青と白の別天地 伊吹山
2月の祝日。
暖冬でなかなか雪が少ないとは聞いていましたが、
それでも山上はそれなりに白く、お天気もよさそうだったので、
ひさしぶりに伊吹山へ登ってきました。
朝、6時代の電車に乗り込んで、米原乗り換え。
キップで乗り直し、近江長岡駅。
この日は格好の山登り日和という事で
たくさんの登山の格好をした人たちがいました。
ふもともうっすらと白く被っていい感じです。
(ただし午後には溶けてしまう)
9時少しに伊吹山登山口に到着。
さっそくゲイターを装着したり、準備。
冬季は山上も3合目もトイレが閉鎖されているので、
ここでしっかりと。
そうして9:20に登山開始。
旧スキー場のゲレンデのある1合目までは、森の中を抜けていきます。
ここからすでにうっすらと雪が残っていました。
眺望もないので、先行する人たちをパスしながら、
黙々と登ります。
1合目に到着すると眺望が開けます。
2合目までのところは急斜面になっているが、
思っていたよりも雪があり、滑るので、
ここでアイゼン装着。
少し足にベチャ着くような雪を踏みながら、
えっちらおっちら急登を上ります。
それにしてもいいお天気で、
日差しが眩しく、暑いくらい。
2合目からは、少し右手へ回り込むようにして、
森を抜けていきます。しばらく進んでいくと、
前方に伊吹山がドーン。
いつもここからの眺めにはおおっ!!てなるポイント。
3合目のトイレは閉鎖されているし、
まだ歩き始めて1時間しかたっていないので、
そのまま進みます。
4合目から5合目のところは再び森を抜ける。
ごつごつした岩のミックスの道。
そこを抜けると5合目に到着。
余りに暑いので、ここでウェアを一枚脱ぎ、
ポカリとブラックサンダーで補給。
ここには自販機が1つ設置されているんだけど、
冬場でも使えるのだろうか???
さてさて、いよいよ5合目からが伊吹山登山のお楽しみ。
少しずつ弓なりに斜度が増していく斜面を
ジグザグと進んでいきます。
6合目の避難小屋を過ぎると、
少しずつまた眺望がいい具合になってきます。
6,7、8合目と、ジグザグ夏道をこなしていき、
そこから先が少し急な岩場となる。
アイゼンの歯がカチカチと岩とぶつかりながら、
急斜面を登っていきます。
そうしていよいよ空も近くなって山上へ到着。
うっすらと樹氷ができていたり、エビの尻尾なども。
少ない少ないという事であまり期待していなかったが、
それでも思った以上に雪の世界でうれしいなあ。
そしてまた最高の青空で、
白い雪とのコントラストが美しい。
ということで、11:40に標高1377mの伊吹山に登頂。
あまり調子が良くなかったのですが、
2時間20分の登りでどうにかやってきました。
それにしてもそれにしてもこの天候!!
これ以上ないコンディションです。
最&高です。
ということで、せっかくなのでゆっくりと山上をめぐって、
絶景を楽しみます。
北部へはずーっと山並みが続いていて壮観。
残念ながら奥の方は曇っていて白山までは見えず。
東の方では恵那山が白く被って美しく、
そこから南へ転じれば、濃尾平野がすらりと広がっている。
手軽に登れて(と言っても油断は禁物)、
これだけの眺望がみられるなんて、伊吹山はやっぱりいいなあ。
(夏は地獄だけど)
山上はまるで別天地のようにキラキラと白く輝いて、
登ってきた人たちもみな疲れを忘れて
キャッキャと楽しんでいて最高の楽園でした。
ぐるっと回って、三角点付近で、軽くお昼ごはん。
といってもこないだのように本格クッキングではなく、
持ってきたレーションをパクパク。
目の前には平地を隔てて霊仙山。
あちらもきっと素晴らしい白の世界が広がっているだろうなあ。
一方西側はというと、
青々とした琵琶湖が水をたたえながら静かに横たわっていました。
昼食後、名残惜しくてもう少しだけと行ったり来たり。
こんな風景、全然飽きない。
いつまででも見ていたくなります。
40~50分ほどゆっくりとした時間を過ごしてのち、
いよいよ下山します。
続々と上がってくる人と行き違いながらどしどし下りていきます。
上りよりも下りの方が滑りやすいので慎重に。
3合目から下は、いよいよ気温も上がって薄くついていた雪が解けて、
べちゃべちゃ。
泥と相混じってドロドロになった道と格闘しながらおります。
2合目の急登のところがまだ雪があったら困るのでと、
ここまで我慢してアイゼンを履いていたのですが、
さすがに雪がなくなったので、外して歩き始める。
スリップしないようにかなり慎重に歩いていたのですが、
変な斜度がついたところで、足元が滑っ尻もち。
やっちまった~@@
アウターをドロドロにしてしまいました。
怪我はしなかったので、残りはずいぶん慎重に下って、
14時ジャストに無事下山完了。
バスを待つ30分の間に、
神社にある洗い場で、
ドロドロになったアイゼンやらアウターをごしごし洗い。
予定通りバスが出て近江長岡に帰着。
青空に誇らしく立つ伊吹山に見送られて帰路につきました。