記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

2018Gパトの夏 白馬2週目3日目 前倒し白馬最終日

白馬2クール目の3日目。

白馬での残りはこの日と翌日だけになりましたが、

2日ある休暇日の一つが残っていたので、

休暇にすることにしました。

しかし、この日は天気も微妙で、気温も上がらず寒く、

小屋からほとんど出ることなく。

こんなバッドコンディションな日でも

下からは続々と登山客が上がってくる。

 

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ニュースを見ていると明日明後日さらに天気が崩れる予報。

明々後日の下山日はマストで決まっているので、

明後日には朝日小屋には必ず帰着せねばならないが、 

問題は白馬から朝日への移動だ。

この区間は荒涼とした一帯をひたすら進み、

雪倉岳という大きな壁も待ち構えているので、

いくら歩き慣れているとはいえ、

コンディションが崩れると難儀。

しかもすぐに下山も控えているので、体力的にも厳しい。

それならば、予定よりも1日前倒しになるが、

より雨のリスクが少なく、

下山までに1日間を空けれる明日のうちに

朝日に向かった方がベターなんじゃなかろうか。

天気予報とにらめっこしながら、

クマさんとずっと話し合い。

こればっかりは2人だけでも決められないので、

まずはゆかりさんに電話して相談すると、

「いいから、いいから、早う帰ってこられ~」と速攻OKが出る。

それから白馬のチャーリーさんにもご相談して、

翌日に発つことにしました。

ということで、この日が今回の白馬山荘のラスト日となりました。

長かったようで短かったようで、

いろんな思い出ができて、

うーん、名残惜しい@@

 

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午後からもヒマをして絵を描いたり、

ギターを弾いたり。

それからスタッフの皆さんにも

今日で最後ですというご挨拶まわり。

彼・彼女らは自分達よりもうんと早く山に入り、

そしてまだまだ秋までここで働き暮らす。

すごいなあ。

 

と、夕方ごろになって、ゆかりさんから入電が。

え?なにかあった?

やっぱり前倒しは難しいのかなと思ったのだが、

どうも、雪倉岳付近で事故が発生したそうで、

県警のKさんが出動したのだが、

状況的に小屋への移動ができないまま日没を迎え、

現場でビバークするので、

朝イチで、そちらからもヘルプに向かってほしい、

そしてそのまま朝日へ帰着してほしいとのことでした。

最後の最後まで息の抜けないパトロールです。 

  

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夕食後には再びスタッフの皆さんにお礼とご挨拶。

ギターを貸してくれたY君をはじめ、

みなさんいろんな場面でお相手してくれて、

楽しい山生活を送ることができました。感謝!

 

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ということで、白馬の最後の夜は更けていきました。

いよいよ朝日へ最後の帰還!

つづく・・・