記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

はじめての舞洲ツーリング

連休最終日。
いったん朝5時に目が覚め、これはちょっとチャリでロングでもと思っていたのだが
寒さに怖気づいてやめてしまった。
ほんの2年前なら、深夜、極寒の寒空へも喜んで飛び出していたはずなのに…
体力的にどうのというよりも、完全にメンタル面がそこまで盛り上がっていない。
ブログを見返せば、同じ時期には、
千葉一周で瀕死状態だったり、しまなみ海道まで自走したりしてたのになあ。
今考えると我ながらとんでもないことしてたんだなあ。
で、あっさり二度寝して次起きたら昼前。
せっかくの連休なのに…
せめてこの時間からでも山へ行くか、
足慣らしに北摂あたり走りに行くかしようと準備していると
娘が自転車行くの?ええなあ、というので、
ほなどこか行くか?と聞くと、行く!との返事。
ちょっと小1女子にしては大冒険になるが、
乗りたての自転車で海まで行くかと聞いてみると、
超乗り気で支度をし始めた。
ということで子連れ舞洲ツーリングへ出発!


自転車はもちろん、自分はママチャリで、娘は普通の子供用のチャリ。
当然マシンは重いし、スピードも出ないので、
ロードバイクなら目と鼻の先の舞洲でも結構な長距離になります。
そもそも娘が自転車に乗れたのが先月で、
それからまだ数えるほどしか乗っていないにわけで、
海までの片道15km、往復30kmというのは、結構な大冒険。
最初からちょっとスパルタかなと思いつつ、
淀川左岸を行けばそれほど車も往来がないし、無理なら引き返せばいいし、
慎重にケアしながら進むことにする。


ちょっと前までは、とにかくマシンを運転することだけに集中して
必死にペダルをこいで、無駄にハイペースになっていたが、
スピードのコントロールもでき、右折左折も大きく膨らまずにできるようになった。
そうすると、柵と柵の間のせまい部分とかも通り抜けできるようになるし、
交差点でも左右を見る余裕もできる。
自分が先頭でその後ろにペースを合わせて進むことができるので安全性も上がり、
序盤でバテることもなく進めるようになった。
ひとつひとつは単純なことかも知れないけれど、
それらを同時に操作するというのは改めて教えてみると複雑なんだなと。


まずはJR線を越えたところで、淀川左岸に出る。
それからタテ一列になって、おしゃべりをしながら進んでいく。
娘は地理的なことにも興味があるので、
これからいくつもの電車や高速をくぐるので、それらをアナウンスしながら進む。
河口に近づくにつれて風が強くなってきたので、
ちゃんと風よけをしながらできるだけ負担にならないように進む。


↓快走


R43を超えたところで、土手に上がりますが、
さすがにそこの上りは娘には無理なので押し歩き。
土手に上がると、空が広がり、遠くに六甲山がずらーっとならんで、
その景色に感嘆を上げておりました。
はるか先に湾岸線の橋が見え、あそこから先が海だよと教えると、
大喜びでペースが上がります。
途中、柵の所で慎重にくぐる抜けていると、下の水辺に動くモノ発見。
ヌートリアが必死で顔を洗っておりました。
娘はもってきた自分のデジカメで必死で撮影。


