『複製技術時代の芸術』 by ヴァルター・ベンヤミン
ベンヤミンの著作の中で最も重要な地点に位置する文献。
複製技術の向上により、大量生産が可能となった現代において、
場と儀式の体験であった芸術は
「いま、ここにしかない」1回性(アウラ)を喪失し、
モノそのもの価値を推し量る大衆の視線にさらされるようになる。
19世紀中頃の写真そして映画の登場は、
まさに芸術の本質を変える決定的な出来事であった。
そしてそれは芸術の分野だけにとどまらず
封建的・ブルジョワ的な権力構造をも揺るがしてゆく。
単なる芸術論にとどまらず
社会学、CSへと続いてゆく極めて重要な評論。
- 作者: ヴァルターベンヤミン,佐々木基一
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1999/11/05
- メディア: 単行本
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大友さんのイベントでちょうど思い出したので、
ベンヤミンの名著を紹介。
大学生の頃、何度も読みました。
ヴァルター・ベンヤミンは、ドイツの芸術批評家・社会学者で、
本誌はもちろん、『写真小史』『パサージュ論』など、
急速に変化する現代社会の一側面を鋭く考察し、
そのまなざしは今なお重要な視点を与えています。
第2次世界大戦のさなか、ユダヤ人迫害を恐れて逃亡しますが
スペイン国境の町ポルボウで自死しました。