記憶の残滓 by arkibito

「マジメにアソブ、マジメをアソブ」をモットーに、野山を駆け、コトバを紡ぎ、歌う。

子連れツーリング 淡路島ライド 往路編

土曜日。
夕方に、フィブラ君を輪行に入れ娘と二人で
森小路回転木馬へ。
前日に少しでもバイクに慣れておくため
はじ君のお下がりのバイクを前借りしに。
その場でてんちょうにサドルなどを調整してもらって
家までの6kmほどで練習しながら帰ります。
娘はギアのシフトが初めてだったので、
上げ下げの練習。
ちょっとサイズ的に小さ目なのと、
MTBなので太いタイヤなので結構な重量。
大丈夫かなあ。


日曜日。
4時起き。寝ぼけ眼のまま支度をして、
城北運河沿いに走って、5時に新森ロータリー。
すでにチームの面々が集まりだし、
随時、マシンをばらして車につめこみ。
はじめましての方々もいましたが、
はんちょうはもちろん、はっせさんのんさんなど
お懐かしい方々もいらしてご挨拶。


↓5時、新森ロータリー集合 ZZZ…


予定通り5:30にはつめこみ完了して、
FUNさんの運転する車に乗り込み移動開始。
娘は鈴鹿でのジェットコースターのトラウマで
車が怖く、それを心配していましたが、大丈夫でした。
夜が明けるにつれて、雨予報が嘘のような青空。
でも暑くなるかなあ。
7時ごろには明石海峡大橋を渡って、
スタート地点である淡路島公園の駐車場に到着。
そこで別働隊としてやってきたのがmijiさん夫妻。
ごぶさたです!


↓快晴ナリ


マシンの組み立てをして、
そこからブリーフィングをしたら
いざ出発!


↓出発前のブリーフィング


↓いざ!


意気揚々と出発したはいいけど、
のっけから長いストレートの登りじゃないか@@
ロング組をはじめさっそうとみなさん遠くなっていくなか、
娘も顔を真っ赤にして必死でぺダリング。
真後ろではんちょうをはじめ何人かが声掛けしてくれて
それを励みに、止まりそうになりながらもどうにか登りきる。
てんちょう!
いきなり2ケタ斜度はマジ難しすぎるよ@@
でも、よく足つきなしで登りきった!
自分も今日はあくまでアシスト主体なので、
すぐに足つきできるようトレランシューズなので
登りがしんどい!


↓いきなりの急坂@@@


そこからも大波小波のアップダウンの応酬。
娘にはかなりハードなコースだが、
自分としてはこういう高原のワインディングルートは大好物。
いつもどうしてもアワ1ということで
海岸線をなぞってしまうけど
ちょっと中に入ればこんないいルートがあるなんて、
まだまだ奥が深い。
スタート直後の長いのぼりでいきなりダメージを負いつつ、
娘も頑張ってその後のアップダウンもこなしていたが
兵庫県立大の手前の激坂でついに足つき。
さすがにここはこのスペックのマシンでは重たすぎ。
無理せず下りて押し歩き。
すでにみんな先行して行ってしまいましたが、
てんちょうさんがバックして様子を見に来てくれます。
ガンバレーと声をかけて、
どうにか自力でマシンを押して登ります。
花さじきの先あたりからは
大戸山方面の見事な景色を眺めながらのダウンヒル
本当に素晴らしい天気と、景色最高ですが、
写真撮る余裕なし。
結構狭くくねくねとした道で、
遅れを取り戻すため多少ペース速めに下っていくので
何度も後ろを振り返って娘の様子を確認しながら
安全第一で下っていきます。
本来、中持の分岐点からもう少し先まで行く予定でしたが
アップダウンの消耗が激しいので、
少し前倒しで海岸線のイージールートへと下ることにします。
てんちょうさんと別れて、県道460号へ入り、
再び長い長いダウンヒル
しっかりハンドルをグリップさせて、
十分なブレーキングするように常に声をかけながら、
東浦まで一気に下りてきました。


↓急坂にて


浦の交差点で右折してR28に入りますが、
一気に交通量が増える。
久留麻から、いつものエスケープに入って一安心ですが
どうも娘の様子がおかしい。
もう体力の限界を迎えたように声も出せず、
目もうつろで、全然足も止まってしまっている。
様子を見に下りてきてくれたてんちょうや、
サポートカーのFUNさんにも反応を示さず、
心ここに非ずといった具合。
走り出してまだ15kmかそこいらでこの状態で、
やっぱり娘の年齢での参加は無茶だったと
心底反省しました…
お昼ご飯等々、みんなそろっての時間もあるし、
これはまるで駄目だ。
すぐにサポートカーで撤収もあり得ました。
まずは落ち着いて休憩を取ることにし、
観音様の所の空き地で休憩を入れます。


↓最大のピンチ!


