記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

谷川岳 撤退戦

代休を取得してあこがれのお山、群馬県新潟県境の名峰・谷川岳に突撃してきました。
本当は週末をからめて、2泊3日で馬蹄形縦走なるものをしようと思っていたのだが
先週からの喉風邪で体調絶不調(今回の雨中ハイクでさらに悪化…)、
そして去年の北岳を思い出させるような梅雨ど真ん中の悪天候のため断念…
しかし、なかなかの交通費を出費して収穫ゼロでは帰れぬ!
ということで、予定を変更して、ロープウェイ利用で、
もっとも一般的な天神尾根ルートを登って、山頂だけは落としてきました。
本当なら湯檜曽谷へと切れ落ちる素晴らしい眺望が広がっているはずが、
分厚い濃霧と雨によって視界ゼロ…
うむぅ・・・これは今シーズン中に絶対リベンジです!


関西の人にとってはあまりなじみがない、
というかめったに足が運ばない谷川岳は、
日本百名山の1つで、頂上が二峰に分かれた双耳峰(トマの耳・オキの耳)。
最近では『クライマーズ・ハイ』の舞台ともなりました。
標高は2000mに満たないが、中央分水嶺に位置し非常に天候が厳しく、
かつ急峻な岸壁と複雑な地形によって”魔の山”と呼ばれ、
特に、一ノ倉沢をはじめとする東壁は屈指の難所。
日本登山会の名だたるクライマーを育て上げた岩の要塞です。
一方で、これまでに800人近い遭難死亡者を出し、ギネス記録にも認定されているそうだ。
ヒマラヤアルプス8000m峰の死者数でも約700人だからいかに厳しい山かがわかろう。
さすがに一般ルートはそれほどシビアなコースではなかったけど、
それでもやはりあなどれない山だなあと言うのはヒシヒシ感じました。


↓トマの耳1963m。視界ゼロ…


↓オキの耳1977m。視界ゼロ…


↓魔の谷・一ノ倉沢


あとオマケのお楽しみとしては、
地元の観光協会が開催していたナイトハイクに参加してきました。
こちらもあいにくの雨だったが、
真夜中の一ノ倉沢なんて1人でそうそう行けるもんじゃないし楽しかった。
それから産業遺産好きとしては、
日本一のモグラ駅と言われている土合駅
あの下り線ホームから地上へと続く462段の階段は
やっぱり迫力満点でした。


↓一ノ倉沢ナイトハイク


土合駅


↓山行ルート


<1日目>
9:12大阪駅⇒(サンダーバード)⇒12:00金沢駅12:07⇒
(特急はくたか:富山→糸魚川直江津ほくほく線→六日市)⇒
14:51越後湯沢駅15:05⇒(上越線)⇒15:31土合駅
土合山の家にて宿泊
一ノ倉沢ナイトハイク19:00〜21:00


<2日目>
6:00土合山の家⇒6:20登山指導センター⇒7:00一ノ倉沢⇒
8:10土合口駅⇒谷川岳ロープウェイ⇒天神平駅8:30⇒
9:00熊穴沢避難小屋9:10⇒10:00天神のザンゲ岩⇒
10:15肩の小屋10:45⇒10:53トマの耳⇒11:00オキの耳⇒
11:30肩の小屋⇒12:55天神平⇒13:00土合口駅⇒(バス利用)⇒
13:10土合駅13:50⇒(上越線)⇒14:17越後湯沢駅14:39⇒
(特急はくたか直江津糸魚川→富山)⇒17:15金沢駅17:56⇒
サンダーバード)⇒20:32大阪駅


↓特急はくたか


今回現地までのアプローチに利用したルートはちょっと特殊。
普通なら新幹線で東京へ出て、そこから上越新幹線利用が一般だが、
今回はあえて、サンダーバードで金沢、そこで特急はくたかを利用して
北陸周りで入りました。少し時間はかかるのだが、
これによって同じ土合駅へ行くにも片道で5000円もコストカットに成功。
サンダーバードはくたかは使いようによっては非常にコスパいいかも?
って単に新幹線が高いんだけどね。
詳細はおいおい。