記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

家族 de うどん県

日曜日。
前日思い立って、家族でうどん県へ1day旅行。
安定期に入ったとはいえ奥さんはお腹が大きいので、
味覚狩りとか山歩きとか負担の大きいおでかけは難しい。
京都とかは紅葉シーズンで恐ろしいことになりそうだし、
色々と考えて、うどんとアートで落ち着いた。


寝ぼけまなこで新大阪に向かい、7:59ののぞみに乗り込む。
あっという間に岡山。
瀬戸大橋線に乗り換えるのだが、特急南風の指定はソールドアウトだったため、
自分だけダッシュで自由席確保に向かう。
なんで満席なのかと思ったら、あんぱんまん仕様の便だったためだった。
どうにか座席を確保してセーフ。
秋晴れの中、瀬戸内の穏やかな海を渡って丸亀へとうちゃこ。


↓あんぱんまん号で海渡り


まずは駅前にある猪熊源一郎現代美術館へ。
奥さんがずっと行ってみたいと言っていた美術館。
猪熊さんは香川出身の洋画家。
三越の包装紙のデザインなどが有名で、
他にもニューヨークの街並みを大胆に抽象化した絵や、
人の顔、ものの形、動物の輪郭などを、
まるで古代の象形文字のようにデザインしたものなど、
非常に親しみやすい作品を多数残している日本を代表する巨匠。
この美術館は一部を除いて写真撮影がOKな珍しい美術館で、
猪熊さんのアートに対するオープンなスタイルがそういったところでも感じられます。
2時間ほどかけてゆっくりと鑑賞することができました。


↓猪熊源一郎現代美術館


↓楽しい作品が多くて素敵


お昼となって、香川に来たらやっぱりうどんでしょ。
ということでタクシーに乗って
土日しかやっていない「夢う」さんへ向かったのだが、まさかの臨時休業…
仕方がないので、そこから歩いて土器川を渡って、「中村うどん」さんへ。
あの伝説の「なかむら」の兄弟店。
昼時で少し並びました。
店に入ってまずは麺の量と温or冷をオーダー。
しばらく席で待っていると、麺だけ入った丼を渡され、
店の中央でセルフでトッピングなどを追加して完成させる。
娘はひやひや、奥さんはかけ、自分は釜玉にしました。
ここは香川では珍しく細麺タイプ。
ムニムニとアルデンテでうまし。


↓中村うどん


↓セルフ式


↓釜たまに長天トッピング


食べ終わって、高松へ向かうために最寄りの駅へ行かないといけないのだが
さすがに都会と違って流しているタクシーはなく、
トコトコ歩いて宇多津まで。
で、せっかくならと、もう少し歩いていって宇夫階神社まで足を延ばし、
神主さんが打つ「うぶしな」うどんを食べに向かったのだが、
その日は秋祭りで休業…
むう、3戦2敗とは分が悪い。
でも、その代わりに、その「宇多津秋まつり」の様子を鑑賞することができました。
港町の祭りだからか、なかなか荒々しくて、何台もの神輿が順番に神社に入ってきては
屈強な男たちがその神輿をわっしょい。
ガツンッ!と勢いよく神輿を地面に打ち付けて、ものすごく迫力がありました。
祭り好きの娘は、自分のチェキで必死に撮影。
あまりにのめり込んで、グイグイ前へ行くので、
神輿が急に方向転換してあやうく巻き込まれるかもというくらい、魅入っておりました。
うどんは食べれなかったけど、ええもん見れました。


↓宇多津まつり


宇多津駅から高松駅へ移動し、まずはおみやげを物色。
あれやこれやおみやげをゲットしたら、タクシーで最後のうどん屋さんへ。
高松で、日曜の午後にやっているうどん屋というのは極めて少なく
それなら間違いない「うどんバカ一代」さんしかない!
もうすでに15時を過ぎているというのに、さすがの繁盛店で、お客さんがわんさか。
中心駅からも遠い住宅街の一角にあるというのに、すごい人気ぶりです。
ここでは自分はやっぱり、名物の釜バターを注文。小でもかなりボリュームあります。
ん〜黒コショウのパンチがきいてうまし。
ただ、娘と奥さんが量の多さに残した分も食べたので、お腹いっぱいなり@@@


↓うどんバカ一代


↓釜バター


本当はこの後、どこか観光かショッピングでもできたらよかったのだが、
高松は残念ながらさして見るとこなく、時間もないので、
タクシーを拾って高松東港へ。
帰りも電車でもよいのだが、やはり疲労もあるので、
のんびり雑魚寝席で帰れるジャンボフェリーをチョイスしたのです。
日没迫る高松港から出港。さらば香川、また会おうぞ。
船内に戻り、トランプで盛り上がったり、家族団らん。
潮流の関係で少し到着が遅れたが、21:15に神戸港にとうちゃこ。
そこから阪神電車で帰阪しました。


↓おなじみジャンボフェリーで帰ります


↓海の日の入りも格別


明石海峡大橋


いつもは山でもなんでも超タイトスケジュールで飛び回っているので、
たまにはこういうのんびりした旅も発見があっておもしろかったし、
やっぱり家族いっしょはいいねえ。