↓観音様


真っ赤に高揚した顔でぐったりの娘。
とりあえずしっかりと水分を取らせます。
それから補給をさせようとあんぱんを出すと、
びっくりするくらいの速さで
パクパクパクと3つも放り込んであっという間に完食。
いつもダラダラ食事をとる長女なので
こんな風に食べるのを初めてみました。
ここでようやく娘がハンガーノックだったと気づきました。
そういえば、朝は車酔いを気にして
ほとんど食べずに出てきて、
駐車場でも十分に食べずに出発してしまい、
そこにきてあの上りからのスタートだったので、
無理もありません。
おまけに娘は大人と違って
走りながら飲んだり補給できないので、
ほとんど完全なガス欠だったのです。
お腹が満たされると途端に表情もよくなって、
元気が出てきたようで一安心です。


↓エネルギーチャージ中


とりあえず第1CPまではという思いでリスタート。
この日は風もそれほどないので、
風よけに前に立つのではなく、
後方からの車対策に後ろへ回って、2人旅。
観音様からは5kmほど海岸線の際を往く爽快なライン。
娘も海のキラキラを見て楽しそう。
先ほどのグロッキー状態がまるで嘘のような回復を見せ、
重いギアでずんずんと踏んでペースを上げていきます。
若いってすごいな。
佐野の手前から旧道にエスケープし、
そこからはペースを落としてゆっくり。
後ろから別のローディーさんたちが続々とパスしていきますが
娘がいるのを発見すると皆一様に手を振ってくれたり
頑張って!と声をかけられ、
それがまた娘を元気にさせてくれました。
予定時刻では出発にあたる9:30に、
ようやく第1CPの大谷のファミマに到着。


↓海岸線を快走!


すでにノーマル組も出発した後で、
FUNさんとてんちょうだけが残って待っててくれました。
とりあえず再度おにぎりで補給をして水分も。
で、このままどんどん遅れが増えていくし、
ダメージも残っているので、ここから少しだけワープ。
12km先の平野パンまでビュン!
その間、先行しているノーマル組を見つけるたびに
車の中からガンバレの声援をいっぱいがんばりました。


↓Hiranopan


平野パンに到着して、
おいしそうなパンをいただきます♪
やっぱりこういうご褒美がないとね。
そのうちノーマル組も続々と到着してお出迎え。
パンを食べて、トイレに並んでしているうちに、
いつのまにかみんなヌケガケをして出発してしまい、
オーラスになってしまいました。(汗)


↓おいしそう♪


平野パンからは交通量の多い幹線道路になるため
安全も考慮して、もう少し先までワープして
そこから第2区間スタートとすることにします。
ということでさらに10kmほど先にある
静御前の像を少し入ったところまでワープ。
幸い、パンも食べ、体力も回復して無図目もやる気満々。
観音様の所ではどうなることかと心底心配しましたが
大丈夫なようです。
ということで、車から自転車を降ろしてリスタート!


↓第2区間スタート!


スタートしてすぐ、
オニオンロードと呼ばれる広域農道のような
幅広で交通量の少ない道に入り、快調に飛ばします。
次の目的地は、ロング組との合流ポイントである押登岬。
あそこも距離は短いけれど結構な急坂で、
振り返ると色々ドラマが思い出されます。
さて、そこまでの25km弱ですが、
車でワープしたことで、自動的に
ノーマル組に対して2人で集団から逃げに入るような格好になり、
できれば追いつかれないようにCPに到着できれば
遅れなくて済みます。
娘にもモチベーションを上げる意味で、
ゲーム的に説明すると、
はりきってペダルを回し始めました。
道の両サイドにはネギ頭の緑色がずらーっと並び
なんとものどかです。


