短距離で茶臼山へ。
慌てて和気橋を渡る時にバランスを崩して足首をちょっとくじく…
そうして6つ目の茶臼山制圧。ここも比較的有名ですね。


↓和気橋を渡る


天王寺公園に入らないとだめ


茶臼山天王寺区) 標高26m


さて残るはあと1つ。それも大阪市内最高峰39mを誇る鶴見新山へ向かいます。
とりあえず谷町筋をひたすらに北上する。
大阪城周辺はマラソンの影響大と判断し、
谷6で右折、長堀通の中い下りを滑り降りる。
多少マラソン開催の影響があり、混雑している個所を抜け、疎開道路に入り北上。
中央大通をまたいで、裏森ノ宮ストレートを疾走。
桜小橋でR1に入り、ガモ4を左折。
野江まで進んだら、いつもの裏道で花博公園通りに出る。
そこから大通りを駆けて、鶴見緑地到着。
山側は自転車の進入が禁止されているので、
生き生き地球館の裏手側の見えにくい個所にマシンをデポして登山開始。
スロープの道をえっほえっほと軽くラン状態で上がり、でっかい風車のある丘に出る。
そうして標識に従って、鶴見新山へ階段を上り、これで大阪低山7サミッツ制覇!
お疲れした。
ここは見晴らしがとてもよく、夕暮れのすばらしい景色でフィナーレを迎えました。


↓鶴見新山(鶴見区) 現在は地盤沈下で標高39m


大阪市最高峰からの眺め


ということで、いつもおなじみのルートばかりをつないだコースでしたが、
しっかりテーマを持たせて廻れたので、なかなか楽しいライドになりました。
せっかくここまで来たし、夕飯の時間までまだ余裕があるので、
挨拶回りをして帰ります。
まずは四条畷のTさんのところへ。
温かいコーヒーをいただきながらお師匠さんのお話を伺います。
去年の今頃だったか、ありがたいオファーをいただいておったのですが、
これ以上手広くやって、あれこれ抱えたらさすがに身が持ちませんわ〜。
それに自由な身でこそ、色々やれるんであって、
組織に縛られるのは柄ではないですわ〜とお断りをさせてもらいました。
せやなと納得してもらって、ちょっと肩の荷が下ります。
思った以上に長居をしてしまったのでここらでお暇します。


第2京阪、R163とお決まりのルートで帰るのだが、
そういえば今日は全く補給をしていなかった〜。
鶴見緑地のところでドーンとハンガーを引き起こしたので、
緑交差点のところにある吉牛で緊急補給。
そののち城北運河に入るが、ちょっとだけ顔出ししておこうと森小路の木馬へ。
年末はギックリであいさつに来れなかったし、遅ればせながらの新年のご挨拶。
ちょうど、のんさんとT城さんもおられました。
今年も夜中走ってるのかいなと聞かれ、連休で行った千葉ライドをご報告。
FUNさんに、房総は暖かいイメージやけど、普通にサムイヨ〜と苦笑される。
ハイ、びっしり寒かったです!
てんちょうからイベントもずいぶん出てもらってないから今年はどう?と言われたので
今年はいくつか顔出させてもらいます!とお約束して帰ります。
城北運河を伝って帰宅した時にはもうすっかり日も暮れて帰宅は19時でした。



走行距離:95.83km
TOTAL:593.03km