記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

門出


土曜日。1月末に届いたうれしい便り。
前の会社の同期同士の結構披露宴に馳せ参じるため、東京へ。
先週には雹やら竜巻やらが襲っていたとは思えない、
見事としか言いようがない日本晴れの下、
明治神宮という立派なところでナイスカップルのお披露目に参加できてうれしかった。
新郎は緊張からか終始ニヤニヤ。
それをしっかり者の新婦が支えているというのがなんとも微笑ましい。
自分よりも5歳も年下だが初々しさとともに抜群の安定感を醸し出していて、
ただただ幸せに包まれておりました。
まあ人生色々あります。人間ですからね。楽しいことばかりではありません。
でもこうやってめぐり合い、縁で1つの道を共に歩むことになったのですから、
困難や障害があったとしても乗り越えていけると思います。末永くお幸せに!


宴では、同期たち全員と久々の再会。
気がつけば、前の会社を辞してかれこれ5年も経つ。それ以来である。
同期といっても、自分は院へ進学したので、年下ばかり。
それに12人いた同期のうち、もう1人と自分だけは東京勤務ではなかったので、
実質みなと一緒に会ってしゃべったりしたというのは本当に研修の1ヶ月くらいなもん。
それでも短い期間の中ではぐくまれた絆は決してヤワじゃなかった。
この新しい門出を迎えた同期同士のカップルこそ、
まさに同期の絆の深さの象徴なのかもしれない。
それにしても自分が会社を辞めて、全く異業種の世界へ転職して、
会う機会もしゃべる機会もほとんど全くといっていいほどなく、
疎遠になったってぜんぜんおかしくないはずなのに、
こうやってきちんと忘れずに、連絡をくれて、招いてくれたこと。
これって意外とないことだと思います。
縁というか絆というか、そういうものを深く感じてとても心がしみる思いでした。


みなはこの5年で確実にキャリアを築いていて、
1人は香港駐在でとんぼ返り、もう1人はベトナムからとんぼ返り、
1人はドイツ駐在時に知り合ったイギリス人と近々結婚してインドに住むらしい。
新郎は成田の重鎮で、奥さんは入社後すぐにチェコに派遣されてた。
そんなんでよく一同に会せたなあと感心してしまった。
まさしく世界を股にかけて仕事をしているバリバリのビジネスマン連中で、
しがない関西のおっさんからすれば、みんなカッチョよすぎて眩しすぎるのである。
自分も辞めずにがんばっていれば、目標としていた海外勤務もできただろうかと、
ちょっとだけイジけ気分になったりもするが、
3年間、月残業時間平均が140時間という恐ろしすぎる業務を続けていれば、
もうええわいとなっても仕方がない。
家族と身の丈にあった今の生活で十分幸せだし、要は隣の芝生は青く見えるのだろう。
それにしてもみな、よくがんばって立派になったなあ。
同期のみんなは自分の誇りです。