↓論鶴羽山方面を望みながら


↓玉ねぎ畑を往く


オニオンロードは全通しておらず、
途中でガタガタの小路になり、
そのうち国衛でR28にぶちあたります。
わずかの距離だけ交通量の多い国道を走り、
すぐ次の信号で左折。
バス道を南下する格好で阿万を目指します。
途中、軒先で日向ぼっこするおばあちゃんや
お出かけ途中のおじいさんやらから、娘に声援が飛びます。
娘もとっても嬉しそう。
本来、ファミマのある新田中の交差点で曲がって、
バス道と並行する県道76号へスイッチするプランでしたが、
見渡すと結構交通量があるみたいだし、
このまま直進しても、どこでも本ルートへ入れそうなので
安全を考慮してまっすぐ進みます。
県道76号の切通しのちょっとした登りの手前の信号で
本ルートに戻ると、ちょうどサポートカーが目の前を横切ったので
手を振ったのですが、気づかれていなかったようでした。
阿万の交差点で右折をし、県道25号へ。
その先の吹上浜方面との分岐の所で
てんちょうさんが待っていてくれていました。
この先、本格的な登りなのでどうしようかと話をしたのですが
この後すぐに昼食の休憩もあるし、
娘も元気、後続もまだ来てないということで、
とりあえず行けるとこまで登ってみようとなりました。
で、そのまま進んでいよいよ目の前に急坂が現れます。
全長約1.5km、平均斜度5.8%、最大斜度13%の登りです。
いざ!


↓押登岬!


登り始めが一番斜度がきつく、
一番軽いギアで勢いよくクルクルと回しますが、
流石に途中で足つきしてしまいました。
それでもすぐにしっかり押し歩きに転じて追ってきます。
自分はアウターシバリの中間くらいの重いシフトのままで
超低速でこけないように降りずに
娘の歩くペースに合わせて登ります。
斜度が少し落ち着く辺りから娘が自分で見極めて
リスタートをして、とにかく自力で登ります。
すると上からロング組にいたmijiさんの旦那さんが下りてきました。
まだロング組もこれかららしく、
徐々に下からメンバーが上がっていきます。
みなさんとにかく娘ががんばって登っているのを見て、
ガンバレ!ガンバレ!と声をかけて上がっていきます。
そのうちハジ君も上がってきて、娘に頑張れとエールをくれる。
でもその直後、キノピー鬼ィさんから檄が飛び、
しごかれながら飛んでいきました(笑)
その後、はっせさんが後ろから合流してくれて、
娘に寄り添いながらずっとガンバレ!ガンバレ!してくれて
娘はその声を聞きながら、
必死に集中を切らさずにペダルを踏み続けます。
そうしてついに岬の展望広場まで
このとき頑張って降りずに登りきった経験が
オーラスの感動の布石となるとは思いもしませんでしたが、
とにかく、よーく頑張りました!
エライ!


↓キノピー君とハジ君から応援もらう!


↓もうすぐゴール!


↓よくがんばった!


↓ハイちーず!


顔を真っカッカにしつつも、無事に登り終え、
補給と休憩をしていると、続々と後続が上がってきます。
みな娘の頑張りを褒めていただき、娘も充実の笑顔。
ほんと、序盤の憔悴ぶりが嘘のようです。
よくがんばりました。
ノーマル組の皆さんもみな無事に到着し、
しばしの休憩ののち記念撮影♪


鳴門海峡


大所帯なので、先発チームと後発チームに分かれて出発。
遅れを見積もって先発組で先行。
ここから若人の広場まで若干登り返しがあり、
そこも苦労して登りきると、福良まで一気にダウンヒル
傾斜が急なうえに、カーブもタイトなので慎重に下りました。


↓いざ福良へ


↓阿万海岸をのぞむ


下りもしっかり慎重に下ったので、2人旅となり、
そのまま福良港まで。店の場所がうろ覚えで、
少しオーバーランしてしまったので、
地図で確認して鼓亭までバック。
ちょうど後続組と到着が一緒になりました。
大人数でしたがちょうど全員入れて、一緒にお昼ご飯。


↓鼓亭でお昼


どうにかこうにか折り返しまでやってこれました。
最初どうなるかと思いましたが、
娘も補給で元気を取り戻し、大はしゃぎ。
しっかり休憩を取って、いざ後半戦へ!