ダイトレ 中編 金剛山〜中葛城山〜千早峠〜杉尾峠〜紀見峠
金剛山頂を後にして、ダイトレに復帰したら、
しばらくはちはや園地の歩きやすい道。
途中に展望台があり、少しだけ登ってみると、
これから向かう後半の山々の連なりがはっきり見渡せました。
いやあ、奥の山の中央部分のちょっと木々の薄いところがきっと
岩湧山の草原だから、まだまだ盛りだくさんだなあ〜@@
展望台を後にして、キャンプ場まで進み、
そこのベンチで小休止。
いったんここで、しっかり飯を食べて、
エネルギーをチャージします。
1杯分だけ魔法瓶に入れて持ってきたお湯で
カップ麺をこしらえて、おにぎりと一緒にいただきます。
お腹が満たされるとそれだけで元気湧きます。
9:15となり、リスタート。
そろそろロープウェイも動き出したのか、
すれ違う人も多くみられるようになってきました。
トレイルランナーもちらほら。
にぎわいを見せ始めた園地を後にして、
伏見峠から再びロングトレイルに入ります。
序盤は比較的平坦な道が続き、歩きやすく、
少しでも稼げるところで稼ぐため、ペースアップします。
お天気もよく、暑くもなく寒くもなく、
程よい風が吹いて、絶好の山歩き日和です。
そうして久留野峠までやってきました。
↓久留野峠
↓久留野峠プレート
で、ここからの登り返しの階段がきっついの何の。
一段の段差が結構大きくて、垂直に伸びているので、
かなりしんどい!
ダイトレは基本的に階段区間が原則みたいなところがありますが
その中でもいくつか、マジか〜と思える階段地獄があります。
岩橋山の手前と、大和葛城山の手前、
そしてこの久留野峠からの区間、
あと岩湧山の三合目の手前の部分が
個人的には四大地獄でした。
激坂の階段を止まらずに一歩一歩詰めて、上がりきると、
正面が背の高い笹に覆われた場所に出て、
トレイルはそこで直角に右に折れるような形で続きます。
しばらく笹伝いに進んでいくと、
途中に中葛城山の看板がありました。
大和と和泉の間にあるから中なんでしょうか?
いずれにせよ全くピークらしいピークではなく、
トレイルの中間で、看板がなければ全くわかりません。
↓中葛城山
中葛城山を過ぎると、左手側の眺望が抜群に良くなります。
ちょうど眼下には紀ノ川が見えます。
あのS字に蛇行している辺りが五条でしょうか。
その奥には幾重にもグリーンの連なりが果てしなく続いています。
ちょっと山座同定できませんが、
方角的に伯母子岳や護摩壇山あたりの山でしょう。
それにしても清々しいお天気。
眺望を楽しみつつ高谷山までは快適な山歩きできました。
高谷山で再び道は南下に転じると、杉林の中へと入り込みます。
ずんずん進んで千早峠に到着。
比較的大きめな分岐点です。
千早峠を直進していくと、
徐々に道は細く山肌にへばりつくような感じになっていきます。
途中、神福山のピークへの分岐がありましたがスルーしました。
さらにずんずん歩いていくと、
いったん尾根を外れて大きく下っていきます。
だんだんエキゾースト音が
周囲でするようになってきたなあと感じていると、
金剛トンネルの表示のところにでました。
林の下の方を見ると道路がうっすらと見えます。
あそこは河内のローディーの聖地ですね。
そこから再び緩やかな登り基調となりますが、
比較的歩きやすい林の道が続きます。
この辺りでは結構トレイルランナーが
ひっきりなしに走っていて、
時々ぶつかりそうな場面も出てきます。
行者杉を通過し、さらに杉尾峠まで到達。
ここは見晴らしがよく、
何人かのハイカーさんが休憩を取っておられました。
そのままさらに林の間を抜けていきますが、
ちょっと小腹がすいたのと、
足に違和感を感じはじめてきたので、
タンボ山で短い休憩を取ることにします。
残念ながらここはまったく眺望が効きませんが、
誰もおらず、日差しが入らず、涼しい風が抜けて、
ゆったりと休憩できました。
15分ほど休憩したらリスタート。
ずんどこと進んでいくと、西の行者というところを通過します。
そこから先、いつの間にか右手に林道が並走するようになります。
細かいアップダウンが繰り返していきますが、
リズムが出て、それほどしんどくない区間。
途中、左手の脇に鉄塔がある辺りの先から、
再び直角に道は折れ、一気に下りの階段が始まります。
なにしろここから1kmちょっとで
標高700mから400m台まで高度を下げねばなりません。
しかし、そろそろ疲労でパンパンになりつつある脚に
この激下りはなかなかつらい。
ダンッダンッと踏むたびに鈍い痛みが足の裏から伝わるし、
右の膝にシビレを感じ始めていて、少し慎重になる。
なかなか長い区間で、単調な階段が続き、
小さな沢でこう配が緩んで、
少し進むと山の神と呼ばれる場所に出ました。
看板のある少し先に小さな祠があり、これが山の神でしょう。
旅の無事をお参り。
山の神からはきれいに整備された
幅広で緩やかな道をズンドコズンドコ歩いていきます。
そして12:20にトイレ小屋のある紀見峠に到着しました。
(実際の峠はもう少し上がったところ)
トイレの前にはローディーさんが4,5人いらしてご挨拶。
夜中出て、ほぼ半日12時間でここまでやってきました。
ふぃ〜お疲れ〜。
でもここからダイトレのゴール地点はまだ15km先にあり、
標高897mの岩湧山まで再び上り返しがあります。
この紀見峠を少し下れば、駅があり、
エスケープできるのだが、
その誘惑を断ち切って、再び山へと分け入っていくのでした。
つづく…
↓第2区間 山行ルート