記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

Music Life 『京都慕情』 by 渚ゆう子

2年前くらいから不定期ドラマとしてNHKで放映されている
『京都人の密かな愉しみ』という番組がとてもよい。
京都の大学で教授をしている英国出身の主人公が、
京都という迷宮で出くわす人たちとのエピソードが物語の軸なのだが、
その中に京都人たる振る舞いやしきたり、
名水や京料理、寺社仏閣にまつわる様々なドキュメントがインサートされ、
京都の奥深さを味わうことができるなんとも上質の作品である。



そのエンディング曲として流れるのがこの『京都慕情』。
こんなに日本らしい曲ですが、
元々はなんとあのテケテケの王様
ベンチャーズインストゥルメンタルなのだから驚きます。
これを渚ゆう子さんがカバーして大ヒットした曲です。
当時は外国の流行り歌に日本語の歌詞を乗っけて売り出すことがあり、
また日本全国のご当地ソングがたくさん生まれた時代でした。
ドラマでは武田カオリさんがなんとも情緒豊かに歌い上げています。



【京都慕情】
唄:渚ゆう子
作詞(訳詞):林春生
作曲:ザ・ベンチャーズ


あの人の姿 懐かしい
黄昏の 河原町
恋は 恋は 弱い女を
どうして 泣かせるの
苦しめないで ああ責めないで
別れのつらさ 知りながら
あの人の言葉 想い出す
夕焼の高瀬川


遠い日の 愛の残り火が
燃えてる 嵐山
すべて すべてあなたのことが
どうして 消せないの
苦しめないで ああ責めないで
別れのつらさ 知りながら
遠い日は 二度と帰らない
夕やみの東山


苦しめないで ああ責めないで
別れのつらさ 知りながら
遠い日は 二度と帰らない
夕やみの桂川