みかん県へ出張 1日目
夢のような東京での2日間を終えて、
翌日朝イチからみかんの国へ出張。
突如発生した台風12号の動向が気になりつつも、
無事に瀬戸大橋を越えて四国入りして、
新居浜駅に到着。
↓新居浜駅
ここからお迎えの車で、まず1つ目の目的地へ。
どんどん山奥へ入っていくにつれて、分厚い雲が張り出してきて、
雨というよりもしぶきに近い感じになってきました。
まずはマイントピア別子さんで昼食。
そこからさらに険しい山道を登って、別子銅山の東平エリアに到着。
ここは江戸時代から昭和48年まで、約280年という長期にわたって、
銅が採掘された現場。
最初に銅が発掘されたのが、
標高1000m級の別子山の山頂付近だったそうですが、
最終的に最深部海抜マイナス1000mまで達したそうです。
一貫して住友財閥によって開発され、
民間業者がこれほどまでに一帯を支配するというのは
全国的に見ても珍しい場所です。
↓別子銅山 東平エリア
↓トロッコ
現在では、日本の近代産業化の歩みを伝える
重要な遺構としての価値が評価され、観光地化が進んでいます。
山深い場所にこれほどの巨大なレンガ造りの構造物が
遺跡のように立ち並ぶ様から
いつからか「東洋のマチュピチュ」と称されるようになり、
にわかに人気を集めています。
産業遺産好きとしては前々からぜひとも訪れたかった場所だったので
とても楽しみにしていたのですが、
もうガスがすごくて、辺りは真っ白!
晴れていれば、新居浜市街や瀬戸内海までの眺望があるはずなんだけど、
残念!
ただ、白いガスの間から時折ぬうっと姿を現す赤レンガの廃墟は、
マチュピチュというより、ラピュタのような幻想的な雰囲気でした。
↓東洋のマチュピチュ
↓なんとなくラピュタ感
視察を終えて山を下りると、雲間を抜けて一転の晴天。
西条市内を回ります。
この地域は新幹線の父と呼ばれた国鉄の十河総裁の出身地で、
きれいな鉄道記念館がありました。
↓鉄道博物館 in SAIJO
つづいて、西条市は石鎚山系からの湧水がとても豊富な地域で
場所によっては地面に水道を突き刺すだけで地下水が自噴するほどらしく、
一部を除いて上水道は整備されず、ほとんどが地下水を利用しているほど。
そんな水の都・西条には「うちぬき」と呼ばれる井戸場が多数あります。
なかには海に付き出した波止場に自噴する弘法水などがあり面白い。
さて、そのあとは特急に乗ってこちらへ移動。
大好きな港町、今治です。
前回来たときは、大阪からチャリで自走でしまなみ海道を渡ってきましたね。
懐かしい〜。
到着早々ですが宴のお時間。
今治と言えば、ご当地グルメの豊富な食の街!
ということで今治焼き鳥三昧。
今治の焼き鳥は串に刺さずに、
切り身を鉄板で焼き上げるスタイル。
しかも上からプレスと呼ばれるコテで押さえつけて
一気に仕上げることで、パリパリの食感が出て、
こりゃあもう酒のアテにピッタリなわけです。
「せんざんき」も外せません!
↓今治焼き鳥
宴後、ホテルで解散。
今治はどこも夜が早いのですが、
それでもせっかく来たので、何かないかと足で稼ぎます。
まずは日本三大水城の1つ今治城のライトアップを。
ここは海からほど近く、お堀の水は海から引いている珍しい海城で、
築城の名手である藤堂高虎によって築城。
天守は残念ながら昭和に入って再建されたものですが、
石垣と内堀はほぼ江戸時代のまま。
↓今治城
ぶらぶらと夜の街を歩いていると、
まだ白楽天さんが営業していて
お腹ぱんぱんだったけど、食べずに帰れるか!と、
焼豚玉子飯。
チャーシューの甘いタレと半熟目玉2個が白飯に絡みつき、
この組み合わせは正直ズルい!
うま〜し!
そのままホテルへ戻ろうかと思ったのだが、
ちょうど歩いていると銭湯発見!
ホテルのユニットバスより、
羽を広げて大風呂に入った方がリフレッシュできると思って飛び込む。
もう営業終了の1時間前とかで他にお客さんはおらず貸切状態♪
顔を洗っているとなんだか水がしょっぱいので
風呂上りにご主人に聞くと、ここの風呂の水は地下水を引いていて、
海が近いので、潮の満ち引きの加減で塩っぽさが交じることがあるんだそう。
そこからご主人と色々な話が盛り上がって30分ほど歓談。
しまいには「ええから、飲んでいきなさい」と
湯上りのコーヒー牛乳を一本お接待いただいてしまいました。
お父さんありがとう!
ここまで各地への遠征が連続4日目を迎えて、
あっちこっち疲労がたまっていましたが、
すっかり疲れが取れました。