記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Music Life 『銀輪の渡り鳥』 ※オリジナル楽曲※

今週も新曲上がりました!
この1か月で早くも4曲。我ながら素晴らしいペースですな。
タイトルは『銀輪の渡り鳥』。
わたくしarkibitoといえば、やはりロングライド。
ということで、過酷なロングライドを歌にしてみました。
実際このロードムービー的なメロディー自体は、
いつもライド中におぼろげながらに頭の中でかかっていたもので、
「さあ駆けてゆけよ♪」という1フレーズから広げていって
形にしてみたといった具合です。


あと、自分のPCだけかもしれないが
やっぱり低音がきちんと鳴らないのはなぜだろう。
ヘッドホンで聴くとちゃんと鳴るのに。
低音が乗ってないと、全体的に軽い印象になってしまう。
うむ〜。



メロディーは我ながらに中毒性の高い
キャッチーでムーディーな曲になったんじゃないかなあと思います。
正直プレイヤーとしては4流ですが作詞・作曲は自信あります。
自分の中では競技的なライダーはROCKなイメージですが、
ロングライドを好むライダーにはむしろBLUES的な感じを持っています。
勝った負けたのエッヂの効いた世界ではなく、
むしろ人生の一切合財を背負いこんだ濃密さというか、粘り気というか、
いぶし銀の味わい、泥臭さを表現したいなあということです。
最初はもっとサウスアメリカンな雰囲気に持っていこうとしていたのですが
アレンジしながら、2ndのエレキのカッティングの調子で、
何やらエゴラッピン寄りな感じになっていきました。
本当はドラムも、スタジオへ入ってドンチャン鳴らしたかったのですが、
時間的に難しいので、リズムマシーンで作ったのだけど、
プログラミングでは臨場感が全然でないので、本当のドラムよろしく、
曲を流しながら両手両足でパットを鳴らすという、
他の人が見たらかなり滑稽な姿で音入れをしました。
歌詞はもう実体験で味わっている感情や状況を、
少し比喩的に変換するだけでよかったのであっという間に完成。
大部分はこないだのジャンボフェリーの中で描き上げました。
ちなみに歌詞に出てくるROUTE 55は、室戸岬へと続く道で、
あの最果てへ続く長い長い地平線の道を想像しながら詩を描きました。
ちなみにR55上に地獄坂という名の坂はありません。
地獄のような激坂が目の前に立ちはだかったというシーンを想像してます。
ロングライドの苦しみとか楽しさを知っている人には
きっと共感してもらえるんじゃないかなあと思っとります。
ジャケットは、フィブラちゃんだとどうもPOPすぎて渋さが出ないので、
初号機の写真をひっぱり出してきました。
ちなみにこれは四国ではなく加古川大堰で撮ったもの。



『銀輪の渡り鳥』
作詞・作曲:arkibito


ゆらめくアスファルトの上
もはやこれまでか
勝ち誇る真っ赤な太陽
今はただお前を恨む…


飛び出したのは明け星が眠る頃
鋼鉄の馬に鞭を入れ
流れ流れて今はROUTE 55
なじみの景色ははるか昔


右も左も見えるのは青と緑
のらりくらりと蛇の道を往く
行く手塞ぐは 泣く子も黙る地獄坂
血ヘドの味が蘇る


塩にまみれた頭を垂れて
ボトル飲み干せば
マウンテン・ハイ


さあ駆けてゆけよ
さあ駆けてゆけよ
荒れ狂うこの風を味方につけて
さあ駆けてゆけよ
ギアを上げろ
くたばるにはまだ早い!


明日はどっちだ?
泣き言はなしだ
ディープなリズム踏み鳴らせ


さあ駆けてゆけよ
雨を撃てよ
纏わりつく夜さえも切り裂いて
さあ駆けてゆけよ
ギアを上げろ
くたばるにはまだ早い!


さあ駆けてゆけよ
見知らぬ町を 幾つも幾つもすり抜けて
さあ駆けてゆけよ
さあ駆けてゆけよ
夢にまで見た 最果てを目指せ