記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

2018Gパトの夏 大感動フィナーレの朝日小屋

さて、いよいよGパトとして山上にいることのできる

最後の1日がやってきました。 

入山の頃はまだまだ先が長いぞと思っていたものが、

本当にあっという間の出来事のように感じられます。

それだけ色々なことを経験し、色々な人たちと交わり、

大充実の日々を送ることができたのです。

 

朝はいつものように4時に起床。

それから厨房へと入って、朝の支度のお手伝い。

ここでの作業もあとは夜を残すのみとなると、

なんだか淋しいなあ。

 

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お客さんをお見送りしてから、

スタッフ全員で朝ご飯を食べ、

それからラジオ体操。

 

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最後の日はGパト朝日・白馬班4人そろって、

最後の朝日岳詣でに出かけます。

それにしてもいいお天気。

黒部の平野部や富山湾がよく見えます。

明日にはもうあそこへ降り立つのだな。

 

のんびりと1時間ほどかけて山頂へ。

向こう側には白馬岳が見えています。

絶景に見とれてばかりでもいけないので、

まだ完了していなかった山頂に残置された古いゴミの片付けを

4人でせっせと。

 

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午前いっぱい作業にかかり、

それから山頂でお昼ご飯をいただきます。

そして最後の記念に4人そろって記念撮影。

この4人、本当に最高のチームでした。

 

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朝日岳から小屋に戻り、小休止。

翌日はまた全家財を背負って

長い長いイブリ・北又尾根を下山するので

午後は休息にあてます。

 

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夕方の支度の時間となり、厨房へ。

最後の夜ということもあり、

女子スタッフも腕によりをかけたごちそうを作ってくれます。

そのなかにはガッパさんの姿も!!

うまいパスタを作ったると、豪快に男飯を。

この日はイタリアンのフルコースが食卓にどっさりと。

当然お酒もたっぷりと。

仲良く楽しく最後の夜を満喫です。

 

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山小屋で、ごはんにありつけるだけでもありがたい環境の中で、

栄養満点、ボリューム満点のおいしいごはん、

それも実にいろいろな料理で日々の活力をいただきました。

本当にこのありがたみは忘れがたい。

スタッフの皆さんどうもありがとう!!

 

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宴もたけなわで、せっかくのギターがあるので、

ささやかながらにお礼に弾くことになりました。

ゆかりさんの好きな曲ということで、

まずは宇多田ヒカルの『First Love』を。

昼間に慌てて練習しただけだけど、どうにか。

それから井上順の『お世話になりました』を替え歌にして、

1人1人お礼をこめて。

みなさん、大盛り上がりで喜んでいただけましたが、

1人涙ぐむ人が…な、な、なんとゆかりさ~ん!!

また来ますから。ずっと来ますから。泣かないで~。

この件で、

”あのゆかりさんを泣かせた男”と言われるようになってしまった笑

ちなみに”あのゆかりさんの部屋で寝た男”とも言われてます笑

(中学登山の日に熱中症でダウンした時にベッドを貸していただいただけですよ)

 

このままでは何だか湿っぽくなってしまうので

なんかもう1曲やって!ということになって、

リクエストを受け付けると、プリプリの『M』とのこと。

せっかくなので、かなさんにボーカル、

ウネちゃんにもう1つのギターでベースラインなぞってもらって

トリオで演奏することになり、

ちょいとばかし打ち合わせと練習が必要。

他のスタッフが片づけをしている時間で、

談話室でリハーサル。

何度か音合わせをしてようやくタイミングが合ってきました。

 

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そうして時間となって、みなさんが談話室へどどどっと。

この日はお客さんも数えるほどなので、

せっかくの機会なので、

よかったらご一緒にと参加してもらいます。

と、みんなゾロゾロと何かを用意し始めるので

何事かと思ったら、どこからともなく大量のサイリウム!!

なんて用意がいいんだ!!

ということで、電気を消し、サイリウムの灯りに揺られながら、

プリプリの『M』を演奏。

みんなわかるところは一緒になって歌って、

本当に小屋がひとつになりました。

一緒に歌をやってくれた

歌姫かなさんと、ウネちゃん、どうもありがとう!!

 

なかなか文字に起こしてもこの時の嬉しい気持ちや、

みんなが幸福に包まれた感じを言い表すことができないけれど、

間違いなく感動的な夜で、

こんなに素晴らしいフィナーレはまずない。

入山前、いい山暮らしになったらいいなとは思っていたけれど、

さすがにこれほどまでのラストは想像していなかった。

1か月の慣れない山暮らしをこなしてきた末にたどり着いた、

この夜の思い出は、自分の生きてきた中でも特別な時間で、

一生忘れることはない。

 

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ということで、素晴らしい感動に包まれた朝日小屋最後の夜。

消灯の21時を少し過ぎてしまったので、これにてお開き。

あとはセンターに移動して、引き続きの酒盛り。

翌朝の事を考えて、少し早めに中座して就寝。 

明日はいよいよ1か月ぶりに下界へ!! 

つづく・・・

 

とある山小屋のとある夜