明石海峡ウォーク
日曜日は前日と打って変わって
長女と一緒に冒険チャレンジ。
明石海峡大橋を歩いて渡るイベントに参加してきました。
普段は立ち入ることのできない管理通路を歩いて、
神戸舞子から淡路島までの約4kmちょい。
今年はいろんな海峡をいろんな形で、
またぎまくっております笑!!
1998年に開通した明石海峡大橋は、
橋長3911m、中央支間長1,991mの世界最大の吊橋。
これだけの規模の橋を架けるだけでも相当な技術力を要しますが、
明石海峡は潮の流れが速いうえに、
数多くの船舶が日々往来する交通の要という、
様々な条件をクリアしながらの建設は
相当な難工事だったと容易にうかがえます。
しかも、両主塔が起立し、メインケーブルの架設作業中の
1995年には阪神淡路大震災に見舞われ、
地盤が1m弱ずれるという予想外の事態も発生しましたが、
約10年の歳月を経て完成しました。
この未曽有の巨大建造物は、
約200年にわたって安全に使用されるために
日々点検や検査が続けられています。
さて、今回のイベントはいくつかの班に分かれていて、
それぞれ出発時間が異なります。
我々は13:25出発ということで、それに間に合うように、
神戸舞子へ。
まずは受付を済ませ、
身元確認用にゼッケンを配布してもらいます。
それからヘルメットもしっかり装着。
荷物は手荷物はNGで、
携帯もストラップorショルダーに入れてぶらさげないとアウト。
とにかく一番危険なのは下にモノを落とす行為なのです。
もろもろレクチャーを受けたら、
まずはアンカレイジと呼ばれる、巨大な橋の基盤の内部へ。
橋の重量を支えるためのケーブルの張力を、
このアンカレイジ(碇)がその重量でもって一手に支えているのです。
明石海峡大橋の場合、
メインケーブル1本あたりにかかる張力は6万5000tにも及び、
それを支えるために実に35万トンものアンカレイジが
舞子・淡路島双方に設置されています。
まずは、この巨大な建造物の中を
約40m(ビル10階相当)ほど階段で上がります。
あくまで作業用なので、階段はせまく大渋滞。
みんなヒーヒー言いながら登っておりますが、
実質体力的にしんどいのはここまで。
上がり切って、狭い通路を抜けると、
広々とした空間に出ます。
そこで全員が上がってくるまで待機して、
人数確認をしたらいよいよ。
シャッターを開ければその先が明石海峡大橋です。
それではオープン!
おおお!!
巨大な金属の道が果てしなく続いています。
なかなか壮観。
娘を見ると、結構わかるくらいドキドキしている様子。
自分も決して高所が得意なわけじゃなく、
むしろ怖いのですが、
ここまで来れば行くっきゃない!
いざいざ!
一歩足を踏み出すと、真下が丸見え@@@
ひーーー高い!
そして 真上から、行き交う車がつなぎ目を渡る音や、
エンジン音が響いてゴウゴウと鳴っているし、
下からはソワーっとひんやりとした風が上がってきます。
娘もこわばった笑顔のまま、
手を繋いで、恐々と歩きだします。
下を見なければいいのだけど、
時々、足場の隙間に足が引っかかったりしてしまうので、
結局下を見てしまう。
歩いているとそうでもないが、立ち止まるとなぜだか怖い。
娘ももう壊れてしまったのか、
ずっと半笑いの顔をキープしたまま、
ぎこちなく進んでいる。
他の参加者もみな、ワーキャー言いながら、
各々のペースで進んでいきます。
いやあ、これは本当の高所恐怖症の人にとったら
完全な罰ゲームです。
歩き始めはやっぱり恐々でしたが、
慣れというものは恐ろしいもので、
そのうちにだんだんと高度感もマヒしてきます。
どんどん海側へ向かうにつれ、
真下を時折船舶が横切ります。
橋の中心部を貫く管理通路なので、
眺望は意外となく、
ひたすら同じ一直線の鉄のトンネルを進んでいく感じ。
1つめの主塔にたどり着いて、ちょっと一息。
ここは地面があり落下の恐れがないので、
リュックからペットボトルを取り出して水分補給。
休憩ののち、再び歩き始めます。
娘もようやく慣れてきたのか、
色々と会話も復活して、あちこち写真を撮ったり、
随分と余裕が出てきました。
そうこうしているうちに、
前方に、淡路島の島影が徐々に大きく見えてきました。
約1.5hほどかけてゆっくりと歩いてきましたが、
そろそろ冒険もおしまい。
歩き始めはちょっとどうかと思っていたのが、
早くも名残惜しい感じ。
無事に反対側のアンカレイジへと到着しました。
これで、明石海峡歩きまたぎ完了!!
再び40m分の階段を下って解散。
参加者には玉ねぎスープが振舞われ、
これが程よく疲れた体に沁みわたる@@
降り立った場所にある道の駅あわじで
遅めの昼ご飯。
娘は淡路島も関係なく毎度のいくら丼、
自分は蒸し穴子丼を。うまし。
参加者は岩屋港or高速バス乗り場まで
無料のシャトルバスがあるのだが、
目の前で出てしまったので、
おさんぽがてら港まで歩きます。
ウォーキング終わりにひとっ風呂を考えていたので
味わい深い岩屋商店街にある名湯・扇湯さんへ。
もう佇まいからしてええですね。
中にはこじんまりとした浴槽があり、
面白いのはその浴槽を取り囲むようにして
豆タイルの貼られた洗い場が設けられている。
先に入られていた地元のおっちゃんらが、
浴槽を囲みながら、体を洗っている様は
なんともほっこりとする光景。
自分もそこに交じって体を洗ってから、いざ入浴。
するとおっちゃんが、ちょっと熱いやろと、
水を足してくれはります。
ポカポカとあったまり、
水場で水を浴びて冷ましを何度か繰り返して、
すっかり疲れが吹き飛びました。
娘の方はというと、浴槽独り占めだったようで、
広々とお風呂につかれた~と言っておりました。
銭湯名人の松本さんらが中心となって、
いつまでもここが続くようにと精力的に活動されていますが
なるほど、なるほどのいい銭湯でございました。
扇湯を後にして、もう少し歩いて岩屋港。
1つ後ろの班の方々に交じってフェリーを待ち、
17:20発で淡路島を後にします。
またね~。
途中、明石海峡大橋をくぐりますが、
見慣れた光景のはずなのに、
あそこを歩いたのかあと思うと、
いつもより何だか大きく感じました。
あっという間に明石へ戻ってきました。
すでに時間が遅いので、魚の棚はほとんど店じまい。
せっかくだしと、空いているお店で玉子焼き。
娘は明石式の食べ方が初めてで、
放っておいたらさきにお出汁を全部飲み干してしまいました@@
まあええけどね。
ということで親子の大冒険終わり。