記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

MAYA MAXX 「十牛図 展」

同窓会の日のお昼、祇園四条何必館で行われている
MAYA MAXXの「十牛図」展に行って来た。
MAYA MAXXはだいぶ昔から大好きな作家さん。
よくわからなかったり、これがアート?と思ってしまうような現代アート界で、
とてもわかりやすく親しみやすい作品でかしこまってない。
ご本人も気取らず、えばらず。


当日はライブペインティングとサイン会が開かれていたので、迷わず参加。
建仁寺へ移動。
描き始める前に軽快なトーク。なんか瀬戸内寂聴笑福亭鶴瓶の話を聞いてるみたい。
徐々にMAYA MAXXワールドに引き込まれる。


その中でも印象に残った話。
「この中で絵を描くのが苦手な人がいますか?」
「そういう人は、人に褒められる絵を描こうとしているだけです。絵は誰でも描けます」
「下手とかうまいとかはどうでもいいことなので、とにかく描くことをはじめてください。」
「褒められる絵は我々プロにお任せ下さい!(笑)」だって。ナルホド。


そして本日のテーマ、黒牛を描き始める。
真っ白なキャンバスに自分自身をなじませるようにさすりはじめ、
そしておもむろに牛の頭を描き出す。
真黒なオイルパステルを豪快に塗りたくり、描き殴り、
さらにそれを手の平でやさしく広げていく。
我々に語りかけながらも、さっさっと仕上げていく。
今にも動き出しそうな迫力のある黒牛が、目の前でたった今産み落とされた。
あっという間の出来事。


ライブペインティングのあとはサイン会。
子供づれを優先してくれたので早い順番で回ってくる。
会場で購入した作品集はもちろん、
家から持参した絵本「しろねこちゃん」にもちゃっかりサインをいただく。


プロが絵を仕上げるのを生で初めてみたが、
とっても見ごたえがあっておもしろかった。
またあったらぜひ行きたい。


↓”左近”を仕上げるMAYA MAXX