記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Music Life 『ないものねだり』 by 橋本奈々未(乃木坂46)

ひさびさに乃木坂ネタ。
このところの勢いがすさまじいですが、
超ライトユーザーな自分にとってはすごいねえと傍観してる感じ。
でもやっぱり橋本奈々未さんの引退は衝撃でした。
”御三家”として初期からグループをリードしてきましたが、
印象として、どころなく哀愁漂う感じとか、
独特な感性や視点があって、
いい意味でも悪い意味でもアイドルらしくない存在と感じていました。
あの年で、人生の中の1つのピークで、
スパっと引退を決められるというのは、すごいなあと思います。




この引退卒業に向けてつくられたソロ曲が素晴らしくてコピーしてみました。
声質は違うけど、なんだか原田知世的なはかない雰囲気というか、
まさしく細野さんたち超一流の音楽家が楽曲を提供していた
古き良き昔のアイドルの曲のようで、とてもムードのある歌。
歌詞の内容を見るにつけ、
10、20代の若者が、見知らぬ東京の地で、
アイドルとなって生きていくというのは、
たくさんのものを背負って、激しい競争を勝ち抜いて
それでも常に笑顔でいなきゃいけない、
とても覚悟のいることなんだろうなと思います。
フツーの日常に戻って幸せになってもらいたいものです。



【ないものねだり】
作詞: 秋元康、作曲:丸谷マナブ


カーテンの裾のあたり
木目の床 底冷えする
真冬の夜 ベッドの中
好きな小説を読んでいたい


ゆっくりと過ぎる時が
心を癒してくれるの
慌しい日常の中
1人でいるのが好きになった


なぜ人は誰も
目の前にあるこの幸せだけで
今日を生きられないの
もう十分でしょう
私ないものねだりしたくない


このまま眠くなれば
いつの間にか部屋の明かり
つけっぱなしで夢の中へ
まどろめる自由があればいい


なぜ人は誰も
目の前にあるこの幸せだけで
今日を生きられないの
もう十分でしょう
私ないものねだりしたくない


何かを失うなら
そこまでして欲しいものは1つもない
いま持っているすべてが
私のすべてでいい


そう
目が覚めてもこのままでいい