記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

酒場探訪記 天満に最強セルフ現る!?

↓天満の店


まずはいつもと変わらぬ天満の写真である。
我が家の二次台所となっているおなじみ「十八番」のありふれた光景。
しかし今回見ていただきたいのはそこではなく、その上に注目。
「天満の酒 地酒 セルフ 角打ち」とあります。
超気になりますねえ。
たまたまこの日、別用があって、
あっちょおじさんと落ち合う予定だったので内偵に出かけました。


↓このおっちゃんと偵察


十八番の真横の怪しい雑居ビルの入り口から入り、2Fへ進むと。
本当に、ただ空きスペースに長机を並べただけの超シンプルなスペース。
まるで学祭終わりの部室のような感じ。
その前面には、業務用の大冷蔵庫が3台が堂々とそびえている。
すでにちらほらとお客さんがおられますが、明らかに超ユルユルです。
入ったドアの裏手に、受付があり、
恰幅のいい兄ちゃんがぼおっと酒を煽りながらPCをカタカタ。
客である我々に気づかないまま、いい感じに仕上がっていて、
声をかけると「うわああ、すみません!もう今日はお客来ないかなと油断してました〜」
と、ようやく受付してくれます。
すごいユルユル。


↓超シンプルな内装。


システムは超簡単。
入場時に3240円を支払って、入場カード(青)をもらう。
閉店の22:30まで時間無制限で、
あの冷蔵庫に眠っている100種類の地酒呑み放題。
(開店が18時なので最大4.5h呑み放題)
で、少しプレミアなお酒は
追加料金(お猪口一杯200,300円程度)を支えば飲めるのだが
一杯だけは無料で試飲させてくれる。
その際に入場カードが赤色に変わる。
と、呑兵衛にとってはパラダイスのようなお店です。
ただしアテ・料理の類は一切ないので、持参してくださいとのこと。
途中で店を抜けて買ってくるのもあり。
もっというと、ここにはおいていない酒、
例えばビール飲みたい人は自分で持ってくる。
それもOK。
とにかく3000円払ったら酒飲み放題で、
後は完全放ったらかしというこってす。
すごいです。
この類の店でいえば、東京の四谷に有名店、あとは三宮にも一軒あるが
まさかこんな近所にこんな店ができるとは。
かなりうれしいが、かなりヤヴァイ。


テーブルに通されると簡易の椅子がありじっくり座って呑めます。
お猪口とコップ、それから皿のセットを渡されます。
それからお酒のラインナップが載った紙を渡されます。
100種類もあって悩む〜。
仕入れを関東の酒屋からしているということで、
関西の酒屋さんのラインナップとはかなり違っているので、
あまりこちらで流通しておらず、めったにお目にかかれない酒や、
関東・東北の蔵元がそろっていて、新鮮。
何から呑もうかなとリストを吟味していると、
店主さんが、いやいや〜まずはこれをどうぞ〜と注いでいただいたのが
秋田の盟主・新政酒造の「亜麻猫」!
いやああ、ちょっと贅沢すぎませんか〜。


↓まずは新政 亜麻猫からスタート


まずは一杯目をさくっと盃したら、いよいよ冷蔵庫とがっぷり四つ。
酒にはナンバーが振られていて、その順番に冷蔵庫に収められているので
リストを見ながらお目当ての酒を探しやすい。
そこからまずは大好物の「花巴」をチョイス。
大好きで何度も取り寄せをさせていただいている個性派の酒なのだが、
最近人気がじわじわと出てきて品薄状態で、久々にいただきます。
あっちょは「ばくれん」の辛口。
飲み比べてみると、やはり違いがでますねえ。
ワインは正直わからんですが、
やはり米のうま味については
日本人としてDNAレベルで刻まれてるような気がします。


↓大好物の花巴 山廃純米 & ばくれん 辛口純米


アテは一応、お菓子類を持ってきていたのでそれを広げながら、
間髪入れずにお酒スイッチ。
もはやお猪口でちびちび繰り返すのは面倒なので、
チェイサー用のコップにナミナミ注いでペースアップ。
次は、お決まりの?定番ネタ、ガンダムファイトです。
三重県の名酒「作(ザク)」と、滋賀のホープ「三連星(ドム)」の共演。
夢のコラボレーションですなあ。
グビグバァ〜。


ガンダムファイトです。作(ザク)&三連星(ドム)


どんじゃかどんじゃか、酒は進む一方で、
この日は仕事終わり駆けつけで20時半スタートしたのだが、
飯を食っておらず、そろそろまとまったアテがほしい。
周りのお客さんを見ると、どこからか持参した料理や、
中には明らかに自宅から持ってきたであろうタッパを広げている猛者もいる。
こはちょっと中座をして、アテを捕獲しに行きます。
何とも都合がいいのが、ここが天満のど真ん中ということ。
豊富なアテが簡単に手に入るわけです。
ましてや、真下が十八番!
至極便利なわけです。
あっちょが寿司食いたいなあということで、
歩いて1分足らずのすし政で持ち帰り600円(安!)、
それから十八番で餃子と塩焼きそばをゲットして、帰還する。
他にもうまい屋のたこ焼きとか、千草の焼きそば、100円キャベ焼、
中村屋のコロッケ、勝男の唐揚げ、墨国回転鶏、
中崎商店街の焼き鳥、梨花食堂かカルダモンのカレーetc
天満の買い食いグルメを買ってこれば、即席天満バルも開けます。
もっといえばマクドでポテト、コンビニでおでん、
やろうと思えばなんでもアレンジ可能!
自由すぎる〜@@@


↓すし政と十八番でアテ買い出し。即席天満バル状態


アテを持ち帰ったら、引き続き呑み。
その中で、なじみの山口の酒なのに
今まで聞いたことのない銘柄「FIVE」があって、それをチョイス。
合わせるのは、山口と言えばの「貴」!
で、そのFIVEですが、FIVE=5ということは、もしやと思ったら、
岩国の五橋の限定酒でした。
グビグビ〜。


↓山口メドレー。言わずと知れた名酒・貴の特別純米 & 岩国のFive


そうそう、飲んで盛り上がっているうちに、
プレミアム酒1杯試飲をすっかり忘れていました。
受付のほうへ行って、10種類ほどあるラインナップからチョイス。
自分は新潟は上越の「山間(ヤンマー)」のかめ口直詰め、
あっちょは「まんさくの花」をチョイスし、お互いに比べっこ。
うめ〜。


↓1ランクアップの酒を一杯だけ無料試飲。山間のかめ口直詰め & まんさくの花 別誂


気づけばそろそろ閉店という時刻となり、最後にもう一杯ということで
ずっと飲んで見たかった仙台の酒「戦勝政宗」。
非常にクリアで上品な酒でフィニッシュできました。
プハア〜。


↓戦勝政宗


ということで、完全野放し状態でグビグビと2時間みっちり呑み倒し。
これだけの酒を、お猪口でのグラスでもなくコップサイズで行っちゃったら
よそだとどのくらいになるんでしょう。
すでにお会計を済ませて全くそういう心配もなく安心して酒と向き合えました。
今回はスタートの時間が遅かったので、今度は開店と同時になだれ込みましょう。
ごちそうさん


時刻はまだ22:30とちょっと早めだったので、
そこからもう一杯だけということでいつもの場所へ行き
〆にビール。
よき宴であった。


↓いつもの流れでこちらへ