記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

ご近所めんライフ 「大杉製麺」「花島商店」「三ツ星製麺所」「名前のないラーメン屋」

ひさびさの麺ライフ。


まずはなじみの一軒から。
大杉製麺さんです。鶏白湯は大の苦手分野ですが、
ここの鶏ダクの濃厚スープは単に脂の濃さだけでなく
風味が生かされているので好きです。
ひさびさだったので、鶏×鶏の濃厚で注文。
相変わらずジャンクなちぢれ麺と
ナッツの香ばしさを彷彿とさせる風味のスープとの相性抜群。
ただトッピングがモデルチェンジされていました。
前のたまねぎの方が、双方の個性が生きてたかなあと思います。


↓大杉製麺 濃厚ラーメン(鶏×鶏)


お次も西中島。新店です。
怪しい路地裏にできた鶏白湯のお店「花島商店」さん。
デフォルトの鶏白湯のネギダクを注文。
正直、スープは個性がなく、味わいに深みを感じられません。
それをわかってか、味を変えるための調味料が卓上にたくさん置いてあります。
味を変えて楽しんでねという戦略でしょうが、
言い換えれば基本のスープへの自信のなさの表れなんだろうなあと、
自分なんかは考えます。
ラーメン激戦区の西中島で果たして…


↓花島商店


↓鶏白湯ラーメン


お次もおなじみ、南方の「三ツ星製麺所」
今回は珍しく和風ラーメン。
それから初めてヘタ丼を頼んでみました。
なかなかボリューミーで食べごたえありました。


↓三ツ星製麺所 和風ラーメン&ヘタ丼(大)


お次は、木屋町三条にあるナゾのお店。
高瀬川に面した半地下のお店なのだが、屋号もなければ看板も出ていません。
ただ玄関のランプがともっていれば入店OKの合図という隠れ家的なお店。
実は、京都の名店「麺屋 高倉二条」の実験的なコンセプト店です。
すでにウワサはちらほら漏れ聞こえてきたのだが、ようやく初訪問。
実際知らない人だとなかなか場所もわかりづらく、
一見してラーメン屋とはわかりませんねえ。
早速中に入るとまずはスタイリッシュな白壁に包まれ、
観葉植物生い茂る廊下部分に入ります。
とにかく型破りですね。
そこに券売機があり、発券します。
ラーメン、つけ麺とありましたが、今回はラーメン。
濃度に応じて3パターンありましたが、それも中間でまずは様子見です。
炙り鶏がおいしそうだったので300円奮発してトッピング。
1000円超えちゃった…


↓名前のないラーメン屋


↓本当にラーメン屋?な内観


右から順に詰めてカウンターに陣取ります。
水はセルフ。箸や調味料は座席の下にある引出しに収納されていて
これまたラーメン屋ぽくないオシャンティぶり。


↓箸や調味料は手元の引き出しの中にあります


いざラーメンが上がってきて実食。
高倉二条の流れだし、これだけ斬新なことをしているので
珍しく結構期待してしまったのだが、根本のラーメンはちょっと合格レベルに達せず。
スープの味わいとか風味とか、出汁の濃厚さとかを吟味する以前に、
ただ塩辛さだけがまとわりつく印象しかなかった。
スープの味わいとかもいいんだけど、全部塩辛さに負けてる。
この日は山登りの直後でおなかペコペコだったので、
何でも旨く感じられるコンディションだったにもかかわらずなので間違いない。
もちろんコンセプト店なので、まだスープが確立していないのかもしれないし、
たまたまスープの仕上がりが悪かったのかもしれないけど、
濃さの中間のラーメンでこの濃さだしなあ。
それにあえてトッピングに香ばしさをアップさせる品を入れているのだから、
余計に引き算をしてトータルの塩加減のバランスとらないとそりゃあ塩辛くなる。
内装とかコンセプトとか、自ら期待値上げちゃってるだけにギャップが大きい。
話題作り、見かけ倒しと評価されても仕方がないかなあ。
まあ、そもそも京都のラーメンは総じて塩辛さが目立つんだけど。
比較的学生がメインユーザーだからか味濃い目の店が多いのは致し方がないが、
京都でまだコレ!といえるラーメンに出会ったことがない。


↓重層ラーメンに炙り焼チキントッピング