NPO KYOBATE主催 第2回 結び音「白いピアノと祝いのうた」
ひとつ前の週の話。
12月の新駅舎お披露目の時にお邪魔した奈良・京終駅。
そこに2台のピアノが設置された。
ひとつはこの空間・雰囲気に合わせた音楽を披露するためのピアノ、
そしてもうひとつはこの駅を利用する誰もが
気軽に弾くことのできる駅ピアノ。
小さくて静かな駅をとりまく音楽が、
流れを生み出して、町全体を動かしてゆく、
そんな未来図を描きながら、
真新しい駅舎は門出を迎えました。
momo haradaさんから寄贈された
真っ白なアップライトピアノ。
大切な主人の元を離れ、
町に愛される存在として新たに生まれ変わる日。
そのささやかなお祝いとして催される「結び音」は、
音楽プロデューサーの太田美帆さん、
ゲストとしてピアニストの森ゆにさん、ギタリストの田辺玄さん
(このお2人は青木隼人さんとのトリオで
「みどり」というグループ活動をしている)
を招いての発表会。
まずはNPO KYOBATEのほうから、
新しくなった駅や駅舎カフェのハテノミドリのこと、
そしてこの小さな駅から始まった
小さなまちづくり活動についてのおはなし。
そして、真っ黒なドレスに身を包んだ森ゆにさんが登場。
ポツリポツリと鍵盤を弾く音が、少しずつ染み渡ってゆく。
窓の外は天気雨。
行き交う人の靴の音、子ども達の笑い声や鳴き声。
混ざり合うメロディー。
と、鮮やかなブルーの車両がゆっくりと滑り込んでくる。
それはまるで小さな映画館で、
懐かしい名画を観ているかのような昼下がり。
途中から、田辺さんの優しいギターの音色が加わり、
美帆さんのいつものようにキラキラと透き通った声が呼応する。
早くもこの京終の駅が愛される場所になろうとしていた。
終演後は、サイン会。
美帆さんには、やっぱ来てたね~、
いつもありがとね~と気さくなお姐さん。
森さんも田辺さんも、
創り出す音楽そのまんまの穏やかで優しさに満ちたお人柄。
お土産というわけでもなかったのだが、
この機会に先日描いた絵をお見せすると、
とっても気に入っていただき、
カフェに飾っていただくことになりました。
なんとも恐縮です@@
今までそれほど深くなじみのなかった奈良の地に、
また新しい帰ってくる場所ができたような気がして
すごくうれしい。