記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

NPO KYOBATE主催 第2回 結び音「白いピアノと祝いのうた」

ひとつ前の週の話。

 

12月の新駅舎お披露目の時にお邪魔した奈良・京終駅

そこに2台のピアノが設置された。

ひとつはこの空間・雰囲気に合わせた音楽を披露するためのピアノ、

そしてもうひとつはこの駅を利用する誰もが

気軽に弾くことのできる駅ピアノ。

小さくて静かな駅をとりまく音楽が、

流れを生み出して、町全体を動かしてゆく、

そんな未来図を描きながら、

真新しい駅舎は門出を迎えました。

 

奈良出身で今はブリスベン在住の音楽家

momo haradaさんから寄贈された

真っ白なアップライトピアノ

大切な主人の元を離れ、

町に愛される存在として新たに生まれ変わる日。

そのささやかなお祝いとして催される「結び音」は、

音楽プロデューサーの太田美帆さん、

ゲストとしてピアニストの森ゆにさん、ギタリストの田辺玄さん

(このお2人は青木隼人さんとのトリオで

「みどり」というグループ活動をしている)

を招いての発表会。

 

f:id:arkibito:20190317155341j:plain

 

f:id:arkibito:20190317135032j:plain

 

まずはNPO KYOBATEのほうから、

新しくなった駅や駅舎カフェのハテノミドリのこと、

そしてこの小さな駅から始まった

小さなまちづくり活動についてのおはなし。

そして、真っ黒なドレスに身を包んだ森ゆにさんが登場。

 

ポツリポツリと鍵盤を弾く音が、少しずつ染み渡ってゆく。

窓の外は天気雨。

行き交う人の靴の音、子ども達の笑い声や鳴き声。

混ざり合うメロディー。

と、鮮やかなブルーの車両がゆっくりと滑り込んでくる。 

それはまるで小さな映画館で、

懐かしい名画を観ているかのような昼下がり。

 

途中から、田辺さんの優しいギターの音色が加わり、

美帆さんのいつものようにキラキラと透き通った声が呼応する。

早くもこの京終の駅が愛される場所になろうとしていた。

 

f:id:arkibito:20190317141127j:plain

 

終演後は、サイン会。

美帆さんには、やっぱ来てたね~、

いつもありがとね~と気さくなお姐さん。

森さんも田辺さんも、

創り出す音楽そのまんまの穏やかで優しさに満ちたお人柄。

 

f:id:arkibito:20190317154621j:plain

f:id:arkibito:20190317155103j:plain

 

お土産というわけでもなかったのだが、

この機会に先日描いた絵をお見せすると、

とっても気に入っていただき、

カフェに飾っていただくことになりました。

なんとも恐縮です@@

今までそれほど深くなじみのなかった奈良の地に、

また新しい帰ってくる場所ができたような気がして

すごくうれしい。

 

f:id:arkibito:20190307021328j:plain

f:id:arkibito:20190301012012j:plain

f:id:arkibito:20190301024752j:plain