記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

青春18きっぷでゆく 子連れカニ鉄 城崎温泉編

土曜日。
先日の東京遠征の際に利用した青春18きっぷの残りを
せっかくなので使って、長女と冒険しようと
今年最後の遠征に出かけてきました。
日帰りで行ける範囲で、いろいろ考えた結果、
城崎温泉カニを買い出しに行くことにしました。
これなら、一緒に行けない奥さんや次女にもお楽しみをおすそ分けできる。
電車賃を浮かせる分で、ええカニGETしちゃうぞい!


↓大阪出発


ということで、7:23大阪駅発の丹波路快速に乗り込みます。
尼崎から福知山線に入り、ガタンゴトン。
宝塚を過ぎて、長大なトンネル群を抜けると三田。
ひと山越えると、寒さの質が明らかに違う!!
周囲の田畑には霜が降り、朝の底冷え。
電車の扉が開くたびに、
キリキリとした冷たい空気が流れ込んできて辛抱溜まらん。


↓サムイ!


篠山口を過ぎると、乗客は一気に減ります。
篠山に住む友人や、市島のSさんのところにも立ち寄りたかったけど、
恐ろしいくらい便数がないのでスルーして、
福知山に到着が9:28。
ここで山陰本線に乗り換えるのだが、
次の便が10:11と少し時間があるので、途中下車。
しかし駅前には何もなく、
福知山城までは距離があって間に合わないので何もせず。
帰りに同じく福知山での時間があるので、
そこで何かできるように情報収集だけやっておく。


↓福知山で乗り換え


快適でスムーズな特急こうのどりを見送って、
福知山から3両編成の城崎温泉行に乗り込む。
ドンブラコと電車に揺られ、豊岡を過ぎると、
車窓には円山川
周囲にはちらほらと雪がかぶっていて、
雪国へ来たなあという風情が出てきました。
そうして11:33に城崎温泉にとうちゃこ!
鈍行オンリーで約4時間!まあまあの長旅でした。


城崎温泉


駅前は観光客で大賑わい。
まずは帰りの電車を確認。
14:42発の電車に乗れば晩ごはんの時間に帰宅できるので
約3時間のリミット。その間にお目当てのカニを買って、
お昼ごはんとその他もろもろ。
残念ながらお風呂(外湯)は無理そうです。(一緒に入れないし…)


さっそくぶらぶらと駅通りを歩きます。
お土産物屋さんや水産物を扱う鮮魚店が軒を連ね、
お目当てのカニもじゃんじゃか。さすがカニ王国。
水槽にこれでもかのカニがうごめく姿に、長女大ハッスル。
とりあえず相場やらなんやら見定めておいて、
最後に購入することにします。


カニ


↓贅沢だなあ


そうしているうちにお昼時。
混む時間帯で、ただでさえ少ない滞在時間を
行列の待ち時間で費やすのはもったいないので
サクッとお昼ご飯にします。
晩にはカニが待っていますが、
せっかくなのでお昼にフライング・カニ
娘はいくらとカニが大好物なので、終始にんまり。
許せ奥さん!
1人だったら、迷わず酒、
それもカニにぴったりの地酒・香住鶴いっときますが
今回は酔いどれてしまったら、娘に迷惑がかかるので自重します。
ノーアルコール旅です!
食べているうちにどんどんお客がやってきて、行列。
他のお店も同じような感じで、作戦成功でした。


↓贅沢な昼ご飯


腹ごしらえをして再びぶらぶら。
横手の児童公園に雪がうっすら積もっていて、
早速娘は雪遊びに興じる。
かき集めて雪だるま作りました。
都会の子はなかなか雪と戯れる機会がないので
ちょうどよかった。


↓雪だるま一家


さらに進んで、風情ある柳がしだれる大谿川沿いへ。
外湯めぐりをしているお着物の女性らがいたり、
風情がありますなあ。
本当ならゆっくり旅館に泊まって温泉に浸かりたいところです。


城崎温泉


一の湯の先に、レトロな遊技場がいくつもありますが、
残念ながらほとんどが夕方から。
1軒だけ開いていたゲームセンターで時間つぶしがてら色々遊ぶ。
スマートボールをしたり、エアホッケーをしたり。
娘に大ウケだったのがワニワニパニック
全力でフルボッコしてはりました。


↓昭和な遊技場


スマートボール


さて、一応奥までぶらぶら歩きをしてから、
駅へ戻りつつ、途中でお土産を物色。
ちょっとだけ娘にお時間をいただいて、
地元の酒屋さんにもお邪魔。
当然、香住鶴は買いますが、
なかでも現地でしか売ってない樽酒の瓶詰発見!
もうこれは外せません。
それ以外にも何かええもんないかなあと眺めていると、
以前から欲しかった酒を発見!
今年の春にうめ夫妻とめぐった京都のドロップキックで、
ものすごく印象に残っていた
竹野酒造の「亀の尾蔵舞」があるではありませんか!???
「米造りから呑むまでが酒造り」をモットーに、
意欲的かつ大胆な酒造りに取り組む京丹後の小さな酒蔵さんで、
極めて流通が限られていてなかなかお目にかかれないお酒。
ああ、やっと出会えたねえ。
この「弥栄鶴 亀の尾蔵舞」は、
その昔丹後地方で栽培されていた「亀の尾」という酒米
復活させるところから酒造りが始まったもの。
昨今のすっきり口当たりの良いクリアな飲み口とは違って、
極めて濃厚でジューシーな酸味には華やかさがあり、
これぞ日本酒と唸りたくような旨みがいつまでも記憶にとどまり続けていた。
端麗辛口が日本酒の王道と一般には言われるが、
個人的な嗜好として、米のうまみを味わうなら
むしろ酸味を伴った甘口の方が好物なワタクシにとって、
この酒はもうドンピシャだったのです。
もうこれは無条件で買うしかないでしょう。
ということでこの2本購入。
ああ、最近背中のリュックには何かしらの酒が入ってて重いのねん。
かえって早速、弥栄鶴呑みましたが、
初めて飲んだ時の新鮮な驚きはそのままで、
一升瓶にしときゃよかったと激しく後悔(荷物の関係で限界だったけど…)


