記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

各務原アルプス プチ縦走

1/3。
お正月唯一の丸一日お暇をいただき、プチ遠征。
せっかく十分な時間をもらったので、
ちょっと長めに山歩きをしたかったのだが
六甲は元旦に行ったとこだし、信貴生駒は年末にやってしまった。
かといってダイトレはこの時期ハードルが高すぎる。
どこかちょうどいいサイズの低山はないかと検索。
こういう時は、トレイルランのサイトなどを見た方がいい物件に出くわす。
日帰り可能で程よい距離という条件で浮かんできたのが
岐阜は各務原市を横断する20kmほどの山塊。
標高も300m程度で、アップダウンも少なく、難易度も高くなさそうで即決。


翌朝4時に起き、トレランザックに荷物を詰め、
5時初の京都行に乗り込む。
さすがに年初は朝帰りの人たちで込み合っている。
京都で米原行きの各停に乗り換え。ひたすら寝ます。
6:56米原駅到着すると、こんな早朝なのに駅はものすごい人でごった返し。
正直、こんな片田舎の駅になぜにこれほどの人?とびっくり。
本格的に混む前にUターンをもくろむ帰省客が
琵琶湖周辺だけでなく、岐阜や北陸方面からどっと押し寄せているようで
新幹線口へ向けてドドドド〜っと流れ込んでいく。
そこから東海道線に乗り換えて、トコトコ東へ。
この時期なら雪をかぶっているはずの伊吹山もむき出し状態。
関が原を抜けていよいよ岐阜に突入。
岐阜駅には7:51着。
大阪駅の券売機ではJR西日本管轄の東端である米原までしか切符を買えなかったので
ここでいったん降りて清算し、3つ先の蘇原駅まで240円で入りなおす。
直前に目的地を決めてしまったのだが、もっと早く用意して、
18きっぷにすればよかったなあとちょっと後悔。
そこから高山本線に乗り換え3つ目の蘇原駅に到着したのが8:22。


蘇原駅


駅は本当に簡素なもので、駅員もおらず、
降りる際に電車の車掌が切符を回収しにくる。
岐阜駅でいったん生産しておいて正解。
駅前にも何もないのでさっそく3km先の登山口まで向かいます。
駅前からすうっとまっすぐに北へ伸びている通りを黙々と歩いていきます。
すでにその先に増す最初に目指す各務原権現山が見えます。
住宅街を抜け川を渡ると、田畑が広がり、
これから歩いていく山塊が東へと延びているのが見渡せます。
道なりに左手へとカーブを描き、前方にある東海北陸道の手前で右折。
しばらく進むと蘇原自然公園へ到着。
ここは地元のトレラン大会のスタート地点になっている場所のようです。
公園のトイレでしっかりと用を済ませ、先へ進みます。
高速をまたいだ先の駐車場の車から
どんどんハイカーさんが準備に出てきて賑わい、
そこが伊吹の滝がある登山口。
9:10いよいよ山行開始。


↓駅前から延びる通りを北上


↓右手にゴール方面の山並みを確認


↓前方に各務原権現山が立ちはだかる


↓蘇原自然公園


↓スタート地点の伊吹の滝


神社の脇の登山口からいよいよトレイルに突入。
取り付きは階段が続くつづら折れが続きます。
登り始めはハイカーがたくさんいて、
どんどんペースを上げてパスしていきます。
低山で都市部からも近いので、
毎日登山者や家族連れや年配まで幅広く利用されている様子。
しばらくつづら折れをこなしていくと、
反対側の登山口である白山神社からの道と合流し、
そこからいよいよ主稜線。
ここまで登ってくると、道はほぼほぼ平坦となります。
先も長いので、序盤稼ぐだけ稼いでいきます。
途中に東屋があり、そこから南側の風景が一気に開けます。
この日は天気は素晴らしく良くて日差しも照り付けているのだが
風が一切ないせいか朝靄がこもり続けて遠くまで見渡せません。
名古屋の高層ビル群は霞の中で見えませんでしたが、
尾張一宮のタワーは見えました。
北側にはアルプスと称するだけあって荒々しい岩肌がむき出しで見えます。
左右が見渡せるなだらかなトレイルを爽快に進んでいきます。
途中途中で、トレイルに脇道があり、景色を楽しめるスポットがあり、
ちょいちょい寄り道もしていきます。
西側を見ると、遠くに金華山が見えます。
本当はあそこからでも縦走は可能なようなのですが、
途中で山と山が大きく隔たっていて長いロード歩きを強いられることと、
距離が延びる分スタート時間がもっと早朝でないといけないのだが、
大阪からだと初発でもこの時間になってしまう。
かといって前ノリするほどでもないし。


