記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Aimerという名のディーバ 『Star・Ring・Child』『ReI Am』

Aimer(エメ)という歌姫がいる。
そのプロフィールは一切公表されていない謎の存在。
しかしその憂いと力強さを持った稀有な歌声は間違いなく心に突き刺さる。
15歳のころ、歌唱による酷使により声帯を痛め、一時的に声を失う。
その後回復した今でも、
その時につけられた声帯の傷は完全に完治していないままだそうなのだが
完治すると今の声色を失うという主治医の忠告もあり、
声質を保つために現在の状態を維持しているという。
声の響きの中に見えない傷を内包し、憂いと哀しみの気配を漂わせながら、
それでもなお越えていこうとする絶対的な力強さにただただ圧倒されてしまう。


彼女を知ったのはガンダムUCのエンディング曲から。
ユニコーン好きならわかると思うのだが、
あの作品は精巧な脚本もさることながら、
映像を彩る楽曲の素晴らしさがとりわけ光っていた作品である。
その中でも、あのマリーダの悲しみに満ちた最期に寄り添う『Re:Iam』
35年にも及ぶ壮大な宇宙の叙事詩をしめくくるBGMとして使用された
壮大にロマンティックな『Star Ring Child』。
どちらもそのシーンを思わず連想して泣ける。


↓Re:Iam


【Re:Iam】
Please hear me
I want to tell you
Please sing to me
I wanna hear your voice


時の鼓動がまだ響く間
裸の言葉 胸に閉じ込めた
記憶の色が滲み始める 破れた世界の隅で
何も求めずにただ抱き寄せる
今の僕にはそれしか出来ない
震えた強がりでもプライドに見える
逸れた子供のように


最後の声さえも 風がさまようせいで消された
月に手を向けたまま 君は空の星に消えた


「側にいて」と抱きしめても
もう2度と聞こえない 君の歌声は
降り注いだ 雨のサイレン
僕の代わりに 今 この空が泣き続ける


これまで踏みつづけてきた教えを
今掻き集め この胸に当てても
救い求め歌うようなお遊戯に見える
物語る大人のように


言葉に寄り添うだけの 空の愛と導きはいらない
飾られた祈りでは 明日の手掛かりに触れない


いつか君に届くはずの
名も無き幼い詩が描くわがままを
忘れたいよ一度だけ
眠れぬ悲しみが その詩を抱きしめてる


Freezing cold shatters my sorrow
And scorching sand puts it together again
Freezing cold shatters my sorrow
And scorching sand puts it together again


投げ捨てられる正しさなら
消える事ない間違いの方が良い
臆病に隠してた声を 今 この手でもう一度さらせば良い


掴む軌道も 咲く光も 乾いた心のせいでモノクロに見えた
忘れないよ今日の景色を
ありふれた願いが足元を照らしてくれる


↓Star Ring Child


【Star Ring Child】
素直に開ければ 触れる芽を
大人びたセリフの陰に隠した
背伸びして覗いた街は揺れてる


遠ざかるあの日の約束も
色褪せてしまえばすり替えられる
本当と嘘を混ぜた強がりは 見失った声を隠せない


Star・Ring・Child
この震えた鼓動握れば 音を鳴らせる
まだ小かった頃の手が描く全てに
ノートからはみ出す未来がいた


ザラついた響きばかり選んで
耳鳴り止まず ノイズまた被せる
歪んだ膜はもう真意も拾えないまま


弱さを忘れた足音リズム
無垢な愛の詞(うた)さえかき消してゆく
演じる意味はどこもブレたまま 見失った線は繋げない


ちらかった星空に似ている願いが こわく見えた
臆病に飾った言葉振り回しても どこもかすらない


Star・Ring・Child
この震えた身体もまだ 音を鳴らせる
あの小かった頃の手が描く全てに
ノートからはみ出す願いがいた


手を振らない子供達が 終らせなかった
好きに広がる宝地図
あの場所で答えなんて 欠片さえいらなかった
1秒に詰めた世界


駆け出した 無邪気な色は ぶつかり合っても
塗り上げる音忘れない
なぞられた答えなんて ここに必要ないから
1秒に見えた世界を 次へ


↓六等星の夜


さっそく弾き語りの練習をしてみましたが
歌のメロディーが非常に難しいうえに、
歌っているとどうしても感情の高ぶりが抑えきれずに、
終盤ギターそっちのけになってます@@
あとPCのカメラ機能がどうも安定しない…


↓Re:Iam弾き語り練習


↓Star Ring Child弾き語り練習