↓香住鶴の樽酒瓶詰 & 竹野酒造の「弥栄鶴 亀の尾蔵舞」


そして、いよいよカニ
行きしにチェックしておいたお店に飛び込み、
おっちゃんにポイントを教えてもらいつつ、品定め。
この日の晩に食べる分と、
翌日一族でクリスマスパーティに出す分と、
2匹をお買い上げ!!
カニを買うって、なかなかどうして興奮します。
あとは、娘のほしいものと、次女のお土産。


とりあえずまだあと40分ほどあるけど、
色々買い込んで荷物どっさりなので、歩きまわれないので
駅へと戻ると、なにやらブラスバンドの演奏。
よく見ると小学生の団体さんでした。
で、さらにそばには玄さんの姿が!
近くにある観光スポット・玄武洞ゆるキャラ
昔この地域を担当してたので、思い出深いキャラで、
思わず記念撮影。


↓玄さんと


今一度、電車の時間とホーム番号を確認しようと、
改札前へ向かうと、何やら周囲がざわつき始めます。
何事と思ったら、駅員さんがよかったらどうぞと、
切符も見せてないのにホームへと案内するので、
言われるまま向かってみると、
なんと重厚感のある深緑にあしらわれた特別列車、
トワイライトエキスプレス瑞風が入線してきました!
おお、なんと!
列車コンセプトは「美しい日本をホテルが走る」をコンセプトに
中は豪華なしつらえがされた、まさに夢の寝台列車
列車での移動を楽しみながら、
1泊ないし2泊でぐるっと西日本の名所をめぐる
セレブ向けの贅沢な旅。
一番グレードの低い料金でも30万程度で、
スイートだと120万とか@@@@
一度取材で中を拝見させていただいたり、
会社が近いので車庫にいる姿はよく見かけるのですが、
実際に運行していることを見るのは初めてでした。


今日はクリスマス前、年末の週末ということで、
このような特別な催しをしていてラッキーと思っていたのですが、
実はこの瑞風の入線に合わせての歓迎セレモニーで、
こんなブラスバンド演奏などが行われているのでした。
各停車駅では地元の方々が盛大に
瑞風のクルーやお客様をおもてなしするようになっていて、
それも贅沢な旅を演出しています。
まあ、少なくとも自分がこれに自腹で乗る日は来ないだろうなあ。
滅多に来ない特別列車に、皆色めき立って色々と記念撮影していて
我々もそれに紛れて写真撮影。
娘は、いかつい正面フォルムがカッチョええなあと惚れ惚れしておりました。


↓特別列車が入線


↓トワイライトエキスプレス瑞風


↓歓迎セレモニー


思いがけないイベントに、
ちょうどいい時間つぶしだと余裕ぶっていたら、
危うく乗るべき電車を見逃すところで、冷や汗をかきました。
本来、この瑞風が停車している1番線から、
我々が乗る鈍行が発車することになっていたので、
瑞風が出発するまでは大丈夫と思っていたら、
急に5分前に、アナウンスが流れて、
「本日は特別列車の運行に伴って、
14:42発の電車は1番線から4番線に変更になります。
まもなくの発車です。」と言っている。
いやあ、もう、それもっと早く言ってよ@@@
大急ぎで陸橋を渡ると、すでに乗る人の列があり、
ちょうど扉が開くところ。
運よく座席を確保できたけど、
もし、これ、座れなくて
1.5時間も立ちだったらシャレになんないよ@@@
と、わいのわいのしているうちに扉が閉まって、出発。
あわただしく城崎を後にしました。


半分昼寝しながら、福知山まで戻ってきました。
ここで40分ほどのトランジット。
やはりあまり遠出はできないが、福知山はスイーツの街でもあり、
至る所に魅力的な和菓子屋、洋菓子屋さんが点在しています。
そのうちの1つ夢の里やながわで、
丹波栗のモンブランを1ホール購入。
ホールと言っても丸型ではなく、箱一杯に敷き詰められていて
マロンクリームの部分はそぼろ?っぽくて独特。
これがまた濃厚なのにしつこくなくて、めちゃウマでした。


↓夢の里やながわ


丹波栗のモンブラン


福知山を17:05に出発するころには、
もうどっぷりと日が暮れてしまいました。
二人とも長旅の疲れでうとうとしながら、
19時過ぎには帰阪。
早速ナベの支度をしていっただきま〜す。
いやん、至福♪
もうあれこれ、語るのは無粋なので、以上!


↓じゅるる@@


↓早速!!


↓〆はカニ雑炊♪ヤヴァ〜〜〜〜