↓いよいよトレイルに突入


↓主稜線に出る


↓おだやかなトレイルが続く


↓南側の絶景。名古屋方面は残念ながら霞んでしまった


↓向かいには荒々しい山肌がのぞく


↓はるか西に金華山が見える。


本当にフラットで快適なトレイルを東へ東へと進んで、
左手前方に見える東屋のある頂に近づいたと思ったら、
右手から上がってくる別の登山道とぶつかります。
で、頂のある左手に折れると…
いきなり、弓なりに空へと延びる激階段がお出まし。
こりゃあなかなかしんどそうだ。
一段一段がなかなか段差が大きく、
うんしょこらしょ足を上げていきます。
意外と長くてひーひー息が上がります。
そして本当に正月かと思うような暑さのせいで、
一気に全身汗びっしょり。
どうにか登り切ると、たくさんのハイカーさんが休息をしていました。
ここが標高317mの各務原権現山です。
時刻は9:43。登山口から30分ほどしかたっていませんが、
直前の激階段が思ったよりハードだったので5分ほど東屋で休憩。
相変わらずお天気は良いのだが、やはり霞んでしまって遠くまで見えません。
視界が良ければここからでも北に御嶽山が見えるはずなのだが、
この日は姿を拝むことができず残念。


各務原権現山へのオーラスの激階段


↓山頂とうちゃこ


↓登ってきた激階段を見下ろす


さて先はまだ長い。
東を見やると山並みは遠くへ続いている。
山頂からは北西へいったん回り込むようにして
次のピークである芥見権現山方面へ続いている。
そちらへ進んでいくと、
向かいの山肌に険しそうなトレイルがへばりついているのが見えます。
あちらもなかなか手ごわそう。


↓山頂からこれから向かう山並みを望む


↓次に向かう芥見権現山。しんどそうなトレイルが見える


北山というところからトレイルは分岐。
一方は緩やかに迂回しつつ老洞峠へ降りる道、
もう一方は急坂を一気に降る上級者コース。
ここは時間稼ぎと腕試しで上級者コースを選択し突っ込みます。
この道がまた本当に激しくて、
一応きちんと道はついているのだが、
結構な勾配でかつすべりやすく、
左右の茂みが無遠慮に道へはみ出していて難儀でした。
ズルズルと滑り落ちるようにして15分ほどで10:07老洞峠に到達。


↓上級者コースは激下り


↓老洞峠


せっかく稼いだ高度がここでいったんチャラとなり、
先ほど見えていた山肌を登り返します。
ただこちらは見た目ほどひどくはなくてトントンと登る。
途中こちらも迂回コースと直登コースがあるのだが
次のピークが近いのは迂回コースなのでそちらを選択。
むき出しの岩場をわずかの道幅でトラバースするような道を
緩やかに稜線まで登り
いったんUターンするような形で折り返して、
標高316.5mの芥見権現山にとうちゃこ。
ここにも手作り感満載の東屋がありました。
向かいには先ほどいた各務原権現山が見えます。


↓直登コーストの分岐を避けて迂回コースへ


↓この辺りは荒々しい山容


↓芥見権現山


↓手作りの東屋が立つ


↓先ほどの各務原権現山が向こうに見える


この山頂は写真を撮ったらすぐに出発。
東へと延びる道をずんずん下り基調で進む。
道はどんどん高度を下げ、林の中へ進んでいきます。
途中途中にある岩場からは北側の景色が見えますが、
どんどん林へと進み、静かな山歩きが楽しめました。
ずんずんと下っていくと、一度舗装道路にぶち当たり、
案内板に従って左折。
そのまま進んでいくと並走している往来の激しい県道17号に出ます。
ここを横断して、向かいの登山道へと進まねばならないのですが
この横断個所である桐谷坂は、小さなピークになっていて、
かつカーブを描いているため、左右両方からくる車からは死角となっているので
横断するのが結構危険です。
しかも交通量が多く、車もスピードを出しているので、
よくよく見極めてダッシュで渡り切る。
渡り切ったところにある簡易の階段を上がって、再びトレイルに入ります。


↓北側の風景。残念ながら御嶽山は見えず


↓一度舗装道に出る


↓桐谷坂は横断要注意


↓階段を登って再びトレイルに入る


しばらく広い沢のようなところを鈍く登っていくと、
アルプスハイキングコースの標識が出てきて、右折。
鈍く登っていくと、また南側の景色を見渡しながら
緩やかなトレイルが東へと延びていきます。
黙々と歩いていたので目印の向山は見逃し、
その先の向山展望台は親子連れが騒いでいたのでスルー。
その先で道は北へと進路を変え、一気に降ります。
そしてすぐに登り返しが来て登っていくと
見事なケルンが築かれた標高322mの須衛山に到着。
時刻は12時。


↓アルプスハイキングコースの標識に従って右折


↓2つの権現山ははるか向こう


↓須衛山には見事なケルン


そこも通過してずんずんトレイルを進んでいきます。
道は基本平坦なのだが、ピークごとに鈍いアップダウンがある。
ただ標高が標高なので、しんどい!となる前に登りが終わる感じ。
鉄塔のあるピークから再び一気に降っていくと岩坂峠に出ます。
この先が少ししんどい登りが続きますが、それも距離的には大したことなく、
再び緩やかなトレイルになっていきます。
その先で、巨大な反射板が設置された金山(347.7m)へ到着。
時刻は12:40。
荷物は軽くていいのだが、
この日は本当に暑さに悩まされてかなりバテ気味。