ヌートリア発見


↓海までもうすぐ


そこからは広い広い土手道を走ります。
あまりに爽快だったからか、ドンドン漕いでペース上げていきます。
まだ往路なので無理しなやと声をかけるのですが、お調子者です。
向かい風がどんどん強いので前に出て風よけします。結構風が強い!
そうして、湾岸線をくぐって、その先のヨットハーバーで一応ゴール!
記念撮影をして、さあ帰ろうかと思ったのですが、
そこから先に見える変な建物(ごみ処理場)が気になるし、
まだ先に陸地があるじゃないかと言われ、
実は本当の先っぽはもう少し先やねんというと、ほな行こうやとやる気満々。
本当は、常吉大橋を渡るのも大変だし、距離も伸びるし、
一応淀川の終点、海まででいいかと舞洲上陸はせずに帰る予定だったんだけど。
恐るべし娘。
で、ヨットハーバーから常吉大橋を押し歩きし、
橋の真ん中でごみ処理場をパチパチしたら舞洲へ下ります。
渡りきったらまずは、お昼がまだで、体力も使ったので、ローソンへ入ります。
トイレを済ませてお昼ご飯を買っていると、
どうせなら海見ながら食べようやあということになり、お弁当をチンしてもらって、
結局いつもの見晴らし台まで行くことになります。
ただ、あそこの登り長いししんどいんだけど…
一応、自力で登れることまで行ってみ、これも特訓やと、
我ながらスパルタな指示を出すと、さすがわが子で、負けん気を発揮して、
必死で漕ぎ始めます。
当然ダンシングなんてできるはずもなく、
シッティングで前かがみになりながら、
まっすぐ蛇行するでもなく、上り坂を上がっていきます。
スゲースゲー!ガンバレ!ガンバレ!と後ろから声をかけます。
何か雄叫びのようなものを上げながら、アドレナリンMAXで漕ぎ続け
ついにはトップまで足つきなしで登り切りました。
スゲー!恐るべし!
フツーにロードバイクでもしんどいのに、径の小さな重い子供用自転車で、
小1の女子が、ここまで15kmも走ったのちに、この坂を上りきるなんて、
正直予想してませんでした。
何より途中で弱音を吐くわけでもなく、
果敢に壁に挑戦してくれたことがうれしい。
親バカながら、ほんとすごい。


↓ラストの坂も登り切った!


娘も登りきれたことがとてもうれしいようで、満面の笑み。
よかった!
そこから夕陽ヶ丘公園に入り、丘の上にある見晴らし台までは押し歩きして到着。
約1.5時間のライドでした。
もうここが本当の先っぽ、こっから先は海しかないでというと
すごい!すごい!と大はしゃぎ。
何より自分の足だけで漕いで来れたことが本当にうれしかったようです。
ちょっと難しいかなと思ったけど、誘ってよかったなあと思いました。
見晴らし台で、さっき買ったお昼ご飯を食べますが、
冷たい風が吹き付けてくるので、大急ぎで食べて帰路に着きます。


舞洲とうちゃこ!スゴイ!


帰りももちろん自走です。
寒さと疲労で相当疲れているのかと思いきや、
とにかくうれしさが勝って元気100倍。
行きには登れなかった常吉大橋もなんと自力で登りきってしまって、
一体全体その力どこから湧いて出るのか、お父ちゃんビックリです。
ヨットハーバーのところの繁みに大量にどんぐりが落ちていたので
少しだけどんぐり拾いをして、帰路に付きます。
往路では強い向かい風だったのが、
今度は快適な追い風となって背中を押してくれたこともあって
途中で弱音を吐くこともなく、自宅まで帰りました。
途中はずっと、「お尻痛い!でも楽しい!お尻痛い!でも楽しい!」と連呼してました。
これはもっと大きくなったら、本当に一緒にロードバイクに乗って、
ロングライドに行けるかもしれない?


↓帰りももちろん自走です


帰宅したのは16:30くらい。行って帰って約4時間の行程でした。
奥さんはもっと時間がかかって遅くなるだろうと思っていたのに、
日暮れまでに帰ってきたのでかなりびっくりしていました。
帰宅後は真っ先にあったかいお風呂にジャボン。
それから家焼肉でがっつり晩御飯を食べて大満足。
食事後は、地図で今日走ってきたところをしっかりおさらい。
娘とのご近所ツーリング、自分でも新しい楽しさで、
しばらくは奥さんが出産で娘を相手してやれない分、
いろいろ連れ出そうかなと計画中。
もちろん安全第一で。


超人的なロングライドでも、
子供と一緒のご近所ライドでも
楽しいことが一番大事。