記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

酒場探訪記 ミナミの名店はしご酒 「立呑 二劫」「だいどこ やまなか」

今回の酒場探訪記は、週末のサッカー観戦後の呑みハシゴ編。
せっかく珍しくミナミエリアへと足を運んだので、
そちらをパトロールということで行ってみましょう!
今回の2軒はどちらも大国町にあるお店で、ずっと狙っておりました。
どちらも期待以上のクオリティに大満足でございます!
日頃は、天満や梅田にクオリティの高いお店があるので
わざわざ遠征をしてまで遠くのお店には出向きませんが、
今回ばかりはどちらもわざわざ出向きたいお店でございました。


まず一軒目は、「立呑 二劫」さん。
食べログで関西で一番評価が高い立ち呑み屋(驚異の4点越え!)として有名ですね。
酒場の大将というよりも、マスターとお呼びした方がピッタリの
寡黙な店主がお一人で切り盛りされています。
ここはキャッシュオンスタイルで、席の前に置いてあるカゴにお金を入れて、
お品が渡される際にマスターがそこからお金をもらうという仕組みです。
お酒は300円〜400円で、ビール、ウイスキー、焼酎もなかなかのラインナップ。
日本酒はその時開栓しているものを頂けます。(この時は玉乃光)
アテはほとんど100円、200円という、オドロキの価格設定。
なのに!アテのクオリティが半端ないのです!
立ち呑みの定番、キズシ、どて焼き、串カツなんてございません。
ニンニク味噌で頂くモツ煮込み(200円)。タンのトマト煮(200円)。
スモークハム・タン(100円)。ホタルイカのセビーチェ(100円)。
コールドビーフ・キウイソース添え(100円)。
牡蠣のコンフィ(100円。でもワタクシは食べれませぬ)。
豚パテ(100円)etc。もうね立ち呑みの概念を越えてますわ。
料理に一切の妥協なしというのは明らかで、
ヘタな小料理屋さんのレベルをはるかに超えています。
一体全体こんな価格設定をどうやってはじき出しているのか?
また、この分量がお酒を頂くのにちょうどよい塩梅で、
すべてがお酒を美味しくいただくために巧妙に仕掛けられているといった具合です。
ハイスペック、ローコストを実現したまさに夢のお店ですな。
マスターの佇まいそのままの静かなお店で、
ゆったりじっくりお酒と語らうことができ、とても素晴らしいお店だと思います。
名店に偽りなし!ここでしか味わえない唯一無二の立ち呑みです。
ちなみに店内携帯NGです(写真撮ってから気づいた…スンマソン)


↓HPあります
https://sites.google.com/site/nikou1000/


↓立呑 二劫


↓たちまちビール(400円)でモツ煮(200円)


ブッカーズロック(400円)でおでん(3個200円)


大満足で二劫さんを後にし、そのまま徒歩で、
少し下ったところにある木津卸売市場へ。
ここに去年末に新しく「木津まち横丁○」という飲食街ができました。
今日はその一角に構える「だいどこ やまなか」さんへ。
お酒好きの方なら大国町で「やまなか」と言えばピーンとくると思いますが、
大阪随一の日本酒のラインアップを誇る「山中酒の店」の系列のお店です。
本店でも本格的なマリア―ジュでお酒を頂けますが、
この店舗はいわゆる”ビニシー”なんで、カジュアルで敷居も低く、
おひとり様も全然行けちゃいます。
それでいて本店と変わらぬ品揃えとクオリティを楽しめる。たまらんですな〜。


↓木津卸売市場 木津まち横丁○


↓だいどこ やまなか


ここの魅力は何といても日本酒のラインナップ!
一部地ビールは置いてありますが、原則は日本酒オンリーです。
席に着くと、料理の品書きと一緒に、お酒のお品書きが渡されます。
4ページにわたって、日本津々浦々の80種類以上のお酒がスタンバイ♪
いやああ大好きな酒、呑みたい酒がうじゃうじゃおるぞよ。
一杯400円から高いものだと1600円とかまでより取り見取り。
もうこの品書きを眺めるだけでもほろ酔い気分です。
料理もなかなか本格的な和風創作料理があるようですが、
スタッフさんから6品3100円でコースもできますよとお声かけ。
ここはお酒選びに集中するがよろしかろうということで、コースをお願いしました。
苦手なもの、食べられないもののリクエストも聞いてくれます。


↓全国各地から厳選された酒が常時80種類以上スタンバイ!


さっそく地酒ツアーに繰り出しましょう。
トップバッターは高知の酒「南」。純米吟醸無濾過生酒です。
パイナップルのようなフルーティーな香りが漂い、
後口スッキリと爽やかさ駆け抜ける一杯です。ウマイ!
高知は銘酒のメッカですが、個人的には「南」が一番好みです。
でも大阪ではなかなかお目にかかりませんねん!
先付けのホタルイカとセリもウマシ!
爽やかなスタートです。


↓手始めに高知の銘酒「南」からスタート


続きましては、大好きな滋賀は木之本のお酒「七本槍」の垂れ口直汲み生原酒。
お気づきでしょうがワタクシ若い酒が好みです。
軽く炭酸交じりでシュワシュワと刺激があり、非常に飲みやすい。
ウスハリのワイングラスで飲むのがまた乙です。ウマ〜。


↓大好きな滋賀の「七本槍


↓お造り三種


↓左から葉わさびとブロッコリーのお浸し、マグロ角煮、クリームチーズ三種


今宵はサクサク行きますよ〜。
お次はこれまた銘酒の国は山口から「雁木」の純米無濾過。
ふくよかな旨みが口いっぱいに広がってたまりません。
上品なお出汁がしゅんだ煮物との相性バツグンではないですか!


↓山口の酒「雁木」


お料理の方も手ぬかりなく、
かといってお酒がメインという姿勢を崩さない、ちょうどの塩梅の料理が続きます。
続いて兜焼きが出てきたところで、お酒も燗にスイッチ。
ちょうどこの間お邪魔した能勢の秋鹿酒造さんの「生酛 奥鹿 火入れ」。
物腰の柔らかい酒はぬるめでクイックイッっと。


↓兜焼き


↓大阪の「奥鹿」を燗で


そろそろコースも終盤となり、心もお腹も満たされつつあります。
燗に入ったので、ラストも燗で〆ましょう。
ちょっと変わったところで、湘南にある熊澤酒造さんのところの「天青 シェリー樽熟成酒」。
甘めの口当たりが食後の余韻にぴったりでございました。


↓揚げ物


↓神奈川の「天青」シェリー樽熟成酒


↓〆


ということで、スタートから〆まで素晴らしいお酒とお食事を味わうことができました。
お酒は好みを言えば、料理に合わせてスタッフさんがベストチョイスしてもらえますが
今宵は自分の好み丸出しでいかせていただきました。ガハッ♪
もう大満足。最高のひと時。ごちそうさん
これから通わせてもらってラインナップ制覇させていただきます〜。