↓岩坂峠手前のピーク


↓岩坂峠


↓桐谷


↓金山の反射板


金山から再び少し下っていきますが、
周囲の木々が低いので意外と眺望は見えます。
大岩見晴台を過ぎると、大きくジグザグの道で下っていきます。
そうして各務原自然遺産の森へと入っていくのですが、
こういう公園に入るといたるところに分岐が登場するので
間違って下山したりしないように、
主稜線ルートを慎重に選んで進みます。
いくつかの分岐を選別し、
アルプスハイキングコースの北コースへと入ります。
緩やかに登っていくと、先にごつごつした岩場の下りになり、
前方には最後の山塊が待ち受けます。


↓大岩見晴台より


↓ラストの山塊が見えてきました


↓ここから各務原自然遺産の森内に入り幾つも分岐が


↓アルプスはキングコースも2分岐。ピークを踏む北コースをチョイス


↓迫間不動付近


多賀坂から再び上りが発生。
しばらく行くと追間不動の分岐がありますがスルーして先へ行くと再び分岐。
一方はピークを避けて先へ進むアルプスルート。
もう一方は迫間城跡のピークを踏むルート。
せっかくなので後者を選択し、しんどい急坂を登り切ります。
時刻は13:30。ここは展望所となっていてたくさんのハイカーさんが休憩中。
本当ならここから前方に、恵那山や御嶽山が見えるはずなのだけど、
この日は本当に遠くの眺望が効きませんでした。じゃんねん。
ここでもちょっと一息ついたらすぐにリスタート。


↓迫間城跡


城跡の先から緩やかに下ってアルプスコースに復帰すると、
前方に祠が見えてきました。
迫間八方不動さんです。
しばらく舗装道路を歩き、短いながら急坂を登って赤白の電波塔へ到着。
その脇につけられた薄いトレイルを下って、再び舗装道路に出ます。
そのまま明王山へと進みます。
なかなか急な道でひーひー言いながら登っていき、
13:55に本日の最高地点384mの明王山に到着。
ここは360度の眺望が開けていて、
たくさんのハイカーさんが休憩されていました。
振り返ると歩いてきた山並みが続いているのが見えます。
北側には美濃加茂・関の街並みが見えます。
南側には犬山の街並み。木曽川にかかる特徴的なライン大橋が見えます。
そして東を見ると残り2つのピークが待ち構えています。
あともう一息!


↓迫間八方不動


↓電波塔の脇からトレイル


明王山から歩いてきたトレイルを振り返って


↓北側の眺め


↓犬山方面の眺め


↓あと前方の2つのピークのみ(右の鉄塔と中央の展望台)


撮影を済ませたらすぐにリスタートし、
東側の階段をトントン下って回廊に入ります。
緩やかなトレイルを伝い、鉄塔のあるピークの先から激下っていきます。
前方に展望台が見え、その直下で少し岩場を登って猿啄城跡に到着。
時刻は14:25。
ここで少しだけ一服。
さすがに全く補給なしで来たのでおにぎりを1つ頬張りながら景色を楽しむ。
展望台からすぐ東には木曽川の流れが見え、
その脇にゴール地点の坂祝駅が目の前に。
まだまだ250mの標高があるのだが、あそこまではすぐの距離。
ということは一気に下りが始まるのだなと気を引き締めてリスタート。


↓あと一息


↓猿啄城跡(城山)


↓ゴールの板祝駅が見える


案の定道は激下りだったのだが、
よく整備が行き届いた道なので
それほど苦労せずに登山口まで降りてきました。
時刻は14:50。約20km、5時間40分の山歩きでした。
当初はもっと時間かかるかなと思ったのですが
全般に道は緩やかだったのと、
ほとんど休憩をせずに来たことで時間を短縮できました。
乙!


↓無事下山


そこから道なりに歩いて集落に出ます。
いったん線路をまたいだらすぐに左折し、駅を目指します。
坂祝駅に到着して、さっそく電車の時刻を確認すると
ほんの5分前に電車が行ってしまったところの様子。
ああ、惜しかったなあ、
仕方がないからホームのベンチで昼飯でも食うかと向かってみると、
10人ほどの人達が電車を待っている。
さっき電車が出た割には人が待っているなあと思ったら、
どうやら高山本線の一部で設備不良があり
ダイヤが9分遅れとのころ。
で、言っている間に電車がやってきて、
ほとんど待ちなしで帰路につきました。ラッキー♪


↓板祝駅にてゴール


ただ、そのあと岐阜駅へ到着すると
今度は東海道本線でトラブル。
何やら岐阜駅の手前で、線路へ侵入した人と電車が接車したとかで
ダイヤが大幅に乱れている様子。
これはあまりグズグズしていると遅れが拡大して
帰りが遅くなりそうだったので、
すぐに入ってきた快速電車にスイッチして米原へ。
そのまま新快速で帰阪が18:30で、晩飯にも間に合いました。


なかなかバリエーションにも富み、
眺望にも恵まれたいいお山でした。
雰囲気的には播磨アルプスや須磨アルプスに近い感じ。
それなりの距離も歩けて満足でした。